第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、以下のような追加すべき事項が生じております。

なお、文中の将来に関する事項は、本四半期報告書提出日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

  <新型コロナウイルス感染症の感染拡大による事業及び業績への影響>
 (アレンジメント・アセットマネジメント等の業務受託、アセット投資)

既存アセットマネジメント(AM)案件は、一部は施設の属性に応じて、投資運用戦略の見直しを行っておりますが、今後の感染拡大の状況により、さらになる見直しが必要となる可能性があります。また今後、新規案件のソーシングや投資案件のエグジットで投資家の投資姿勢が慎重となる場合においては、影響を受ける可能性があります。

 
 (企業投資)

特定業種の投資先企業が、休業するなどの影響を受けております。また、投資家の投資姿勢が慎重となる場合、投資回収に影響を与える可能性があります。新規投資については、現在の経済状況を鑑み、厳選して行う方針としていますが、今後は再生案件が増加する可能性があります。

 

(メッツァ関連)

メッツァにおいて、2020年3月から6月までにムーミンバレーパークが80日間、メッツァビレッジが44日間臨時休園となりました。メッツァでは感染拡大防止のための様々な対策を講じ、一部施設の運営方法や営業時間等を変更した上で、メッツァビレッジは5月22日に、ムーミンバレーパークは6月4日に営業を再開しましたが、臨時休園期間中のテーマパーク運営による売上がなくなる等の機会損失がありました。

6月以降の入園者数は徐々に回復していておりますが、コロナ禍前の水準を大きく下回っております。当社グループでは、現在の来園者数の水準を踏まえた費用削減などの持続可能な運営体制の整備を進めておりますが、7月以降に国内の新規感染者数が再び増加傾向となり、依然として予断を許さない状況が続いております。今後当社グループが想定した来園者数の水準を下回る状態が続く場合、当社グループの経営成績及び財政状態に大きな影響を与える可能性があります。
 
 (ライセンス事業)

当第3四半期連結会計期間においては、全国巡回している原画展は2020年4~5月の岩手展が中止、その他の物販催事も予定されていた複数の会場で中止となり、ライセンシーが運営する実店舗、主要販路である百貨店など大型商業施設も休業となりました。今後も感染拡大の状況により同様の影響がある可能性があります。
 

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、本四半期報告書提出日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

(1)  経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間は、メッツァにおいて2019年11月から各種施策を実施した結果、第1四半期には来園者数が前期の第4四半期と比べて19.8%増の31万4千人と増加傾向となったものの、第2四半期以降は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、2020年3月から6月にムーミンバレーパークが80日間、メッツァビレッジが44日間それぞれ臨時休園となった結果、当第3四半期連結累計期間の来園者数は59万6千人に留まり、メッツァ関連の売上高が減少しました。投資銀行事業については、アセットマネジメント等の業務受託による売上高が数件の不動産関連案件のクローズにより伸長し、航空機アセットマネジメントが堅調に推移したものの、投資回収の遅れがあったことや、公共コンサルティング事業において前期の第4四半期に子会社を連結除外したことなどにより売上高はそれぞれ減少しました。

これらの結果、売上高は5,196百万円(前年同期比22.3%減)となり、売上原価は3,526百万円(前年同期比20.1%減)、売上総利益は1,670百万円(前年同期比26.6%減)となりました。販売費及び一般管理費は、前第3四半期連結累計期間のメッツァの開業準備費用、その他一時的費用がなくなり人件費等も減少したことにより前年同期比28.4%減2,563百万円となった結果、営業損失は893百万円(前年同期は1,307百万円の損失)、経常損失は989百万円(前年同期は1,445百万円の損失)となりました。親会社株主に帰属する四半期純損失は、ムーミンバレーパークの臨時休園期間中の固定費(人件費、減価償却費等)等292百万円を特別損失として計上したことや非支配株主に帰属する四半期純損失279百万円により1,045百万円(前年同期は1,210百万円の損失)となりました。 

 

 (単位:百万円)

 

2019年9月
第3四半期連結累計期間

2020年9月
第3四半期連結累計期間

増減額

売上高

6,689

5,196

△1,492

投資銀行事業

2,611

1,901

△709

公共コンサルティング事業

593

170

△423

エンタテインメント・サービス事業

3,685

3,298

△387

その他

24

△24

消去

△226

△173

53

売上総利益

2,275

1,670

△605

投資銀行事業

846

1,045

198

公共コンサルティング事業

316

93

△222

エンタテインメント・サービス事業

1,168

617

△551

その他

24

△24

消去

△80

△86

△5

営業損失(△)

(セグメント利益又は損失(△))

△1,307

△893

413

投資銀行事業

△378

△8

369

公共コンサルティング事業

72

△25

△98

エンタテインメント・サービス事業

△345

△414

△68

その他

△12

12

消去又は全社費用

△644

△445

199

経常損失(△)

△1,445

△989

456

税金等調整前四半期純損失(△)

△1,295

△1,278

16

親会社株主に帰属する四半期純損失(△)

△1,210

△1,045

164

 

 

