当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある以下の事項を追加しております。
なお、文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
再生可能エネルギー発電事業におけるアレンジメント等に関するリスク
当社グループは、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギー発電事業について、投資家に投資機会を提供するアレンジメント業務を受託しております。当社グループで取り組むプロジェクトの中心である太陽光発電事業では、固定価格買取制度による電気の買取価格は年々低下しております。このような環境において、発電所を開発する優良プロジェクトの獲得競争と発電所開発業者・投資家双方ニーズに機動的に対応すべく、アレンジメント業務受託と並行して、プロジェクトを当社で確保した上で、投資家に紹介、売却する施策を推進しております。
プロジェクト確保に際しての投資判断については、開発のシミュレーションをして事業収益性、売却時の予想収益を確認した上で、用地確保や開発を決定しておりますが、取得後に想定外の制度の変更や自然災害や火災等が発生し、これらに十分な対処ができない場合、プロジェクトの収益性が低下する可能性があります。なお、自然災害や火災等による被害に関しては、発電所に対する動産総合保険等により当社業績への影響の最小化に努めております。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善が続く中、景気は緩やかな回復基調が続いております。一方、円高進行や新興国経済の減速懸念、英国のEU離脱の影響などから景気が下押しされるリスクがあり、今後の見通しは不透明感が高まる状況となっております。
このような経済環境において当社グループは、企業を支援するブティック型投資銀行として投資銀行業務と企業投資を中心に事業を展開し、企業のニーズに応える様々なソリューションを提供して成長をサポートするとともに、地域産業の振興・支援にも積極的に取り組んでおります。アレンジメント業務受託の対象である太陽光発電事業への投資家のニーズは依然として高い水準で推移しておりますが、優良プロジェクトの減少とともに獲得競争が激化しております。これに対応し優良案件を機動的に確保するため、アレンジメント業務受託のみではなく完成したプロジェクトの仕入れ・売却を前連結会計年度より行っております。また第2四半期からは取組案件数の増加と確度を上げるとともに案件毎の利益を確保するため、プロジェクトの開発期間から投資する施策を開始しました。プロジェクトの売却活動については第1四半期に成果を上げましたが、更なる活性化のため各種ネットワークを使った販売ルートの拡大・強化に努めました。
当第3四半期連結累計期間においては、プロジェクト売却や不動産事業の販売増加により売上高は4,954百万円(前年同期比43.8%増)、売上原価は3,827百万円(前年同期比85.2%増)、売上総利益は1,126百万円(前年同期比18.3%減)となりました。販売費及び一般管理費は、人員増強やメッツァ(北欧の雰囲気とムーミンの世界を体験できる施設)事業で中長期で必要な戦略的投資を実行したことにより1,977百万円(前年同期比19.0%増)となった結果、営業損失は851百万円(前年同期は281百万円の損失)となりました。経常損失は為替差損190百万円を計上したことで1,096百万円(前年同期は100百万円の損失)となり、親会社株主に帰属する四半期純損失は1,082百万円(前年同期は87百万円の損失)となりました。
セグメント別の業績は以下のとおりであります。なお当社は、「建設事業」を構成していた岡山建設㈱の全株式を前連結会計年度に売却いたしました。この結果、第1四半期連結会計期間より当社グループの報告セグメントは、「投資銀行事業」及び「不動産事業」となりました。また売上高については、セグメント間の内部売上高又は振替高を含めた売上高で表示しております。
投資銀行業務においては、太陽光発電プロジェクトの優良案件の獲得競争と投資家ニーズに機動的に対応すべく、アレンジメント業務受託と並行して、プロジェクトを確保した上で投資家に紹介、売却する施策も進めました。この営業施策のもと、優良プロジェクトの売却による売上高980百万円を計上したものの、案件組成の環境は厳しく組成数は減少し、利益率の高いアレンジメント手数料売上は減少しました。また企業育成支援として、企業の成長と地域社会の発展に貢献する新事業創出のため、公益社団法人神戸市産業振興財団が公募した「人材交流型新事業創造プラットフォーム」の実施に係る事業に応募し、本事業を受託しました。平成28年7月15日には神戸市に交流型事業創造サロン「神戸企業操練所」を開設し、起業相談や各種プログラムの提供を開始しております。
企業投資においては、いくつかの案件で投資回収を実行したものの、売上計上は限定的でありました。新規投資又は追加投資については、金融とIT(情報技術)が融合した“フィンテック”分野のベンチャー企業への投資を実行しました。投融資残高(連結ベースの営業投資有価証券、営業貸付金(全額貸倒引当の債権を除く)、投資有価証券、関係会社株式、関係会社出資金及び出資金の合計額)については、前連結会計年度末に比べ9.1%減少し、2,128百万円となりました。
アセットマネジメント業務においては、地方都市の複合施設、都心部の集合住宅の新規受託等により、受託資産残高(総資産ベース)は前連結会計年度末に比べ42.4%増加し、10,555百万円となりました。
