当第3四半期連結累計期間における、本四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生、または前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
なお、重要事象等は存在しておりません。
(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間のわが国経済は、米中の貿易摩擦など世界経済に対する懸念点はあるものの、半導体関連を中心に製造業の設備投資が堅調で国内景気については緩やかな拡張傾向が続いております。一方で、雇用情勢については引き続き企業からの求人数が高止まりしており、厚生労働省が発表した2018年7月の全国の有効求人倍率は1.63倍と、1974年1月の1.64倍以来およそ44年ぶりの高水準で推移しております。従来から人手不足感の強いサービス業に加え、製造業や建設業でも求人が増加してきております。また、総務省が発表した7月の完全失業率も2.5%と低い水準を維持しており、完全雇用に近い状態にあります。
当社グループにおいても、このような雇用情勢を背景に人材派遣サービスが引き続き順調に拡大したほか、障がい者雇用支援サービスの売上についても大きく伸長しております。一方、損益面においては、事業規模拡大に伴って人件費を中心に販売費及び一般管理費が増加したものの、前述の増収効果により営業利益が増加しております。なお、当連結会計年度においては、環境変化に強いバランスの取れたポートフォリオ経営の推進のために、①安定した収益基盤の構築、②新たな収益機会の獲得、③多様な働き方と生産性向上の実現の3点を基本方針として事業を推進していく所存であります。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は10,701百万円(前年同四半期比28.8%増)、営業利益は699百万円(前年同四半期比78.8%増)、経常利益は703百万円(前年同四半期比78.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は437百万円(前年同四半期比83.0%増)となりました。
当第3四半期連結累計期間のセグメント業績(セグメント間内部取引消去前)は以下のとおりであります。
①ビジネスソリューション事業
ビジネスソリューション事業では、シニアや障がい者など潜在労働力の活用を支援するサービスや、企業の業務の一部を受託するアウトソーシングサービスを提供しています。前者においては、株式会社エスプールプラスが、障がい者雇用を希望する企業に同社が運営する農園を貸し出し、主に知的障がい者を企業が直接雇用し、収穫した野菜を従業員の健康促進に役立てる福利厚生プログラムの提供を行っています。また、株式会社エスプールでは、様々な経験やノウハウを有するシニアを、企業の経営課題や業務課題の解決に役立てるプロフェッショナル人材サービスを提供しています。
後者のアウトソーシングサービスでは、株式会社エスプールロジスティクスが、通販企業の商品の発送代行サービスや海外販売を支援する越境ECサービスを提供しています。また、株式会社エスプールセールスサポートでは、対面型の会員獲得や加入促進等のセールスプロモーション業務、キャンペーンやラウンダー等の販売促進業務を行っています。その他、株式会社エスプールでは、主にアルバイトやパートの採用募集に対する応募者対応を代行する採用代行支援サービスを行っております。
当第3四半期連結累計期間においては、2017年11月末に撤退したスマートメーター設置業務の売上がなくなりましたが、障がい者雇用支援サービス等が好調に推移した結果、売上を大きく伸ばしております。障がい者雇用支援サービスについては、2018年4月の障害者雇用促進法改正をきっかけに農園の新規参画が大きく伸びたほか、継続収入となる農園利用料が順調に増加しました。また、ロジスティクスアウトソーシングサービスでは、発送代行サービスの売上が堅調に推移しました。一方で、損益面では、新たに開設した品川物流センターの収益化に遅れが生じておりますが、相対的に利益率の高い障がい者雇用支援サービスの増収効果によりセグメントの営業利益率は改善しました。その結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は3,176百万円(前年同四半期比16.4%増)、営業利益は579百万円(前年同四半期比40.1%増)となりました。
②人材ソリューション事業
人材ソリューション事業は、人材派遣、人材紹介サービスを主力とする株式会社エスプールヒューマンソリューションズが提供するサービスで、コールセンターや事務センター等のオフィスサポート業務と、スマートフォンや家電製品等の店頭販売支援業務に関する人材サービスを展開しております。
当第3四半期連結累計期間においては、前述の通り企業の人材不足感がより一層強まっており、主力のコールセンター業務において、未経験者の即戦力化に長けたグループ型派遣サービスの売上が北海道や九州など地方を中心に大きく増加しました。損益面においては、社会保険料負担の増加等により売上総利益率が若干低下したほか、拠点数の増加や業容拡大に対応した組織面の強化により人件費を中心に販売費及び一般管理費が増加しておりますが、増収効果により営業利益は増加しました。その結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は7,585百万円(前年同四半期比35.5%増)、営業利益は756百万円(前年同四半期比48.0%増)となりました。
(2)財政状態の分析
①資産
当第3四半期連結会計期間末の流動資産は、前連結会計年度末から145百万円増加し、3,114百万円となりました。人材ソリューション事業を中心とする売上の増加により売上債権が306百万円増加しておりますが、一方で障がい者雇用支援事業の農園建設を中心とした投資活動による支出等により、現金及び預金が115百万円、繰延税金資産の減少により流動資産のその他が42百万円、それぞれ減少しております。
当第3四半期連結会計期間末の固定資産は、前連結会計年度末から526百万円増加し、2,051百万円となりました。障がい者雇用支援サービス拡大のため、株式会社エスプールプラスにて柏第二ファームやちば花見川ファーム等の新規農園の建設やあいち豊明農園等の既存農園の増設をしております。また、株式会社エスプールロジスティクスにて新たに品川物流センターを開設しており、有形固定資産が462百万円増加しております。さらに、人材ソリューション事業の地方拠点拡充に伴う敷金及び保証金の増加により投資その他の資産のその他が55百万円増加しております。
②負債
当第3四半期連結会計期間末の流動負債は、前連結会計年度末から235百万円増加し、2,931百万円となりました。前述の投資活動による支出等に備えて短期借入金を200百万円借り増ししております。また、業容拡大に伴って未払給与を中心とする未払費用が147百万円増加しております。
当第3四半期連結会計期間末の固定負債は、前連結会計年度末から60百万円増加し、384百万円となりました。約定弁済により長期借入金が50百万円減少し、一方で農園の新規建設等により資産除去債務が90百万円増加しております。
③純資産
当第3四半期連結会計期間末の純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益により437百万円増加し、一方、第18期期末配当により56百万円減少し、1,850百万円となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)従業員数
当第3四半期連結累計期間において、事業の拡大に伴い、正社員と契約社員を合わせた常用雇用の従業員数が、ビジネスソリューション事業で15名、人材ソリューション事業で40名、全社(共通)で6名、それぞれ増加しております。
(7)生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
(8)主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動はありません。