第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結累計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態に関する説明

(資産)

 流動資産は12,071百万円となり、前連結会計年度末に比べて2,505百万円の増加となりました。これは、現金及び預金が1,677百万円増加したことなどによります。

 固定資産は3,265百万円となり、前連結会計年度末に比べて477百万円の増加となりました。これは、船舶オペレーティングリースに対する出資、保有している投資有価証券の一部を売却したことなどにより投資有価証券が283百万円増加したことなどによります。

 これらにより、資産合計は15,337百万円となり、前連結会計年度末に比べて2,983百万円の増加となりました。

(負債)

 流動負債は3,283百万円となり、前連結会計年度末に比べて251百万円の増加となりました。これは、1年内返済予定の長期借入金が225百万円増加したことなどによります。

 固定負債は6,360百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,557百万円の増加となりました。これは、長期借入金が1,681百万円増加したことなどによります。

 これらにより、負債合計は9,644百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,808百万円の増加となりました。

(純資産)

 純資産合計は5,693百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,174百万円の増加となりました。これは、自己株式の処分により801百万円増加し、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により997百万円増加し、配当金の支払いにより491百万円減少したことなどによります。

 これらにより自己資本比率は36.6%(前連結会計年度末は36.5%)となりました。

 

(2)経営成績に関する説明

 当社グループは「財産の承継・運用・管理を通じてお客様の幸せに貢献する」ことを経営目的とした財産コンサルティングファームです。相続による資産移転規模の増加や事業承継対策の社会課題など、当社グループのお客様である個人資産家や企業オーナーを取り巻く環境は大きな変化を迎えており、財産承継・事業承継・財産運用コンサルティングのニーズは当社グループの供給力を大幅に超過しております。

 

 このような状況のもと、当社グループは「財産のことなら青山財産ネットワークス」をビジョンとして掲げ、多くのお客様からご支持いただける日本一の財産コンサルティングファームを目指しております。また、2019年から2021年の3ヵ年を2022年以降の拡大成長を見据えた第二次中期経営計画期間として位置付けており、第二次中期経営計画では「テクノロジー武装の取組み」、「連携の拡大」、「拡大、多様化する財産承継・事業承継ニーズへの対応」、「拡大する運用ニーズへの対応」、「人間力及び社員満足度向上への取組み」の5つを基本方針としております。

 当第3四半期連結累計期間においては以下の取り組みを行いました。

 「テクノロジー武装の取組み」として、株式会社キャピタル・アセット・プランニングと連携して当社のコンサルティングノウハウの標準化による生産性と品質向上のためのシステム開発を行っております。現状分析から提案までの期間を短縮し、経験の浅いコンサルタントでも一定水準の品質でのコンサルティングが提供できるシステムを設計しております。一方、社内向けのシステムを刷新し、ワークフローを見直すことにより社内業務の効率化も図っております。

 「連携の拡大」として、株式会社日本M&Aセンターと資本関係の強化を行い、株式会社キャピタル・アセット・プランニングとは新たに資本業務提携を行いました。また、大手証券会社及び国土交通省へ人材を派遣するとともに、株式会社日本M&Aセンター及び都内の金融機関との間で人材の交流を進めました。更には複数の不動産関連の企業と業務提携を行い不動産仕入ルートの拡大を図り、東京都及び神奈川県を中心に財産コンサルティング、賃貸管理を手掛ける株式会社パワーコンサルティングネットワークスとも業務提携を行いました。今後も引き続き連携の拡大を進めてまいります。

 「拡大、多様化する財産承継・事業承継ニーズへの対応」として、コンサルタントを積極的に採用した結果、21名のコンサルタントを迎え入れることができました。また、4月には8名の新卒採用を迎え入れ、コンサルタント育成に取り組んでいます。

 「拡大する運用ニーズへの対応」として、著しい成長をとげるインドネシアにおける不動産運用商品の組成を行いました。また、当社グループ及び金融機関のお客様の旺盛なニーズに対応すべく船舶オペレーティングリース商品及びADVANTAGE CLUBの組成を行いました。米国においても分散投資のニーズに対応すべく様々な商品組成を計画しております。

 「人間力及び社員満足度向上への取組み」として、階層別経営理念の研修の実施や働きやすく多様な人材が活躍できる環境整備に取り組んでまいりました。当該取組みについては継続的に実施してまいります。

 

 当社グループの当第3四半期連結累計期間の経営成績は、下表の通り、売上高は10,454百万円(前年同四半期比12.7%減)となりましたが、財産コンサルティング収益が増加したことにより、営業利益は834百万円(同18.6%増)、経常利益は736百万円(同19.4%増)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、保有している投資有価証券の一部を売却し、特別利益379百万円を計上したことなどにより997百万円(同107.7増)となりました。

(単位:百万円)

 

2018年12月期

四半期

2019年12月期

四半期

前年同期比

2019年12月期

通期業績

予想

通期業績予想に対する

進捗率

2018年12月期

通期実績

売上高

11,970

10,454

△12.7%

20,000

52.3%

17,227

営業利益

704

834

18.6

1,600

52.2%

1,464

経常利益

616

736

19.4

1,500

49.1%

1,358

親会社株主に帰属する四半期(当期)純利益

480

997

+107.7%

1,250

79.8%

1,162

 

 当社グループは、財産コンサルティング事業のみの単一セグメントであります。売上高の区分別業績は次のとおりであります。

 当第四半期連結累計期間より区分別業績を見直し、「財産コンサルティング収益」と「不動産取引収益」に区分を変更しております。また「財産コンサルティング収益」と「不動産取引収益」についてはさらに詳細に区分しております。

