また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、本四半期報告書提出日現在において当社が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、政府の経済政策や日銀の金融緩和策を背景に、企業収益の改善や雇用・所得環境の持ち直しにより緩やかな回復基調で推移しましたが、一方で、中国経済を中心とした新興国の景気減退や原油価格の下落、円高の進行などの懸念から、先行きは予断を許さない状況となっております。
景気動向に左右されにくい葬祭市場に対し遺影写真等画像映像のデジタル加工、通信出力サービスを主に提供するメモリアルデザインサービス事業、1冊から本格的写真集という新しい写真のアウトプット手法を提案するチャレンジングなビジネスであるパーソナルパブリッシングサービス事業、空中結像という今までにないユニークな技術で、新しい市場を創造し、夢の実現を目指すエアリアルイメージング事業、それぞれに位置づけや特色が異なる三つの事業を展開してまいりました。
このような状況のもと、既存事業での着実な成長と、新規事業への先行投資のバランスに配慮して、事業を推進してまいりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。各セグメントの業績数値にはセグメント間の内部売上高を含んでおります。
(メモリアルデザインサービス事業)
当事業におきましては、第3四半期会計期間におきまして、暖冬の影響により葬儀施工件数が例年より減少したため、遺影写真加工収入が想定を下回りました。それに伴い、サプライ品や額の売上も伸び悩みましたが、ハード機器売上や動画など葬儀演出関連売上は伸長しました。
利益面におきましては、経費の適切なコントロールに努めてまいりましたが、相対的に利益率の高い遺影写真加工収入が伸び悩んだため、セグメント利益も想定を下回り、前年同四半期並みとなりました。
その結果、売上高は1,723,869千円(前年同四半期比101.4%)、セグメント利益は557,054千円(前年同四半期比99.9%)となりました。
(パーソナルパブリッシングサービス事業)
当事業におきましては、プロフェッショナル写真市場では、自社営業による、主力製品「ZENレイフラット」に加え新製品の拡販に取り組むとともに、テンプレートの追加や発注ツールの機能強化なども行ってまいりました。その結果、プロフェッショナル写真市場向け売上は順調に推移しました。
一般消費者市場では、キャンペーンでの販促や企業とのタイアップによるサービスの提供を強化してまいりました。また、スマホから発注できる「MYBOOK LIFE」のリリースに向け準備してまいりました。競争環境が厳しい中、写真愛好家やこだわり層へ重点的にアプローチしてまいりましたが、一般消費者市場向けの売上は想定を下回りました。また、OEM提供につきましては、本格稼働後、各種施策の実行により注文は増加しておりますものの、売上は想定を下回っております。
利益面につきましては、OEM供給体制の立ち上げに伴って、人件費、地代家賃などが増加しておりますものの、生産効率の向上や効率的な広告宣伝の実施に努めており、セグメント利益は着実に伸長いたしました。
その結果、売上高は2,085,950千円(前年同四半期比104.5%)、セグメント利益は437,119千円(前年同四半期比105.9%)となりました。
(エアリアルイメージング事業)
当事業は、空中結像技術を用いた新しい画像・映像表現により市場を創造することを目指し、平成23年3月に開始した事業であります。
当事業におきましては、空中結像を可能にするAIプレートの量産化を最重要課題として取り組んでおります。
ガラス製プレートにつきましては、すでにある程度の量産体制は確立しておりますが、さらなる品質の改善、歩留まりの向上に向け取り組んでおります。特に、CEATEC以降、多くの引き合いをいただいておりますが、まだ、価格がこなれていないことや、大型プレートへの要望などにより、限られた用途での売上にとどまっているのが現状であります。現在、大型化に向けた試作も並行して進めております。
樹脂製プレートにつきましては、新製法とガラス製の生産方式と同様の手法の双方でトライしております。新製法につきましては、想定より技術的課題の難度が高く、解決に時間を要していることは、反省材料として受け止めております。最大の課題であります鏡面加工(蒸着)の工程におきまして、まだ満足できる品質が実現しておりませんが、方向性には問題がないと考えていますので、トライを継続しているところです。また、ガラス製の生産方式と同様の手法による樹脂製プレートにつきましては初期試作品を製作いたしました。素材の性質上、小型プレートになりますが、一定の評価を得ており、より結像品質を向上すべく改善を進めているところです。既存のガラス製プレートの生産とは別のルートで並行して進行しております。
マーケティング面につきましては、CEATEC以降多くの注目をいただき、さらに約30社の企業等へ納品しておりますが、価格、サイズ、量におきまして充分にマッチしておらず、少ロットでの注文にとどまっております。このような状況に加え、当初の想定より量産が遅れたことから、売上は想定を下回って推移しております。現在は、引き合いへの対応と並行して、ある程度での価格帯でも導入いただける見込みのある用途や市場を絞って営業活動を行い、中ロットでの受注につなげたいと考えております。樹脂製プレートにつきましても初期試作品によりマーケティングを開始しております。
また、営業を増員したほか、積極的に特許の申請、取得も進めており、費用は増加いたしました。
その結果、売上高は40,225千円(前年同四半期比89.2%)、セグメント損失は64,457千円(前年同四半期は61,060千円の損失)となりました。
(その他)
「ギフトネットコム」は平成27年10月末をもってサービスを終了いたしました。
その結果、粗利ベースでの手数料収入は1,607千円(前年同四半期は503千円)、セグメント損失は16,176千円(前年同四半期は47,271千円の損失)となりました。
以上の結果、当第3四半期累計期間の売上高は3,851,521千円(前年同四半期比102.9%)となり、利益面につきましては、メモリアルデザインサービス事業では暖冬の影響もあり、前年同期並みにとどまったものの、パーソナルパブリッシングサービス事業では売上増に伴い順調に利益が増加するとともに、経費を適切にコントロールしたことにより、経常利益は605,096千円(前年同四半期比110.8%)となりました。また、前年同四半期に水害の発生に伴う受取保険金77,819千円を特別利益として計上したことの反動により、四半期純利益は397,686千円(前年同四半期比100.4%)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期会計期間末における資産は、前事業年度末に比べ192,614千円増加し、4,688,426千円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が148,891千円、商品及び製品が43,081千円それぞれ増加したことによるものであります。
当第3四半期会計期間末における負債は、前事業年度末に比べ86,425千円減少し、546,923千円となりました。これは主に、賞与引当金が56,100千円減少したことによるものであります。
当第3四半期会計期間末における純資産は、前事業年度末に比べ279,039千円増加し、4,141,503千円となりました。これは主に、剰余金の配当として133,519千円計上した一方で、四半期純利益を397,686千円計上したことによるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題に重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は69,961千円であります。
なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。