第2 【事業の状況】

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 会社の経営の基本方針

当社グループは「ワンストップ・ソリューション」という企業コンセプトのもと、不動産・旅行・人材と3つの事業領域から日本の未来を担う若者と、大学及び企業等の社会の若者を応援する人たちとをつなぎ、新たな価値を創造し、将来にわたり地域経済や社会に貢献することを経営ビジョンとしております。

不動産ソリューション事業におきましては、不動産を直接取得し開発するディベロッパー事業の他、企業及び個人オーナーに対する保有不動産の有効活用案件について、事業スキームの提案から、収支計画、設計、建設会社の紹介、融資金融機関の紹介、竣工後の一括借上げ、入居者募集、運営管理にいたるまで全ての機能をワンストップ体制で提供することで、管理戸数の安定拡大を図り、事業基盤の強化を進めてまいります。

学生生活ソリューション事業においては、学生が充実した学生生活を過ごすためのさまざまなサービスを提供する課外活動ソリューション部門と、企業と新卒学生人材とのマッチングサービスを提供する人材ソリューション部門を連携させ、就職率向上を目指す大学までも含めた新卒採用の課題解決をはかる学生生活ソリューションビジネスへと発展させてまいります。

 

(2) 中長期的な会社の経営戦略及び目標とする経営指標

① 中長期的な会社の経営戦略及び中期経営計画

上記基本方針のもと、第一には不動産ソリューション事業を成長の中軸として、引き続き経営資源の集中投資を行います。第二には学生生活ソリューション事業において学生人材育成と企業人事への営業体制強化を図ります。この両面を展開することで学生生活に不可欠なサービスをさらに包括的に提供しうる事業体を構築し、地域経済や社会に貢献する企業グループへの進化を進めてまいります。

経営指標については、創業50周年を迎える2029年5月期に向け、2024年5月期を初年度とする「中期経営計画(2024~2029)」を2023年7月21日付で策定し、定量目標として最終年度の2029年5月期において、連結売上高300億円、連結営業利益31億円、連結経常利益30億円、親会社株主に帰属する当期純利益20億円を目標としております。

3年目となる2026年5月期の連結計画につきましては、売上高26,400百万円(前年同期比18.6%増)、営業利益2,600百万円(同3.2%増)、経常利益2,400百万円(同0.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,610百万円(同0.7%増)を計画し、1株当たり配当につきましては、中間配当10円を含む年間配当32円を予定しております。

② 中期経営計画の主な内容

(会社の目指すべき姿)

当社は、創業50周年を迎える2029年に向け、社会と共存し、つぶれない・つぶさない経営で100年持続可能な企業を目指します。

(基本方針及び事業戦略)

「中期経営計画(2024~2029)」では、既存事業を強化・拡大し、事業領域の拡大・変革を行い、新たな事業を創出することとともに、社会と共存し持続的に成長するためにESG経営及び人的資本の最大化に取り組んでいくことを基本方針としております。

なお、各セグメントの主な事業戦略は次のとおりであります。

 

 

不動産ソリューション事業(不動産デベロップメント部門)

・既存事業の拡大(総管理戸数15,000戸、 新規地方物件の開発目標1,000戸)

・事業領域の拡大、変革(単身社会人向け物件開発、多様な建築手法等による物件開発)

・新たな不動産事業(土地情報を活用した新たな不動産事業を模索)

不動産ソリューション事業(不動産マネジメント部門)

・DX化による差別化(拠点展開を必要としないオンライン営業、AI、マイページのフル活用による24時間
  リーシング)

・全国学生ひとり暮らしCLUB40社との共同事業(アプリによる地域を超えた併願受験生の獲得)

・単身社会人市場へ参入(社会人市場におけるインターネット直販体制の構築、優位性のある立地、高い商品
  性による募集の差別化)

学生生活ソリューション事業(課外活動ソリューション部門)

・復活再構築(コロナ禍によって生じた課外活動の活性化等)

・事業のDX化(DX化による募集力の強化、管理業務の効率化、サークル幹事への蓄積されたノウハウの提
  供)

・事業領域の拡大(学生マーケット情報を活用した新サービスの開発、展開)

学生生活ソリューション事業(人材ソリューション部門)

・人事コンサルティング(人事課題の解決に向けたソリューションの提案、人的資本経営に対応した人材育成
  支援サービスの提供)

・人事DX化システム(人事DX化に向けた企業のニーズに合ったシステム開発、蓄積されたノウハウに基づ
  くシステム構築サポート)

・プロモーション(人的資本経営情報開示サイト等IR分野に領域を拡大、経験者、専門職等中途採用分野向
  けサービスの提供開始)

 

