第2 【事業の状況】

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

(1)会社の経営の基本方針

当社グループは、「夢の街創造委員会」という社名に込められた以下の意味を経営理念として共有し、社員の行動指針としております。
 夢の街:「あったらいいな」をカタチにする「夢の卵」。
 創 造:「ゼロ」から創り出す。
 委員会:委員会活動のように活発に!
 また、当社グループは、「出前館事業」及び「通信販売事業」の2つの事業をメインビジネスとしております。
 「出前館事業」におきましては、加盟店には新たな販売手法の提供を、サイト利用者に対してはインターネットで出前注文が出来る利便性の高いインフラを提供することで、顧客満足度の向上と同時に更なるサービスの価値向上に努めることを経営の基本方針としております。デリバリーという地域密着型のサービスに深く関連する事業を展開することで、地域の活性化にも貢献したいと考えております。それに加えて、デリバリー未実施店舗に対する宅配導入ノウハウの提供、既存店に対するオーダー数増加及び注文単価向上のための提案やコンサルティングを行い、業界のリーディングカンパニーとして、デリバリー市場自体の拡大につなげることを目指してまいります。
 「通信販売事業」におきましては、全国の飲食店に対して、高品質の焼酎及びワインを中心とした商品を適正価格で購入いただき、さらにオリジナルラベルや販促ツールの作製等により販売促進をサポートすることで、売上アップや経営効率の向上に貢献し、顧客満足度を高めることを経営の基本方針としております。また、従来のマスマーケティングからOne to Oneマーケティングへの転換、商品ラインナップやサービスの拡充により、飲食店の規模、ジャンル、客層、客単価等の特徴に応じた最適な提案を行ってまいります。
 当社グループでは、このような基本方針に則り、事業を展開し、株主価値の向上を目指してまいります。

 

(2)目標とする経営指標 

当社グループでは、売上高、売上総利益率、営業利益及び売上高営業利益率に加え、減価償却費及びのれんの償却額を考慮しない営業利益ベースの数値(EBITDA)を重視しております。
 また、「出前館事業」においては、上記経営指標の目標達成を図る上での重要な指標として、オーダー数・会員数・加盟店数を重視しております。これらの指標の向上がサイトの提供するサービス価値の向上につながるものと考えております。

 

(3)中長期的な会社の経営戦略

高齢人口の増加、女性の社会進出定着による家庭内調理時間の短縮、生活スタイルの多様化による個食化などにより、食品宅配サービスの需要は今後も拡大基調にあると認識しております。(食品宅配市場規模:2016年度2兆782億円 / 前年度比103.3%-矢野経済研究所調べ)。

酒類市場については、市場全体及び乙類焼酎市場は縮小傾向にあるものの、ワイン市場については好調な推移を見せており、酒類市場をけん引しております。(酒類市場規模(全体):2016年度3兆5,738億円 / 前年度比99.4%-矢野経済研究所調べ)。

このような状況下で、当社グループでは、2018年8月期の連結売上高に占める「出前館事業」の割合が75.1%、「通信販売事業」の割合が24.9%となっており、この2つのメインビジネスを核とし、それぞれの事業領域における持続的成長に加え、相互のシナジーを活かした新たなビジネスチャンスやサービスの拡大を図り、グループとして飛躍的に発展していくことを目指しております。
 特に、食品宅配市場では、オフライン注文が伸び悩む中、オンライン注文の増加が全体をけん引し、緩やかな拡大傾向にあります。「出前館事業」において、当社グループはデリバリーポータルサイトの No.1 企業として地位を維持しているものの、さらに絶対的な地位を確立するためには、より高い成長率を持続する必要があると認識しております。

 

 

(4)経営環境及び対処すべき課題

以上のことを踏まえまして、当社グループが事業を引き続き伸展させ、事業基盤をより確固たるものとするために、以下の4点が特に重要であると考えております。

なお、将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。

 

① シェアリングデリバリー®事業展開の加速

2017年より本格稼働いたしましたシェアリングデリバリー®のビジネスモデルは、ユーザー、飲食店、そして配送拠点の3者にとって「WIN-WIN-WIN」となるモデルであることを確信しました。本施策の拡大が「出前館事業」のビジネススケールを広げる礎となるため、スピーディーな水平展開を行います。

 

