第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間における新たな事業等のリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、入手可能な情報に基づいて判断したものです。

 

(1) 経営成績の概況

国内においては、医師会員28万人以上が利用する医療従事者専門サイト「m3.com」を中心に様々なサービスの展開をしています。

メディカルプラットフォームにおいては、「m3.com」のプラットフォーム上で会員医師が主体的、継続的に高頻度で情報を受け取れる「MR君」ファミリーの各種サービスに加え、会員医療従事者を対象とした調査サービス、会員へ医療情報以外のライフサポート情報を提供する「QOL君」等の一般企業向けマーケティング支援サービス等、顧客の意図や用途により選べるサービスメニューを提供しています。また、次世代MR「メディカルマーケター」の提供、医療系広告代理店等の事業を、グループ各社を通じて展開しています。2019年10月には塩野義製薬株式会社とともに、インフルエンザ領域を中心とした疾患課題の解決を目的とした持分法適用関連会社「ストリーム・アイ株式会社」を設立しました。

エビデンスソリューションでは、治験に参加する施設・対象患者を発見する治験支援サービス「治験君」を核に、大規模臨床研究支援サービス、治験業務の支援を行うCRO、治験実施医療機関において治験業務全般の管理・運営を支援するSMO等の事業を、グループ各社を通じて提供しています。

キャリアソリューションでは、エムスリーキャリア株式会社において、医師、薬剤師向けの求人求職支援サービスの展開を進めています。

さらに、一般の方々からの健康や疾病に関する質問に「m3.com」登録医師が回答する「AskDoctors」

(https://www.AskDoctors.jp/)や医療福祉系国家試験の対策等の事業を行う株式会社テコムに加え、LINE株式会社と設立したオンライン医療事業を目的とした持分法適用関連会社「LINEヘルスケア株式会社」においてもサービス展開を進めています。また、2019年12月にメガネスーパーを全国に展開する株式会社ビジョナリーホールディングスとの間で、視聴覚を中心としたヘルスケアサービスの展開のため、資本業務提携に関する契約を締結いたしました。

海外においては、米国で、医療従事者向けウェブサイト「MDLinx」を運営し、この会員基盤を活かした製薬会社向けサービスの他、医師向けの転職支援サービスや治験支援サービスも展開しています。欧州では、英国で医師向けウェブサイト「Doctors.net.uk」において製薬会社向けサービスの展開を進める他、フランス、ドイツ、スペインでVidal Groupを通じて医薬品情報データベースの提供を行っています。2019年9月にはフランスでクラウド型電子カルテ「WEDA」を提供するWeda S.A.S.を子会社化しました。中国では、医療従事者向けウェブサイトに登録する医師会員数は250万人を超え、順調に拡大しています。インドにおいても合弁事業を開始しています。

また、日本、米国、欧州、中国、韓国をはじめ、当社グループが世界中で運営する医療従事者向けウェブサイト及び医師パネルに登録する医師は合計で550万人を超えており、医師パネルを活用したグローバルな調査サービスの提供も行っています。

 

当第3四半期連結累計期間の業績は、以下の通りです。

(当期の業績)                                   (単位:百万円)

 

2019年3月期

第3四半期連結累計期間

(自 2018年4月1日

至 2018年12月31日)

2020年3月期

第3四半期連結累計期間

(自 2019年4月1日

至 2019年12月31日)

比較増減

(参考)

2019年3月期

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日)

売上収益

83,674

96,319

+12,645

+15.1%

113,059

営業利益

22,958

26,933

+3,974

+17.3%

30,800

税引前

四半期(当期)利益

23,109

27,003

+3,894

+16.9%

30,942

四半期(当期)利益

15,976

18,616

+2,640

+16.5%

21,346

 

 

 

(セグメント別業績)                                (単位:百万円)

 

2019年3月期

第3四半期連結累計期間

(自 2018年4月1日

至 2018年12月31日)

2020年3月期

第3四半期連結累計期間

(自 2019年4月1日

至 2019年12月31日)

比較増減

メディカル

プラットフォーム

セグメント売上収益

29,968

36,986

+7,018

+23.4%

セグメント利益

10,815

14,114

+3,299

+30.5%

エビデンス

ソリューション

セグメント売上収益

17,006

15,942

△1,065

△6.3%

セグメント利益

4,555

3,335

△1,221

△26.8%

キャリア

ソリューション

セグメント売上収益

10,650

12,018

+1,367

+12.8%

セグメント利益

3,265

3,626

+362

+11.1%

海外

セグメント売上収益

18,696

22,160

+3,464

+18.5%

セグメント利益

2,697

4,660

+1,963

+72.8%

その他エマージング事業群

セグメント売上収益

9,120

11,118

+1,998

+21.9%

セグメント利益

2,026

1,254

△772

△38.1%

調整額

セグメント売上収益

(1,766)

(1,904)

セグメント利益

(417)

(56)