③ 中期経営計画の取り組み状況

「中期経営計画(2024~2029)」の2年目である2025年5月期は、売上高は22,255百万円(当初計画比1.0%増)、営業利益は2,520百万円(同4.6%増)、経常利益は2,384百万円(同5.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,599百万円(同5.2%増)となり、売上高及びすべての利益項目で計画を上回り、前年の過去最高益を更新いたしました。

なお、当連結会計年度における主な取り組みの状況は次のとおりであります。また、サステナビリティの取り組み状況については「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載しております。

(不動産ソリューション事業)

・新規開発物件は7棟423戸(うち地方物件1棟56戸)、管理戸数は231棟12,469戸。

・業務のDX化として、検索サイト・営業システムと顧客のLINEとの連携強化により、24時間リーシング体制を推進。

(学生生活ソリューション事業)

・旅行分野である課外活動ソリューション部門の売上高は新型コロナウイルス感染症の影響を受ける前の86.7%まで回復も、売上総利益の回復は貸切バスの仕入価格高騰の影響等により71.9%に留まる。

・人材ソリューション部門においては、人的資本経営の可視化に対するニーズの高まりから、コーポレートサイトのリニューアル案件が増加。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

(1)及び(2)に記載の会社の経営の基本方針及び中長期的な会社の経営戦略を実行していくうえで、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は以下のとおりであります。

①  不動産ソリューション事業

・不動産デベロップメント部門

当社の学生向け賃貸住宅は、単に戸数を増やすものではなく一定の収益性を確保していく中で、入居者ニーズに応える商品バリエーションの拡充を図りつつ、立地や品質にこだわった付加価値の高い物件開発を行うことを方針としております。そのためには、高度で幅広い事業ノウハウの蓄積を進めるとともに、土地オーナー等の主な情報入手先である金融機関等との協力・連携の強化が重要であると考えております。

また、東京圏一極集中リスクを回避する観点及びESGのS(地域・社会への貢献)の取り組みから、地方都市での物件開発にも積極的に取り組んでまいります。

・不動産マネジメント部門

賃貸住宅運営管理においては、入居者ニーズに応える新たなサービスを拡充し、入居者対応についても継続的に強化していくことで入居者への付加価値を高めていくことが重要であると考えております。

また、入居者募集においては、既に導入済みのWEB契約や360°VR内見等に加え、WEB接客等のITサービスの拡充を図るとともに、非対面型の入居者募集体制を推進していくことが必要であると考えております。

② 学生生活ソリューション事業

・課外活動ソリューション部門

学生のサークル合宿旅行・研修旅行やスポーツ大会の企画手配等を行う当部門は、中長期的にみて学生の課外活動への参加率の減少等による縮小傾向にある中で、新型コロナウイルス感染症の様な大規模感染症が流行した場合には大きな影響を受けることが見込まれます。また、それらが収束した場合においても、直ちにこれまでの市場環境に戻らないことも想定し、より一層の効率化を進め生産性を高める体制を整備することが必要であると考えております。

・人材ソリューション部門

企業の採用活動は、新卒一括採用から通年採用への企業意識の変化等により、今後、新卒採用方針や新卒採用の活動方法が変化し、多様化していくことが想定されます。それらに対応するためには、企業毎のニーズにあった商品・サービスの開発、拡充を図るとともに、急激な変化に対応できる柔軟な発想と組織の強化及び人材の育成が重要であると考えております。

③ 全社

自然災害や大規模感染症の流行等の有事の際において、従業員の出社抑制や営業活動の一時停止等による当社グループの事業活動に与える影響を最小限に抑えるため、事業継続体制の強化・推進を図ってまいります。

また、女性社員の活躍、働きやすい職場環境づくりを推進し、将来を担う人材の育成に取り組んでまいります。

 

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取り組みは、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

当社グループは、経営ビジョンに基づき、事業活動を通じて自らの企業価値の向上と持続的な成長とともに、社会の持続的な発展に貢献していくことが、私たちに期待されているサステナビリティと考えています。

 

(1) ガバナンス

当社では、サステナビリティ及び人的資本の最大化に向けた取り組みについて、2023年7月21日付で策定した中期経営計画で基本方針を定めており、全社又は各事業部毎に取り組んでまいります。

取り組み事項については、月1回開催する経営幹部層で構成する事業会議において報告することとしており、必要に応じて取締役会に報告することとしております。

 

(2) 戦略

当社は中期経営計画において、社会と共存し持続的に成長するためにESG経営及び人的資本の最大化に取り組んでいくことを基本方針としております。

なお、主な取り組みは次のとおりであります。

① ESG

(E:再生エネルギーの普及促進、自然環境の保護)

 ・太陽光発電の自力調達、若者に対する自然環境の保護啓蒙活動、清掃活動等により自然環境の保護

 ・DX化によるペーパーレス推進、グリーン購入の推進、オフィス等における3Rの推進

(S:地域・社会への貢献、社員の働きがいの推進)

