第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 経営成績の分析

当中間会計期間におけるわが国経済は、通商政策等の日米間の交渉が合意に至るなど前向きな動きがみられたものの、海外経済は減速が予想され、ウクライナや中東等を巡る地政学的な要因により資源・穀物価格が上昇するリスクがあり、国内経済は先行き不透明な状況にあります。また、個人消費は、物価上昇による先行きへの不安から家計の生活防衛意識が強まり、節約を意識した消費行動が増えております。

当社におきましては、春の衣替えの時期に気温の上昇が遅く肌寒い日が多かったことから冬物衣料のお預かり点数が減少し、夏季においては、猛暑の影響で来店客数が伸び悩むなど厳しい経営環境で推移しました。

このような経営環境の中、当社は、新しい商品の取り扱い開始や新規出店と店舗リニューアルを含めた設備投資、シーズンに合わせた販促活動など積極的に実施しました。

新しい商品として「羽毛布団リフォーム」の取り扱いを2025年5月1日から開始しました。これは、羽毛布団の中の羽毛を直接洗浄で綺麗にし、羽毛の追加でボリュームアップするとともに、生地を取り替えて新品のような状態になり、見た目の清潔さはもちろん、中もふんわりふわふわに仕上ります。お客様の大切な羽毛布団を低コストでリフォームでき、資源のリサイクル、環境保全に繋がる新しいサービスです。今後、販売強化に努めてまいります。

設備投資は、営業基盤の強化を目的に2025年5月1日付で事業の一部譲受けを行い、福岡県久留米市に4店舗を新たに取得しました。加えて、既存店舗のリニューアルを11店舗実施しました。当中間会計期間末の店舗数は484店舗となりました。

販促活動は、春の衣更えシーズンに合わせた生活応援セール「クリーニング福袋詰め放題」サービスや地域毎にイベントを企画し実施するなど販売強化に努めました。

以上の結果、当中間会計期間の業績は、売上高は3,130,151千円と前中間会計期間と比べ52,689千円1.7%)の減収となりました。

利益につきましては、販売費及び一般管理費において人件費やPOSレジ費用等が増加したことから、営業利益は309,388千円と前中間会計期間と比べ65,603千円17.5%)の減益経常利益は355,439千円と前中間会計期間と比べ64,489千円15.4%)の減益中間純利益は245,535千円と前中間会計期間と比べ47,157千円16.1%)の減益となりました。

なお、当社の属するホームクリーニング業界は、通常の場合、春の衣更えの時期に重衣料が洗濯物として出されるため春場に最需要期を迎えます。したがって、当社の売上高は3月から5月に偏る傾向があり、業績に季節的変動があります。

 

 

(2) 財政状態の分析

(資産)
 流動資産は、前事業年度末に比べて210,821千円増加し、919,163千円となりました。これは、現金及び預金が131,279千円増加したことなどによります。
 固定資産は、前事業年度末に比べて86,735千円増加し、3,775,305千円となりました。これは、投資有価証券が135,177千円増加したことなどによります。
 この結果、総資産は、前事業年度末に比べて297,556千円増加し、4,694,469千円となりました。
 (負債)
 流動負債は、前事業年度末に比べて82,074千円増加し、1,124,834千円となりました。これは、未払法人税等が64,784千円増加したことなどによります。
 固定負債は、前事業年度末に比べて111,187千円減少し、1,101,920千円となりました。これは、長期借入金が105,762千円減少したことなどによります。
 この結果、負債合計は、前事業年度末に比べて29,113千円減少し、2,226,755千円となりました。
 (純資産)
 純資産合計は、前事業年度末に比べて326,670千円増加し、2,467,713千円となりました。これは、利益剰余金が216,599千円、その他有価証券評価差額金が110,070千円増加したことによります。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前事業年度末に比べ161,279千円38.9%)増加し、当中間会計期間末には575,814千円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間における営業活動の結果得られた資金は、330,541千円(前中間会計期間比36.3%減)となりました。

収入の主な内訳は、税引前中間純利益355,137千円、減価償却費50,041千円などであり、支出の主な内訳は、法人税等の支払額43,836千円、売上債権の増加額38,673千円などであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間における投資活動の結果使用した資金は、4,556千円(前中間会計期間比96.6%減)となりました。

収入の主な内訳は、定期性預金の払戻による収入60,000千円などであり、支出の主な内訳は、定期性預金の預入による支出30,000千円、有形固定資産の取得による支出26,944千円などであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間における財務活動の結果使用した資金は、164,705千円(前中間会計期間比314.4%増)となりました。

支出の主な内訳は、長期借入金の返済による支出120,735千円、配当金の支払額28,973千円などであります。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間会計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。