当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
(1)業績の概要
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、世界的な物価・資源高等の下振れリスクは依然とありながらも、国内においては雇用・所得環境が改善に向かっており、緩やかな回復が続くことが期待されています。
医療業界においては、持続可能な医療提供体制に向け、効率的・効果的な医療機関の役割分担・連携体制の構築、診療の在り方が模索されております。また、今年4月及び6月に診療・薬価・介護報酬のトリプル改定が進められており、基本方針として物価高騰・賃金上昇といった経緯・社会情勢への対応、医療従事者の負担軽減や医師等の働き方改革への対応の必要性が提示されております。
そのような中、行政が主導となって「マイナンバーカードと健康保険証の一体化」、「全国医療情報プラットフォームの創設」、「電子カルテ情報の標準化」、「診療報酬改定DX」等の医療DXへの取り組みが進められており、その中核となる医療情報システムの重要度は増しており、普及拡大はますます進むものと考えられます。また、既に医療情報システムを導入している医療機関等でのリプレイス市場も活発化してきており、引き続き医療情報システム市場における競争は激しさを増しております。
当社グループにおきましては電子カルテシステムをはじめとする医療情報システムの開発・販売・導入・保守を中心に事業展開し、顧客満足度の向上に努めてまいりました。本社、東京支社及び各ブランチを活用し、各地域での営業・保守体制の強化を図っております。
この結果、売上高は21,981百万円(前年同期比31.1%増)、利益面におきましては営業利益5,201百万円(同45.7%増)、経常利益5,215百万円(同45.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益3,610百万円(同45.9%増)となりました。なお、セグメントの業績につきましては、当社グループは医療情報システム事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。
(資産)
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比較して2,732百万円増加し、42,648百万円となりました。主な要因は、現金及び預金5,016百万円の増加、売掛金463百万円の減少、有価証券1,000百万円の増加、棚卸資産2,247百万円の減少、有形固定資産264百万円の減少及び投資その他の資産に含まれる長期繰延税金資産276百万円の減少によるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末と比較して324百万円減少し、7,948百万円となりました。主な要因は、買掛金465百万円の減少、未払法人税等304百万円の増加、流動負債「その他」に含まれる前受金723百万円の増加、未払金706百万円の減少、未払費用230百万円の減少、未払消費税等138百万円の増加及び預り金91百万円の減少によるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末と比較し3,056百万円増加し、34,699百万円となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益3,610百万円、第55期利益剰余金の配当627百万円によるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ5,016百万円増加し、15,726百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、6,670百万円(前年同四半期は3,460百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益5,215百万円、減価償却費286百万円、売上債権減少額463百万円、棚卸資産減少額2,247百万円、仕入債務減少額465百万円、前受金増加額723百万円及び法人税等の支払額1,052百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、1,028百万円(前年同四半期は799百万円の収入)となりました。これは主に、有価証券の取得による支出2,200百万円、有価証券の償還による収入1,200百万円、有形固定資産の取得による支出29百万円、定期預金の預入による支出100百万円及び定期預金の払戻による収入100百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、626百万円(前年同四半期は623百万円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払額625百万円によるものであります。
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「第一部 企業情報 第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、重要な変更はありません。
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は280百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。