 ・ダイバーシティ&インクルージョンの推進

 ・ビジネスパートナー、地域コミュニティとの共存

 ・財団、寄付等を通じた社会貢献活動

(G:コーポレートガバナンス体制の強化)

 ・コンプライアンスの徹底、人権尊重、内部統制システムリスク管理の強化

 ・女性役員比率の向上

② 人的資本

(社員エンゲージメントの向上)

 ・自律的にキャリアを形成できる機会の提供

 ・経営と社員間のコミュニケーションによる信頼関係の構築

 ・エンゲージメントサーベイによる組織課題の明確化と対策

(働きがいのある環境づくり)

 ・多様な人材の登用と活躍を可能とする職場づくり

 ・社員一人ひとりの自主性を促す組織風土の醸成

 ・評価基準の明確化と評価結果の相互理解

(リスキルの習得支援)

 ・自律的なリスキリングに向けた育成体系の構築

 ・社員の自発的なキャリアアップの促進および支援

 ・新たな事業領域に向けたリスキリング習得機会の提供

 

 

(3) リスク管理

当社は、当社を取り巻く様々な経営リスクを把握し迅速に対応するため、本社管理部門内に窓口を設け、社内インフラ等を活用することにより随時状況の把握を行うとともに、管理部門担当取締役を責任者とし各担当取締役及び事業部長で構成するリスク管理委員会を設置し、組織横断的にリスク状況の監視並びに全社的な対応を行っております。

 

(4) 指標及び目標

人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標については以下のとおりであります。

指標

目標

2024年5月期末

2025年5月期末

2025年6月

役職者における女性比率

2025年度まで25以上

19.6%

23.8%

24.5

 

 

(5) 当連結会計年度における取り組み

① ESG

 ・コーポレート・ガバナンスの一層の強化を図るため、女性社外取締役を1名増員し、3名体制へ。役員の女性割合は8.3%から15.4%へ。

 ・締結済みである学生向け賃貸住宅の開発のためのコミットメントライン契約について、グリーンローンとして使用できる変更契約を締結。

 ・自社で開発した学生向け賃貸住宅3件については、すべてZEH-M Oriented認定取得。

 ・課外活動ソリューション部門の取引先地域の千葉県白子地区において、行政の協力を得て取引先及び学生と連携し清掃活動を実施。また、昨年立ち上げた「ごみゼロぷろじぇくと」の第二弾として、池袋西口駅前商店会の協力を得て、大学生と池袋西口周辺の清掃活動を実施。

 ・留学生同士をつなげるコミュニティの場を提供する異文化交流会を開催。

② 人的資本

 ・有給休暇取得促進し、有給休暇取得率が目標の80%に対して82.4%(前年は77.0%)。

 ・グループリーダークラスのマネジメント研修、社外取締役主催の課長会の継続。

 ・経営トップ主催の次世代を対象とした自由な発想で社内の課題を認識し、解決する機会としてワイガヤ会の実施。

 ・次々世代育成研修として入社1~6年目を中心に、自律的に学習・成長する力を身に付ける機会として毎コムハイスクールを開講。

 ・全社員平均で6%以上増となる賃上げを実施。

 

 

3 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 不動産ソリューション事業について

① サブリース契約について

サブリース契約は不動産オーナーに対する契約の期間(10年~15年間)において入居者の有無や当社の受け取る家賃の額に関係なく賃貸借契約に定めた毎月定額の家賃を支払いする内容となっております。当社は空室発生や家賃相場下落による業績への影響を低減するために当該賃貸借契約にフリーレント期間(家賃無償期間)条項や一定期間毎の家賃改定条項を織り込む等施策を講じておりますが、こうした対応が万全とはいえません。このため空室が長期間かつ大量に発生した場合には当社グループの業績に重大な影響が発生する可能性があります。

② 募集方法及び開発について

当社は、地方から首都圏の大学等に進学する高校3年生をターゲットに、春の入居シーズンに向け独自のWebサイトに加え、全国各高校宛への媒体送付、もしくは他社媒体雑誌等の広告掲載により入居者募集を行っております。しかしながら、当該募集行為は反響型の集客営業であることから、反響数が予想を下回った場合には空室が発生し当社グループの業績に大きな影響を与える可能性があります。また、賃貸物件の開発においては標準的な建物の建設期間に1年以上を要するため、新入学の時期にあわせて計画どおりに工事が進捗しなかった場合には、当社グループの業績に大きな影響を与える可能性があります。

③ 販売用不動産について

当社は、不動産ソリューション事業において、サブリース事業と並行し、独自に学生向け賃貸住宅開発事業を行っております。建設用地としての土地の取得から学生向け賃貸住宅の建設、当該物件の売却まで通常1年半から3年程度の期間が必要となります。そのため、想定を上回る経済情勢の変化等による不動産市況の悪化により販売用不動産の評価損の計上や資金回収の長期化等が発生した場合には、当社グループの業績に大きな影響を与える可能性があります。

