第2 【事業の状況】

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(1) 経営方針

① エンドユーザ指向

ビジネスの対象を国内のエンドユーザに絞り、ユーザニーズの背景にある本質的な欲求をつかみ、最新の技術を駆使することにより最適なソリューションの提供をめざします。

② 拠点に関する考え方

大阪(関西)を基盤にし、東京、札幌との3拠点体制という考えに捉われず、地域特性に立脚したビジネス展開を考え、今後当社のソリューションの展開に応じて営業・生産拠点を適切なマネジメントの基に拡充してまいります。

③ 攻めの経営姿勢

守りに入った瞬間から衰退が始まるとの意識を経営幹部で徹底し、重点分野・新規事業分野へのパワーシフトを絶えず行います。

 

(2) 経営環境

経営環境は新型コロナウイルス感染症拡大の影響や米中通商問題の継続など先行き不透明な状況でありますが、その反面、多くの企業へDXの拡大と浸透、脱炭素社会の実現、スマートシティ等の新たなまちづくりの普及、リアルタイムな防災・減災など、当社にとってプラスの環境変化も多く、ソリューションサービス事業とエンジニアリングサービス事業双方の強みを融合することにより、これらの事業機会を育ててまいります。

当事業年度の全社およびセグメント別の経営環境につきましては「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析  (1) 経営成績等の状況の概要  ① 財政状態及び経営成績の状況  a.経営成績の状況」をご参照ください。

 

(3) 中長期的な会社の経営戦略等

2021年2月に発表しました新たな3か年の中期経営計画「OGI Challenge2023」では、社会環境の大きな変化を当社の成長機会にするため、カーボンニュートラルを事業起点として、移動手段の脱炭素化や住宅・非住宅の脱炭素化、グリーンで災害に強いまちづくり等の分野で社会に貢献するとともに、さらなる飛躍に向け事業基盤を強化することを目的とし、これらの近未来に必要とされる技術を育てるために下記の重点施策に対して、毎年、売上高の5~6%相当額の戦略的支出を行い、事業領域の拡大に取り組んでまいります。

 まちづくりコンサルのトップランナーをめざした取り組み

② 再生可能エネルギーの普及に向けた技術サービスの提供

③ 脱炭素社会に向けた技術サービスの提供

④ BooT.oneのデファクト・スタンダード化に向けた取り組み

 既存ソリューションやサービスの機能強化

⑥ 人員体制の強化・拡充

これらの重点施策を実施することで中期経営計画「OGI Challenge2023」の最終年度(2023年12月期)は、売上高65~70億円、営業利益6.5~7億円、営業利益率10%をめざします。また、2024年12月期以降は、売上高年平均成長率13%を維持しつつ、営業利益率を15%に引き上げ、さらなる成長をめざしてまいります。

 

(4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

営業利益の絶対額を最大の経営指標としております。これを最大化する観点から、売上高営業利益率の向上をめざしております。また、株主重視の観点から1株当たり当期純利益も重要な経営指標と認識しております。さらに、これらとは別にソリューションを提供する顧客数も重視しております。

 

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

経営方針および中期経営計画を実行していくうえで、当社が優先的に対処すべき事業上および財務上の課題は以下のとおりであります。

① 脱炭素社会に向けた技術サービスの構築・提供

カーボンニュートラルを事業起点として、移動手段の脱炭素化や住宅・非住宅の脱炭素化、グリーンで災害に強いまちづくり等、近未来に必要とされる技術を提供し、社会に貢献するとともに事業領域の拡大に取り組んでまいります。

② マーケット環境変化への対応

当社の主要顧客である製造業・建設業は「生産年齢人口の減少」や「業務の非接触(リモート)化」等の課題に直面しております。当社はこれらの課題に対して独自のソリューションサービスで問題を解決し、ビジネスモデルやプロセスの改善をめざします。また、IT投資が進展しない中堅中小企業には、クラウドでサブスクリプションサービスを提供するなど、常に顧客のニーズを掴みマーケット環境の変化を意識することを課題として、お客様の事業収益に貢献することに努めます。