② アクティブユーザー数の拡大

2018年8月期に新たな戦略のひとつとして実施した「ロイヤリティプログラム」をはじめとする1アクティブユーザーあたりのリピート向上策については、想定通りの効果を出すことができました。しかしながら、アクティブユーザー数自体は、グローバルな水準においてまだまだ獲得母数が少なく、中期的には、シェアリングデリバリー®の拡大と両輪で、アクティブユーザー数を増やすことが、オーダー数の継続的な成長に繋がるため、積
極的な投資を行います。

 

③ 人材の確保・育成

当社グループ事業の拡大においては、優秀な人材の継続的確保は不可欠であります。適切な人材配置を行い、評価制度や給与体系をさらに整備・充実させることにより、重要な人材の流出を防ぐとともに、最大限のパフォーマンスを発揮し継続的にモティベーションを高められる環境づくりを行います。

 

④ 情報システム基盤、個人情報管理の強化

当社グループにおいては、多数の店舗情報・個人情報を保有しており、情報管理責任の明確化、情報システム上の対策、従業員教育の一層の徹底を含む情報管理体制の継続的な強化を図ることが重要であると認識しております。システムインフラの強化をはじめ、情報管理に関する各種ルールの遵守、従業員教育の実施など、情報管理体制の強化に取り組みます。

 

 

2 【事業等のリスク】

以下に、当社グループの事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載し、必ずしも事業上のリスクに該当しない事項であっても投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項について、投資家に対する情報開示の観点から積極的に開示しておりますが、以下に記載した内容は、当社株式への投資に関連するリスクをすべて網羅するものではありませんので、この点ご留意ください。

また、当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、当社株式に関する投資判断は、以下の記載事項及び本項以外の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。

なお、将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(1) 当社グループの事業環境について

①インターネットの普及状況について

「出前館事業」においては、インターネットを利用したサービス提供を行っており、スマートフォンやタブレット型端末機器の普及により、インターネットの利用環境が引き続き整備されていくと共に、同関連市場が今後も拡大していくことが事業の成長のための必要条件となっております。今後、パソコンとスマートフォンやタブレット型端末機器の両面で、より安価で快適にインターネットを利用出来る環境がさらに整備され、情報通信や電子商取引を含むインターネット関連市場は拡大を続けるものと想定しております。

ただし、今後新たな法的規制の導入、技術革新の遅れ、通信利用料金の改定を含む通信事業者の動向など、当社グループの予期せぬ要因によりインターネット関連市場の発展が阻害される場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

②食品宅配市場動向について

日本における食品宅配市場規模は、2016年度は前年より3.3%増加の2兆782億円と堅調に推移しており、その後も約2%の成長率で市場規模が拡大していくと予想されております(矢野経済研究所「食品宅配市場に関する調査結果2017」)。

しかしながら、景気の悪化による付加価値サービスに対する消費の低下や何らかの予期せぬ要因により、予想通りに食品宅配市場が成長しない場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

③酒類市場及び外食産業におけるアルコール飲料を扱う料飲主体部門の動向について

日本における2016年度の酒類市場規模は、前年より0.6%縮小し、3兆5,738億円とマイナス成長となっており(矢野経済研究所「酒類市場に関する調査結果2017」)、また、日本における2017年度の外食産業市場規模は、1人当たり外食支出額の増加、訪日外国人の増加、法人交際費の増加傾向などにより、前年比0.8%増加し、25兆6,561億円と推計されております。そのうち、料飲主体部門においてアルコール飲料を扱うカテゴリーである「居酒屋・ビヤホール等」「料亭・バー等」の合計市場規模は、前年より2.8%減少の3兆8,379億円と推計されております(一般社団法人日本フードサービス協会「平成29年外食産業市場規模推計について」)。

景気の悪化によるアルコール飲料の需要減少や何らかの予期せぬ要因により、酒類市場がさらに縮小、アルコール飲料を扱う料飲店の市場規模が縮小する場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

④災害等について

出前館事業での加盟店が提供する宅配料理の原材料である食材や通信販売事業での焼酎等の原材料である芋・麦・米については、天候や地震、台風、津波等の自然災害等による収穫状況や需給バランスにより価格変動の影響を受けるため、仕入コストの上昇に繋がり、更に、市場の状況等により販売価格に転嫁できない場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。加えて、燃料の高騰により宅配便の送料が上昇する場合も、注文件数、販売数が減少し、同様に影響を与える可能性があります。

