当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
医薬品業界におきましては、引続きバイオベンチャー企業が活発な事業展開を進めております。特に米国においては、機関投資家からの積極的な資金提供が原動力となり、開発・製造・販売のスピードアップや効率化を目指したアウトソーシングニーズが堅調です。このような顧客動向を受け、当社は顧客から選ばれるパートナーとなるべく、顧客ニーズに応えられるスピード対応とサービスの深化ならびに継続的な質の向上に注力しております。
米国前臨床事業は、積極的な営業活動を展開する一方で徹底した内部体制の見直しによる経費削減を行い、早期に黒字化すべく全力で取り組んでおります。国内前臨床事業は、顧客満足度を高めて信頼で選ばれる受託研究機関となるべく努力するとともに、再生医療や薬効薬理試験の受託、画像解析技術の向上など、新しい分野における受託を強化しております。
国内臨床事業を担う株式会社新日本科学PPD(Pharmaceutical Product Development LLC;以下「PPD社」との合弁事業)は、急拡大しつつあるグローバル試験の巨大マーケットにいち早く対応すべく体制構築の強化を順調に進めております。一方、米国臨床事業は、本年3月にPharmaron Beijing Co., Ltd.(以下「Pharmaron社」)と合弁化し持分法適用関連会社となりましたPharmaron CPC, Inc. (本年5月にSNBL Clinical Pharmacology Center, Inc.より社名変更、以下「Pharmaron CPC」)が新体制の下で事業を推進しております。
トランスレーショナル リサーチ事業は、米国に設立した経鼻投与基盤技術(Nasal Delivery System: NDS)を応用した経鼻偏頭痛薬の開発会社 Satsuma Pharmaceuticals, Inc. (以下「Satsuma社」)が、昨年12月に米国の有力機関投資家からの資金調達に成功し、臨床試験に向けて順調に開発を進めております。また、NDSを応用したインフルエンザ経鼻ワクチン(開発コード:TR-Flu)は、ワクチン会社から提供されたインフルエンザ抗原を用いて、TR-Fluによる抗体産生を評価するための非臨床試験を実施し、優位性を確実にする段階へと研究開発が進展しました。インフルエンザ抗原粉末を格納した専用デバイスを含むコンビネーション製品として、開発することを目指しております。加えて、国内外の複数の大手製薬企業から新規化合物の経鼻応用性について、NDSを用いたフィージビリティ試験を受託し、さらに共同研究にステップアップさせるべく活動中です。
こうした状況の中、当第1四半期連結累計期間における売上高は3,375百万円と前第1四半期連結累計期間に比べて13百万円(0.4%)の減少となりました。営業損失は698百万円(前第1四半期連結累計期間:営業損失947百万円)、経常損失は577百万円(前第1四半期連結累計期間:経常損失1,804百万円)となりました。親会社株主に帰属する四半期純損失は604百万円(前第1四半期連結累計期間:親会社株主に帰属する四半期純損失1,779百万円)となりました。
当社グループのセグメント別業績は次のとおりであります。
① 前臨床事業
国内前臨床事業では、顧客満足度を高めることに注力するとともに、再生医療等新しい分野における受託サービスを強化しております。そうした中で、受注残高は前期末と比較して増加しております。
米国前臨床事業のSNBL U.S.A., Ltd.(以下「SNBL USA」) は、新規顧客からの問い合わせ増加に加えて、大手顧客からのリピート案件も回復傾向に転じ、ブランドの再構築が整いつつあります。また、米国保健社会福祉省傘下の公的機関であるBiomedical Advanced Research and Development Authority(米国生物医学先端研究開発局、以下「BARDA」)による急性放射線症候群(以下「ARS」)試験に関する委託先指定を受けた結果、BARDAからの直接受注に加えて、関連する新薬開発企業と複数案件の交渉が活発化しており、業績改善に向けての積極的な受注活動と経費削減の徹底を着実に進めております。
当社グループは、霊長類を用いた前臨床研究受託に関して、その技術力の高さと背景データの豊富さに定評があること、自家繁殖場を有することで高品質動物を安定的に供給できる体制を確立していること、加えて、動物愛護の視点からAAALAC International(国際実験動物ケア評価認証協会)による認証をSNBLグループ全拠点で獲得していること等、明確な差別化戦略が効を奏し、大手クライアントからも高い評価が定着してきており、継続した受注獲得に寄与しています。
そうした中で、売上高は2,692百万円と前第1四半期連結累計期間に比べて88百万円(3.2%)の減少となりました。営業損失は708百万円(前第1四半期連結累計期間:営業損失675百万円)となりました。
② 臨床事業
