第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
  なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態及び経営成績の状況

 

 当第1四半期連結累計期間(2021年4月1日~6月30日)においては、新型コロナウイルス感染症(以下「本感染症」という)の拡大により、3度目の緊急事態宣言が発出され、自治体からの休業要請にともない、4月25日から5月31日までの期間内にて順次、東京都、大阪府、京都府、兵庫県のスポーツクラブ施設を休業いたしました。また、ベトナムにおいても当局の指示により、5月5日以降順次2施設を休業いたしました。休業にともない入会者数の減少及び休会者数の増加等が見られましたが、その他の地域においては感染防止対策を講じたうえで通常営業を行い、売上高は82億11百万円(前年同期比115.3%増)となりました。営業損失は4億2百万円(前年同期営業損失19億70百万円)、経常損失は4億96百万円(前年同期経常損失20億41百万円)となり、当初想定よりも改善したペースで推移いたしました。また、休業対象施設において、休業期間中に発生した固定費等を特別損失に計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純損失は8億94百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純損失27億80百万円)となりました。なお、休業実施に伴う雇用調整助成金及び各自治体における大規模施設に対する協力金等の計上が見込まれることを踏まえると、第1四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純損失につきましても、当初想定よりも改善したペースで推移いたしました。

 

 

 

当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、全国的に高齢者に向けた本感染症のワクチン接種が開始され、一部消費動向の改善が見られましたが、4月下旬には3度目の緊急事態宣言が発出されるなど、予断を許さない状況が続いております。

フィットネス業界においては、感染防止対策を徹底しながら営業を行ってまいりましたが、再度の緊急事態宣言発出により、一部対象地域において休業を余儀なくされるなど、厳しい経営環境が続きました。一方で、長引く外出自粛や在宅ワークの広がりにより、人々の運動不足やメンタル不調などの問題が深刻化しており、フィットネス業界に求められる役割の重要性が高まっております。

当社においては、加速する環境の変化に対応し引き続き社会に貢献していくべく、収支構造改革並びに新たなサービスの積極的な導入、他の企業や自治体との関係づくりを強化しております。4月1日には、株式会社BEACH TOWNの株式の過半数を取得しました。今後同社の強みとするアウトドアフィットネスと当社事業との相乗効果を発揮し、様々な地域に健康づくりの機会を広めてまいります。また、6月には、本社オフィスの賃借面積をこれまでの半分以下に縮小するなど、管理部門におけるコスト削減を進めております

スポーツクラブ事業においては、収益力の回復に向けて、損益分岐点の引き下げや付加価値の向上に向けて取り組んでまいりました。損益分岐点引き下げの取り組みとしては、ひとりの従業員が複数の専門業務を兼任する体制を進めるほか、電話受付業務を集約するコンタクトセンターの試験導入を開始し、業務の効率化を進めております。また、水光熱費等のランニングコストにおける管理オペレーションの徹底や、施設メンテナンスの内製化等により、設備費についても改善を図っております。一方、付加価値の向上に向けた取り組みとしては、館内の混雑緩和並びに利便性能向上を目的に、4月より、スタジオプログラムのWEB予約システムを導入いたしました。

5月には、日本はもとより、世界のフィットネス界で初とも言える大規模なスクール制の新たなプログラムとして、「TRYnations Team Training」(トライネーションズ チーム トレーニング)を全国で導入いたしました。このプログラムは、あらゆる方々が一緒に取り組めるよう設計されたスクール制チームトレーニングで、コロナ禍におけるコミュニティの希薄化が懸念されるなか、スクール制の特長である段階的指導や、成果の見える化に加え、コミュニティ形成に必要な要素を組込むことで、スポーツクラブにおける新たなサービス価値の提供を目指しております。6月には、当社が協力し、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が開発した「スマートスイミングレッスン」を、世界初で順次導入開始いたしました。スイミングスクールのDX化により、保護者の皆様が、スマートフォン等でお子様の泳ぐ姿やレッスン全体の様子が確認できることから、安心してスイミングスクールに通わせることができると好評いただいております。

以上の取り組みの結果、当第1四半期連結累計期間末のスポーツクラブの総在籍会員数は308,545名(前年同期比13.3%減)となりました。なお、新たなサービスの導入等に合わせ、4月にフィットネス会員、6月以降スイミングスクール会員の価格改定を順次行っております。引き続き安全・安心を最優先に、リアルとデジタルとを組み合わせ、スポーツクラブにおける多様な価値提供を目指してまいります。

介護リハビリ事業においては、リハビリ特化型デイサービス「元氣ジム」等の運営において、緊急事態宣言下でも、ご利用者の身体機能の低下を防ぐことを目的に営業を継続し、当第1四半期連結累計期間における介護リハビリ事業の売上高は、前年同期比54.6%増となりました。また、6月には「ルネサンス 元氣ジム江古田」(フランチャイズ)を新規開設いたしました。今後既存の保険事業に加え、ご利用者おひとりおひとりに合わせた保険外事業を充実させることにより、収益性を高めてまいります。

