第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、下記に記載の事項を除き、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載された「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。前事業年度の有価証券報告書に記載された「事業等のリスク」について重要な変更があった事項は下記のとおりであり、下線_で示しております。また、文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。以下の見出しに付された項目番号は、前事業年度の有価証券報告書における「第一部 企業情報 第2 事業の状況 4 事業等のリスク」の項目番号に対応したものであります。
 

(15)  メッツァ事業に係るリスク
 当社グループは、埼玉県飯能市に所在する宮沢湖周辺において「メッツァ」を開設すべく、準備を進めております。当初、平成29年の開業を予定しておりましたが、基本設計等を基に工期を見積ったところ、メッツァのコンセプトを十分に体現する施設等とするためには、広大な敷地に対するインフラ設備の構築等を含め、これまでの想定より長い工期及びその他の準備期間を設定する必要があるという結論に達しました。このため平成28年12月6日開催の当社取締役会で、平成30年秋のメッツァビレッジ開業、平成31年春のムーミンバレーパーク グランドオープンに変更しました。今後、開発に係る各種の進捗の遅れや当社グループのコントロールの及ばない法的規制、大地震・火災・洪水等の災害、市場環境の変化等によっては、事業開始までの期間が長期化したり、各種コストが増加することで、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
 また、メッツァ開発にあたり、当社グループは必要資金の一部を金融機関からの借入や資本市場から調達しておりますが、何らかの理由で十分な必要額の資金調達が行われず、また急激なコストの増加などによってメッツァ開発が計画通り進まない場合、収益機会の逸失や減損損失計上等により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。さらに、有利子負債残高の増加に伴い、現行の金利水準が変動した場合にも、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
 なお、㈱ムーミン物語はメッツァにおいて展開を予定しているムーミンバレーパークについて、Bulls Presstjanst ABからムーミンのテーマパークとして日本国内の独占的な提供を受けるライセンス契約を締結しております。当該契約が更新されない場合、又は契約が解除された場合、ムーミンバレーパークの継続が困難となり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

2 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、新たに締結した重要な契約は次のとおりであります。

契約会社名

相手先の名称

契約年月

契約名称

契約内容

契約金額

契約期間

提出会社

メッツァプロジェクト飯能共同企業体

平成29年6月

工事請負契約

メッツァビレッジの土木工事

12億円

 

着工日

平成29年7月3日
 

完成引渡

平成30年10月2日

 

 

 

なお、メッツァビレッジの建物の建設工事については、平成29年7月28日付で下記の契約を締結しております。

契約会社名

相手先の名称

契約年月

契約名称

契約内容

契約金額

契約期間

提出会社

メッツァプロジェクト飯能共同企業体

平成29年7月

工事請負契約

メッツァビレッジの建物の建設工事

11億円

 

着工日

平成29年7月28日
 

完成引渡

平成30年10月2日

 

 

 

また、平成29年7月12日付で子会社化した飯能地域資源利活用合同会社は、平成29年6月30日付で下記の契約を締結しております。

契約会社名

相手先の名称

契約年月

契約名称

契約内容

契約金額

契約期間

飯能地域資源利活用合同会社

メッツァプロジェクト飯能共同企業体

平成29年6月

工事請負契約

ムーミンバレーパークの建設工事

34億円

 

着工日

平成29年7月3日
 

完成引渡

平成30年10月2日

 

 

(注)上記の各契約金額に、消費税等は含まれておりません。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

(1)  業績の状況

当社グループは、企業を支援するブティック型投資銀行として投資銀行業務と企業投資を中心に事業を展開し、企業のニーズに応える様々なソリューションを提供して成長をサポートするとともに、地域産業の振興・支援にも積極的に取り組んでおります。

 

  当第3四半期連結累計期間においては、不動産証券化のアレンジメント、企業投資の回収による売上がそれぞれ増加しました。また、公共コンサルティング事業等を行う子会社を連結の範囲に含めたことにより、売上高は5,838百万円前年同期比17.9%増)となりました。営業損益は547百万円の営業損失(前年同期は851百万円の損失)となり、人員増強やメッツァ事業の先行投資を吸収するにいたりませんでした。経常損失は為替差益60百万円を計上したことにより534百万円(前年同期は1,096百万円の損失)となり、親会社株主に帰属する四半期純損失は551百万円(前年同期は1,082百万円の損失)となりました。

 

セグメント別の業績は以下のとおりであります。

なお、第1四半期連結会計期間より報告セグメントごとの業績をより適切に評価するため、主に一般管理費の配賦基準等を見直し、報告セグメントの利益又は損失の算定方法を変更しております。このため、以下の前年同期との比較については、前年同期の数値を変更後の測定方法により作成した数値で比較しております。

また、売上高はセグメント間の内部売上高又は振替高を含めた売上高で表示しております。

 