メッツァ事業においては、当社内に専任の「メッツァ事業準備室」を設置し、開業準備を進めております。当第3四半期には、事業構想、基本計画の策定とその検証に目処をつけて、基本設計に入ることになりました。平成28年中には開業時期をお知らせする予定です。またメッツァ開発用地は、平成27年6月30日付の売買契約に基づき、平成28年5月31日に売買代金の支払及び引渡しが完了しました。各種許認可の申請、周辺環境の整備も、地元自治体等との協議等を順次進めております。なお埼玉県飯能市において、市内の河川敷を活用した観光事業の実証実験として施設運営業務を受託するなど、メッツァと一体化した地域振興を推進しました。
上記のとおり、優良プロジェクトの売却による売上があったものの、アレンジメント手数料売上が減少する中で、投資回収が限定的であったことにより、投資銀行事業の売上高は1,387百万円(前年同期比76.7%増)、営業利益は274百万円(前年同期比49.4%減)となりました。
②不動産事業
不動産事業は、不動産購入希望者がインターネットで物件を探して直接物件にアクセスする「不動産事業のeコマース化」に対応する不動産会社を創造するべく、営業体制や事業拠点の見直しを進めました。当第3四半期連結会計期間に戸建住宅販売の売上が順調に推移し、販売費及び一般管理費は営業所の統廃合による一時的費用が発生したものの経費見直しにより減少したことで、採算が改善しました。しかしながら福利厚生サービスの不動産紹介売上は、新築マンション市況の低迷の影響を受けて減少しております。なお不動産賃貸ビジネス拡大のため、平成28年4月に石渡住宅サービス㈱(現ベターライフプロパティ㈱)の全株式を取得し、当第3四半期連結会計期間より当社の連結の範囲に含めております。
これらの結果、不動産事業の売上高は3,557百万円(前年同期比60.7%増)、営業利益は37百万円(前年同期は45百万円の損失)となり、黒字化しました。
なお、戸建住宅・土地分譲用の不動産を保有するベターライフハウス㈱及び㈱ベルスにおける当第3四半期連結会計期間末の販売用不動産、仕掛販売用不動産の合計額は、販売の進捗により2,151百万円(前連結会計年度末比11.9%減)となっております。
③その他
㈱ムーミン物語は、当社のメッツァ事業準備室と連携し、メッツァ事業計画の策定、検討を進めました。また、埼玉県飯能市のふるさと納税返礼品としてムーミン関連グッズの供給を開始しました。
㈱アダコテックは、IoT関連のデータ解析・予兆検知とIPカメラへの組込検知システムについて、それぞれ大手企業と共同でビジネス推進するようになり、社会インフラ系企業から多くの引合いを受けております。
これらの結果、その他の売上高は17百万円(前年同期比50.9%減)営業損失は84百万円(前年同期は74百万円の損失)となりました。
(総資産)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は前連結会計年度末より9.7%減少し、10,802百万円となりました。これは主として、現金及び預金が3,064百万円、受取手形及び売掛金が173百万円、営業投資有価証券が209百万円減少したものの、太陽光発電プロジェクトの取得等により販売用不動産が565百万円、仕掛販売用不動産が751百万円増加し、賃貸用物件を保有する不動産賃貸会社の子会社化やメッツァ開発用地の取得により有形固定資産が1,483百万円増加したことによるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債は前連結会計年度末より2.4%増加し、4,176百万円となりました。これは主として、短期借入金が702百万円減少したものの、長期借入金が891百万円、繰延税金負債(固定負債)が108百万円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は前連結会計年度末より15.9%減少し、6,626百万円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上及び利益配当により利益剰余金が1,179百万円減少したことによるものであります。
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題ははありません。
該当事項はありません。
当第3四半期連結累計期間において、連結会社の従業員数の著しい増減はありません。
当第3四半期累計期間において、提出会社の従業員数は前事業年度末に比べ7名増加し、当第3四半期累計期間末において45名となっております。これは主に事業拡大に伴い、投資銀行事業において2名、全社(共通、特定のセグメントに区分できない管理部門)において5名増加したことによります。
なお、従業員数は就業人員数(当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む。)であります。
当第3四半期連結累計期間において、販売の実績に著しい変動がありました。その内容については「(1)業績の状況」に記載の通りであります。また、第3四半期連結累計期間における生産の著しい変動はありません。なお、前連結会計年度に「建設事業」を構成していた岡山建設㈱の全株式を売却したため、受注実績は記載しておりません。
重要な設備計画の完了
前連結会計年度末に計画していた重要な設備の新設等のうち、当第3四半期連結累計期間において完了したものは次のとおりであります
事業所名 | セグメント | 設備の | 完了 | 帳簿価額(千円) | ||||
建物 | 工具、器具 | 土地 | その他 | 合計 | ||||
埼玉県飯能市 | 投資銀行事業 | テーマパーク用地等 | 平成28年 | - | - | 103,237 | - | 103,237 |
(注)1 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2 土地の金額には、付随費用が含まれております。