当社グループにおいては、大規模災害等が発生した場合に備え、有事の際の対応策の検討を進めておりますが、万が一にも火災、停電、大規模感染が発生した場合、当社グループの事業運営に深刻な影響を及ぼす可能性があります。また、大規模災害等による通信網障害等、不慮の事態の発生可能性は皆無とは言えず、大規模災害等の発生により、物的、人的損害が甚大である場合には、当社グループの事業継続自体が不可能となる可能性があります。

 

⑤海外での事業活動について

当社グループでは、インドネシアの子会社において、事業活動を行っております。海外での事業活動には、為替変動や予期しない法律や規制の変更、産業基盤の脆弱性、人材の採用・確保の困難などに加えて、経済的に不利な要因の存在または発生、テロ・戦争・その他の要因による社会的または政治的混乱などのリスクが存在します。

こうしたリスクが顕在化することによって、海外での事業活動に支障が生じ、当社グループの業績及び将来計画に影響を与える可能性があります。

⑥事業等に係る法律等の規制について

酒類販売に関しては、酒類販売業免許、酒税等を定める酒税法の規制を受けており、税法の改正等により、今後の事業展開において影響を受ける可能性があります。また、酒税の税率の変更によって販売価格、販売動向等に影響を受ける可能性があります。

このほか、当社グループの事業において規制されている法律等はございませんが、事業に関連する「個人情報保護法」及び関係法令、「電気通信事業法」、「プロバイダ責任制限法(特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限および発信者情報の開示に関する法律)」、「不正アクセス行為禁止等に関する法律」ならびに「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」や「消費者契約法」、「特定商取引法」、「景品表示法」および広告等に係るその他の法的規制などのほか「資金決済法」、「下請法」、「独占禁止法」などを遵守しておりますが、これらの法律等の改正等により、今後の事業展開において影響を受ける可能性があります。

 

(2) 当社グループの事業について

①特定事業への依存度合いについて

当社グループは、2018年8月期の売上高に占める「出前館事業」の割合が75.1%、「通信販売事業」の割合が24.9%となっております。このため、「出前館事業」において、計画通りオーダー数や加盟店数が増加しない場合もしくは減少する場合、システム障害や個人情報流出等のトラブル、法的規制の変化、通信ネットワークコストの高騰、その他の予測不能な要因により、業績が悪化した場合、また、「通信販売事業」において、原材料価格の高騰、景況の悪化による飲食店のニーズ減少、燃料の高騰による宅配便の送料改定、酒類販売に関する法的規制の変化や税法の改正により、業績が悪化した場合、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

②提携サイトについて

当社グループは、国内の「出前館事業」において、株式会社NTTドコモが提供する「dデリバリー」、LINE株式会社が運営する「LINEデリマ」、ヤフー株式会社が運営する「Yahoo!ロコ」など、他のサイトへ出前館のコンテンツ提供を行っております。これにより、「出前館」のオーダー数は、コンテンツ提供が行われていない状態に比べて増加しております。

しかしながら、コンテンツ提供先が同様のサービスを開発した場合や、当社との競合サービスを提供する企業と連携するなどにより、当社との提携を解消した場合、「出前館」のオーダー数が減少し、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

③中期経営計画について

当社グループが策定した中期経営計画では、デリバリーポータルサイトの No.1 企業としてさらに絶対的な地位を確立するため、より強固な事業基盤を築く必要があると認識し、アクティブユーザー数の増加を通じたオーダー数の継続的な増加による出前館の持続的な成長、新たな事業であるシェアリングデリバリー®の事業展開の加速への施策を推し進め、更なる成長と収益性の向上を目指し、その達成に向けて取り組んでおります。

しかしながら、これらの施策の実施については、フードデリバリー市場又はシェアリングデリバリー市場が拡大しないリスク、他社との競合等により当社グループが国内外のシェアを拡大できないリスク、優秀な従業員を確保できないリスク、販売戦略やコスト削減策、成長戦略等が奏功しないリスク、技術革新等に対応できない、又は、対応に多額の費用等を要するリスク等、多数のリスク要因が内在しているため、実施が困難となる可能性や、当社グループにとって当該施策が有効でなくなる可能性があります。また、かかる中期経営計画を作成するにあたって前提としている多くの前提が想定通りとならない場合等には、当該計画における目標を達成できない可能性もあります。更に、当社グループが正確に認識又は分析していない要因又は効果により、当該計画の施策がかえって当社グループの競争力を阻害する可能性もあります。

 

