第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、下記の事項を除き、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載された「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。前事業年度の有価証券報告書に記載された「事業等リスク」について重要な変更があった事項は下記のとおりであり、下線_で示しております。なお、文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。また、以下の見出しに付された項目番号は、前事業年度の有価証券報告書における「第一部 企業情報 第2 事業の状況 2 事業等のリスク」の項目番号に対応したものであります。

 

(2)  新株予約権の行使による株式価値の希薄化について

当社は、当社及び当社子会社の取締役、監査役及び従業員等に対し、当社への長期的な帰属や、業績向上に対する意欲や士気を持続させていくことを目的に、新株予約権(ストックオプション)の付与を行っております。これらの新株予約権が行使された場合、1株当たりの株式価値が希薄化する可能性があります。なお、2019年8月14日現在、発行済株式総数201,109,600株に対し新株予約権(ストックオプション)による潜在株式数は620,400株(希薄化効果を有しないものを含む。発行済株式総数に対する割合は0.3%)となっております。

 

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

(1)  経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間は、メッツァビレッジが2018年11月9日に、ムーミンバレーパークが2019年3月16日に開業したことにより、入園料、有料施設利用料、物販、飲食、テナント賃料、駐車場料等の売上計上を開始いたしました。メッツァ(メッツァビレッジ及びムーミンバレーパーク)の来場者数は2018年11月の開業からの累計で2019年7月26日に100万人に達しております。本業の投資銀行事業については、M&A関連業務の受託収入、不動産・航空機アセットマネジメント収入、メッツァ賃料収入等を中心とする安定的な収入を確保する体質への改善が進んでおります。投融資については、アセット投資において特別目的会社を通じて取得した不動産の売却による投資回収(エグジット)がありましたが、ファンドを介したライフサイエンス・IT企業への投資で減損3.6億円が発生したこともあり、投資銀行事業の業績進捗は遅れました。

当第3四半期連結累計期間の売上高は、メッツァ開業の他、2018年9月期第2四半期以降の子会社増加も寄与して6,689百万円(前年同期比192.5%増)となり、売上原価はメッツァの物販・飲食の商品・材料仕入、諸経費、労務費のほか、子会社増加、企業投資の減損により4,413百万円(前年同期比356.4%増)となったことにより、売上総利益は2,275百万円(前年同期比72.4%増)となりました。販売費及び一般管理費は、投資銀行事業の人員増強による人件費、メッツァ関連費用が増加し、子会社増加の影響も受けて3,582百万円前年同期比48.4%増)となった結果、営業損失は1,307百万円(前年同期は1,095百万円の損失)となりました。経常損失は支払利息105百万円を計上したことで1,445百万円(前年同期は1,197百万円の損失)となり、親会社株主に帰属する四半期純損失は、㈱アダコテックの第三者割当増資等に伴う特別利益(持分変動差益)120百万円や非支配株主に帰属する四半期純損失141百万円により1,210百万円(前年同期は874百万円の損失)となりました。 

 

 (単位:百万円)

 

2018年9月期
第3四半期連結累計期間

2019年9月期
第3四半期連結累計期間

増減額

売上高

2,286

6,689

4,402

投資銀行事業

1,921

2,611

690

公共コンサルティング事業

294

593

298

エンタテインメント・サービス事業

103

3,685

3,582

その他

13

24

10

消去

△46

△226

△180

売上総利益

1,319

2,275

955

投資銀行事業

1,186

846

△340

公共コンサルティング事業

128

316

187

エンタテインメント・サービス事業

36

1,168

1,132

その他

13

24

10

消去

△45

△80

△35

営業損失(△)

(セグメント利益又は損失(△))

△1,095

△1,307

△211

投資銀行事業

401

△378

△779

公共コンサルティング事業

△59

72

132

エンタテインメント・サービス事業

△639

△345

294

その他

△14

△12

1

消去又は全社費用

△783

△644

138

経常損失(△)

△1,197

△1,445

△247

税金等調整前四半期純損失(△)

△907

△1,295

△387

親会社株主に帰属する四半期純損失(△)