セグメント別の業績は以下のとおりであり、売上高についてはセグメント間の内部売上高又は振替高を含めた売上高で表示しております。なお、報告セグメントに含まれない事業セグメント「その他」に含まれていた㈱アダコテックが、前第3四半期に連結の範囲から除外されたことにより、「その他」の区分は廃止しております。

 

① 投資銀行事業

投資銀行事業は、複数の不動産関連案件がクローズし、これに関連するアセットマネジメントの成功報酬や信託受益権仲介、私募取扱い等の業務受託による売上が伸長し、また航空機アセットマネジメントも堅調に推移しました。しかしながら、投資回収の遅れがあったことにより、投資銀行事業の売上高は1,901百万円前年同期比27.2%減)となりました。セグメント損益については、前第3四半期連結累計期間に企業投資において減損等366百万円がありましたが、当第3四半期連結累計期間にはこれが18百万円に減少したことにより改善し、8百万円のセグメント損失(前年同期は378百万円の損失)となりました。

なお当社は、メッツァビレッジについては従来、子会社の㈱ムーミン物語へのマスターリースにより、賃料収入を計上してきましたが、施設開発・誘致によるバリューアップとその後の投資回収を円滑に行う体制整備のため、2020年4月より当社が直接各テナントにメッツァビレッジを賃貸した上で、当社の業務委託により、子会社フィンテックアセットマネジメント㈱がアセットマネジメントを、㈱ムーミン物語がプロパティマネジメントを行う体制に変更しております。また当第3四半期連結累計期間のテナント賃料については、臨時休園に伴い一部減免しております。

 

② 公共コンサルティング事業

公共コンサルティング事業では、公会計事業として地方公共団体に対する統一的な基準による財務書類作成のコンサルティング業務に加え、財務分析レポート作成や公営企業会計導入、経営戦略策定等の受託業務の営業活動を推進しております。また地方創生事業として市場拡大が見込まれるPPP/PFI手法の導入検討等の受託業務を推進しております。
 なお当社は、2019年7月1日付で都市インフラ管理システムに関する事業を行う㈱ジオプラン・ナムテックの株式の一部を譲渡し、同社を持分法適用関連会社に変更したため、前期の第4四半期より連結の範囲から除外しております。

以上の結果、公共コンサルティング事業の売上高は170百万円前年同期比71.3%減)、セグメント損失は25百万円(前年同期は72百万円の利益)なりました。

 

③ エンタテインメント・サービス事業

エンタテインメント・サービス事業では、メッツァにおいて2019年11月から平日の駐車料金無料化、「1デーパス」発売、イベントの充実、ストーリーガイド配布やストーリーの扉の設置などのサービス・コンテンツ等を充実して顧客満足度を高める施策を推進し、来園者数は増加基調となりました。この顧客満足度の向上を背景に、ムーミンバレーパークは2020年3月14日にチケット内容・料金を改定し、収益の向上を目指しました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による緊急事態宣言などにより、ムーミンバレーパークは80日間、メッツァビレッジは44日間それぞれ臨時休園することとなりました。メッツァビレッジは2020年5月22日、ムーミンバレーパークは2020年6月4日に感染拡大防止策を徹底してそれぞれ営業を再開しましたが、その後も移動制限が続き、来園者数は臨時休園前に比べて減少しました。この結果、当第3四半期連結累計期間のメッツァ関連の売上高は2,232百万円(前年同期比17.3%減)となりました。

当社子会社の㈱ムーミン物語は、当該感染症の感染拡大による影響の長期化に備え、メッツァの運営資金を確保すべく、コスト削減策を策定し実行しております。これと並行して、制度融資により資金調達しておりますが、同社及びムーミンバレーパークの不動産を保有・管理する子会社の飯能地域資源利活用合同会社の借入についてはコスト削減策の遂行を前提に2020年6月返済分を元本据置とすることで金融機関と合意し、今後についても柔軟な対応を要請して協議を継続しております。金融機関以外についても、当社が㈱ムーミン物語を融資や賃料支払猶予により支援しており、ムーミンの著作権・商標権を所有・管理するMoomin Characters Oy Ltd.も引き続き、事業継続に向け全面的に協力をしていく意向です。地元自治体の飯能市は㈱ムーミン物語によるふるさと納税返礼品への商品供給の受け入れを継続・拡充していただいております。このように㈱ムーミン物語は、万全の感染拡大防止策をとりコスト削減を徹底した上で、金融機関をはじめとした各ステークホルダーの支援により、事業を継続する体制を整え、安定的な財務運営を確保していく方針です。