④他社との競合について

「出前館」の運営においては、宅配チェーンから個人飲食店まで幅広いジャンルの店舗の加盟、コールセンターによる加盟店や利用者に対するサポートの充実、快適なユーザビリティを考慮したサイトの構築等に取り組むことで、競争力の向上に努めております。

しかしながら、当社グループと同様にインターネット上で宅配注文を仲介するサイトを運営する競合企業が数社存在しており、これらの企業や新規参入企業との競合の激化が発生した場合、また、加盟店が独自のサイトでの宅配サービスを強化した場合にも、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

「通信販売事業」においては、飲食店や法人を顧客ターゲットとしたBtoBビジネスに特化することに加え、焼酎やワイン等のボトルにオリジナルラベルを貼ることで商品の差別化を図っております。また、コールセンターにおける新規開拓及びリピートオーダー獲得のためのノウハウ、顧客基盤自体が競争力の源泉であると考えております。

しかしながら、現時点では強力な競合企業は存在しないものの、新規参入があった場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

⑤システム障害について

当社グループの事業は、パソコン、スマートフォンやタブレット、TV等の端末機器や電話回線、光ケーブル等の通信ネットワークが必要条件となっており、端末機器の不具合が発生した場合や通信ネットワークが切断された場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

また、当社グループのコンピューターシステムは、適切なセキュリティ対策やサーバーの二重化等、安定稼動のために努めておりますが、急激なアクセスの集中化やコンピューターウイルスの蔓延、ハッキング等によりサーバーが停止した場合、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

⑥個人情報管理について

当社グループは、サービスの提供にあたり住所等の個人情報を取得して利用しているため、「個人情報の保護に関する法律」が定める個人情報取扱事業者であります。個人情報については、当社管理本部長を責任者とし、法令を遵守したサイト表示に留意するとともに加盟店に対しては情報管理体制の強化を要請しております。また、個人情報にアクセス可能な社員を制限することで、個人情報管理体制を整備しております。

しかしながら、何らかの理由により当社グループで管理する個人情報の流出等により、重大なトラブルが発生した場合には、損害賠償請求、運営サイトの信用低下及び当社グループの信用低下により、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

⑦技術・サービスの陳腐化について

当社グループが展開している「出前館事業」は、インターネット関連のサービスであり、パソコン、スマートフォンやタブレット等の端末機器の高機能化に代表されるように技術革新のスピードが速く、それに伴うサービスモデルの変更や新機能に対応した開発を行う必要があります。

このような技術進歩に起因するビジネス環境の変化に当社が適切に対応できない場合、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

⑧経営上の重要な契約について

当社グループの「出前館事業」においては、株式会社Tポイント・ジャパンとの間で、「出前館」上で会員登録者に対するTポイントの付与と還元を行うためのポイントプログラム使用に関する契約を締結しております。

また、「通信販売事業」においては、主力商品である高級焼酎の仕入れに関して、複数の酒造メーカーとオリジナル焼酎に関しての専売契約を締結しております。これらの契約については、更新を予定しておりますが、各相手先の事業戦略の変更等から、期間満了、更新拒絶、解除その他の理由でこれらの契約が終了した場合やこれらの契約が当社グループに不利な形で変更された場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 

 

(3) 事業体制について

①知的財産権について

当社グループは、「出前館」のサイト名称および「シェアリングデリバリー®」をはじめ、「通信販売事業」で取扱う焼酎の主力商品である「酔神」、「酔神の心」、ワインの主力商品である「SUIJIN」などオリジナルの商品名について商標登録を行っており、運営サイト及びサービス名称等について積極的に商標登録の取得に努めるとともに、第三者の知的財産権を侵害しないよう十分な注意を払っております。また、当社グループが提供するサービスにおいて、当社グループが所有する知的財産権を第三者に使用許諾する場合や、第三者の所有する知的財産権の使用許諾を受ける場合があり、その場合は使用許諾契約の締結等による管理体制を強化しております。

しかしながら、知的財産権の範囲や契約条件の解釈の齟齬等により、認識外で第三者の知的財産権を侵害した場合、当社グループは第三者から知的財産権侵害の訴訟、使用差止請求等を受ける可能性があります。その結果、解決に多額の費用と時間がかかり、当社グループの業績及び今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。

②小規模組織による運営体制について

当社は2018年8月末現在、取締役9名、監査役4名並びに従業員86名と小規模組織であり、社内管理体制もこの規模に応じたものとなっております。

また、連結子会社である株式会社薩摩恵比寿堂は2018年8月末現在、取締役4名(当社との兼務取締役2名が同社取締役を兼務)、監査役1名(当社監査役が同社監査役を兼務)並びに従業員44名と同様に小規模組織となっております。