① 投資銀行事業

投資銀行業務においては、第1四半期連結会計期間にアセット投資において再生可能エネルギー発電施設の売却等により売上高975百万円を計上しております。不動産証券化のアレンジメントは、第3四半期に入り案件クローズが減少したものの、前年同期比でアレンジメント等の業務受託収入が増加しました。不動産アセットマネジメントは、ヘルスケア施設開発案件が順調に推移しましたが不動産開発案件が一部売却に至ったことで、受託資産残高は前連結会計年度末比4.1%減の10,496百万円となりました

企業投資においては、ファンド投資において金銭請求債権の譲渡やファンド収益取込により、売上総利益228百万円を計上しております。また新規投資は、高収益企業1社に対し実行しました。営業投資有価証券の残高は、新規投資及び外貨建投資の為替差益の計上があったものの、投資回収により前連結会計年度末に比べ139百万円減少し1,151百万円となりました。

メッツァ事業においては、当社は平成29年5月29日付で地元自治体の飯能市から開発行為許可を受け、平成29年6月29日付で、地元の建設会社3社で構成する共同企業体とメッツァビレッジの土木に係る工事請負契約を締結しました。ムーミンバレーパークの建設工事は、平成29年7月12日付で子会社化した特別目的会社である飯能地域資源利活用合同会社(以下、「地域SPC」といいます。)が平成29年6月29日付で工事請負契約を締結し、それぞれ平成29年7月3日に着工に至りました。これらの契約による建設工事の概要及び平成29年7月末までに決定したその他の設備投資予定は、下記の通りであります。

 

建設工事の概要

 

メッツァビレッジ

ムーミンバレーパーク

契約者

発注者 当社
受注者 メッツァプロジェクト飯能共同企業体

発注者 飯能地域資源利活用合同会社
受注者 メッツァプロジェクト飯能共同企業体

敷地面積

16.3万㎡

(エリア全体。水面は含まず。)

7.3万㎡
(エリア全体。水面は含まず。)

延床面積

4,918㎡
(立体駐車場は含まず)

8,444㎡

スケジュール

平成29年7月3日 着工(土木)
平成29年7月28日 着工(建築)
平成30年10月2日 完成引渡(予定)

平成29年7月3日 着工
平成30年10月2日 完成引渡(予定)

工事請負額

土木工事 12億円・建築工事 11億円
(土木工事は平成29年6月29日付契約、建築工事は平成29年7月28日付契約)

建設工事(土木・建築)34億円
(平成29年6月29日付契約)

 

 

その他の設備投資予定

 

メッツァビレッジ

ムーミンバレーパーク

主要な設備

立体駐車場  5億円

特殊内外装 25億円

設計等その他

5億円(注)

(平成29年6月末時点の既支払額を含む。土地は含まず。)

6億円

(平成29年6月末時点の既支払額を含む。土地は含まず。)

 

(注)内装工事等の設備投資を検討中ですが、現時点で決定している投資額のみ記載しております。

 

 

メッツァビレッジ

ムーミンバレーパーク

設備投資総額(暫定)

32億円

64億円

 

 

また、当社はムーミンバレーパークの不動産を流動化することを決定し、平成29年7月14日付で、地域SPCに当該不動産を20億円で譲渡して投資の一部回収を実行しました。地域SPCは、開発資金を調達するため地域金融機関、地元企業及び㈱ムーミン物語から投融資による63.5億円の資金調達を決定し、概ねの開発資金を確保しました。この不動産流動化によって、当社はムーミンバレーパークを原資産の所有者である当社から分離・倒産隔離させて地域社会の発展に貢献する「公共資産」とし、永続的なコミュニティの形成を支援する取組みとしました。一方、当社は地域SPCを子会社としたこと等により、今回の流動化による不動産譲渡では会計ルール上収益認識しないものの、キャッシュベースでは投資回収を実現し、リスクマネジメントとしては不動産保有に係るリスクを低減するに至りました。今後も不動産流動化により、投資回収を進めていく方針であります。なお、フィンテックアセットマネジメント㈱は、平成29年7月12日付で地域SPCと不動産共同事業契約を締結し、当該不動産に係る管理等に関する業務を受託しております。

 

投資銀行事業の売上高は1,891百万円前年同期比36.4%増)、セグメント利益は348百万円前年同期比503.9%増)となりました。

 

②不動産事業

不動産事業は、福利厚生サービスの提供先企業及び利用率の拡大策を展開し、住宅紹介サービスについては利用率向上のため、新システムの構築を進めております。また不動産管理業務は、当社グループ会社内で統合し新規購入により管理戸数を増加させるとともに、社宅業務を強化しました。
  不動産事業は、住宅販売が前年同期比で増加し利益率が好転した結果、売上高は3,603百万円(前年同期比1.3%増)、セグメント利益は107百万円(前年同期比183.8%増)となりました。

 