ライセンス事業では、日本国内におけるムーミンキャラクターの使用許諾に関する独占的な権利を供与されたサブライセンサーとして事業を展開しております。2019年4月より東京、大分、石川、名古屋までの4会場で約24万人の来場者を動員している原画展「ムーミン展THE ART AND THE STORY」や、ムーミンバレーパークの開業による話題と合わせ注目度が大きく拡大したことによりライセンス収入は着実に拡大しております。しかしながら、当第3四半期に入ってからは、コロナ禍により2020年4~5月に予定していた原画展(岩手展)をはじめ多くのイベントが中止に追い込まれ、またライセンシーの主要販路である大型商業施設の休業などの影響を受け、成長が鈍化しました。これに対応し、運営するムーミン公式サイトで積極的なプロモーションを展開するなど、オンライン販売を始め今後需要が伸びると予想される販路や商品分野を強化しております。また、アニメ放映権を保有する新作テレビアニメシリーズ「ムーミン谷のなかまたち」は、NHK BS4Kで2019年4月から現在まで継続して放映(再放送含む)されており、DVD/BDやオンライン配信も好評です。これらの結果、2019年10月以降23の新規契約先を獲得し、ライセンス事業の売上高は1,065百万円(前年同期比13.8%増)となりました

エンタテインメント・サービス事業の売上高は、前第2四半期の2019年3月16日に開業したムーミンバレーパークの運営収益が期初から貢献したことやライセンス事業が増収となったものの、臨時休園による機会損失があった結果、3,298百万円前年同期比10.5%減)となりました。セグメント損失は、開業準備費用負担がなくなったものの、臨時休園により売上高が減少したことにより414百万円(前年同期は345百万円の損失)となりました。

 

(2) 財政状態の状況

(総資産)

当第3四半期連結会計期間末における総資産は前連結会計年度末より11.1%減少し、16,922百万円となりました。これは主として、現金及び預金が511百万円、新規投資の実行があったものの分配及び不動産信託受益権の販売が進んだことにより営業投資有価証券が91百万円、不動産開発案件のエグジット(売却)により販売用不動産が214百万円、消費税の還付により流動資産のその他に含まれる未収消費税等が624百万円、ムーミンバレーパークの建物、内外装等の減価償却等により建物及び構築物(純額)が100百万円それぞれ減少したしたことによるものであります。

 

(負債)

当第3四半期連結会計期間末における負債は前連結会計年度末より7.0%減少し、9,441百万円となりました。これは主として、不動産開発案件のエグジットに伴う借入金返済により短期借入金が252百万円、長期借入金が88百万円、固定負債のその他に含まれる長期リース債務が167百万円それぞれ減少したことによるものであります。

 

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産は前連結会計年度末より15.7%減少し、7,480百万円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上等により利益剰余金が1,045百万円、非支配株主持分が333百万円それぞれ減少したことによるものであります。

 

(3)  経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社は、2019年11月8日開催の取締役会において、2020年9月期を最終年度とする3ヶ年の経営計画(以下「中期経営計画」)を見直し、2020年3月頃を目途に公表する予定としておりましたが、2020年3月19日開催の取締役会において、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による業績への影響を見極めるため、中期経営計画の見直しを一旦取りやめて、新たな中期の経営計画策定を、事態収束後、改めて検討することといたしました。

 

(4)  事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、メッツァにおいて臨時休園や入園者数の減少など、当社グループの事業活動は影響を受けたことから、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業上及び財務上の対処すべき課題について、追加すべき事項が生じております。その内容は、「(1) 経営成績の状況 ③ エンタテインメント・サービス事業」に記載しております。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(6)  従業員数

① 連結会社の状況

当第3四半期連結累計期間において、連結会社の従業員数は前連結会計年度末に比べ17名減少し、当第3四半期連結累計期間末において150名となりました。これは主に、人員削減などにより投資銀行事業において12名減少したことなどによります。

 

② 提出会社の状況

当第3四半期累計期間において、当社の従業員数は前事業年度末に比べ10名減少し、当第3四半期累計期間末において29名となりました。これは主に、子会社フィンテックアセットマネジメント㈱への出向などにより、投資銀行事業における人員が減少したことなどによります

なお、従業員数は、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員数であります。

 

(7) 生産、受注及び販売の実績

当第3四半期連結累計期間において、販売の実績に著しい変動がありました。その内容については「(1)経営成績の状況」に記載の通りであります。

また、生産の実績に著しい変動がありました。生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

内 訳

生産高(千円)

前年同期比(%)

投資銀行事業

不動産開発等

140,437

△90.6

 

(注) 生産高は、評価損等による減少を除く販売用不動産及び仕掛販売用不動産の増減額に売上原価を加えた金額により表示しております。

 

(8) 主要な設備

当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

なお、当第3四半期連結会計期間後に決定又は締結された経営上の重要な契約等は、以下のとおりです。

 

メッツアビレッジに係る定期建物賃貸借契約解除等に関する合意書

メッツァビレッジの賃貸について、当社から㈱ムーミン物語にマスターリースし同社が各テナントにサブリースする方法から、当社が各テナントに直接賃貸する方法に変更するため、2020年8月7日付でメッツァビレッジに係る定期建物賃貸借契約解除等に関する合意書を締結し、以下の契約を合意解除しました。本解除合意書の効力発生日は、2020年3月31日となっております。

契約会社名

相手先
の名称

契約内容

契約期間

㈱ムーミン物語

当社

メッツァビレッジの定期建物賃貸借契約

賃貸借期間は、2018年10月1日から20年