今後は、事業拡大に伴い人員の増強を図っていく方針であり、内部管理体制を併せて強化・充実させていく予定ですが、事業の拡大や人員の増強に対して適切かつ十分な組織対応ができなかった場合には、当社グループの事業遂行及び拡大に制約が生じ、事業及び業績に影響を与える可能性があります。

③グループ経営について

当社グループは2012年8月期より連結財務諸表を作成し、連結グループ経営を開始しております。当社は連結子会社についてその運営にあたり、適切な管理及び支援を行っております。

しかしながら、当社による連結子会社への管理及び支援が適切に行われず、当該連結子会社の業績の悪化や不祥事等が発生した場合、支援費用の発生や企業イメージの悪化等により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

④海外進出に伴う内部管理体制の充実について

当社グループは、連結グループ運営を開始し、海外へ進出し、事業の拡大を図っております。それに伴い、適正な連結財務諸表の作成、内部統制の徹底、コンプライアンス対策の強化等、当該事業拡大を支える内部管理体制の充実に努めております。

しかしながら、体制の整備が事業の拡大に追いつかず、内部管理体制が不十分になり、不祥事が発生した場合、当社グループへの法的責任の追求や企業イメージの悪化等により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

⑤人材の確保と育成について

当社が安定的な成長を達成していくためには、優秀な人材の確保が必要であります。当社の経営理念や行動指針を理解し、賛同いただける人材の確保を最重要課題として、新規学卒採用だけでなく、優秀なパートタイマー・アルバイトからの社員登用や、中途採用などで積極的に優秀な人材の獲得に取り組んでまいります。また人材の育成に関しても、経営者自ら創業マインドや当社経営理念・行動指針の教育を重点的に行うほか、事業内容に即した教育研修アプリを導入するなど、当社の核となり得る人材を育成しております。しかしながら、必要な人材を適時適切に確保できない場合、又は、社内の有能な人材が流出した場合には、経常的な業務運営や事業展開に支障が生じ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(4) その他

①大株主との関係について

LINE株式会社は、当社の議決権の21.9%を所有し、同社は「当社のその他の関係会社」、当社は「同社の持分法適用会社」であり、同社は当社へ取締役2名、監査役1名を派遣しておりますが、当社グループの経営方針および政策決定、事業展開については、独自の意思決定によって進めており、関係は良好であります。

なお、同社は、今後も大株主であり続けるものと思われますが、今後、同社の経営方針に変更があった場合、当社定款の変更等、株主の承認が必要となる事項に関し、同社による当社議決権の行使が当社の事業運営並びに意思決定に影響を及ぼす可能性があります。また、同社の当社議決権の保有比率に大きな変更があった場合、当社株価に影響を及ぼす可能性があります。

②新株予約権の行使による株式価値の希薄化について

当社は、会社法第236条、第238条及び第240条の規定に従って、2014年11月12日開催の取締役会決議、2014年12月25日開催の取締役会決議に基づき、当社役員及び従業員並びに当社子会社の役員及び従業員に対するインセンティブを目的とし、新株予約権を付与しております。また、今後においても役員及び従業員への報酬やインセンティブを目的とする新株予約権を発行する可能性があります。

現在付与されている新株予約権が権利行使された場合、新株式が発行され株式価値が希薄化する可能性があります。2018年8月末現在、これらの新株予約権等による潜在株式数は845,600株であり、発行済株式総数44,390,400株の1.9%に相当しております。

③配当政策について

当社は、積極的な事業展開のもと、経営基盤の強化、経営効率の改善を図ることにより企業価値を高め、株主の皆様に対して継続的かつ安定的に利益還元を図ることを基本方針と位置付け、将来に向けた積極的な投資を行いつつも、配当性向は30%を目安とする一方、安定的に継続して実施することも目指しております。

しかしながら、当社グループの事業が計画通りに進展しない場合など、当社グループの業績が悪化した場合には配当の実施を行えない可能性があります。

 

