当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
なお、重要事象等は存在しておりません。
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善される中で、インバウンド需要の増大もあり緩やかに回復している一方、物価の上昇が続いていることや、世界的な金融引き締めの影響や中国経済の先行きに懸念があること、中東・ウクライナ等の情勢など、依然として先行きが不透明な状況が続いております。
当社グループは、パーパス「意志の力を最大化し、社会の善進を加速する。」に基づき、教育事業、人材マッチング事業及び投資事業を、今後の成長をけん引するコア事業として設定しております。そして、コア事業間での連携を強化し、シナジーを創出することで、独自性のある強みを築き、企業価値の最大化を目指してまいります。具体的なコア事業間の取り組みとして、教育事業でデジタル人材を育成し、人材マッチング事業において、育成したデジタル人材と投資事業における投資先スタートアップのマッチングを行うことで、投資先のバリューアップを図ってまいります。
① 財政状態
(資産の部)
当中間連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,951,673千円減少し、24,793,406千円となりました。
主な増減理由は以下のとおりです。
・現金及び預金は、投資先株式の売却等により、前連結会計年度末に比べ743,223千円増加しております。
・営業投資有価証券は、投資先株式の売却及び時価評価により、前連結会計年度末に比べ183,648千円減少しております。
・デリバティブ債権は、期間満了によるデリバティブ契約の終了により、前連結会計年度末に比べ2,263,379千円減少しております。
(負債の部)
負債合計は、前連結会計年度末に比べ807,052千円減少し、2,397,522千円となりました。
主な増減理由は以下のとおりです。
・繰延税金負債は、投資先株式の時価評価及び期間満了によるデリバティブ契約の終了により、前連結会計年度末に比べ984,941千円減少しております。
・未払法人税等は、投資先株式の売却等による課税所得の発生により、前連結会計年度末に比べ282,553千円増加しております。
(純資産の部)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,144,621千円減少し、22,395,883千円となりました。
主な増減理由は以下のとおりです。
・資本剰余金は、連結子会社の増資による持分の増減及び連結子会社株式の一部売却による持分の増減等により、前連結会計年度末に比べ274,748千円増加しております。
・利益剰余金は、主に次の要因により、前連結会計年度末に比687,635千円増加しております。
・親会社株主に帰属する中間純利益1,628,629千円の計上
・剰余金の配当による940,993千円減少
・その他有価証券評価差額金は、投資先株式の時価評価及び期間満了によるデリバティブ契約の終了により、前連結会計年度末に比べ715,128千円減少しております。
・繰延ヘッジ損益は、期間満了によるデリバティブ契約の終了により、前連結会計年度末に比べ1,570,333千円減少しております。
・非支配株主持分は、連結子会社の増資による持分の増減等により、前連結会計年度末に比べ113,449千円増加しております。
② 経営成績
当中間連結会計期間の経営成績は、通期計画に基づき、投資事業で有価証券の売却量を前年同期比で減少させた影響により、売上高は6,326,019千円(前年同期比31.0%減)となり、営業利益は2,572,426千円(前年同期比52.1%減)、経常利益は2,520,518千円(前年同期比53.1%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は1,628,629千円(前年同期比47.1%減)となりました。
当中間連結会計期間における各セグメントの概況は、以下のとおりであります。
a. 投資事業
投資事業は、シード/アーリーステージを中心としたスタートアップ企業への投資を行っております。
当中間連結会計期間は、投資先株式の売却量を前年同期比で減少させた影響により、売上高は3,387,592千円(前年同期比45.8%減)、セグメント利益は3,162,743千円(前年同期比47.4%減)となりました。
b. 教育事業
教育事業は、オンライン教育事業を運営するキラメックス㈱により構成されております。
当中間連結会計期間は、オンラインプログラミングスクール「テックアカデミー」の受講者数が減少した影響により、売上高は454,906千円(前年同期比30.8%減)、セグメント損失は131,466千円(前年同期はセグメント損失52,341千円)となりました。
c. 人材マッチング事業
人材マッチング事業は、人材紹介事業・採用支援事業等を運営するユナイテッド・リクルートメント㈱、副業・転職マッチング事業を運営するカソーク㈱、人事特化型マッチング事業を運営するONX㈱及びデザイナー特化型マッチング事業を運営する㈱リベイスにより構成されております。
当中間連結会計期間は、ONX㈱及び㈱リベイスの成長並びに前期に実施したのれんの減損処理によりのれん償却費が減少した影響等により、売上高は330,977千円(前年同期比36.5%増)、セグメント損失は90,855千円(前年同期はセグメント損失273,347千円)となりました。
d. アドテク・コンテンツ事業
アドテク・コンテンツ事業は、ウェブ広告領域における広告プロダクトの開発・運営や、スマートフォン向けアプリやウェブサイトを通した様々なサービスを提供しており、ユナイテッドマーケティングテクノロジーズ㈱、フォッグ㈱、㈱インターナショナルスポーツマーケティング及び㈱ブリューアスにより構成されております。
当中間連結会計期間は、フォッグ㈱の主力事業であるオンラインくじの成長により、売上高は2,154,659千円(前年同期比6.0%増)となりましたが、コンテンツ事業の原価増及びアドテクノロジー事業における取扱高の減少等の影響により、セグメント利益は92,632千円(前年同期比49.0%減)となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、13,728,318千円となり、前連結会計年度末に比べ743,223千円増加しました。当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は1,200,925千円(前年同期は4,288,159千円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益の計上2,492,256千円、営業投資有価証券の増加額830,104千円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は75,447千円(前年同期は1,114,435千円の使用)となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入142,500千円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は533,149千円(前年同期は402,018千円の使用)となりました。これは主に、配当金の支払額939,073千円、非支配株主からの払込みによる収入349,411千円があったことによるものであります。
当中間連結会計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
該当事項はありません。
該当事項はありません。