第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生または前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について、重要な変更はありません。

 

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態及び経営成績の状況

 (経営成績の状況)

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により、個人消費や設備投資に持ち直しの動きがみられるなど、緩やかな回復が続きました。一方で、アメリカの通商政策の動向や物価上昇の継続による消費者マインドの悪化などを背景に、先行きについては依然として不透明な状況が続きました。

当社グループが属する情報サービス産業につきましては、本年10月に総務省が発表した2025年8月のサービス産業動態統計調査(速報)によれば、売上高合計は前年同月比14.5%増と41ヵ月連続で前年を上回りました。また、当社グループの売上高の半分を占める「受注開発ソフトウェア業」も前年同月比20.0%増と前年を上回り、業界全体として底堅い需要が続きました。

このような事業環境のもと、当社グループは、5ヵ年中期経営計画「Vision2026」に基づき、「基盤事業の質的転換」「プライムビジネスの拡大」「新領域へのチャレンジ」を推進しました。

「Vision2026」の4年目となる当連結会計年度は、「基盤事業の質的転換」に向けて、プロダクトやクラウドサービスなどの活用拡大に取り組むとともに、2021年に資本業務提携を締結した3社(株式会社JR東日本情報システム、兼松エレクトロニクス株式会社、キヤノンマーケティングジャパン株式会社)との連携を一層推進したほか、請負案件の拡大、不採算案件の抑制に引き続き取り組みました。また、医療ソリューション事業においては、臨床検査システム「Medlas‑Fit」をリニューアルするなど、パッケージソリューションの強化を推進しました。

「プライムビジネスの拡大」に向けては、SAP、Biz∫、IFSといったERPパッケージを活用した基幹システム刷新の提案活動を積極的に推進したほか、ERPソリューションの競争力向上を図るべく、Biz∫を活用した自社開発テンプレートの新バージョンの提供に向けた開発に取り組んでおります。また、クラウド移行支援や、システム開発からインフラ構築までを含む一貫したソリューションの提案を通じて、顧客との新たな接点の創出と高付加価値案件の獲得に努めました。さらに、本年9月には株式会社岩手銀行との資本業務提携を締結しました。これにより、地域DX推進に向けた協業関係を強化し、東北地域における営業基盤とソリューション提供力の強化に取り組んでおります。

「新領域へのチャレンジ」に向けては、連結子会社である株式会社オーガルが、宮崎県で次世代型施設園芸への参入を目指す合同会社継に出資し、農業ICTを活用したキュウリの次世代型生産事業への参画を開始しました。また、サイバーセキュリティ領域における体制強化を目的として、エンジニアおよび営業担当者の育成に取り組んだほか、デジタル金融領域への取り組みの一環として、関連領域への参画やブロックチェーン技術を活用したサイバーレジリエンスサービス「デジタルシェルター」の導入提案活動を推進しました。

 

※ 当社グループでは、お客さまと直接契約を結びサービスやソリューションを提供する事業を「プライムビジネス」と称しております。

 

当社グループの当中間連結会計期間の受注高は10,518百万円(前年同期比569百万円増5.7%増)、売上高は10,721百万円(同809百万円増8.2%増)、営業利益は300百万円(同253百万円増534.8%増)、経常利益は350百万円(同91百万円増35.3%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は224百万円(同29百万円増15.2%増)となりました。

 

セグメント別の業績を示すと、次のとおりであります。

なお、当中間連結会計期間から、報告セグメントとして記載する事業セグメントを変更しており、前中間連結会計期間との比較・分析は、変更後の区分に基づいております。セグメント区分の変更についての詳細は、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等) セグメント情報」の「2.報告セグメントの変更等に関する事項」をご参照ください。

 

① システム開発事業

受注高は6,369百万円(前年同期比535百万円増9.2%増)、売上高は6,433百万円(同916百万円増16.6%増)、営業利益は115百万円(前年同期は109百万円の損失)となりました。

受注高につきましては、前期に大型案件の受注獲得があった公共系での反動減があったものの、運輸系や医療系、IoT関連での案件拡大などにより前期比で増加いたしました。売上高につきましては、運輸系、医療系での案件拡大に加え、前期に大型案件の受注があった公共系、IoT関連の開発が順調に進捗したことなどにより前期比で大幅に増加いたしました。損益面につきましては、売上高の増加などにより前期での損失計上から改善し利益計上となりました。

 

② SI事業

受注高は2,877百万円(前年同期比78百万円減2.7%減)、売上高は3,101百万円(同78百万円減2.5%減)、営業利益は197百万円(同19百万円増10.6%増)となりました。

受注高および売上高につきましては、官公庁向けの既存案件の拡大などがあったものの、前期に大型案件の獲得があったインフラ系、ERP系での反動減などが影響し前期比で減少となりました。損益面につきましては、官公庁向け案件の売上高増加などにより前期比で増加いたしました。

 

③ その他事業

受注高は1,272百万円(前年同期比112百万円増9.7%増)、売上高は1,186百万円(同28百万円減2.3%減)、営業損失は5百万円(前年同期は14百万円の損失)となりました。

受注高につきましては、サポートサービス系、販売系などが堅調に推移し前期比で増加いたしました。売上高につきましては、サポートサービス系、販売系などが堅調に推移したものの、コンサルティング系が軟調に推移し前期比で減少となりました。損益面につきましては、固定費の抑制に努めた結果、前期比で損失を縮小させることができました。