(単位:百万円)

 

2018年12月期

四半期

2019年12月期

四半期

財産コンサルティング収益

3,193

3,818

不動産取引収益

8,776

6,636

合計

11,970

10,454

 

 なお、前連結会計年度までは売上高の区分別業績を「財産コンサルティング収益」、「不動産取引収益」、「サブリース収益」、「その他収益」に大別しており、前連結会計年度での内訳は次の通りであります。

(単位:百万円)

(参考)

2018年12月期

四半期

2019年12月期

四半期

財産コンサルティング収益

2,943

3,513

不動産取引収益

8,201

6,079

サブリース収益

790

822

その他収益

35

39

合計

11,970

10,454

 

① 財産コンサルティング収益

 当社グループは個人資産家および企業オーナーに対して財産承継及び事業承継コンサルティングを提供しております。また独自の商品を開発してお客様の財産運用及び財産管理のコンサルティングも手掛ける総合財産コンサルティングファームです。

当第四半期連結累計期間より財産コンサルティング収益の内訳を変更しており、内訳は次の通りであります。

(単位:百万円)

 

2018年12月期

四半期

2019年12月期

四半期

財産承継コンサルティング収益

1,778

1,922

事業承継コンサルティング収益

781

961

商品組成等による収益

599

895

その他収益

35

39

合計

3,193

3,818

なお、前連結会計年度までは財産コンサルティング収益を個人資産家を対象とする「個人財産コンサルティング収益」と企業経営者の事業承継及びその他の法人を対象とする「法人コンサルティング収益」に大別しており、前連結会計年度での内訳は次の通りであります。

(単位:百万円)

(参考)

2018年12月期

四半期

2019年12月期

四半期

個人財産コンサルティング収益

1,752

2,095

法人コンサルティング収益

1,190

1,417

合計

2,943

3,513

財産承継コンサルティング収益につきましては、個人資産家に対して相続の事前・事後対策、保有不動産の有効活用、広大地活用、不動産の購入・売却に関するコンサルティングなどから得られる収益を計上しております。当第3四半期連結累計期間においては、引き続き不動産市況が好調なことから、保有不動産の収益性の向上や売却・組み替えのコンサルティングが堅調に推移しました。また、千葉県を中心とした首都圏で展開している連結子会社 株式会社日本資産総研の業績が堅調に推移し収益に貢献しました。

事業承継コンサルティング収益につきましては、企業オーナーに対して後継者決定支援、組織再編・財務改善・成長戦略支援、転廃業支援、M&A後の財産承継支援やM&A支援、事業承継ファンドを活用したコンサルティングなどから得られる収益を計上しております。当第3四半期連結累計期間においては、事業承継ファンドを活用したコンサルティング収益を計上したことなどにより収益が堅調に推移しました。

商品組成等による収益につきましては、ADVANTAGE CLUB及び任意組合から得られる運営管理報酬、オペレーティングリース商品の提供による収益、地方創生プロジェクトから得られる運営管理報酬、海外での運用商品等を開発して提供した際に得られる収益などを計上しております。第3四半期連結累計期間においては、オペレーティングリース商品の提供、インドネシアでの商品提供、ADVANTAGE CLUBの新規組成および解散に伴う手数料などにより収益が堅調に推移しました。

その他収益につきましては、AZN全国ネットワーク会費・加盟金やセミナー講師料などを計上しております。

 以上の結果、財産コンサルティング収益は3,818百万円(前年同四半期比19.5%増)となりました。また、財産コンサルティング収益の売上高、売上原価及び売上総利益は下表の通りです。

(単位:百万円)

 

2018年12月期

四半期

2019年12月期

四半期

売上高

3,193

3,818

売上原価

1,540

1,790

売上総利益

1,652

2,027

 

② 不動産取引収益

 当社グループは財産コンサルティングの一環として、顧客の資産運用ニーズへの対応を図る目的から、不動産を仕入れ、不動産に関連した商品の開発を行い当社顧客等への販売を行っております。

 当第四半期連結累計期間より不動産取引収益の内訳を変更しており、内訳は次の通りであります。

(単位:百万円)

 

2018年12月期

第3四半期

2019年12月期

第3四半期

ADVANTAGE CLUB

3,681

2,621

不動産コンサルティング商品

4,465

3,028

海外不動産コンサルティング商品

212

その他

630

773

合計

8,776

6,636

 

多くのお客様にご支持いただいておりますADVANTAGE CLUBにつきましては、当連結会計年度の目標の80億円の組成を着実に実行するために積極的に仕入れ活動を行っており、四半期連結累計期間においては1件の組成となりました。

不動産コンサルティング商品につきましては、当四半期連結累計期間においては事業承継コンサルティングの一環で手掛けた大型の案件を含めた7件の提供となりました。

海外不動産コンサルティング商品につきましては、当連結会計期間から米国での不動産コンサルティング商品の提供を再開し、1件の提供となりました。

その他につきましては、販売用不動産を所有している間に生じる賃料収入等を計上しております。

 以上の結果、不動産取引収益は6,636百万円(前年同四半期比24.4%減)となりました。また、不動産取引収益の売上高、売上原価及び売上総利益は下表の通りです。

(単位:百万円)

 

2018年12月期

四半期

2019年12月期

四半期

売上高

8,776

6,636

売上原価

8,094

6,055

売上総利益

682

580

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間における経営上の重要な契約等の変更はありません。