企業結合に伴う再測定による利益

17

△17

合計

売上収益

83,674

96,319

+12,645

+15.1%

営業利益

22,958

26,933

+3,974

+17.3%

 

① メディカルプラットフォーム

各サービスが順調に拡大したことに加え、グループ会社の新規連結の効果もあり、メディカルプラットフォームセグメントの売上収益は、36,986百万円(前年同期比23.4%増)となりました。製薬マーケティングチームの強化等、将来の成長に向けた積極的な先行投資により、人件費を中心として売上原価・販管費は増加しているものの、売上増加によりメディカルプラットフォームのセグメント利益は14,114百万円(前年同期比30.5%増)となりました。なお、新規事業として取り組んでいるリハビリ施設運営の株式会社ワイズは新店舗出店の加速に伴い営業損失337百万円となっており、この影響を除いたメディカルプラットフォームのセグメント利益は前年同期比で33.6%の増加となります。

 

② エビデンスソリューション

CRO事業での治験プロジェクトは順調に進展したものの、安全性情報管理(PV)事業の大型のプロジェクトが終了したこと等によりセグメントの売上収益は15,942百万円(前年同期比6.3%減)、セグメント利益は3,335百万円(前年同期比26.8%減)となりました。

 

③ キャリアソリューション

医師、薬剤師の転職者数の増加により業容が拡大し、キャリアソリューションセグメントの売上収益は、12,018百万円(前年同期比12.8%増)となりました。また、人員の採用等、成長のための先行投資による人件費の増加を増収により吸収し、セグメント利益は3,626百万円(前年同期比11.1%増)となりました。

 

④ 海外

アジア地域の成長に加え、米国の治験事業が好調に推移し、海外セグメントの売上収益は22,160百万円(前年同期比18.5%増)、セグメント利益は4,660百万円(前年同期比72.8%増)となりました。

 

⑤ その他エマージング事業群

売上収益は11,118百万円(前年同期比21.9%増)となりました。株式会社翻訳センター等が持分法適用関連会社から外れた影響等により、セグメント利益は461百万円減少し、その他エマージング事業群の利益は1,254百万円(前年同期比38.1%減)となりました。

 

以上の結果、当第3四半期連結累計期間における当社グループの売上収益は96,319百万円(前年同期比15.1%増)、営業利益は26,933百万円(前年同期比17.3%増)、税引前四半期利益は27,003百万円(前年同期比16.9%増)、四半期利益は18,616百万円(前年同期比16.5%増)となりました。

 

 

(2) 財政状態の概況

当社グループは、第1四半期連結会計期間より、IFRS第16号「リース」を適用しました。この基準の適用の結果、2019年4月1日の要約四半期連結財政状態計算書の有形固定資産が5,899百万円、無形資産が18百万円、その他の短期金融負債が2,420百万円、その他の長期金融負債が3,497百万円増加しています。

資産合計は、前連結会計年度末比71,158百万円増の208,464百万円となりました。流動資産については、その他の短期金融資産が30,055百万円増加したこと等により前連結会計年度末比52,581百万円増の116,566百万円となりました。非流動資産については、主に新規連結子会社の増加等によりのれんが8,182百万円増加したこと、IFRS第16号「リース」の会計基準を期首から適用したこと等により有形固定資産が6,467百万円増加したことにより、前連結会計年度末比18,578百万円増の91,898百万円となりました。

負債合計は、前連結会計年度末比8,555百万円増の43,585百万円となりました。流動負債については、主にIFRS第16号「リース」の会計基準を期首から適用したこと等によりその他の短期金融負債が4,308百万円増加したことにより、前連結会計年度末比3,486百万円増の31,485百万円となりました。非流動負債は、主にIFRS第16号「リース」の会計基準を期首から適用したこと等によりその他の長期金融負債が3,776百万円増加したことにより、前連結会計年度末比5,069百万円増の12,100百万円となりました。

資本合計は、前連結会計年度末比62,603百万円増の164,879百万円となりました。主に増資等により資本金及び資本剰余金がそれぞれ25,176百万円、24,983百万円増加したことによります。

 

(3) キャッシュ・フローの概況

当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末残高より19,780百万円増加し、47,319百万円となりました。

営業活動によるキャッシュ・フローは、15,057百万円の収入(前年同期は6,560百万円の収入)となりました。収入の主な内訳は、税引前四半期利益27,003百万円であり、支出の主な内訳は、法人所得税の支払額9,376百万円です。

投資活動によるキャッシュ・フローは、37,616百万円の支出(前年同期は4,284百万円の支出)となりました。定期預金の預入による支出15,267百万円及び償却原価で測定する金融資産の取得による支出14,800百万円が発生しています。

財務活動によるキャッシュ・フローは、42,055百万円の収入(前年同期は4,993百万円の支出)となりました。株式の発行による収入50,162百万円が発生しています。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間における研究開発費は7百万円です。主にその他エマージング事業群において、医療機器の研究開発活動を行っています。

 

(6) 経営成績に重要な影響を与える要因、今後の方針等について

当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した内容から重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。