 

(財政状態)

当中間連結会計期間末における資産、負債及び純資産の状況は、次のとおりであります。

 

① 流動資産

流動資産残高は、8,461百万円(前連結会計年度末比96百万円減1.1%減)となりました。主な変動要因は、現金及び預金の増加、電子記録債権の減少、売掛金の減少であります。

 

② 固定資産

固定資産残高は、2,108百万円(前連結会計年度末比112百万円減5.1%減)となりました。主な変動要因は、繰延税金資産の減少であります。

 

③ 流動負債

流動負債残高は、2,953百万円(前連結会計年度末比99百万円増3.5%増)となりました。主な変動要因は、買掛金の減少、契約負債の増加、賞与引当金の減少、資産除去債務の増加であります。

 

④ 固定負債

固定負債残高は、70百万円(前連結会計年度末比284百万円減80.1%減)となりました。主な変動要因は、資産除去債務の減少であります。

 

⑤ 純資産

純資産残高は、7,545百万円(前連結会計年度末比23百万円減0.3%減)となりました。主な変動要因は、利益剰余金の減少であります。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における連結キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、2,456百万円(前連結会計年度末比593百万円増31.8%増)となりました。

各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

 

① 営業活動によるキャッシュ・フロー

営業活動による資金は、仕入債務の減少(198百万円)、賞与引当金の減少(153百万円)などがあったものの、税金等調整前中間純利益の計上(353百万円)、減価償却費の計上(125百万円)、売上債権の減少(969百万円)などにより、920百万円の増加(前中間連結会計期間は280百万円の減少)となりました。

 

② 投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動による資金は、有形固定資産の取得による支出(36百万円)、無形固定資産の取得による支出(35百万円)などにより、60百万円の減少(前中間連結会計期間は168百万円の減少)となりました。

 

③ 財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動による資金は、配当金の支払い(266百万円)により、266百万円の減少(前中間連結会計期間は165百万円の減少)となりました。

 

(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について、重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

 

3 【重要な契約等】

(株式会社岩手銀行との資本業務提携契約の締結)

当社は、2025年9月24日開催の取締役会において、株式会社岩手銀行(以下「岩手銀行」という。)との間で資本業務提携を行うことについて決議し、同日付で岩手銀行との間で資本業務提携契約を締結いたしました。

 

1.本資本業務提携の目的および理由

当社は、5ヵ年中期経営計画「Vision2026」においてプライムビジネスの拡大を基本方針の一つに位置づけ、お客さまのDX実現を支援するソリューションの提供拡大に取り組んでおります。また、2022年に岩手県盛岡市に連結子会社「キーウェア東北株式会社」を設立し、同年、岩手銀行の連結子会社であるいわぎんリース・データ株式会社(現:いわぎんリース株式会社)からシステム事業部門を承継し、東北地域における営業基盤とソリューション提供力の強化を進めております。

岩手銀行は、第21次中期経営計画において「地域のIT化・デジタル化」を主要施策に掲げ、2023年10月に「いわぎんデジタルサポートチーム」を立ち上げ、企業や地方公共団体向けにICT化・デジタル化の促進による生産性向上支援に取り組んでおります。現在、多くの中小企業が抱えている人手不足や業務の属人化などの課題解決手段としてICTツールの活用が有効とされていますが、岩手銀行の営業地域においては、デジタル人材の不足等の理由から生産性改革が進んでいない事例も少なからず見受けられ、さらなる支援強化が必要な状況にあります。

当社と岩手銀行は、地域のDXを推進する体制の構築を目指して、2024年6月に「地域のDX推進に係る連携協定」を締結し、相互の知的・人的資源を活用しながら、地元企業や地方公共団体のIT・デジタル化支援に取り組んでまいりました。この度、こうした連携を一層強化し、継続的かつ強固な協業体制を構築することで、中長期的な企業価値向上を図ることを目的に、資本業務提携を締結するに至りました。

 

※ 当社グループでは、お客さまと直接契約を結びサービスやソリューションを提供する事業を「プライムビジネス」と称しております。

 

2.資本業務提携の内容等

(1) 業務提携の内容

当社と岩手銀行の間で合意している業務提携の内容は次のとおりです。

① 地元企業および地方公共団体へのIT・デジタル化支援の推進

両社は連携し、ICTコンサルティングを通じて最適なITソリューションの検討から導入までを支援し、地元企業および地方公共団体の業務効率化・デジタル化を推進する。

② 地域DX推進に向けた協力体制の構築と人材基盤強化

両社は、地域におけるデジタル化支援を継続的に進めていくため、ノウハウや技術、人材を相互に活用しながら、協力体制の構築とDX支援を担う人材基盤の強化に取り組む。

(2) 資本提携の内容

岩手銀行は、市場買付により2億円相当(ただし、当社発行済株式総数の3%を上限とする。)の当社普通株式を取得いたします。

 

3.資本業務提携の相手先の概要

名称

株式会社岩手銀行

所在地

岩手県盛岡市中央通一丁目2番3号

代表者の役職・氏名

代表取締役頭取 岩山 徹

事業内容

銀行業

資本金

12,089百万円

その他特記事項

特筆すべき事項はありません。

 

 

4.今後の見通し

現時点において、本資本業務提携が当面の連結業績に与える影響は軽微であるものと見ております。