また、公共マーケットの分野では、防災・減災を中核とした人流シミュレーション等の技術習得を進め、リアルタイムな防災・減災に貢献するとともに、その技術をスーパーシティやスマートシティ等のまちづくりにも活かしてまいります。

③ プロジェクト管理を主体としたマネジメントの強化および効率化

当社のビジネスモデルの基盤は、自社ソリューションやノウハウをベースとした受託開発、受託解析であり、見積りから検収までの個別プロジェクト管理を徹底することが課題であり、収益力の向上を図ってまいります。

④ ストックビジネスの拡大

国内外の景気動向に左右されない安定した企業経営を課題ととらえ、従前の受託開発・受託解析事業に加え、BooT.oneをはじめとしたサブスクリプションサービスやSaaSによる従量課金型事業の売上比率を高めてまいります。その実現に向けて、各種サービスやプラットフォームの拡充のための先行投資(戦略的支出)に取り組んでまいります。

⑤ 人員体制の強化・拡充

事業推進において最も重要な課題は人材の確保・育成であると考えております。即戦力キャリアの採用、将来を見据えた新卒採用の強化、新規事業の推進・オフショア体制の確立に向けた多国籍人材の採用等、当社ビジネスの推進に必要な人材の確保と育成に注力してまいります。

また、風通しの良い企業風土を保ち、適正な人事評価を実施することで、自律性とチャレンジ精神に溢れた人材の育成に取り組んでまいります。

⑥ 海外企業との技術提携

当社の市場優位性は技術力であり、その技術力を高めるため、国内だけではなく海外の優秀な企業とも広く連携してまいります。

⑦ 新型コロナウイルス感染症拡大への対応

当社は、従業員や取引先等のステークホルダーの安全を最優先に考え、出張の制限、在宅勤務の導入、休憩の分散取得や時差出勤の推奨、セミナーや社内外との会議のWeb化、マスクや消毒用アルコールの配付など可能な限り感染防止への取り組みを行っております。

在宅勤務につきましては、感染症対策だけでなく新しい働き方の一環として、時差出勤は仕事と家庭の両立に有効な手段の一つとしてともに定着しており、新型コロナウイルス感染症拡大前の生産性を維持しております。

今後も、安全を最優先に考え、可能な限りの感染防止対策を実施するとともに生産性の維持・向上に取り組んでまいります。

 

 

2 【事業等のリスク】

当社の経営成績、株価及び財務状況等、事業展開上のリスク要因となる可能性のある事項は、外部要因を含めて以下のようなものであります。当社は、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、その発生防止と発生した場合の対応に努力いたします。

なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(1) IT関連市場における技術革新について

当社が事業を展開するIT関連市場においては、技術革新のスピードがこれまで以上に加速しており、業界標準と市場ニーズは急速に変化し、新たな製品・サービスや革新的な技術が相次いで登場しております。

当社はこれらに対応するため、市場動向をいち早く把握するための情報入手体制を強化し、市場ニーズや先端技術の調査・研究に努めておりますが、予想を超える急速かつ革新的な変化により、その対応が遅れた場合、当社の提供する製品・サービスが業界内での競争力を低下させ、当社の業績および事業展開に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 不採算プロジェクトの発生について

当社の主力事業であるソリューションサービスにおいては請負契約の比率が高く、受注業務を納期までに完成させ、顧客に提供する完成責任(成果物責任)を負っており、近年は受注案件の大規模化も進んでおります。

このため、引き合い・見積り・受注段階から納品に至るまで、進捗管理および品質管理を徹底するとともに、プロジェクト管理の強化にむけた社内管理体制の構築にも取り組んでおりますが、プロジェクト管理の不備によって作業工数の増大や納品遅延、納品物の品質低下が発生すると、大幅な採算悪化や顧客への損害賠償等が発生し、当社の業績および事業展開に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) 人材の確保と育成について

当社の主な事業内容は、ソリューションサービス及びエンジニアリングサービスであります。そのため、これらの技術や知識、業務ノウハウ等の専門性に基づいて顧客に価値を提供する人材の確保・育成は当社の成長に必要不可欠であると考えております。