また、販売用不動産の取得については、主に金融機関からの借入により行っており、販売用不動産の増加にあわせて借入金が増加いたします。そのため、大幅な金利上昇があった場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

(2) 経営成績の変動について

① 季節変動性並びに第2四半期累計の経営成績について

当社グループでは、不動産ソリューション事業の不動産マメジメント部門において、3月及び4月の入学シーズン時期にあわせた学生向け賃貸住宅入居者募集関連売上により第4四半期連結会計期間(3月から5月まで)に売上高が増加する傾向があります。また、学生生活ソリューション事業の人材ソリューション部門における連結子会社である株式会社ワークス・ジャパンにおいて、企業の新卒採用活動が主に3月から開始することにより、人材ソリューション部門の売上高が第3四半期連結会計期間(12月から2月まで)及び第4四半期連結会計期間(3月から5月まで)に集中する傾向があるため、第2四半期連結累計期間(6月から11月まで)の利益は非常に小さくなるか、もしくはマイナスとなる可能性があります。

これらの季節性や、不動産ソリューション事業の不動産デベロップメント部門において、販売用不動産の売却の時期、売却の金額によっては、通期に占める第2四半期連結累計期間(6月から11月まで)の連結経常利益等の各利益は、非常に小さくなる可能性があります。

なお、2025年5月期の四半期ごとの連結売上高、経常利益及び通期に占める割合は、以下のとおりであります。

 

 

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

連結売上高(千円)

4,434,018

4,359,271

5,292,165

8,169,604

(四半期構成比)

19.9%

19.6%

23.8%

36.7%

連結経常利益(千円)

100,764

73,410

324,581

1,885,327

(四半期構成比)

4.2%

3.1%

13.6%

79.1%

 

 
② 販売用不動産の売却について

当社は、不動産ソリューション事業の不動産デベロップメント部門において、販売用不動産の売却を行う場合があります。これは、当社が学生向け賃貸住宅建設のための土地を取得し、当社の企画により学生向け賃貸住宅を建設し、入居者募集を行ったうえで、法人又は個人の投資家の方々へ利回り商品として売却を行い、当該物件を当社がサブリース契約にて一括借上を行うといった取引形態に伴うものであります。そのため、販売用不動産の売却が発生した場合には、売上高が増大するとともに売上総利益率、営業利益率等が大きく変動する場合があります。さらに、販売用不動産の売却時期によっては、四半期業績についても前年同期に比べ大きく変動する場合があります。また、販売用不動産の売却もしくは取得が発生した場合には、販売用不動産の在庫金額が前年同期に比べ大きく変動する場合があります。

なお、2025年5月期の四半期ごとの販売用不動産の売上高は、以下のとおりであります。

 

 

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

売上高(千円)

905,251

1,490,960

 

 
③ 新卒採用活動時期について

当社グループでは、学生生活ソリューション事業の人材ソリューション部門における連結子会社である株式会社ワークス・ジャパンにおいて、企業人事部向け「若年層人材ソリューション」コンサルティング等のサービス提供を行っております。現在企業の新卒採用活動時期は、主に広報活動は3月開始、選考活動は6月開始となっております。今後これらの時期が変更になった場合は、人材ソリューション部門の四半期業績が前年同期に比べ大きく変動する場合があります。

④ 営業キャッシュ・フローの変動について

当社は、不動産ソリューション事業の不動産デベロップメント部門において、販売用不動産の取得を行う場合には取得に要する資金のほとんどを金融機関からの借入により調達しております。この場合、販売用不動産の取得の規模・時期によっては、棚卸資産の増加により「キャッシュ・フロー計算書」の営業キャッシュ・フローがマイナスとなる場合や前年同期に比べ大きく変動する場合があります。

 

(3) 少子化の影響について

18歳人口は10年前に比べ約10.7万人(約8.9%)減少し、2024年度には108.9万人(総務省統計局「人口推計」による)となっております。当社といたしましては、この減少傾向は続くものと考えており、10年後の18歳人口は現在に比べ約8%程度減少するものと予想しております。

一方、大学生人口は2024年春の大学入学者数が62.8万人、大学生総数は294.9万人(文部科学省「学校基本調査」による)といずれも過去最高水準を維持しております。この要因は大学への進学を希望する受験生の割合が増加していることに加え、大学側の経営確立のための学生確保が重なったものと考えられます。

当社グループの主力事業エリアである首都圏における大学生数は、2024年度は120.1万人となり、10年前に比べ約3.5万人増加しており過去最高水準を維持しております。

当社グループといたしましては、当面の間、首都圏大学生数は安定して推移するものと認識しており、今後5年~10年程度の中期的なスパンでの少子化の進行による影響は少ないものと考えております。しかし、少子化がさらに進行し、当社グループの認識とは相違して対象顧客である学生等の人口が急激に減少した場合には、当社グループの業績に大きな影響を与える可能性があります。

