第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。なお、当該有価証券報告書の文中における将来に関する事項は本書提出日現在において判断したものです。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び当社の関係会社)が判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

①財政状態

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、現金及び預金が減少した一方で、ソフトウエア仮勘定が増加したことなどから、9,770,143千円となりました(前連結会計年度末比159,720千円増加)。

総負債は、主に未払法人税等、資産除去債務が減少したことにより5,150,440千円となりました(前連結会計年度末比604,665千円減少)。

純資産は、主に親会社株主に帰属する四半期純利益853,257千円を計上したことにより、4,619,702千円となりました(前連結会計年度末比764,386千円増加)。

この結果、自己資本比率は46.8%(前連結会計年度末は39.5%)となりました。

 

②経営成績

当社グループが属するインターネットサービス業界を取り巻く環境は急速な変化を続けております。令和2年通信利用動向調査によると、令和2年(2020)8月末時点で、スマートフォンを保有する世帯の割合は引き続き増加し86.8%に達し、パソコン(70.1%)、固定電話(68.1%)の保有世帯割合を上回り、スマートフォンは現在の日常生活において最も主要な情報通信機器と位置付けられる状況になっております。また、令和2年(2020)8月末時点で、スマートフォンを使用してインターネットを利用する人の割合は68.3%となり、スマートフォンはインターネット利用における主要なデバイスと位置付けられています。このように、スマートフォンの急速な普及とインターネットデバイスとしての重要性が増していることを受け、インターネットサービス業界では、スマートフォン向けの新規サービスが次々と創出され、市場拡大と競争の激化が続いております。

こうした環境の下、当社グループはスマートフォン向けサービスの提供を主な事業と位置付け、既存サービスの拡充および新規サービスの開発に注力しております。主力事業のゲーム事業では、長年のIPゲームの開発・運用で培ったノウハウを生かし、運用中のIPゲームの収益拡大と新規IPゲームの開発を通じた事業拡大に取り組んでおり、メディア事業では、次世代の主力事業創出を目的とした新規サービスの開発・運用にも取り組んでおります。

 

当第3四半期連結累計期間におきましては、運用中タイトルの多くが引き続き安定的に利益を計上しており、事業の安定性も増しております。

売上高については、複数タイトルのクローズや広告事業からの撤退等に伴い前年同期比で減少しました。一方で、各種タイトルは周年イベント等の実施により好調さを維持しております。また、メディア事業においては新規サービスの売上が順調に拡大しております。費用については、委員会方式のプロジェクトにおいて一時的な費用が発生しましたが、一層のコスト効率化を意識した運用体制を敷いたこと、および開発の進捗により資産計上額が増加したこと等から前年同期比で減少いたしました。

以上の結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間の売上高は8,078,020千円(前年同期比11.8%減)、営業利益は1,419,983千円(前年同期比15.7%減)、経常利益は1,380,831千円(前年同期比16.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は853,257千円(前年同期比34.3%減)となりました。当第3四半期連結累計期間のセグメントごとの状況は次のとおりであります。

 

ゲーム事業

当事業セグメントはゲームの開発・運営が主要事業となっており、他社IPゲーム及びゲームプラットフォーム並びにオリジナルIPゲームの開発・運営を行っております。

売上高については、複数タイトルのクローズに伴う運用タイトル数の減少等により前年同期比で減収しております。一方で、当社主力タイトルの1本である他社IPゲームアプリで9月に実施したイベントが好調に推移し、5月の周年イベントに迫る水準での収益貢献となりました。また、運営中の多くのタイトルにおいても堅調な推移を維持しております。

費用については、委員会方式のプロジェクトにおいて一時的な費用が発生したものの、引き続き運用費用の効率化に取り組んだほか、新規タイトルの開発が進展し資産計上額が増加したこと等から前年同期比で減少いたしました。

以上の結果、セグメント売上高は7,968,562千円(前年同期比12.3%減)、セグメント利益は1,632,750千円(前年同期比16.6%減)となりました。

 

メディア事業

メディア事業では、次世代の主力事業創出を目的とした取り組みの一環である『DRIP(Drecom Invention Project)』のもと、当社の有するインターネットサービスの知見を活かした新規サービスを試験的に立ち上げ、事業化に向けた試行を重ねました。主力の位置情報と3DリアルマップによるARスマートフォンアプリ構築プラットフォーム『AROW』では、『AROW』を活用した新規タイトルの開発が進んだ他、Twitterを活用したファンコミュニティ促進サービス『Rooot』、当社が過去大規模サービスの開発・運用から培ったノウハウを活かした『負荷テストサービス』などのゲーム事業以外の領域での新規サービスの拡大に注力いたしました。

売上高については、『Rooot』が順調にサービス拡大しており、前年同期比で増加いたしました。費用につきましては、多くのサービスが事業開発段階にあり費用先行が続いております。以上の結果、セグメント売上高は109,457千円(前年同期比53.3%増)、セグメント損失は212,766千円(前年同期はセグメント損失274,718千円)となりました。

 

今後につきましては、引き続き、主力のゲーム事業の一層の採算性向上に取り組むほか、当第4四半期以降に予定している複数の新規タイトルのヒットに向けサービスの作りこみやマーケティングに注力してまいります。2021年8月には出版事業部を新設するなど、ゲーム以外のエンターテインメント領域での事業開発に注力しており、当社グループの中長期の目標であるIPを軸とした総合エンターテインメント企業への成長を目指してまいります。

なお、今期におきましても、新型コロナウイルス感染症の流行を引き続き経営上の大きなリスクと認識し、安定的な利益の創出とキャッシュフローの確保を優先事項と位置づけ、将来への投資を積極的に行いつつ、利益とキャッシュフローを圧迫しないという前提を据えた保守的な姿勢も意識したバランスの取れた経営に取り組んでまいります。

 

(2)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、290,407千円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(5)経営成績に重要な影響を与える要因

当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した経営成績に重要な影響を与えるリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

(6)資本の財源及び資金の流動性について

当社グループは現在、運転資金および設備投資資金につきましては、内部資金または借入により資金調達することとしております。なお、当第3四半期連結会計期間末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は3,227,912千円となっております。また、当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は4,603,204千円となっております。

 

3【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。