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

① 経営成績

当連結会計年度につきまして、当社グループは、基本方針である「出前館事業における飛躍的な成長」に向けて、様々な施策に取り組んでまいりました。

「出前館ファンの急拡大に向けた積極的な投資」につきましては、2017年11月より、テレビCMをはじめとした認知度向上のための施策を推進してまいりました。また、ユーザーの定着化及び利用頻度を高めるための施策として、3回注文の促進施策、『出前館』独自のロイヤリティプログラム「出前にゃんクラブ」の導入を実施しました。また、2018年8月よりネット決済方法に、LINE Pay及び携帯キャリア決済を付加しました。

「市場拡大に向けた店舗開拓」につきましては、シェアリングデリバリー®の拡大を本格化させ、当期末時点で60拠点となり、前期末の10拠点からサービス提供エリアを大きく広げ、関西地方及び東海地方にも進出しました。また、配達代行サービスの提供により、各地域で、これまで宅配を行っていなかった人気飲食店の新規加盟が順調に拡大しました。

「店舗オペレーションの改善に向けた施策」につきましては、2017年10月にリリースした「出前館オーダー管理アプリ」の加盟店舗への導入を進めてまいりました。

以上の結果、当連結会計年度の売上高は5,430,796千円(前期比9.8%増)、営業利益は837,299千円(前期比4.6%増)、経常利益は849,035千円(前期比6.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は558,602千円(前期比29.1%増)となりました。

区分

前連結会計年度

(自 2016年9月1日

至 2017年8月31日)

当連結会計年度

(自 2017年9月1日

至 2018年8月31日)

増減

金額(千円)

構成比(%)

金額(千円)

構成比(%)

金額(千円)

増減率(%)

出前館事業

 

 

 

 

 

 

 基本運営費

339,613

6.9

409,727

7.5

70,114

20.6

 オーダー手数料

1,938,233

39.2

2,634,411

48.5

696,178

35.9

 広告収入

33,262

0.7

17,948

0.3

△15,314

△46.0

 システム受託開発

38,552

0.8

53,439

1.0

14,887

38.6

 その他

604,484

12.2

962,516

17.7

358,032

59.2

小 計
(当期ベース)

2,954,145

59.8

4,078,043

75.1

1,123,897

38.0

 デリズ影響額(注)

509,521

10.3

△509,521

△100.0

 連結範囲の変更に
 伴う影響額(注)

35,594

0.7

△35,594

△100.0

小 計
(前期調整後)

3,499,261

70.8

4,078,043

75.1

578,782

16.5

通信販売事業

1,444,683

29.2

1,352,752

24.9

△91,931

△6.4

合 計

4,943,945

100.0

5,430,796

100.0

486,850

9.8

 

(注)当社連結子会社であった㈱デリズは、前第3四半期連結会計期間で株式を売却したことに伴い連結子会社でなくなっておりますが、前連結会計年度の出前館事業に含まれておりました㈱デリズの影響額を「デリズ影響額」と記載する一方、連結範囲の変更に伴う影響額を「連結範囲の変更に伴う影響額」として記載しております。

 

 

セグメントの経営成績は、次のとおりであります。

 

<出前館事業>

出前館事業セグメントにおきましては、当連結会計年度末におけるアクティブユーザー数は約269万人(前期比14.1%増)となりました。また、加盟店舗数は17,207店舗(前期比12.3%増)、オーダー数に関しましては約2,332万件(前期比35.0%増)となっております。その結果、当連結会計年度の出前館事業セグメントにおける売上内訳は、基本運営費409,727千円、オーダー手数料2,634,411千円、広告収入17,948千円、システム受託開発53,439千円、その他962,516千円、セグメント売上高は4,078,043千円(前期比16.5%増)、セグメント利益は863,296千円(前期比1.1%増)となりました。

なお、前第3四半期連結会計期間に株式を売却した㈱デリズの売上の影響を除くと、当連結会計年度のセグメント売上高は前期比38.0%増となりました。

 

<通信販売事業>

通信販売事業セグメントにおきましては、飲食店向けの通信販売を行い、当連結会計年度の売上高は1,352,752千円(前期比6.4%減)、セグメント利益は218,264千円(前期比15.7%減)となっております。

 

② 財政状態

当連結会計年度末における流動資産残高は、前連結会計年度末比で1,772,894千円増加し、5,292,767千円となりました。主な要因は、未収入金が1,128,670千円、現金及び預金が665,414千円増加した一方、受取手形及び売掛金が57,580千円減少したことによるものです。

固定資産残高は、前連結会計年度末比で306,780千円増加し、1,225,967千円となりました。主な増減の要因は、ソフトウエアが141,930千円、投資有価証券が152,094千円、差入保証金が51,998千円、建物及び構築物が20,835千円増加した一方、のれんが68,655千円減少したことによるものです。

