第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
 なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等は行われておりません。
 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、本四半期報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営成績の分析

<経済状況>

当第3四半期連結累計期間(平成28年4月1日~平成28年12月31日)におけるわが国経済は、雇用環境の改善が続く中で、個人消費に持ち直しの動きがみられる等、緩やかな回復基調が続きました。

その一方で、英国EU離脱問題や米国大統領選挙を始めとした国際情勢の変化をうけて為替や株価が大きく変動し、企業収益にも影響を及ぼす等、先行き不透明な状況で推移いたしました。

 

<業界動向>

フィットネス業界においては、国民一人ひとりの健康増進意識の高まりとともに、顧客ニーズに特化した新たな小型業態が積極的に出店される等、活発な動きが続いております。

一方、大企業を中心として従業員の健康増進への取り組みが強化されており、スポーツクラブへの入会を奨励する気運が高まっております。

また、8月に開催されたオリンピック・パラリンピックでの日本人選手の活躍が後押しとなって、スクール会員数が継続して好調に推移いたしました。

 

<当社グループの状況>

当社グループは、「わたしたちルネサンスは『生きがい創造企業』としてお客様に健康で快適なライフスタイルを提案します。」の企業理念のもと、総合スポーツクラブ事業を基盤と位置付けて収益性の強化に取り組んで参りました。

昨今の急速に進む少子高齢化や顧客ニーズの多様化といった事業環境の変化を踏まえ、“「顧客感動満足」、「従業員感動満足」の実現”と中長期的な持続的成長を可能とするため、2015年度を初年度とする中期経営計画においては、「スポーツクラブ単一事業から健康をキーワードとした複合事業への転換を図る」ことを中期経営方針として掲げ、以下の①~③に重点的に取り組んでおります。

① スポーツクラブ事業の収益性の強化

② 新しい成長の柱を増やす

③ 持続的成長を可能とするヒトと組織づくり

 

スポーツクラブ事業においては、既存クラブ(新規出店や閉店等を除く、同一条件での比較が可能なクラブ)の在籍会員数が、フィットネス部門が前年同期比1.6%増、スクール部門が同4.7%増、合計で2.8%増となりました。また、全社の在籍会員数は、複数店舗の閉店等の影響により、約402千名と前年同期比0.9%増となりました。

 

 

スポーツクラブ事業の主なトピックスとしては、第31回リオデジャネイロオリンピック競技大会に出場した池江璃花子選手(ルネサンス亀戸)が、11月の第10回アジア水泳選手権大会において、50m自由形、50mバタフライ、100mバタフライ及び400mメドレーリレーで優勝、12月の2016年ウィンザー世界短水路選手権で50mバタフライと100mバタフライで銅メダルを獲得するなどの好成績をおさめました。次回、東京オリンピック出場に向けて、池江選手及び同じくオリンピックに出場した持田早智選手(ルネサンス幕張)をはじめとした次世代の競泳選手の育成に引き続き取り組んでおります。

 

新プログラムについては、10月に、トレーニングジム内に設置しているファンクショナルトレーニングエリアを活用し、六角形の板状のツール(スライズ)を滑らせ、トレーニングやストレッチをすることで、筋力強化や柔軟性の向上が期待できる『スライズトレーニング』と『スライズストレッチ』及び『ヨガストレッチ』と『トレーニングヨガ』を導入しました。

また、ソニー株式会社が開発したテニスラケットに装着するだけで、使用者の打球を解析できる「スマートテニスセンサー」を、テニススクールのイベントレッスンで活用いたしました。今後、このシステムを活用した「スマートテニスレッスン」を全国のルネサンステニススクールで開始する予定です。

 

新しい成長の柱を増やす取り組みについては、「成長が期待される市場で、将来の収益の柱を事業として確立する」ことを目指し、新業態の開発や、国・地方自治体や他業界の企業との協業等を推進しております。

ICTを活用した健康サービスとして、6月より展開した健康ソリューションサービス『カラダかわるNavi』に続き、ドコモ・ヘルスケア株式会社と、女性の生理周期による体の変化に合わせたプログラム『カラダのキモチ ヨガ』をドゥミルネサンスにて10月に開始しました。

また、日本再興戦略の成長戦略に位置付けられている「健康寿命の延伸」に大きく貢献できる取り組みとして、経済産業省と厚生労働省が後援する『健康経営会議』を東京と横浜で開催し、当社は健康経営会議実行委員会事務局として支援しました。

 

施設の状況については、4月に元氣ジム上中里(横浜市磯子区)、8月にルネサンス広島東千田(広島市中区)、9月に元氣ジム仙台荒井(仙台市若林区)、11月にバニスタ大泉学園(東京都練馬区)をオープンいたしました。一方、賃貸借契約の満了に伴い、7月末にルネサンス広島(広島市南区)、9月末にルネサンス鶴間(神奈川県大和市)を閉店いたしました。また、業態転換に伴い、12月末にドゥミルネサンス渋谷(東京都渋谷区)を閉店いたしました。

なお、既存クラブの改装及び設備更新は、9施設において実施し、施設環境の整備と魅力向上に努めております。

以上の結果、当第3四半期連結会計期間末の国内施設数は、スポーツクラブ122施設(直営94クラブ、業務受託28施設)、小型業態施設13施設、リハビリ施設15施設の計150施設となりました。