近年これらの専門性を持つ人材に対する需要はより一層高まっており、人材獲得競争は激化しております。当社は、人材の確保・育成への取り組みとして、働き方や価値観の多様化に対応した労働環境の整備、社内研修等の実施、資格奨励金制度をはじめとした自己研鑽に対する支援などを行っておりますが、このような取り組みにもかかわらず、人材の確保・育成が想定どおりに進まなかった場合には、当社の業績および事業展開に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) 情報セキュリティについて

当社は、事業上の機密情報や事業の過程で入手した顧客情報等を保有しております。そのため情報管理は当社の重要課題と認識し、代表取締役社長を責任者とする情報セキュリティ委員会のもと、これら情報の取り扱いに関する管理を徹底するとともに、万全な情報セキュリティ対策を講じております。

しかしながら、当社の想定を超える事態により、重要データの破壊、改ざん、流出、システム停止等を引き起こした場合、当社の業績および事業展開に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5) 特許権等について

当社は、システムを構築する上で導入しているソフトウェア等について、第三者の知的財産権の侵害がないよう調査を行うとともに、教育研修等を通じて知的財産権に対する社員の意識向上に努めております。しかし、情報技術に関する知的財産権の問題は比較的歴史が浅いため、当社が認識しているリスクがすべてである保証はなく、将来において、現在当社が想定していない権利の侵害その他の事態が発生する可能性があります。

今後、当社の事業に関連した特許その他の知的財産権が第三者に成立した場合または当社の認識していない当社の事業に関連した特許その他の知的財産権が存在した場合においては、第三者による特許その他の知的財産権を侵害したとの主張に基づく訴訟が提起される可能性があります。これらが提起された場合には、その準備・防衛のために多大な時間や資金等の経営資源を訴訟に費やさなければならず、敗訴した場合には、多額の損害賠償金または実施許諾料等の発生や特定商品・サービスの取り扱いが継続できなくなる等の可能性があります。

また、訴訟の提起には至らなくとも、特許その他の知的財産権に係わる紛争が生じた場合においても、同様に当社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(6) 新型コロナウイルス感染症拡大が当社の事業に与える影響について

新型コロナウイルス感染症拡大が当社の事業に与える影響は、現時点において限定的であると考えておりますが、現在のところ収束の兆しは見えていないことから、引き続き注視が必要な状況にあります。

当社は感染防止対策として、出張の制限、在宅勤務の導入、休憩の分散取得や時差出勤の推奨、セミナーや社内外との会議のWeb化など、可能な限りの取り組みを行っております。しかしながら、現時点において新型コロナウイルス感染症に対する完全な対策は無く、当社の従業員あるいは顧客の関係者等が当該感染症に感染した場合には、プロジェクトの一時中断等により当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

また、新型コロナウイルス感染症が急拡大や長期化した場合には、将来の当社事業に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

 

 ① 財政状態及び経営成績の状況

a.経営成績の状況

当事業年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、個人消費や企業の設備投資が大きく落ち込みました。段階的な経済活動の再開とともに景気回復の兆しも見られましたが、再び感染が拡大しており、2021年1月には緊急事態宣言が再発出されるなど、先行き不透明な状況が続いております。

このような経済環境の中、当社の主要なマーケットであります製造業の分野では、新たな顧客接点の在り方を模索する動きが加速し、営業活動やアフターサービス業務等の顧客接点を効率化するソリューションの導入が底堅く推移しており、さらに、非接触(リモート)化やDX[※1]への取り組みを加速させる新たな引き合いも出始めております。また、建設業の分野では、設計・施工を効率化するBIM[※2]を中心とした各種ソリューションの受注が好調に推移しました。公共事業の分野では、一時期は発注の延期等もありましたが、防災・減災対策やインフラ老朽化対策への予算配分の増加に加え、環境影響評価業務等の受注は順調に推移しております。