 

(4) 大学の統廃合、キャンパス移転について

当社グループの不動産ソリューション事業では、新規に開発する学生向け賃貸住宅については、物件の主な対象となる大学、短期大学及び専門学校の学生数、下宿生の傾向を勘案して開発を行っておりますが、大学の統廃合又はキャンパスの移転が発生した場合、地域によっては周辺物件の需要と供給のバランスが崩れる可能性があります。このような事態が発生した場合には、当社グループの業績に大きな影響を与える可能性があります。

 

(5) 首都圏に事業が集中していることについて

当社グループの不動産ソリューション事業及び学生生活ソリューション事業は、いずれの事業も一部で地方展開を開始しているものの、首都圏、特に東京圏に事業が集中しているため、東京直下型大地震のような大規模な災害等が発生した場合には、当社グループの業績に重大な影響を与える可能性があります。

 

(6) 外注先等に起因するトラブルによる影響について

当社グループの事業に係る外注先等において、貸切バス事故、賃貸物件における大規模火災や食事付物件における食中毒等の発生などによる外注先等を起因とするトラブルが発生した場合、当社グループは道義的責任等に対し真摯に最大限の対応を行ったとしても、対外的評価や風評被害等が当社グループの想定の範囲を超えた場合には、当社グループの業績に大きな影響を与える可能性があります。

 

(7) 法的規制等について

当社グループは、以下の3つの法的規制等による事業を行っております。

① 不動産ソリューション事業は、宅地建物取引業法に基づく国土交通大臣の宅地建物取引業者としての許可を取得しており、不動産仲介及び売買等の事業を行っております。また、建築士法に基づく一級建築士事務所登録及び警備業法に基づく東京都公安委員会の認定を受けております。

② 学生生活ソリューション事業における課外活動ソリューション部門は、旅行業法に基づく観光庁長官の旅行業者としての許可を取得しており、旅行サービス等の販売を行っております。

③ 学生生活ソリューション事業における人材ソリューション部門は、職業安定法に基づく厚生労働大臣の有料職業紹介事業者及び一般労働者派遣事業者としての許可を取得しております。

今後、これらの法令等が改正される可能性があり、その場合、当社グループの事業が制約される可能性があります。

 

(8) 個人情報の保護について

当社グループは、当社グループ事業の中において、不動産ソリューション事業における入居者情報、学生生活ソリューション事業における顧客情報等を取得し、利用しております。
 一方、2005年4月に全面施行された「個人情報の保護に関する法律」(個人情報保護法)は、当社グループのビジネスにも影響があると考えられ、それに対する取り組みを誤れば、企業の存続にも影響する可能性があります。

当社グループでは、徹底した情報管理を継続的に行い、高度のセキュリティ技術の活用、各種社内教育及びガイドラインを充実させ運用管理の徹底を行っております。なお、当社及び株式会社ワークス・ジャパンはプライバシーマークを取得しております。

しかし、以上のような対策を講じたとしても、個人情報の流出等の重大なトラブルが当社グループにおいて発生した場合には、当社グループへの損害賠償請求や信用の低下等により、当社グループの事業及び業績に重大な影響を与える可能性があります。

 

(9) 新型コロナウイルス感染症等の感染症について

新型コロナウイルス感染症等の感染症が流行した場合には、下記の可能性により当社グループの事業及び業績に重大な影響を与える可能性があります。

・不動産ソリューション事業

不動産マネジメント部門において、大学のリモート授業が長期化した場合には一時的な退去者が増加する可能性があり、また、新入生の入学時期の変更があった場合にはその変更期は入居率が低下する可能性があります。

・学生生活ソリューション事業

課外活動ソリューション部門において、学生のサークル合宿旅行・研修旅行やスポーツ大会の企画手配旅行等が行えず売上が大幅に減少する可能性があります。また、人材ソリューション部門においては、感染症等が長期化することで企業の業績が悪化し、新卒採用者が抑制される可能性があります。

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

(1) 経営成績

当連結会計年度におけるわが国の経済環境は、物価上昇が続いたものの、雇用・所得環境の改善によって緩やかな回復が続いております。その一方で、継続的な物価上昇、米国の通商政策の影響、金融資本市場の変動等のリスクやウクライナ・中東情勢をはじめとする地政学的リスクにより、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。

当社グループは、事業の方向性を明確にし、戦略的投資を促進するため、不動産デベロップメント部門、不動産マネジメント部門及びエネルギーマネジメント部門の3部門からなる「不動産ソリューション事業」と課外活動ソリューション部門と人材ソリューション部門の2部門からなる「学生生活ソリューション事業」の2事業(セグメント)計5部門で事業展開を図っております。