△874

△1,210

△335

 

 

セグメント別の業績は以下のとおりであり、売上高についてはセグメント間の内部売上高又は振替高を含めた売上高で表示しております。

 

① 投資銀行事業

投資銀行業務では、M&A関連業務において事業承継を必要とする企業の課題解決のソリューションを提供することで、成約件数は増加基調で推移しました。また不動産アセットマネジメント業務は受託資産の一部売却によって、成功報酬を売上計上しております。不動産等への自己投融資であるアセット投資においては、投資回収があり売上高は前年同期比で増加しましたが、企業投資においては、ベンチャーキャピタルファンドへの投資の減損により営業投資有価証券評価損を計上しました。

新規投融資は、不動産小口化信託受益権商品の組成のために不動産を投資ビークルを通じて取得し、販売活動を開始しました。なお、前連結会計年度の第2四半期から損益計算書を連結しているSGI-Group B.V.及びその子会社4社が行う航空機アセットマネジメント業務は、堅調に推移しております。

また当社は、メッツァビレッジについて連結子会社である㈱ムーミン物語へのマスターリースにより、賃料収入を計上しました。

以上の結果、投資銀行事業の売上高は2,611百万円前年同期比35.9%増)、セグメント損失は378百万円(前年同期は401百万円の利益)となりました。

 

② 公共コンサルティング事業

公会計事業では、地方公共団体に対する統一的な基準による財務書類作成のコンサルティング業務に加え、財務分析レポート作成や公営企業の経営戦略策定等の受託業務の営業活動を推進しております。地方創生事業は、市場拡大が見込まれるPPP/PFI手法の導入検討等受託業務を推進しております。

前連結会計年度の第3四半期から損益計算書を連結している㈱ジオプラン・ナムテックが行う都市インフラ管理システム事業は、既存の保守案件が順調に推移し、新規案件も取り込むことによって、着実に業務を拡大させました。なお当社は、2019年7月1日に当社保有の同社株式の一部を譲渡したことにより、同社は当社の持分法適用関連会社(持株比率34%)となりました。

以上の結果、公共コンサルティング事業の売上高は593百万円(前年同期比101.4%増)、セグメント利益は72百万円(前年同期は59百万円の損失)なりました。

 

③ エンタテインメント・サービス事業

エンタテインメント・サービス事業では、㈱ムーミン物語が運営する「メッツァビレッジ」が2018年11月に、「ムーミンバレーパーク」が2019年3月に開業しました。「メッツァ」では「チームラボ 森と湖の光の祭」、「森と、湖と、アンブレラと。」等を実施し多くのお客様にご来場いただき、2019年7月26日には100万人目(2018年11月からの累計)のお客様をお迎えすることができました。

㈱ムーミン物語が44.5%出資する㈱ライツ・アンド・ブランズについては、重要性が増したため、第1四半期連結会計期間より連結の範囲に含めております。同社は、日本国内におけるムーミンキャラクターの使用許諾に関する独占的な権利を供与されたサブライセンサーとして事業を展開していますが、「ムーミンバレーパーク」の開業と合わせ、2019年4月より原画展「ムーミン展 THE ART AND THE STORY」の全国巡回や、保有するアニメ放映権の販売による新作テレビアニメシリーズ「ムーミン谷のなかまたち」もNHK BS4Kでの放映が開始されました。当社グループはムーミンの認知度とブランドバリューの更なる向上を目指すとともに、積極的に事業領域を拡大してまいります。

以上の結果、エンタテインメント・サービス事業の売上高は、メッツァビレッジ及びムーミンバレーパークの開業並びに㈱ライツ・アンド・ブランズの新規連結により3,685百万円(前年同期比3,476.2%増)となりましたが、メッツァビレッジ及びムーミンバレーパークの開業準備・運営費用等によりセグメント損失は345百万円(前年同期は639百万円の損失)となりました。

 

 