当事業年度のソリューションサービス事業は、BIMを中心とした建設業向けITソリューションメニューのさらなる拡充に向けて積極的な将来投資を行っており、建設業をはじめ建材メーカーや住宅設備メーカーからのDXやBIM関連の受注が好調であったことから、増収増益となりました。

エンジニアリングサービス事業は、土木建設業界向けのCIM[※3]関連ソフトの販売が例年より大幅に増加した結果、増収となりましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による業務の一時中断等が発生したことにより、利益面では減益となりました。

これらの結果、当事業年度の売上高は4,800,324千円(前期比11.2%増)、営業利益は686,436千円(前期比5.7%増)、経常利益は694,632千円(前期比5.6%増)、当期純利益は474,607千円(前期比0.7%増)となりました。

以上のことから、現在のところ当社事業は全般的に堅調に推移しておりますが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による経営環境の変化については引き続き注視が必要な状況にあります。

 

セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。

・ソリューションサービス事業

ソリューションサービス事業につきましては、製造業および建設業向けに業務の効率化、事業拡大を支援するサービスを自社ソリューション中心に展開しております。

営業支援ソリューション(製品名:Easyコンフィグレータ及びWebレイアウトプランナー)につきましては、住宅メーカー、住宅設備メーカーを中心に引き合いは堅調であり、他業種への展開も進んでおります。

また、CAD[※4]やPLM[※5]などの設計支援ソリューションや保守支援ソリューション(製品名:PLEXおよびFieldPlanner)につきましても、業務の効率化やアフターサービスを重視する流れから、引き合いは底堅く推移しております。

建設業向け事業につきましては、建設業界の好調な業績を背景とした情報技術への投資機運の高まりもあり、また、BIM関連を中心に住宅設備等のメーカーからの引き合いも増加し、受注は大幅に伸長しました。なお、GIS[※6]関連業務やインフラ企業向け業務も受注は堅調に推移しております。

今後は、BooT.one[※7]をはじめとしたtoBIM[※8]ブランドの育成やサービスの拡充、AI・IoT技術を自社ソリューションサービスへ活用することによりさらなる事業拡大を目指してまいります。

業績面では、BIM関連をはじめとした好調な受注状況と着実な完工に加え、販売案件やBooT.oneの契約増加ならびに過年度からの投資効果もあり、売上高は増収となりました。また、利益面でも当期に行った将来投資額を賄い増益となりました。

これらの結果、当事業年度の売上高は3,086,794千円(前期比17.8%増)、セグメント利益は779,887千円(前期比8.2%増)となりました。

 

 

・エンジニアリングサービス事業

エンジニアリングサービス事業につきましては、防災・減災解析関連業務、環境アセスメント・環境解析関連業務、建設情報・社会マネジメント関連業務を中心に展開しております。

防災・減災解析関連業務は、毎年のように発生する自然災害の備えに対する社会要請が増しており、特に地方自治体からの浸水想定業務、耐震診断業務の引き合いは堅調に推移しておりますが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響から現地調査等が一時延期となり、回復の兆しは見えつつあるものの受注は低調に推移しました。

環境アセスメント・環境解析関連業務は、かねてから引き合いを受けていた発電所等エネルギー施設、ヘリポート、市街地再開発など大型事業計画の環境影響評価業務を受注しました。一方で工期や発注が延期となる案件もあり、事業は低調に推移しましたが、今後は緩やかに回復するものと予想しております。

建設情報・社会マネジメント関連業務は、CIM関連業務の業務停滞がありましたが、国土交通省が新型コロナウイルス感染症拡大の影響で業務のデジタル化を加速させる必要に迫られ、当初計画を2年前倒しして、公共工事におけるBIM/CIM原則化の目標を2023年度に改めたことから、CIM関連ソフトの販売や導入支援、ツール開発の引き合いが増加しました。また、学校施設、公園などのインフラ老朽化対策事業の受注が順調に推移しております。

