当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生及び前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により経済活動が制限され、設備投資は急激な悪化後から緩やかな回復傾向にあるものの、雇用環境の悪化が見られました。
当社グループにつきましても、当第3四半期連結累計期間は新型コロナウイルス感染症拡大により事業活動にとっては厳しい局面が生じましたが、顧客や従業員等の健康・安全確保や事業への影響を最小限に抑える必要な対応を最優先としつつ、テレワーク体制の導入などにより新型コロナウイルス感染防止に配慮しながら事業活動の維持に努め、概ね全事業所において通常稼働を維持することができました。このような環境の中、当社グループは、次のような活動を行いました。
なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更し、従来の「CRO事業」と「診断解析事業」とを統合し、「創薬支援事業」として区分表示しております。
創薬支援事業においては、新型コロナウイルス感染症が拡大する中、検査数の増加に対する支援を行うため、株式会社ジェネティックラボが札幌市及び北海道から新型コロナウイルス検査(PCR検査)の受託を開始し、さらには、検査数の増加に対応すべく検査に必要な機器の増設を進めました。また、非臨床試験の受託につきましては、株式会社安評センターにおいて、強みである農化学薬品等の安全性試験に加え、前期に大型動物飼育管理施設の整備を完了したことを受け、従来の中・小型動物に加え大型動物の非臨床試験の新規受注に注力いたしました。なお、新型コロナウイルス感染症の影響で受注活動の低下を余儀なくされておりました臨床試験や非臨床試験受託も、WEB面談等を中心としたコロナ禍での営業活動の取り組みが定着してきたことを受けて新規受注も順調に回復してきております。さらに、医化学創薬株式会社においては、新型コロナウイルスに対する抗体の開発プロジェクトに取り組んでおりましたが、糖ペプチド抗原を免疫原として、SARS-CoV-2スパイクタンパク質※の変異が発生しにくい糖鎖付加部位をターゲットとする抗体の取得に成功し、その取得抗体について国内外の診断薬メーカーや製薬企業向けに2021年1月に販売を開始いたしました。
TGBS事業においては、Eコマース事業において新型コロナウイルス感染症拡大に伴う巣ごもり需要を意識した売れ筋商品の仕入れにより粗利の確保に努めるとともに、新型コロナウイルス感染症対策に対する必要な対応を行いながら仕入・出荷体制の維持に努めました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間における当社グループの売上高は、創薬支援事業のPCR検査の受託売上や、2020年3月に連結グループに加入したギャラックス貿易株式会社(TGBS事業のうち「Eコマース」)の売上が寄与したものの、株式会社TGM(TGBS事業のうち「その他」)において、景気が低迷する中で企業が設備投資を抑制したため前期と比較して大型の機械販売が少なかったことや、消費低迷による株式会社アウトレットプラザの売上減少等が影響し、7,858,074千円(前年同期比0.4%減)となりました。
しかし、営業利益につきましては、創薬支援事業におけるPCR検査の受託、TGBS事業のEコマース事業における子会社の増加及び粗利の改善による利益増が大きく寄与し、前年同期比で大幅増益となる570,473千円の利益(前年同期比689.9%増)となりました。
経常利益につきましても、保険解約返戻金や助成金収入などの営業外収益60,267千円を計上した一方、買収関連費用や支払利息などの営業外費用58,361千円を計上し、前年同期比で大幅増益となる572,380千円の利益(前年同期比1,388.2%増)となりました。
また、固定資産売却益や補助金収入の特別利益36,368千円を計上した一方、出資金売却損や固定資産圧縮損などの特別損失63,463千円、「法人税、住民税及び事業税」62,332千円、法人税等調整額41,593千円及び非支配株主に帰属する四半期純損失6,826千円を計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましても、448,185千円の利益(前年同期は23,119千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
なお、創薬支援事業の売上高は季節的変動が著しく、当社グループの売上高は下半期(特に第4四半期)に集中する傾向にあります。
※スパイクタンパク質 : ウイルス粒子の表面に存在するスパイク(突起)状のタンパク質。ウイルスは、自分のスパイクタンパク質に糖鎖を付加させることにより細胞に侵入(感染)します。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。各セグメントの業績数値につきましては、セグメント間の内部取引高を含めて表示しております。
なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
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セグメント |
売上高 |
営業損益 |
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金額 (千円) |
前年同期比 |
金額 (千円) |
前年同期比 |
||||
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増減額 (千円) |
増減率 (%) |
増減額 (千円) |
増減率 (%) |
||||
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創薬支援事業 |
2,296,203 |
398,768 |
21.0 |
411,117 |
438,519 |
- |
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TGBS事業 |
5,578,646 |
△423,508 |
△7.1 |
269,605 |
26,489 |
10.9 |
|
|
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(Eコマース) |
(3,903,877) |
(61,254) |
1.6 |
(180,841) |
(153,774) |
568.1 |
|
|
(その他) |
(1,674,768) |
(△484,763) |
△22.4 |
(88,763) |
(△127,285) |
△58.9 |
(注) 括弧内の金額は、TGBS事業の各内訳金額であります。
① 創薬支援事業