国内においては、平成27年4月1日に当社の臨床事業部門を会社分割し、PPD社との合弁会社となる株式会社新日本科学PPD(持分法適用関連会社)を設立し、グローバル臨床試験(国際共同治験)の実施体制を強化しました。
SMO事業においては、関東地域の事業基盤確立を企図して、昨年10月に東京に拠点を置くアルメック株式会社の発行済株式の全株式を譲り受けて子会社とし、本年4月には当社の完全子会社である株式会社新日本科学臨床薬理研究所との事業統合を行い、株式会社新日本科学SMOとして事業を開始しております。
米国においては、創薬探索の化学合成分野でグローバル製薬企業を顧客に持つPharmaron社との合弁事業となりましたPharmaron CPCを通じ、従来からの事業にPharmaron社の営業ネットワークや独自技術を組み合わせる形で事業展開を図っております。
そうした中で、売上高は455百万円と前第1四半期連結累計期間に比べて30百万円(7.3%)の増加となりました。営業利益は50百万円(前第1四半期連結累計期間:営業損失225百万円)となりました。
③ トランスレーショナル リサーチ事業(TR事業)
当社が独自開発した経鼻投与基盤技術(NDS)の研究開発を鋭意進めながら、早期の商品化と事業機会の最大化を目指している一方、製薬企業へライセンスアウトする従来の事業化スキームに加えて、外部資金を活用した新たなスキームも構築しました。この新たな事業化スキームは、特定の化合物を経鼻剤に適用する開発子会社を設立し、機関投資家等から資金を調達して、臨床試験へと開発段階を上げてProof-of-Concept(概念実証)の確認を行い、付加価値を高めた上で、開発会社の株式上場や製薬企業への開発品のライセンスアウト、もしくは会社売却等を目指した戦略をたてています。
他方、国内外の製薬企業からのNDSフィージビリティ試験受託は、順調に推移しております。
そうした中で、売上高は10百万円と前第1四半期連結累計期間に比べて10百万円の増加となりました。営業損失は49百万円(前第1四半期連結累計期間:営業損失62百万円)となりました。
④ メディポリス事業
環境にも配慮する社会的事業として、当社は鹿児島県指宿市において地熱発電事業を行っております。併せて自然と健康をテーマにした指宿ベイヒルズ HOTEL&SPAの運営等行っております。これらの事業をメディポリス事業と位置付けております。
本発電事業は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度に基づいて運営しており、地球温暖化防止、純国産エネルギーの創出推進という国のエネルギー政策をうけて、1,500kw級のバイナリー型地熱発電所を稼働させ、全量を売電しています。
当ホテルは、今年開業10周年を迎えるにあたり、リブランディングを目指して、客室のスイートルーム化、“砂蒸し風呂”の新設など各種スパ施設を充実させて参りました。ホテル名称につきましても、7月1日より「丘の上から眼下に広がる指宿市と錦江湾や大隅半島を臨む」といった意味を込め、「指宿ベイヒルズ HOTEL&SPA」と変更いたしました。
そうした中で、売上高231百万円と前第1四半期連結累計期間に比べて42百万円(22.8%)の増加となりました。営業利益は14百万円と前第1四半期連結累計期間に比べて8百万(135.6%)の増加となりました。
(2)資産、負債、純資産の状況
当第1四半期連結累計期間における前連結会計年度末からの財政状態の変動は、以下のとおりとなりました。
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ9,505百万円(16.9%)減少し、46,747百万円となりました。流動資産につきましては、現金及び預金並びに受取手形及び売掛金が減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ3,615百万円(19.9%)減少して14,530百万円となりました。固定資産につきましては、投資有価証券が減少したことなどにより前連結会計年度末に比べ5,889百万円(15.5%)減少して32,217百万円となりました。
負債は、前連結会計年度末に比べ4,590百万円(13.6%)減少し、29,189百万円となりました。流動負債につきましては、短期借入金が減少したことなどにより前連結会計年度末に比べ1,611百万円(8.2%)減少して18,064百万円となりました。固定負債は、長期借入金が減少したことなどにより前連結会計年度末に比べ2,978百万円(21.1%)減少して11,124百万円となりました。
純資産は、その他有価証券評価差額金が減少したことなどにより前連結会計年度末に比べ4,915百万円(21.9%)減少し、17,558百万円となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において新たに発生した事業上及び財務上の対処すべき課題はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、166,429千円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。