今後は、高度化・複雑化した解析関連業務に対応すべく情報処理技術、解析技術に磨きをかけるとともに、社会マネジメント関連業務では、より多様化した社会要求にこたえる技術の確立に努めます。また、既存技術に加え、防災情報提供サービスを実現するための研究やファシリティマネジメント業務を通じて得た技術やノウハウをベースにスマートシティ等の新たなまちづくり事業への進出をめざしてまいります。

業績面では、建設ICTへの投資気運の高まりから関連ソフトの販売が好調で売上高は増加しましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、進行中業務の一時中断や発注の延期があり、利益面では減益となりました。今後も公共事業計画の進行について不確定要素はあるものの、国土強靭化補正予算の新規投入計画もあり公共工事の年度末である2021年3月に向けて緩やかに回復に向かっており、業務停滞中に開発したツール等を業務の効率化に活用してまいります。

これらの結果、当事業年度の売上高は1,713,530千円(前期比1.0%増)、セグメント利益は393,285千円(前期比4.6%減)となりました。

 

※1:DX(デジタル・トランスフォーメーション)

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。

※2:BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)

コンピュータ上に作成した3次元の建物のデジタルモデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加した建築物のデータベースを、建築設計、施工から維持管理までのあらゆる工程で情報活用を行うためのモデルシステム。

※3:CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)

建設生産システムの基軸を従来の2次元モデルから3次元モデルへ拡張し、データをコンピュータ上に構築・共有しながら統合的に調査、計画、設計、解析、施工、維持管理にいたる一連のワークフローを効率化するシステム。

※4:CAD(コンピュータ・エイデッド・デザイン)

コンピュータを利用して機械・電気製品等の設計を行うこと。コンピュータとの会話形式で設計を行う。

※5:PLM(プロダクト・ライフサイクル・マネジメント)

製造業において、製品開発期間の短縮、生産工程の効率化および顧客の求める製品の適時市場投入が行えるように、企画・開発から設計、製造・生産、出荷後のサポートやメンテナンス、生産・販売の打ち切りまで、製品にかかわるすべての過程を包括的に管理すること。

※6:GIS(ジオグラフィック・インフォメーション・システム)

地理情報システム。地理的なさまざまな情報に関連付け等の処理を行い、データ化された地図上に視覚的に表示するシステム。災害時に発生場所、影響範囲、避難場所情報等を統合的に表示するものやエリアマーケティング、出店計画等にも利用されている。

 

※7:BooT.one(ブート・ワン)

大成建設株式会社が社内で蓄積してきた「BIM規格」のノウハウを当社のIT技術で磨き上げ、「toBIM」ブランドで提供するAutodeskRevitのアドインパッケージ。「BIM規格」はコマンドツール、テンプレート、ファミリ、活用ガイドライン、トレーニング教材の5つのカテゴリの総称で、「BooT.one」はこれらをパッケージ化した商品。Revitユーザの生産効率を大幅に向上させることが可能となる。

※8:toBIM(トゥー・ビム)

当社の親会社のトランス・コスモス株式会社と応用技術株式会社の頭文字「t」と「o」にBIMを配置したブランド名称。トランス・コスモス株式会社によるBPOサービスと当社によるシステム開発のそれぞれを効果的に提供し、顧客企業の生産性向上を推進するためのBIMトータルサービス全般を指す。

 

b.財政状態の分析

(資産の部)

当事業年度末の総資産は、3,999,358千円となり前事業年度末と比較し633,000千円増加しました。これは主に、現金及び預金289,084千円、売掛金等の売上債権199,927千円、たな卸資産117,000千円がそれぞれ増加したためであります。

 

(負債の部)

当事業年度末の負債は、1,071,336千円となり前事業年度末と比較し219,971千円増加しました。これは主に、未払費用が26,189千円減少したものの、買掛金119,630千円、未払法人税等14,776千円、前受金86,337千円、未払消費税等15,051千円がそれぞれ増加したためであります。

 

(純資産の部)

当事業年度末の純資産は、当期純利益を474,607千円計上したことおよび配当金57,102千円の支払を実施したこと等により、前事業年度末から413,029千円増加し、2,928,021千円となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前事業年度末に比べ289,084千円増加し、2,202,958千円となりました。