 

持続的成長を可能とするヒトと組織づくりについては、女性活躍推進を中心としたダイバーシティの各種施策を推進し、従業員の仕事と育児の両立を支援するため、育児休職制度の見直しを行いました。

また、お客様の感動満足を生み出している“ベストプラクティス"とそれを生み出す“マインド"を共有し、接客水準のレベルアップを図り、当社に関わる多くの方を幸せにすることを目的とした『ベストスタッフコンテスト』を本年も開催し、12月にフロント・フィットネス・スイミング・テニス各セクションのベストスタッフ(4名)を選出いたしました。

 

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は331億83百万円(前年同期比2.4%増)、営業利益は29億52百万円(同21.6%増)、経常利益は28億60百万円(同25.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は18億5百万円(同49.1%増)と前年同期に比べ伸長しました。

 

  ※「健康経営」は、NPO 法人健康経営研究会の登録商標です。

 

 

なお、当社グループの報告セグメントは「スポーツクラブ運営事業」のみであるため、セグメントごとの業績については記載しておりません。以下では、より詳細な区分に分類し開示を行っております。

 

区分別売上高

当第3四半期連結累計期間における販売実績を各区分別に示すと、次のとおりであります。

区分

当第3四半期
連結累計期間(千円)

前年同四半期比(%)

 

フィットネス部門合計

17,466,128

+1.1

 

 

スイミングスクール

5,911,406

+6.0

 

 

テニススクール

2,852,463

+0.0

 

 

その他スクール

972,941

△5.7

 

スクール部門合計

9,736,811

+2.9

 

プロショップ部門

852,506

△4.9

 

その他の収入(注)2

3,779,850

+2.7

スポーツ施設売上高計

31,835,297

+1.7

業務受託

653,791

+18.2

その他売上

694,573

+28.1

売上高合計

33,183,662

+2.4

 

(注) 1.  上記金額には、消費税等は含まれておりません。

2.  「その他の収入」は、スポーツクラブ施設に付帯する駐車場、プライベートロッカー等の収入であります。

 

(2) 財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ21億32百万円増加し、327億97百万円となりました。これは主に、新規出店に伴いリース資産が増加したことにより有形固定資産合計が20億32百万円増加したことによるものです。

当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ7億42百万円増加し、236億86百万円となりました。これは主に、リース債務が増加したことにより固定負債合計が11億26百万円増加した一方で、未払法人税等が減少したことにより流動負債合計が3億84百万円減少したことによるものです。

当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ13億89百万円増加し、91億10百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益18億5百万円を計上したこと、配当金4億17百万円を支払ったことにより利益剰余金が13億88百万円増加したことによるものです。なお、自己資本比率は、前連結会計年度末に比べて2.6ポイント増加し27.8%となりました。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

特記すべき事項はありません。

 

 

(5) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し

少子化に伴う就業人口の減少、超高齢社会における社会保障費の増大等、人口動態の急激な変化に伴う社会不安が、先進諸国に先駆けて大きな課題となっております。一方、国民の健康意識の高まりとともに、スポーツ庁の発足を背景とした国のスポーツ施策の推進等により、当社を取り巻く事業環境は、大きな成長の機会を迎えております。当社は、この環境変化を新たなビジネスチャンスとして捉え、当社の事業を通じて、健康寿命の延伸に向けた様々な社会的課題の解決に取り組み、一億総活躍社会の実現への一翼を担ってまいります。

スポーツクラブ事業については、その会費収入に大きく依存しており、継続的かつ安定的な収益確保にあたっては、新規入会者の獲得はもとより、退会者の抑制が重要な要因となります。地域特性に応じた個店マーケティングと施設環境の整備を基本戦略として、お客様に「感動」していただけるサービスを提供することで、収益基盤の強化を図るとともに、一人でも多くのお客様の健康づくりやスポーツ振興に貢献することを目指してまいります。

また、当社のスポーツクラブを地域全体の健康づくりに貢献するための拠点と位置づけ、国・地方自治体及び企業や健康保険組合等が推進する健康づくりの支援に全国規模で取り組んでまいります。

新業態施設については、年齢や性別、ライフスタイル、各種ニーズ特性を明確にし、限定したターゲットを対象とした魅力のある施設を展開し、新たな成長の柱となる事業の拡大に努めてまいります。

海外市場については、ベトナムでの事業基盤確立を最優先で進めるとともに、他のアジア地域における事業展開も継続して検討してまいります。

持続的に成長を可能とする組織構築のための人材確保及び育成については、“ダイバーシティの推進”を重要な経営戦略の一つとして位置づけ、「女性向けキャリアデザイン研修」の導入、育児中社員のネットワークづくり、男性の育児休業促進等を推進し、従業員一人ひとりがワークライフマネジメントをできるよう、多様で柔軟な働き方ができる環境づくりに積極的に取り組んでまいります。また、「ルネサンス健康経営宣言」のもと、「健康経営」の推進にも取り組んでまいります。

以上の他、引き続き、コーポレートガバナンスの更なる充実を図り、全てのステークホルダーの「生きがい創造」に貢献できるよう、持続的に企業価値向上に努めてまいります。