③ 公共コンサルティング事業

公共コンサルティング事業は、第1四半期連結会計期間に㈱パブリック・マネジメント・コンサルティング(以下、「PMC」という。)及び㈱新公会計研究所を連結子会社としたことで、第2四半期連結会計期間よりこの2社で構成する報告セグメントとしました。

当事業では、平成29年度を期限として全ての地方公共団体に要請されている統一的な基準による財務書類作成についてのコンサルティング業務受託が増加しています。また当社、㈱新公会計研究所の公共コンサルティング機能をPMCに集約し、拡大が見込まれるPPP/PFI手法の導入検討や下水道事業等の公営企業会計適用等へのコンサルティング受託体制を整備しました。

公共コンサルティング事業の売上高は230百万円セグメント損失は0百万円となりました。なお、当事業は第2四半期連結会計期間より報告セグメントとしているため、前年同期比は記載しておりません。

 

④その他

㈱ムーミン物語は、ムーミンバレーパークの実施設計のためにコンテンツと施設詳細の検討、ライセンサーとの調整、プロモーション活動等を進めました。㈱アダコテックは、解析システムの検証・組み込み等多数のお引き合いをいただき、複数の適用プロジェクトが進捗しております。

㈱ムーミン物語による埼玉県飯能市のふるさと納税向けの商品売上の増加や、第1四半期連結会計期間より虎ノ門ハム㈱を連結の範囲に含めたことにより、その他の売上高は121百万円(前年同期比611.3%増)となりましたが、㈱ムーミン物語が一部負担するメッツァ開設準備費用により、セグメント損失は229百万円(前年同期は90百万円の損失)となりました。

 

(2)  財政状態の分析

(総資産)

当第3四半期連結会計期間末における総資産は前連結会計年度末より1.5%減少し、10,814百万円となりました。これは主として、現金及び預金が241百万円、営業投資有価証券が139百万円、仕掛販売用不動産が1,068百万円減少したものの、販売用不動産が785百万円、不動産賃貸子会社の収益不動産取得やメッツァの建設仮勘定の増加により有形固定資産が498百万円増加したことによるものであります。

(負債)

当第3四半期連結会計期間末における負債は前連結会計年度末より6.1%増加し、4,945百万円となりました。これは主として、支払手形及び買掛金が107百万円、短期借入金が238百万円、長期借入金が117百万円増加したことによるものであります。

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産は前連結会計年度末より7.0%減少し、5,868百万円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により利益剰余金が538百万円減少したことによるものであります。

 

(3)  事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題ははありません。

 

(4)  研究開発活動

該当事項はありません。

 

(5)  従業員数

 ①連結会社の状況

当第3四半期連結累計期間において、連結会社の従業員数は前連結会計年度末に比べ20名増加し、当第3四半期連結累計期間末において134名となりました。これは主に、第1四半期連結会計期間末に㈱パブリック・マネジメント・コンサルティング及び㈱新公会計研究所を連結の範囲に含めたことにより新設した報告セグメント「公共コンサルティング事業」において16名増加したためであります。

 ②提出会社の状況

当第3四半期累計期間において、提出会社の従業員数の著しい増減はありません。

 

(6)  生産、受注及び販売の実績

当第3四半期連結累計期間において、販売の実績に著しい変動がありました。その内容については「(1)業績の状況」に記載の通りであります。また、戸建住宅販売が好調に推移していることにより、以下の通り生産の実績が著しく増加しております。
 なお、生産の定義につきまして、前連結会計年度までは土地仕入高等を含めた売上原価を生産高として算出しておりましたが、当第3四半期連結累計期間より、減損損失を除く売上原価に期末の販売用不動産及び仕掛販売用不動産を加算した上で、期首の販売用不動産及び仕掛販売用不動産を控除する方法で算出しております。このため、前年同期比は前年同期の数値を変更後の方法により算出した数値で比較しております。

セグメントの名称

内訳

生産高(百万円)

前年同期比(%)

不動産事業

戸建住宅の開発

3,505

40.5

 

 

(7)  主要な設備

当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動はありません。

また、当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備計画は、次のとおりであります。なお、当社は、平成29年7月12日付の取締役会で、飯能地域資源利活用合同会社を連結子会社とすることを決議しておりますが、下記は当該子会社の設備計画を含めて記載しております。

会社名

事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

投資予定額

資金調達方法

着手年月

完了予定
時期

総額
(百万円)

既支払額
(百万円)

提出会社

メッツァビレッジ
(埼玉県飯能市)

投資銀行事業

ショップ及びレストラン等の施設、立体駐車場

3,266

194

自己資金
借入金

平成29年
7月

平成30年

飯能地域資源利活用合同会社、
㈱ムーミン物語

ムーミンバレーパーク
(埼玉県飯能市)

その他

テーマパーク施設

6,491

111

㈱ムーミン物語の増資資金
借入金
匿名組合出資金

平成29年
7月

平成31年春

 

(注)1 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

   2  メッツァビレッジは内装工事等の設備投資を検討中ですが、現時点で決定している投資額のみ記載しております。