企業・健康保険組合に向けたBtoBの事業においては、前連結会計年度より住友生命「Vitality」の加入者に向けて、当社のオンラインレッスンサービス「ルネサンス オンライン Livestream」を、6月30日まで期間限定特典として提供し、提供開始から約1年間で延べ56万回以上のご利用をいただいておりましたが、Vitality会員からの継続提供を望む声や本感染症拡大の状況を踏まえ、7月からは通常特典として提供することとなりました。また、コロナ禍での介護施設等に入居する高齢者の運動不足及びフレイルへの対応策として、SOMPOケア株式会社と連携し、オンラインで運動指導者と介護施設をつなぐ運動プログラム「オンライン体操教室」を開発し、4月よりサービス提供を開始しております。さらに、新たな事業開発を目的に、2021年3月18日に公表した「事業開発型社外留学制度」を活用し、複数の企業に向けて当社従業員の派遣を開始いたしました。当社が培ってきた健康づくりや接客サービスのノウハウを活かし、派遣先企業の解決すべき課題に取り組むとともに、当社の既存事業のサービス向上や「健康」に関連する事業領域拡大への新たな挑戦につなげてまいります。

自治体に向けたBtoGの事業においても、「事業開発型社外留学制度」を通じて、7つの自治体に当社従業員の派遣を開始いたしました。派遣先の自治体では、「地域活性化起業人」の制度を活用し、特に、地域が抱える健康課題の解決のため、自治体所有の施設の活性化支援や健康づくり事業の企画提案、子どもたちの発育発達につながる事業の推進などに取り組んでおります。当連結会計年度においては、自治体に向けて20名の派遣を予定しており、当社施設がない地域においても健康づくりを推進し、日本国内の健康長寿社会の実現に貢献してまいります。また、公共施設等官民連携事業(PPP事業)においては、4月に開業した堺市立大浜体育館の受託運営業務を開始いたしました。

なお、当第1四半期連結会計期間末の国内施設数は、スポーツクラブ133施設(直営101施設、業務受託32施設)、スタジオ業態5施設、介護リハビリ32施設(直営25施設、フランチャイズ7施設)の計170施設となりました。7月以降は、下表の新規開設・移転を予定しております。

 

開設年月

施設名

施設形態

2021年7月

スポーツクラブ ルネサンス・イオンタウン吉川美南

(埼玉県吉川市)

スポーツクラブ

2021年7月

元氣ジム亀戸(東京都江東区)

介護リハビリ

2021年8月

元氣ジム石神井公園(東京都練馬区)※移転

介護リハビリ

2021年10月

元氣ジム戸塚(神奈川県横浜市)

介護リハビリ

2021年10月

リハビリステーション戸塚(神奈川県横浜市)

介護リハビリ

2021年10月

ケアステーション戸塚(神奈川県横浜市)

介護リハビリ

2022年 春

スポーツクラブ ルネサンス 海老名 ViNA GARDENS(仮称)

(神奈川県海老名市)

スポーツクラブ

2022年 秋

スポーツクラブ ルネサンス 蒔田(仮称)(神奈川県横浜市)

スポーツクラブ

2023年上期

スポーツクラブ ルネサンス 仙台卸町(仮称)(宮城県仙台市)

スポーツクラブ

 

 

当社グループの報告セグメントは「スポーツクラブ運営事業」のみであるため、セグメントごとの業績については記載しておりません。

 

当第1四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ1億97百万円減少し、415億21百万円となりました。これは主に、現金及び預金が減少したこと等により流動資産合計が2億24百万円減少したことによるものです。

当第1四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ7億37百万円増加し、325億1百万円となりました。これは主に、短期借入金が増加したこと等により流動負債合計が14億10百万円増加したこと、また、長期借入金が減少したこと等により固定負債合計が6億72百万円減少したことによるものです。

当第1四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ9億34百万円減少し、90億19百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失8億94百万円を計上したこと、配当金37百万円を支払ったことにより利益剰余金が9億32百万円減少したことによるものです。

なお、資金面については、総額40億円のコミットメントライン契約を継続するなど、引き続き、金融機関との連携強化を図っております。

 

(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更はありません。

 

(3) 研究開発活動

特記すべき事項はありません。

 

(4) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し

新型コロナウイルス感染症の影響により、フィットネス業界では、三密を避け、飛沫感染防止を図った運動スタイルが広まりつつあり、それに対する商品やサービスへのニーズは高まっています。また、新型コロナウイルス感染症の感染予防対策と経済活動を同時に進めていく社会生活が始まっています。このような現状を当社では「事業活動の進め方やサービス内容を見直し、あわせて新たな事業を生み出し育てる絶好の機会」ととらえております。

当社が行うビジネスは、会員制フィットネスクラブやスクールの運営事業等、主に施設に来館いただくことを前提とした施設産業であります。したがって、新型コロナウイルス感染症等の拡大により国や地方自治体から休業要請が出た場合は、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

しかしながら、当社では、介護リハビリ事業、企業・保険者向け事業、自治体向け事業、健康教育支援事業及び海外事業等、これから大きく成長する可能性を持った事業を展開しております。当社がビジョンとして掲げる「スポーツと健康のソリューションカンパニー」を実現すべく、これらの事業に「オンライン」、「デジタルコミュニケーション」等の価値を付加し、その利便性を広く伝えていきながら、新たな健康づくりの機会とサービスの提供を目指してまいります。

引き続きコーポレートガバナンスの更なる充実を図るとともに、健康で安心な社会を目指し、全てのステークホルダーの「生きがい創造」に貢献するために、持続的に企業価値向上に努めてまいります。
 

3 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等は行われておりません。