第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)業績の状況

 当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナ感染症の5類移行により社会経済活動の正常化が進みました。景気は緩やかに回復しているものの、不安定な国際情勢によりエネルギー価格及び原材料価格が高止まりするなど、先行き不透明な状況で推移しました。

 このような経済状況のもとで、当社グループは、収益構造の強化・収益基盤の拡大を目的として、各事業部門の永続的な収益確保を意識した業績管理をより一層徹底し、グループ全体の業容拡大を目指してまいりました。

 その結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高6,616,460千円(前年同期比7.3%増)、営業利益931,918千円(同7.4%減)、経常利益858,039千円(同6.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益579,679千円(同8.1%減)となりました。

 

 セグメントの業績は、次のとおりであります。

 

①不動産事業

 前期における大口の販売用不動産の売却の反動減により減益となりました。

 引き続き在庫回転期間の短縮と良質な在庫資産の取得に努めてまいります。

 当第2四半期連結累計期間における不動産事業の売上高は4,572,339千円(前年同期比1.7%増)、セグメント利益は709,153千円(同11.2%減)となりました。

 

②マンション管理事業

 分譲マンションを中心としたマンション管理事業を行っております。今後も、管理棟数・管理戸数の増加による企業基盤の強化を図るとともに、高品質なサービスの提供に努めてまいります。

 当第2四半期連結累計期間におけるマンション管理事業の売上高は951,588千円(前年同期比17.9%増)、セグメント損失は8,072千円(前年同期はセグメント損失871千円)となりました。

 

③賃貸事業

 当社グループが保有する賃貸等不動産による賃料収入事業と、マンション管理物件の賃貸仲介事業など、グループの営業資産・情報力を基にシナジー効果を最大限に発揮させ、収益につなげる事業を拡大して行っております。

 当第2四半期連結累計期間における賃貸事業の売上高は615,254千円(前年同期比5.1%増)、セグメント利益は215,874千円(同3.6%増)となりました。

 

④家具・家電レンタル事業

 賃貸住宅入居者向けの他、賃貸物件オーナー・法人向けに家具・家電のレンタル事業を展開しております。

 当第2四半期連結累計期間における家具・家電レンタル事業の売上高は295,750千円(前年同期比12.4%増)、セグメント損失は2,064千円(前年同期はセグメント利益10,445千円)となりました。

 

⑤ソフトウェア事業

 パッケージソフト販売部門において、商品ラインナップを拡充・強化し、顧客ニーズに合わせた販売活動を推進しております。また顧客サービスを充実させるべくパッケージソフトの操作指導(スクール)やサポートセンターによる既存ユーザーへの電話サポート、バージョンアップ案内などの保守分野における企画・営業活動を展開することで、複数年契約や保守契約などの収益基盤の拡充を図っております。

 当第2四半期連結累計期間の売上高は96,962千円(前年同期比12.3%増)、セグメント利益20,994千円(同67.3%増)となりました。

 

⑥ファイナンス事業

 事業者向け不動産担保貸付を主として行っております。

 当第2四半期連結累計期間におけるファイナンス事業の売上高は147,873千円(前年同期比48.5%増)、セグメント利益は84,839千円(同78.1%増)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(資産)

 当第2四半期連結会計期間末における流動資産は17,623,292千円となり、前連結会計年度末に比べ664,787千円増加いたしました。これは主に現金及び預金が299,531千円、営業貸付金が359,950千円増加したことによるものであります。固定資産は10,835,944千円となり、前連結会計年度末に比べ266,599千円増加いたしました。これは主に建物及び構築物が41,777千円減少し、土地が328,356千円増加したことによるものであります。

 この結果、資産合計は28,459,236千円となり、前連結会計年度末に比べ931,387千円増加いたしました。

 

(負債)

 当第2四半期連結会計期間末における流動負債は15,153,930千円となり、前連結会計年度末に比べ68,964千円増加いたしました。これは主に短期借入金が223,460千円増加し、1年内返済予定の長期借入金が82,966千円、賞与引当金が46,987千円減少したことによるものであります。固定負債は8,443,466千円となり、前連結会計年度末に比べ305,511千円増加いたしました。これは主に長期借入金が309,087千円増加したことによるものであります。

 この結果、負債合計は23,597,397千円となり、前連結会計年度末に比べ374,476千円増加いたしました。

 

(純資産)

 当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は4,861,838千円となり、前連結会計年度末に比べ556,910千円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益579,679千円、剰余金の配当29,042千円、その他有価証券評価差額金の増加6,273千円によるものであります。

 この結果、自己資本比率は17.1%(前連結会計年度末は15.6%)となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は3,444,306千円(前年同四半期3,097,314千円)となりました。

  当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果、取得した資金は394,871千円(前年同四半期は1,536,978千円の使用)となりました。これは、主に税金等調整前四半期純利益858,684千円、減価償却費216,487千円を計上し、棚卸資産の増加による支出98,925千円、営業貸付金の増加による支出359,950千円また法人税等の支払276,512千円があったことによるものであります。

(投資活動によるキュッシュ・フロー)

 投資活動の結果、使用した資金は513,313千円(前年同四半期は746,721千円の使用)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出が510,297千円あったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果、取得した資金は417,973千円(前年同四半期は2,677,046千円の取得)となりました。これは、主に長期借入金の返済による支出が489,361千円ありましたが、短期借入金の純増加額が223,460千円、新たな長期借入金の借入による収入が715,482千円あったことによるものであります。

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

(5)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

(7)研究開発活動

 当第2四半期連結累計期間の研究開発費については、特記すべき事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。