第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)が判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当中間連結会計期間におけるわが国経済は、社会経済活動の正常化が進む中で、企業収益の改善とともに雇用・所得情勢は底堅く、個人消費も持ち直すなど緩やかな景気回復が継続しました。また、大手企業を中心とした投資意欲が旺盛であるほか、インバウンド需要回復などの前向きな動きはあるものの、原材料やエネルギー価格をはじめとした諸物価の上昇及び日本銀行の金融緩和政策の見直しに対する警戒感、中国経済の先行き懸念や長期化するウクライナ情勢と中東情勢の不安定化に伴い、先行きが不透明な状況で推移いたしました。

 当社グループが属するIT業界は、企業のECサイト構築需要の高まりや、IoT、AIを活用したITサービスの進展、クラウドサービスやセキュリティ対策、RPA等のDX推進など、企業等の事業拡大や競争力強化に向けた戦略的なIT投資は活発化しております。

 このような状況の中で、当社グループは国内市場シェアNo.1のECサイト構築プラットフォーム「ecbeing」の提供やECサイトの売上拡大のための施策となるクラウドサービス(SaaS型)の提供を推進してまいりました。そのほか、生成AI市場の世界的な需要急拡大を背景として当社独自で開発した企業向け生成AIサービス「Safe AI Gateway」の提供や、企業のデジタル変革推進への取り組みに関連した企業内情報システムサービス「SCクラウド」、「X-pointクラウド」の提供を推進するなど、ECソリューション事業及びITソリューション事業の売上拡大に注力してまいりました。

 これらの結果、売上高は151億71百万円(前年同期比9.5%増)、営業利益は26億15百万円(同2.8%減)、経常利益は27億56百万円(同3.4%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は17億68百万円(同6.9%増)となりました。

 

 当中間連結会計期間におけるセグメントの業績の概要は、次のとおりであります。

① ECソリューション事業

 国内市場シェアNo.1のECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売及びECクラウドサービス「メルカート」の提供や、ECサイトの売上拡大施策となるビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「ReviCo」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」等のクラウドサービス(SaaS型)を提供し、トータル的なECソリューションを提供しております。

 ECソリューション事業は、ECサイト構築売上高が伸長したことや、ECサイトの売上拡大施策となるクラウドサービス売上高が伸長したこと等により、売上高は81億49百万円(前年同期比5.7%増)、セグメント利益は19億47百万円(同8.8%減)となりました。

 

② ITソリューション事業

 当社グループの独自サービスである「SCクラウド」、ワークフローサービス「X-pointクラウド」等のクラウドサービス(SaaS型)の提供をしております。そのほか、セキュリティ・インフラ構築や当社グループが独自で開発したプロダクト製品「AgileWorks」、「L2Blocker」を販売しております。

 ITソリューション事業は、クラウドサービス売上高が伸長したことや、セキュリティ・インフラ構築売上高の伸長により、売上高は70億21百万円(前年同期比14.3%増)、セグメント利益は14億10百万円(同9.3%増)となりました。

 

 

(2)財政状態の状況

① 資産の変動について

 当中間連結会計期間末の資産合計は326億46百万円となり、前連結会計年度末に比べ13億47百万円の増加となりました。これは、主に現金及び預金が3億33百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が2億49百万円、流動資産のその他に含まれる預け金が4億26百万円、無形固定資産のその他に含まれるソフトウエアが2億93百万円、増加したこと等によるものであります。

 

② 負債の変動について

 当中間連結会計期間末の負債合計は96億77百万円となり、前連結会計年度末に比べ31百万円の増加となりました。これは、主に買掛金が30百万円、未払法人税等が35百万円減少したものの、契約負債が2億43百万円増加したこと等によるものであります。

 

③ 純資産の変動について

 当中間連結会計期間末の純資産合計は229億68百万円となり、前連結会計年度末に比べ13億16百万円の増加となりました。これは、主に利益剰余金が11億66百万円増加したこと等によるものであります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

① 営業活動によるキャッシュ・フロー

 当中間連結会計期間における営業活動の結果得られた資金は、24億49百万円(前年同期は29億50百万円の獲得)となりました。これは、主に法人税等の支払額が9億49百万円あったものの、税金等調整前中間純利益が28億94百万円あったこと等によるものであります。

 

② 投資活動によるキャッシュ・フロー

 当中間連結会計期間における投資活動の結果使用した資金は、8億58百万円(前年同期は6億6百万円の使用)となりました。これは、主に無形固定資産の取得による支出7億71百万円あったこと等によるものであります。

 

③ 財務活動によるキャッシュ・フロー

 当中間連結会計期間における財務活動の結果使用した資金は、12億57百万円(前年同期は3億67百万円の使用)となりました。これは、主に配当金の支払が6億円あったこと等によるものであります。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、13,955千円であります。

 なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変化はありません。

 

(6)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し

 当中間連結会計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通しについての重要な変更はありません。

 

(7)経営者の問題認識と今後の方針について

 当中間連結会計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した経営者の問題認識と今後の方針についての重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。