当社グループの主要顧客層である大学生マーケットにおきましては、2024年春の大学入学者数は62.8万人、大学生総数294.9万人(文部科学省「学校基本調査」による)といずれも過去最高水準を維持しております。引き続き、少子化時代にあっても安定的に推移する大学生市場においては、さまざまなサービス分野において学生の多様化するライフスタイルとニーズに応える低廉で高品質なサービスが求められていると言えます。

当連結会計年度においては、不動産デベロップメント部門において販売用不動産の売却が計画通り3件となり、不動産マネジメント部門においてはサブリース物件及び自社保有物件について満室スタートとなる等、業績は順調に推移しました。また、課外活動ソリューション部門においては前年同期に比べ売上高は増加し、人材ソリューション部門においては連結子会社である株式会社ワークス・ジャパンの業績が増収、減益となりました。

その結果、当連結会計年度の売上高は22,255,059千円(前年同期比7.1%増)、営業利益は2,520,068千円(同10.0%増)、経常利益は2,384,085千円(同7.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,599,526千円(同7.8%増)となりました。なお、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益はいずれも前年の最高益を更新いたしました。

① 売上高

  当連結会計年度の売上高は22,255,059千円(前年同期比7.1%増)となりました。

  セグメント別の業績を示すと次のとおりであります。

(不動産ソリューション事業)

首都圏における学生賃貸住宅市場は、首都圏進学志向と女子大生比率の高まり、セキュリティ意識の浸透などにより、より安全性・快適性が求められており、学生向け賃貸住宅の需要は今後もますます高まるものと予想されます。

不動産デベロップメント部門におきましては、この需要の高さを背景に金融機関等との連携によるコンサルティング営業を強化し、個人オーナーのみならず、企業に対してもCRE戦略に応える事業プランを積極的に提案、物件開発に努めました。また、当社が土地を仕入れ学生向け賃貸住宅を建設し、法人又は個人投資家等へ販売した後にサブリースで運営を受託する独自開発にも注力してまいりました。

その中でも、特に食事付き寮タイプの学生向け賃貸住宅は、健康志向の高まりに加え学生同士のコミュニケーションや交流の場としてニーズが高く、東京圏のみならず地方物件の開発を積極的に進めております。

当連結会計年度における物件開発については、自社保有物件(販売用不動産及び固定資産)においては、3件の開発、3件の売却を行い、管理戸数は18棟1,097戸となりました。サブリース(転貸を目的とした当社による一括借上)物件においては、4件の開発を行い、上記の売却した3件を含め、管理戸数は205棟10,040戸となりました。その結果、管理受託物件を含め総管理戸数は231棟12,469戸(前年同期末比3.5%増)となりました。

 

 

一方、賃貸・管理業務を行う不動産マネジメント部門におきましては、WEB契約等のITサービスの拡充、インターネット情報提供の充実、大学との連携強化等により体制強化を継続し、安定した入居者確保を図ってまいりました。

また、エネルギーマネジメント部門におきましては、自然エネルギーによる自社事業に係る電力の自力調達を目的とする自然環境に配慮した取り組みとして運営している太陽光発電所において、前期に発生したケーブルの盗難被害により2ヵ所の太陽光発電所で稼働が停止しておりましたが、復旧後は5ヵ所すべてが順調に稼働しております。

その結果、不動産ソリューション事業の売上高は17,839,819千円(前年同期比6.8%増)となりました。また、部門別売上高は、不動産デベロップメント部門は2,399,880千円(同19.3%増)、不動産マネジメント部門は15,133,649千円(同5.3%増)、エネルギーマネジメント部門は306,290千円(同3.1%減)となりました。

(学生生活ソリューション事業)

学生等を中心顧客とし、合宿・研修関連を主な事業とする課外活動ソリューション部門は、売上高が新型コロナウイルス感染症の影響を受ける前の2020年5月期の86.7%まで回復しております。

一方、学生生活の「出口」となる就職分野を担う人材ソリューション部門は、連結子会社の株式会社ワークス・ジャパンが提供する中核商品である企業人事部向け「若年層人材ソリューション」コンサルティング等のサービス提供は、企業の採用活動方法の変化からサービスが多様化していく中で企業の旺盛な新卒採用等の広報活動に支えられ売上高は増加いたしました。

その結果、学生生活ソリューション事業の売上高は4,415,239千円(前年同期比8.4%増)となりました。また、部門別売上高は、課外活動ソリューション部門は1,339,354千円(同12.5%増)、人材ソリューション部門は3,075,885千円(同6.8%増)となりました。

② 営業利益

当連結会計年度の不動産ソリューション事業の売上総利益は4,763,657千円(前年同期比8.9%増)、セグメント利益(営業利益)は3,145,615千円(同10.8%増)となりました。また、学生生活ソリューション事業の売上総利益は2,025,909千円(同2.4%増)、セグメント利益(営業利益)は320,809千円(同20.0%減)となりました。