 

当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は、418,593千円(前事業年度は599,077千円の収入)となりました。これは主に、売上債権199,927千円、たな卸資産117,000千円の増加および法人税等の支払額213,137千円があったものの、税引前当期純利益694,465千円および減価償却費53,107千円の計上、仕入債務119,630千円、前受金86,337千円の増加があったためであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、72,458千円(前事業年度は72,746千円の支出)となりました。これは主に、情報化等投資を行ったためであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は、57,050千円(前事業年度は28,323千円の支出)となりました。これは、配当金56,802千円の支払および単元未満の自己株式248千円の取得を行ったためであります。

 

 

③ 生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

当事業年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

生産高(千円)

前期比(%)

ソリューションサービス事業

1,993,728

+25.8

エンジニアリングサービス事業

772,480

△7.9

合計

2,766,208

+14.2

 

(注) 1.金額は、製造原価によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

b.受注実績

当事業年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(千円)

前期比(%)

受注残高(千円)

前期比(%)

ソリューションサービス事業

3,621,447

+22.5

1,810,838

+41.9

エンジニアリングサービス事業

1,697,360

+7.2

940,512

△1.7

合計

5,318,807

+17.1

2,751,350

+23.2

 

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

c.販売実績

当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

販売高(千円)

前期比(%)

ソリューションサービス事業

3,086,794

+17.8

エンジニアリングサービス事業

1,713,530

+1.0

合計

4,800,324

+11.2

 

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。

 

① 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

(売上高)

当事業年度の売上高は、4,800,324千円(前期比11.2%増)となりました。セグメントごとの概況につきましては、「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析  (1) 経営成績等の状況の概要  ① 財政状態及び経営成績の状況  a.経営成績の状況」をご参照ください。

 

(営業利益)

売上原価は、売上高の増加に伴い3,380,147千円(前期比16.0%増)となりました。販売費及び一般管理費につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により出張等の機会が大幅に減少したため、前事業年度と比較して18,669千円減少し、733,740千円(前期比2.5%減)となり、営業利益686,436千円(前期比5.7%増)を計上しました。また、これらの結果から売上高営業利益率は前事業年度と比較して0.8%下降し、14.3%となりました。

 

(経常利益)

余資をグループ内金融にて運用し、受取利息を得た結果、営業外収支が黒字となり694,632千円の経常利益(前期比5.6%増)となりました。

 

(特別損益)

167千円の特別損失の計上があり、税引前当期純利益は、694,465千円(前期比6.2%増)となりました。

 

(当期純利益)

法人税、住民税及び事業税227,642千円と法人税等調整額△7,784千円を計上した結果、当期純利益は474,607千円(前期比0.7%増)、1株当たり当期純利益は166.23円(前期比0.7%増)となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性についての分析

(キャッシュ・フロー)

キャッシュ・フローの概況につきましては「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析  (1) 経営成績等の状況の概要  ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。

 

(資本の財源及び資金の流動性)

当社は、将来の事業活動に必要な資金を確保し、適切な流動性を維持することを財務の基本方針としております。

当社の主な資金需要は、受注製作のソフトウエア等の完成に要する人件費や外注費等の製造原価、販売費及び一般管理費などの運転資金ならびに情報化投資の資金であり全額を自己資金で賄っております。

 

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表作成にあたっては、期末日における資産・負債の金額および報告期間における収益・費用の金額に影響する見積り、判断および仮定を使用する必要があります。経営者はこれらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。

なお、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に関する会計上の見積りの仮定は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)  財務諸表 注記事項」の (追加情報) に記載しております。

 

(受注損失引当金)

受注損失引当金については、受注契約に係る将来の損失に備えるため、当事業年度末において、将来の損失が見込まれ、かつ、当該損失額を合理的に見積もることができるものについて、翌事業年度以降の損失見込額を計上しております。当該損失見込額は、将来の工数等の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ工数等が増加した場合、受注損失引当金の追加計上が必要となる可能性があります。

 

 

4 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

5 【研究開発活動】

該当事項はありません。