当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
当中間期の経済環境につきましては、不安定な国際情勢に伴う先行き不透明感から、為替相場や株式市場に大幅な変動が見られ、また依然として物価上昇圧力の強い状態が継続しました。ゲーム市場においては、国内のモバイルゲーム市場が依然として一定規模を維持しているものの、スマートフォンユーザーの余暇の使い方は、動画コンテンツの視聴をはじめとする多様化が進んでいます。
このような状況の中、当社では引き続きグローバル配信を見据えたゲーム開発に注力するとともに、既存タイトルの価値最大化を図るため各ゲームのMAU(Monthly Active User:月に1回以上ゲームにログインしている利用者)の維持・拡大やゲームブランドの強化に取り組んでまいりました。
「パズル&ドラゴンズ」(以下「パズドラ」)に関しましては、引き続きより多くの皆さまに「パズドラ」を長期的にお楽しみいただくため、季節ごとのオリジナルイベントや他社有名キャラクターとのコラボレーションなど、多様なイベント展開を継続してまいりました。
その結果、「パズドラ」は2025年4月30日には国内累計6,300万ダウンロードを突破いたしました。
また、「パズドラ」シリーズ最新作として、「パズル&ドラゴンズ ゼロ」を2025年5月29日にリリースしました。「パズドラ」の原点を追求した本作は、シンプルな操作性から初めて本シリーズに触れるユーザーの皆さまにも親しみやすいタイトルとなっており、iOSおよびAndroidにて世界150カ国以上でグローバルにサービスを展開しています。
2024年11月に日本国内配信を開始したスマートフォン向けMMORPG「ラグナロクX」は継続的なアップデートおよびイベントの開催により、堅調なアクティビティを維持しております。
また、子会社Gravity Co.,Ltd.及びその連結子会社が運営しているRagnarok関連タイトルにつきましても、引き続き連結業績に大きく貢献しました。2025年2月14日に「Ragnarok M : Classic」の東南アジア地域でのサービスを開始、また2025年5月28日に「Ragnarok Online America Latina」の中南米地域における配信を開始するなど、東アジア・東南アジア地域に加えて、ブラジルをはじめとする中南米地域へのアプローチにも注力しております。
この結果、当中間連結会計期間における売上高は50,588百万円(前中間連結会計期間比5.7%減)、営業利益5,020百万円(前中間連結会計期間比58.9%減)、経常利益5,351百万円(前中間連結会計期間比60.4%減)、親会社株主に帰属する中間純利益2,464百万円(前中間連結会計期間比68.5%減)となりました。
なお、当社グループは単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けて記載しておりません。
当中間連結会計期間における資産合計は、168,581百万円(前連結会計年度末比6,882百万円減少)となりました。これは主に、現金及び預金並びに長期性預金が減少したことによるものであります。
負債合計は、20,217百万円(前連結会計年度末比1,712百万円減少)となりました。これは主に、法人税等を支払った結果、未払法人税等が減少したことによるものであります。
純資産合計は、148,364百万円(前連結会計年度末比5,170百万円減少)となりました。これは主に、配当金の支払い及び自己株式の消却に伴い株主資本が減少したことによるものであります。
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」)は、前連結会計年度末に比べ29,827百万円減少し、当中間連結会計期間末に38,344百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
営業活動によって獲得した資金は2,636百万円(前年同期は11,338百万円の収入)となりました。
これは主に税金等調整前中間純利益5,323百万円及び法人税等の支払額3,300百万円によるものであります。
投資活動によって使用された資金は22,964百万円(前年同期は49,369百万円の支出)となりました。
これは主に定期預金の預入による支出(純額)22,230百万円によるものであります。
財務活動によって使用された資金は8,574百万円(前年同期は11,896百万円の支出)となりました。
これは主に自己株式の取得による支出(純額)5,001百万円及び配当金の支払額3,347百万円によるものであります。
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
当中間連結会計期間の研究開発費の総額は887百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。