第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)経営成績に関する分析

 当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、9月の日銀短観における大企業全産業のDI(業況判断指数)が17と前回6月調査から4ポイント改善し、急激な物価高による消費の冷え込みが懸念されているものの、サービス業等の非製造業を中心に景況感の改善が進んでいます。

 当社グループの属する情報サービス業界については、2023年度設備投資計画等(同短観)における大企業全産業のソフトウェア投資額が、前回調査の前年度比12.5%増加から13.6%増加に拡大し、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推し進める企業を中心にIT投資の拡大基調の継続が見込まれています。

 このような経営環境の下で、当第2四半期連結累計期間の当社グループの経営成績は次のとおりとなりました。

売上高

4,836百万円

(前年同期比20.7%増)

営業利益

845百万円

(前年同期比13.6%減)

経常利益

845百万円

(前年同期比13.2%減)

親会社株主に帰属する四半期純利益

530百万円

(前年同期比30.5%減)

 

 特筆すべき事項は以下のとおりです。

①当第2四半期連結累計期間の売上高は、金融、情報通信、製造及びサービス業等を中心とする既存顧客からの旺盛な需要継続とコンサルタント採用数の増加、新規顧客からの需要も着実に加わり、4,836百万円(前年同期比20.7%増)となり、第2四半期連結累計期間としては過去最高を更新しました。

 

②採用活動については、当第2四半期連結会計期間末のコンサルタント数(注)は491名と例年以上に好調な進捗となり、前連結会計年度末比で70名(16.6%)の増員、また前年同期末比で97名(24.6%)の増員を実現しました。

(注)コンサルタント数・・・コンサルティング事業に携わるコンサルタント数(当社グループへの出向者を含み、当社グループ外への出向者を含まないコンサルタントの人数)

 

③営業利益及び経常利益については、前述のとおり売上高は過去最高を更新する一方、業績の堅調な進捗により賞与引当金繰入額が前年同期比大幅に増加したこと、過去最高となった7-9月の新規採用者についてアサインまでの待機時間が一時的に増加したこと、積極的なマネジメントや管理部門の増員及びコンサルタントの採用活動に伴う採用費、人件費の増加といった人的資源への成長投資も加速したことから、当第2四半期連結累計期間の営業利益及び経常利益はそれぞれ845百万円(前年同期比13.6%減)、845百万円(前年同期比13.2%減)となりました。

 

④親会社株主に帰属する四半期純利益については、前年同期で計上した保有投資有価証券の一部売却に伴う投資有価証券売却益(特別利益)197百万円と同様の特別利益の計上が当第2四半期連結累計期間ではなかったことから、530百万円(前年同期比30.5%減)となりました。

 

 

 

(2)財政状態に関する分析

①資産、負債及び純資産の状況

 総資産は、前連結会計年度末比1.8%増加の9,740百万円となりました。

 また、負債については、主に前連結会計年度末の未払法人税等の支払いや夏季賞与の支払いにより、前連結会計年度末比8.5%減少の1,640百万円となりました。

 純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益530百万円の計上があったこと等により、前連結会計年度末比4.2%増加の8,099百万円となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前四半期純利益845百万円の計上、売上債権の回収による収入等の要因及び法人税等の支払い、本社敷金の差入、配当金の支払いによる支出等の要因により、前連結会計年度末比395百万円増加の5,998百万円となりました。

 

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は、674百万円(前年同期比36.4%増)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益845百万円の計上、売上債権の減少(回収)282百万円、法人税等の支払額391百万円等によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は、40百万円(前年同期累計期間は163百万円の獲得)となりました。これは主に本社敷金の差入33百万円等によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は、238百万円(前年同期比69.3%減)となりました。これは主に配当金の支払額246百万円等によるものです。
 

(3)経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は7百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。