なお、学生生活ソリューション事業におけるセグメント利益の減少は、主に人材ソリューション部門の人件費及び増床等による経費の増加によるものであります。

その結果、各セグメントに配分していない全社費用946,357千円(同0.3%減)を調整し、全社の当連結会計年度の営業利益は2,520,068千円(同10.0%増)となりました。

③ 経常利益

当連結会計年度の営業外損益はマイナス135,983千円(前年同期はマイナス73,741千円)となり、その結果、当連結会計年度の経常利益は2,384,085千円(前年同期比7.5%増)となりました。

④ 親会社株主に帰属する当期純利益

当連結会計年度の特別利益に受取保険金31,329千円、特別損失に盗難損失24,565千円、災害損失5,019千円、法人税等に772,348千円及び非支配株主に帰属する当期純利益13,954千円を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は1,599,526千円(前年同期比7.8%増)となりました。

その結果、1株当たり当期純利益は90円76銭となりました。

 

 

(2) 財政状態

当連結会計年度の資産合計は30,894,812千円となり前連結会計年度に比べ2,073,708千円増加いたしました。この増加の主な要因は、現金及び預金が1,501,132千円の増加、受取手形及び売掛金が74,069千円の増加、流動資産のその他が105,115千円の増加、建物及び構築物が755,250千円の増加、差入保証金が77,870千円の増加、販売用不動産が97,567千円の減少、機械装置及び運搬具が114,517千円の減少及び建設仮勘定が180,149千円減少したことによるものであります。

負債合計は17,545,038千円となり前連結会計年度に比べ984,269千円増加いたしました。この増加の主な要因は、支払手形及び買掛金が69,552千円の増加、長期借入金(1年内返済予定分を含む)が803,722千円の増加、未払法人税等が205,920千円の増加、流動負債のその他が132,805千円の増加、短期借入金が136,500千円の減少及び未払金が162,083千円減少したことによるものであります。

また、純資産合計は13,349,774千円となり前連結会計年度に比べ1,089,438千円増加いたしました。この増加の主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益1,599,526千円、前期の剰余金処分による配当金387,701千円、中間配当金158,605千円、その他有価証券評価差額金が22,265千円の増加及び非支配株主持分が13,954千円増加したことによるものであります。

その結果、1株当たり純資産額は743円82銭となり前連結会計年度に比べ61円03銭増加いたしました。また、自己資本比率は前連結会計年度の41.8%から42.4%となりました。

 

(3) キャッシュ・フロー

当連結会計年度末における連結ベースでの現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1,501,132千円増加し8,299,348千円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

① 営業活動によるキャッシュ・フロー

営業活動により得られた資金は2,441,879千円(前年同期は得られた資金は1,442,804千円)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益2,385,829千円、非資金項目である減価償却費809,960千円、棚卸資産の減少による収入310,723千円、その他の負債の増加による収入210,528千円、その他の資産の増加による支出516,575千円、未払消費税の減少による支出205,482千円及び法人税等の支払による支出604,855千円によるものであります。

② 投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動により使用した資金は1,010,750千円(前年同期は使用した資金は609,980千円)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出736,830千円及び無形固定資産の取得による支出264,458千円によるものであります。

③ 財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動により得られた資金は70,003千円(前年同期は得られた資金は104,880千円)となりました。これは長期借入金の純増額による収入803,722千円、短期借入金の返済による支出136,500千円、リース債務の返済による支出51,730千円及び配当金の支払による支出545,487千円によるものであります。

 

 

(4) 生産、受注及び販売の実績

① 生産実績

該当事項はありません。

② 受注実績

該当事項はありません。

③ 販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称(部門)

販売高(千円)

前年同期比(%)

不動産ソリューション事業

(不動産デベロップメント部門)

2,399,880

19.3

(不動産マネジメント部門)

15,133,649

5.3

(エネルギーマネジメント部門)

306,290

△3.1

小計

17,839,819

6.8

学生生活ソリューション事業

(課外活動ソリューション部門)

1,339,354

12.5

(人材ソリューション部門)

3,075,885

6.8

小計

4,415,239

8.4

合計

22,255,059

7.1

 

 

(5) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

① 財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

当連結会計年度の経営成績等は、人材ソリューション部門において連結子会社である株式会社ワークス・ジャパンの業績が増収、減益となりましたが、不動産デベロップメント部門において販売用不動産の売却が計画通り3件となり、不動産マネジメント部門においてサブリース物件及び自社保有物件について満室スタートとなる等業績は順調に推移し、また、旅行分野である課外活動ソリューション部門において、業績が新型コロナウイルス感染症の影響を受ける前の約8割程度まで回復したことにより、全社として売上高及びすべての利益項目で当初計画を上回り、過去最高益を更新する結果となりました。