④ その他

㈱アダコテックは、解析システムの検証・組み込み等に多数のお引き合いをいただき、複数の適用プロジェクトが進捗しております。なお、㈱アダコテックは2019年6月に外部投資家に第三者割当増資を行うとともに、当社保有分を含む普通株式の一部を無議決権株式に変更したことにより、同社に対する当社の議決権比率が低下したため、当社の連結の範囲から除外して持分法適用関連会社としました。

その他の売上高は24百万円(前年同期比79.4%増)、セグメント損失は12百万円前年同期は14百万円の損失)となりました。

 

(2) 財政状態の状況

(総資産)

当第3四半期連結会計期間末における総資産は前連結会計年度末より45.4%増加し、20,382百万円となりました。これは主として、現金及び預金が1,038百万円、メッツァビレッジ及びその他の不動産開発案件の竣工等により仕掛販売用不動産が2,781百万円減少したものの、企業投資の実行及び信託受益権化した不動産を保有する特別目的会社の子会社化により営業投資有価証券が929百万円、仕掛販売用不動産からの振替等により販売用不動産が3,905百万円、ムーミンバレーパークの竣工等により建物及び構築物(純額)が5,019百万円増加したことによるものであります。

 

(負債)

当第3四半期連結会計期間末における負債は前連結会計年度末より103.5%増加し、11,122百万円となりました。これは主として、特別目的会社である子会社が金融機関に借入金3,260百万円を返済すると同時に、金融機関4行から長期ローン5,600百万円を調達したこと等によって、1年内返済予定の長期借入金が2,408百万円減少し、長期借入金が5,663百万円増加したことによるものであります。

 

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産は前連結会計年度末より8.3%増加し、9,260百万円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上等により利益剰余金が1,234百万円減少したものの、 非支配株主持分が199百万円、新株予約権の行使等により資本金が910百万円、資本剰余金が848百万円増加したことによるものであります。

 

なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前連結会計年度末の数値で比較を行っております。

 

(3)  経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当第3四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について、重要な変更はありません。

 

(4)  事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(6)  従業員数

① 連結会社の状況

当第3四半期連結累計期間において、前連結会計年度末に比べ連結会社の従業員数は36名増加して当第3四半期連結累計期間末において192名となり、臨時従業員の平均雇用人員数は前連結会計年度から162名増加し、209名となりました。これは主に、メッツァビレッジ及びムーミンバレーパークの開業にあたり、エンタテインメント・サービス事業の従業員数が28名増加し68名となり、臨時従業員の平均雇用人員数が164名増加し、193名となったことによるものであります。

 

 

② 提出会社の状況

当第3四半期累計期間において、提出会社の従業員数の著しい増減はありません。

 

(7) 生産、受注及び販売の実績

当第3四半期連結累計期間において、販売の実績に著しい変動がありました。その内容については「(1)経営成績の状況」に記載の通りであります。

また、生産の実績に著しい変動がありました。生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

内 訳

生産高(千円)

前年同期比(%)

投資銀行事業

不動産開発等

1,495,369

△30.1

 

(注) 生産高は、評価損等による減少並びに子会社の新規連結及び連結除外による増減を除く販売用不動産及び仕掛販売用不動産の増減額に売上原価を加えた金額により表示しております。

 

(8) 主要な設備

前連結会計年度末に計画中であった重要な設備の新設について、当第3四半期連結累計期間に完了したものは次の通りであります。

会社名

事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

投資金額(千円)

完了年月

建物

工具、器具及び備品

その他

合計

㈱ムーミン物語

ムーミンバレーパーク

(埼玉県

飯能市)

エンタテインメント・サービス事業

テーマパーク施設等

4,950,257

1,437,838

16,100

6,404,196

2019年3月

メッツァビレッジ

(埼玉県

飯能市)

エンタテインメント・サービス事業

レストラン、駐車場、本社等

94,622

330,594

53,449

478,666

2018年11月

 

(注)1  上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

    2  飯能地域資源利活用合同会社で計画していたテーマパーク施設(不動産)は、同社と㈱ムーミン物語が締結した定期建物賃貸借契約による賃貸開始により所有権移転ファイナンス・リース取引として会計処理したため、㈱ムーミン物語のテーマパーク施設としております。

 

3 【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。