なお、重要事象等は存在しておりません。
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
当第3四半期累計期間における我が国経済は、企業収益の改善を背景に一部で設備投資が増加したものの、英国のEU離脱問題による世界経済の混乱と株安・円高により、企業の景況感や消費者マインドは力強さを欠く状況となっております。
また、公共事業の分野では東日本大震災の復旧・復興事業が収束に向かいつつあるものの、熊本地震の復旧対応、大規模災害に対する防災・減災対策、インフラ老朽化対策、地方創生等の各事業が活性化しております。
このような経済環境の中、当社の主要なマーケットであります製造業の分野では、住宅メーカー、住宅設備メーカー、産業機械メーカーの顧客接点を支援するソリューションの導入が、また、公共事業の分野では、前述の防災・減災関連やインフラ老朽化対策への予算配分の増加により、受注はそれぞれ堅調に推移いたしました。
当第3四半期累計期間のソリューションサービス事業は、複数の大型案件が完工した前年に比べ減収減益となりましたが、建設業界や住宅業界向けの新たなサービスやBIM[※1]事業が軌道に乗り始めております。
エンジニアリングサービス事業は、 CIM[※2]関連の販売案件が増加し、防災・減災関連をはじめとする解析業務の好調な引き合いにより増収となりました。
これらの結果、当第3四半期累計期間の売上高は2,111,944千円(前年同期比3.7%減)、営業利益は146,818千円(前年同期比42.9%減)、経常利益は150,336千円(前年同期比42.8%減)、四半期純利益は92,931千円(前年同期比38.6%減)となりました。
セグメント別の業績を示すと、次のとおりであります。
・ソリューションサービス事業
ソリューションサービス事業につきましては、製造業向けの業務の効率化、事業拡大を支援する自社ソリューションを中心に展開しております。
営業支援ソリューション(製品名:Easyコンフィグレータ及びWebレイアウトプランナー)につきましては、住宅メーカー、住宅設備メーカーを中心に受注は堅調に推移し、他業種への展開も進んでおります。
また、CAD[※3]やPLM[※4]などの設計支援ソリューションや保守支援ソリューション(製品名:PLEX及びFieldPlanner)につきましても、業務効率化の流れとアフターサービスの重視から、引き合いは増加傾向にあります。
今後は、BIM関連及び施工業務支援などの建設業界向けソリューション、並びに自社ソリューションのクラウド展開など、更なる事業拡大を目指し注力してまいります。
業績面では、好調な受注により受注残高は前年同期比で大幅に増加しておりますが、大型案件が複数完工した前年と比較すると、商談の長期化と完工まで比較的長期間を要する大型案件の増加の影響で大幅な減収減益となっております。
これらの結果、当第3四半期累計期間の売上高は921,309千円(前年同期比27.1%減)、セグメント利益は119,889千円(前年同期比42.7%減)となりました。
・エンジニアリングサービス事業
エンジニアリングサービス事業の業務別の受注状況につきましては、防災・減災関連業務では、政府の経済対策による公共投資の増加や自然災害への備えに対する社会の要請という好材料から堅調であり、環境関連業務では、電力自由化や東京オリンピック開催に伴う環境アセスメント業務が増加しました。また、大規模小売店舗立地法コンサルタント業務では、小売業の既存店舗の改修需要により受注は安定しており、建設ICT関連業務、社会マネジメント関連業務では、CIMの導入支援プログラムや3次元モデリングの引き合いが増加傾向にあります。更に、アセット・ストックマネジメント業務、施設維持管理ツール開発業務では、老朽化したインフラの維持・更新ニーズの高まりから受注は順調に伸張しており、都市計画関連業務では、公共施設総合管理計画や都市計画基礎調査におけるデータ解析業務の受注が伸張傾向にあります。
今後も、各種解析モデルの構築・改良、国土交通省が推進するi―Construction関連のCIM導入支援の拡大、社会基盤情報へのデータマイニング技術の適用など、更なる事業拡充を目指してまいります。
業績面では、i―Construction推進による建設ICTへの投資機運の高まりから、CIM及びGIS[※5]関連の販売案件の増加により増収となりました。
これらの結果、当第3四半期累計期間の売上高は1,190,635千円(前年同期比28.3%増)、セグメント利益は207,541千円(前年同期比4.8%減)となりました。
※1:BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)
コンピュータ上に作成した3次元の建物のデジタルモデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加した建築物のデータベースを、建築設計、施工から維持管理までのあらゆる工程で情報活用を行うためのモデルシステム。
※2:CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)
建設生産システムの基軸を従来の2次元モデルから3次元モデルへ拡張し、データをコンピュータ上に構築・共有しながら統合的に調査、計画、設計、解析、施工、維持管理にいたる一連のワークフローを効率化するシステム。
※3:CAD(コンピュータ・エイデッド・デザイン)
コンピュータを利用して機械・電気製品等の設計を行うこと。コンピュータとの会話形式で設計を行う。
※4:PLM(プロダクト・ライフサイクル・マネジメント)
製造業において、製品開発期間の短縮、生産工程の効率化及び顧客の求める製品の適時市場投入が行えるように、企画・開発から設計、製造・生産、出荷後のサポートやメンテナンス、生産・販売の打ち切りまで、製品にかかわるすべての過程を包括的に管理すること。
※5:GIS(ジオグラフィック・インフォメーション・システム)
地理情報システム。地理的なさまざまな情報に関連付け等の処理を行い、データ化された地図上に視覚的に表示するシステム。災害時に発生場所、影響範囲、避難場所情報等を統合的に表示するものやエリアマーケティング、出店計画等にも利用されている。
当第3四半期会計期間の総資産は、2,206,750千円となり前事業年度末と比較し114,455千円増加しました。これは主に、現金及び預金108,540千円が減少したものの、受取手形及び売掛金58,005千円、たな卸資産28,803千円、預け金100,000千円、繰延税金資産32,971千円が増加したためであります。
当第3四半期会計期間の負債は、514,833千円となり前事業年度末と比較し21,255千円増加しました。これは主に、前受金62,968千円、預り金23,734千円及び未払消費税等50,155千円を含むその他流動負債85,581千円が減少したものの、買掛金33,637千円、未払法人税等73,455千円、賞与引当金67,467千円が増加したためであります。
当第3四半期会計期間の純資産は、四半期純利益を92,931千円計上したこと等により、前事業年度末から93,199千円増加し、1,691,916千円となりました。
当第3四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
該当事項はありません。