当事業では、創薬の初期段階である探索基礎研究・創薬研究から、動物による非臨床試験、臨床試験、病理診断まで、創薬のあらゆるステージに対応できるシームレスなサービスを行っております。その主なものとして、遺伝子改変マウスの作製受託、抗体作製受託のほか、医薬品、農薬・食品関連物質などの薬効薬理試験及び安全性試験などの非臨床試験の受託や臨床試験の受託、また、遺伝子解析受託サービス及び個別化医療に向けた創薬支援サービス、豊富な診断実績をもつ専門医による高品質な病理診断サービスを行っております。
当第3四半期連結累計期間においては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、一定期間にわたり非臨床試験及び臨床試験の受注活動の低下を余儀なくされましたが、WEB面談等を中心としたコロナ禍での営業活動の取り組みが定着してきたことを受け、第2四半期連結会計期間以降は新規受注も順調に回復いたしました。また、新型コロナウイルス検査(PCR検査)の受託を開始いたしましたが、北海道における新型コロナウイルス感染症の急激な感染再拡大に伴う検査数の拡大に伴い、当第3四半期連結会計期間に入り大きく受託件数が伸長いたしました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は前年同期比398,768千円の大幅な増収(前年同期比21.0%増)、営業損益につきましても411,117千円の利益となり、前年同期比438,519千円の大幅な増益(前年同期は27,401千円の損失)となりました。
② TGBS事業
当事業は、株式会社TGビジネスサービスによる事業であり、M&Aによる新規事業の推進と幅広い分野における事業承継及び事業再生分野に係る助言・支援サービスを行っております。
Eコマース事業につきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う消費低迷の影響を受ける中、前年同期は消費税率引き上げ前の駆け込み需要があったこともあり、株式会社アウトレットプラザの売上は前年同期比で減少いたしましたが、巣ごもり需要に対応した売れ筋商品の仕入れに努め、粗利率及び営業利益は改善いたしました。また、2020年3月に連結グループに加入したギャラックス貿易株式会社も、独自の仕入ルートの強みを生かしたトレンド商品の取り扱いで売上及び利益に大きく寄与いたしました。その結果、売上高は前年同期比で61,254千円の増収(前年同期比1.6%増)、営業損益につきましても180,841千円の利益となり、前年同期比153,774千円の大幅な増益(前年同期比568.1%増)となりました。
また、「その他」事業につきましては、株式会社TGMにおいて、景気が低迷する中での企業が設備投資の抑制により大型の機械販売売上が、当第3四半期連結累計期間は前年同期と比較して減少したことや、その他の子会社も景気低迷の影響を受けたことから、売上高は前年同期比で484,763千円の減収(前年同期比22.4%減)、営業損益につきましても88,763千円の利益となり、前年同期比127,285千円の減益(前年同期比58.9%減)となりました。
この結果、TGBS事業の当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は前年同期比423,508千円の減収(前年同期比7.1%減)となったものの、営業損益につきましては269,605千円の利益となり、前年同期比26,489千円の増益(前年同期比10.9%増)となりました。
(2)財政状態
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は5,404,287千円となり、前連結会計年度末に比べ1,070,473千円増加いたしました。これは主に、受取手形及び売掛金が135,333千円、仕掛品が161,317千円それぞれ増加したほか、医化学創薬株式会社の連結子会社化及び子会社の資金調達により現金及び預金が822,218千円増加した一方、その他流動資産が49,179千円減少したことによるものであります。
固定資産は3,210,087千円となり、前連結会計年度末に比べ27,783千円減少いたしました。これは主に、購入による取得及び医化学創薬株式会社の連結子会社化に伴い有形固定資産が115,249千円増加した一方、主として医化学創薬株式会社の連結子会社化に伴い、投資有価証券が113,458千円減少したことによるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は1,891,444千円となり、前連結会計年度末に比べ113,271千円減少いたしました。これは主に、前受金が238,830千円増加した一方、長期への借り換えにより短期借入金が300,000千円、買掛金が65,969千円、未払法人税等が31,165千円減少したことによるものであります。
固定負債は1,797,479千円となり前連結会計年度末に比べ647,218千円増加いたしました。これは主に、子会社の資金調達により社債が83,000千円、長期借入金が524,570千円それぞれ増加したことによるものであります。なお、長期借入金の増加は、新型コロナウイルス感染症の影響に備えて手元資金を厚くし、財務基盤の安定性をより一層高めるための借入れであります。
(純資産)
純資産は4,925,451千円となり、前連結会計年度末に比べ508,743千円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益を448,185千円計上したほか、持分法適用関連会社であった医化学創薬株式会社の連結子会社化により非支配株主持分が100,956千円増加したことによるものであります。
(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略について重要な変更はあり
ません。
当連結会計年度の通期連結業績予想につきましては以下のとおりであります。なお、新型コロナウイルス検査の受託動向や、主要都市で発令された緊急事態宣言が非臨床、臨床試験の今後の受注及び試験進捗に与える影響を精緻に予測することは困難であるため、現時点で予測できる範囲の業績影響要因を一定程度織り込んだレンジ形式としております。
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2020年3月期実績 |
2021年3月期予想 |
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売 上 高 |
11,046百万円 |
10,900百万円~11,200百万円 |
(前期比 1.3%減~ 1.4%増) |
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営業利益 |
173百万円 |
700百万円~ 900百万円 |
(前期比 302.8%増~417.9%増) |
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は、22,285千円(前年同期29,162千円)であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。