② 経営成績に重要な影響を与える要因について

経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。また、他のリスクについても引き続き、リスク管理委員会や事業現場等との連携を強化し、それらの状況等が発生しうる可能性がある場合には、即座に対応できる体制を整えてまいります。

③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社は、不動産ソリューション事業における学生向け賃貸住宅開発において、建設用地としての土地の取得及び学生向け賃貸住宅の建設を行っており、資金については主に金融機関からの借入により調達しております。開発資金の一つとして、2017年12月26日付で株式会社みずほ銀行をアレンジャーとする総額100億円のタームアウトオプション付コミットメントライン契約を締結し、2023年5月31日付で3年間の延長契約を締結しており、安定的かつ長期的な資金が確保できております。なお、2024年9月30日付でグリーンローン・フレームワークに基づいたグリーンローンとして使用できる変更契約を締結しております。

また、グリーンローン・フレームワークに基づいた、高い環境性能を有する不動産の取得等に係る資金調達を目的として、2024年3月25日付で株式会社みずほ銀行をアレンジャーとするシンジケーション方式による総額31億円のコミットメント期間付タームローン契約を締結する等、案件毎にも資金の調達はできており、当面の間は経済・金融情勢にとらわれない形で、自社開発物件の開発が可能となっております。

また、手元流動性資金(現預金残高)も一定額を保持する方針でありますので、資金の流動性は十分に確保できていると考えております。

 

④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択及び適用を行い、決算日における資産、負債及び収益・費用の金額に影響を与える見積りを必要とします。

経営者はこれらの見積りについて、過去の実績等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計上の見積りにつきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しております。

 

 

5 【重要な契約等】

(1)コミットメントライン契約の締結

① 当社は、今後の学生向け賃貸住宅の開発(土地の取得及び建築又は土地付建物の購入)のための安定的かつ長期的な資金の確保を目的として、2017年12月26日付で株式会社みずほ銀行をアレンジャーとする総額100億円のタームアウトオプション付コミットメントライン契約を締結しております。なお、2023年5月31日付でコミットメントライン契約の3年間の延長契約、2024年9月30日付でグリーンローン・フレームワークに基づいたグリーンローンとして使用できる変更契約を締結しております。

貸出コミットメントの総額

当期末借入実行残高

当期末借入未実行残高

10,000,000千円

4,830,000千円

5,170,000千円

 

 

 契約概要 

 1.契約金額       100億円

 2.契約締結日      2017年12月26日、2023年5月31日(延長契約)、2024年9月30日(グリーンローン)

 3.コミットメント期間  2018年1月31日~2024年5月27日(6年4ヶ月)

2024年5月28日~2027年5月27日(3年延長契約)

 なお、コミットメント期間中に開発(プロジェクト単位)が完了するものが対象となります。

 4.タームローン期間   タームローンはプロジェクト毎に開発が完了した2年後から3年間となります。

              (最長期限2032年5月25日)

 5.資金使途       学生向け賃貸住宅の開発資金

 6.アレンジャー     株式会社みずほ銀行

 7.エージェント     株式会社みずほ銀行

 8.コ・アレンジャー   株式会社横浜銀行

 

② 当社は、グリーンローン・フレームワークに基づいた、高い環境性能を有する不動産の取得等に係る資金調達を目的として、2024年3月25日付で株式会社みずほ銀行をアレンジャーとするシンジケーション方式による総額31億円のコミットメント期間付タームローン契約を締結しております。

貸出コミットメントの総額

当期末借入実行残高

当期末借入未実行残高

3,100,000千円

2,050,000千円

1,050,000千円

 

 

 契約概要 

 1.契約金額         31億円

 2.契約締結日        2024年3月25日

 3.コミットメント期間    2024年3月25日~2026年3月25日

 4.資金使途         学生向け賃貸住宅(グリーンビルディング)の開発資金

 5.対象物件         豊島区要町計画(カレッジコート千川駅前)

 6.アレンジャー       株式会社みずほ銀行

 7.エージェント       株式会社みずほ銀行

 8.参加金融機関       株式会社みずほ銀行、株式会社りそな銀行、株式会社千葉銀行、株式会社武
                 蔵野銀行、株式会社北陸銀行、株式会社第四北越銀行、株式会社群馬銀行、
                 株式会社東邦銀行、株式会社大光銀行

 

(2)企業・株主間のガバナンスに関する合意に係る契約及び財務上の特約が付された金銭消費貸借契約等の締結

2024年4月1日前に締結された資本業務提携契約及び財務上の特約が付された金銭消費貸借契約等については、「企業内容等の開示に関する内閣府令及び特定有価証券の内容等の開示に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令」附則第3条第4項により記載を省略しております。

 

6 【研究開発活動】

該当事項はありません。