第一部 【企業情報】

 

第1 【企業の概況】

 

1 【主要な経営指標等の推移】

連結経営指標等

 

回次

第26期
中間連結会計期間

第27期
中間連結会計期間

第26期

会計期間

自  2024年1月1日
至  2024年6月30日

自  2025年1月1日
至  2025年6月30日

自  2024年1月1日
至  2024年12月31日

事業収益

(千円)

347,576

414,978

643,638

経常損失(△)

(千円)

3,190,393

3,898,555

7,537,856

親会社株主に帰属する
中間(当期) 純損失(△)

(千円)

3,500,471

3,966,066

28,128,983

中間包括利益又は
包括利益

(千円)

2,533,305

2,518,853

28,236,534

純資産額

(千円)

25,477,308

3,402,138

2,156,591

総資産額

(千円)

27,675,479

5,786,167

4,668,599

1株当たり中間
(当期)純損失(△)

(円)

16.60

12.07

119.53

潜在株式調整後
1株当たり中間(当期)純利益

(円)

自己資本比率

(%)

91.7

57.5

44.0

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

4,251,798

2,477,133

6,612,875

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

71,541

40,247

130,801

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

1,843,260

3,748,337

4,202,127

現金及び現金同等物の
中間期末(期末)残高

(千円)

1,691,421

2,820,739

1,627,669

 

(注) 1 当社は中間連結財務諸表を作成しておりますので、提出会社の主要な経営指標等の推移については記載しておりません。

2 潜在株式調整後1株当たり中間(当期)純利益については、ストックオプション制度導入に伴う新株予約権残高がありますが、1株当たり中間(当期)純損失が計上されているため記載しておりません。

 

 

2 【事業の内容】

当社グループは、当社及び連結子会社3社より構成され、遺伝子医薬品を中心とする医薬品の開発及び販売を進めております。また、希少遺伝性疾患のスクリーニング検査を中心として、検査受託サービスを実施しております。

さらに当社子会社であるEmendoBio Inc.(以下「Emendo社」といいます。)では、今まで治療法のなかった疾患の治療を可能にするゲノム編集製品の研究開発を進めております。

 当社グループと各事業における位置付け及び事業系統図は、以下のとおりです。

 

<当社グループと各事業における位置付け>

名称

主要な事業の内容

当社

遺伝子医薬品(遺伝子治療用製品、核酸医薬品)などの医薬品の研究開発と販売

希少遺伝性疾患等の検査受託

AnGes USA, Inc.

米国での遺伝子医薬品などの医薬品開発

EmendoBio Inc.

米国でのゲノム編集技術プラットフォーム及びゲノム編集技術による遺伝子治療の研究開発

研究開発はイスラエルにあるEmendo Research and Development Ltd.にて実施

 

 

当社グループの事業の系統図は、次のとおりであります。

 


 

当社グループのような医薬品開発事業では、新薬開発において候補となる化合物から新薬として上市できる確率は、およそ3万分の1といわれ、その開発期間も10年を超えることも多く、新薬の製品化は大変難しいものであります。そのため、当社グループのような創薬ベンチャーでは、新薬の開発にかかる研究開発費が先行する事業構造となっております。

医薬品の開発では、開発初期から販売までを一貫して行う以外に、他社が開発中の製品を導入して自社品として開発する場合や、その逆で、開発の途中で開発中の製品を他社に導出するなど様々な手法がとられます。これら、他社からの導入や他社への導出にあたっては、契約により、「契約一時金」「開発協力金」「マイルストーン」「ロイヤリティ」などの費用の支払いや、収入が発生します。

当社の研究開発に関する詳細は、「第2 事業の状況 2 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (4) 研究開発活動」をご覧ください。

さらに当社は、2021年4月にアンジェスクリニカルリサーチラボラトリー(以下、「ACRL」といいます。)を開設し、希少遺伝性疾患検査のスクリーニング検査を自治体や医療機関から受託しており(※)、手数料収入に計上しております。

(※)2021年4月から一般社団法人 希少疾患の医療と研究を推進する会(CReARID)が運営する「オプショナルスクリーニング」の検体測定を受託していましたが、2025年4月より、当社が「オプショナルスクリーニング」の運営を引き継いております。

 

<医薬品開発における想定される主な収益>

収益

内容

契約一時金

契約締結時に受ける収益

開発協力金

研究開発に対する経済的援助として受け取る収益

マイルストーン

研究開発の進捗(予め設定されたイベント達成)に応じて受け取る収益

ロイヤリティ

製品上市後に販売額の一定比率を受け取る収益