この結果、総資産残高は、前連結会計年度末比で2,079,675千円増加し、6,518,735千円となりました。

流動負債残高は、前連結会計年度末比で1,466,620千円増加し、3,164,636千円となりました。主な増減の要因は、短期借入金が800,000千円、未払金が778,905千円増加した一方、1年内返済予定の長期借入金が71,447千円、未払法人税等が41,718千円、支払手形及び買掛金が12,851千円減少したことによるものです。

固定負債残高は、前連結会計年度末比で56,896千円増加し、85,168千円となりました。主な増減の要因は、長期借入金が4,008千円減少したことによるものです。

この結果、負債残高は、前連結会計年度末比で1,523,516千円増加し、3,249,805千円となりました。

純資産残高は、前連結会計年度末比で556,159千円増加し、3,268,929千円となりました。主な増減の要因は、親会社株主に帰属する当期純利益を558,602千円、自己株式の処分2,636千円を計上した一方、剰余金の配当133,605千円を支出したほか、その他有価証券評価差額金を130,348千円計上したことによるものです。

 

 

③ キャッシュ・フロー

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、2,928,218千円となり、前連結会計年度末と比較して665,414千円増加いたしました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果増加した資金は、433,133千円(前連結会計年度は1,044,682千円の増加)となりました。主な増減の内訳は、税金等調整前当期純利益840,091千円に加えて、未収入金の増加1,127,205千円、未払金の増加745,207千円、法人税等の支払額281,758千円、減価償却費175,706千円、のれん償却額68,555千円等によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果減少した資金は、353,089千円(前連結会計年度は298,125千円の減少)となりました。主な増減の内訳は、無形固定資産の取得による支出267,340千円、有形固定資産の取得による支出76,250千円等によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果増加した資金は、591,246千円(前連結会計年度は204,551千円の減少)となりました。主な増減の内訳は、短期借入れによる収入800,000千円、長期借入金の返済による支出75,455千円、自己株式の取得による支出146千円、自己株式の処分による収入3,494千円、配当金の支払額133,850千円等によるものです。

 

(参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移

 

 

2014年8月

2015年8月

2016年8月

2017年8月

2018年8月

自己資本比率

66.8

68.8

57.0

60.8

49.9

時価ベースの自己資本比率

228.8

375.0

462.2

1,499.4

2,078.6

キャッシュ・フロー対有利子
負債比率

0.8

0.5

0.9

0.1

1.9

インタレスト・カバレッジ・
レシオ

90.7

145.2

147.0

55.2

836.4

 

 

・自己資本比率:自己資本/総資産

・時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産

・キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー

・インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い

1.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。

2.キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローを利用しております。

3.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。利払いについては、キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。

 

 

④ 生産、受注及び販売の状況

a.生産実績

該当事項はありません。

 

b.受注状況

該当事項はありません。

 

c.販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

区分

当連結会計年度

(自  2017年9月1日

至  2018年8月31日)

前年同期比

(千円)

(%)

出前館事業

基本運営費

409,727

120.6

オーダー手数料

2,634,411

135.9

広告収入

17,948

54.0

システム受託開発

53,439

138.6

その他

962,516

83.7

小計

4,078,043

116.5

通信販売事業

1,352,752

93.6

合計

5,430,796

109.8

 

(注) 1. 上記の金額には消費税等は含まれておりません。

2.当連結会計年度において、販売実績に著しい変動がありました。これは、出前館事業におきまして、アクティブユーザー数が約269万人(前期比14.1%増)、加盟店舗数が17,207店舗(前期比12.3%増)、オーダー数が約2,332万件(前期比35.0%増)と増加したことによるものです。

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

当連結会計年度の財政状態及び経営成績の分析は、以下のとおりであります。

なお、以下の記載事項及び本項以外の記載事項は、特に断りがない限り「有価証券報告書」提出日現在の事項であり、将来に関する事項は同提出日現在において当社が判断したものであります。

 

① 重要な会計方針及び見積り

当社の連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しており、その作成に当たっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。

当社の連結財務諸表の作成に当たり採用した重要な会計方針については、「第5経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。

また、引当金の計上や資産の評価等、当社の財務諸表の作成に当たり必要となる見積りについて、経営者は過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果とは異なる場合があります。

 

② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.経営成績

当連結会計年度につきまして、当社グループは、基本方針である「出前館事業における飛躍的な成長」に向けて、様々な施策に取り組んでまいりました。

「出前館ファンの急拡大に向けた積極的な投資」につきましては、2017年11月より、テレビCMをはじめとした認知度向上のための施策を推進してまいりました。また、ユーザーの定着化及び利用頻度を高めるための施策として、3回注文の促進施策、『出前館』独自のロイヤリティプログラム「出前にゃんクラブ」の導入を実施しました。また、2018年8月よりネット決済方法に、LINE Pay及び携帯キャリア決済を付加しました。

「市場拡大に向けた店舗開拓」につきましては、シェアリングデリバリー®の拡大を本格化させ、当期末時点で60拠点となり、前期末の10拠点からサービス提供エリアを大きく広げ、関西地方及び東海地方にも進出しました。また、配達代行サービスの提供により、各地域で、これまで宅配を行っていなかった人気飲食店の新規加盟が順調に拡大しました。

「店舗オペレーションの改善に向けた施策」につきましては、2017年10月にリリースした「出前館オーダー管理アプリ」の加盟店舗への導入を進めてまいりました。

以上の結果、当連結会計年度の売上高は5,430,796千円(前期比9.8%増)、営業利益は837,299千円(前期比4.6%増)、経常利益は849,035千円(前期比6.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は558,602千円(前期比29.1%増)となりました。

 

区分

前連結会計年度

(自 2016年9月1日

至 2017年8月31日)

当連結会計年度

(自 2017年9月1日

至 2018年8月31日)

増減

金額(千円)

構成比(%)

金額(千円)

構成比(%)

金額(千円)

増減率(%)

出前館事業

 

 

 

 

 

 

 基本運営費

339,613

6.9

409,727

7.5

70,114

20.6

 オーダー手数料

1,938,233

39.2

2,634,411

48.5

696,178

35.9

 広告収入

33,262

0.7

17,948

0.3

△15,314

△46.0

 システム受託開発

38,552

0.8

53,439

1.0

14,887

38.6

 その他

604,484

12.2

962,516

17.7

358,032

59.2

小 計
(当期ベース)

2,954,145

59.8

4,078,043

75.1

1,123,897

38.0

 デリズ影響額(注)

509,521

10.3

△509,521

△100.0

 連結範囲の変更に
 伴う影響額(注)

35,594

0.7

△35,594

△100.0

小 計
(前期調整後)

3,499,261

70.8

4,078,043

75.1

578,782

16.5

通信販売事業

1,444,683

29.2

1,352,752

24.9

△91,931

△6.4

合 計

4,943,945

100.0

5,430,796

100.0

486,850

9.8

 

(注)当社連結子会社であった㈱デリズは、前第3四半期連結会計期間で株式を売却したことに伴い連結子会社でなくなっておりますが、前連結会計年度の出前館事業に含まれておりました㈱デリズの影響額を「デリズ影響額」と記載する一方、連結範囲の変更に伴う影響額を「連結範囲の変更に伴う影響額」として記載しております。

 

 

セグメントの経営成績は、次のとおりであります。

 

 <出前館事業>

出前館事業セグメントにおきましては、当連結会計年度末におけるアクティブユーザー数は約269万人(前期比14.1%増)となりました。また、加盟店舗数は17,207店舗(前期比12.3%増)、オーダー数に関しましては約2,332万件(前期比35.0%増)となっております。その結果、当連結会計年度の出前館事業セグメントにおける売上内訳は、基本運営費409,727千円、オーダー手数料2,634,411千円、広告収入17,948千円、システム受託開発53,439千円、その他962,516千円、セグメント売上高は4,078,043千円(前期比16.5%増)、セグメント利益は863,296千円(前期比1.1%増)となりました。

なお、前第3四半期連結会計期間に株式を売却した㈱デリズの売上の影響を除くと、当連結会計年度のセグメント売上高は前期比38.0%増となりました。

 

 <通信販売事業>

通信販売事業セグメントにおきましては、飲食店向けの通信販売を行い、当連結会計年度の売上高は1,352,752千円(前期比6.4%減)、セグメント利益は218,264千円(前期比15.7%減)となっております。

 

b.財政状態

当連結会計年度末における流動資産残高は、前連結会計年度末比で1,772,894千円増加し、5,292,767千円となりました。主な要因は、未収入金が1,128,670千円、現金及び預金が665,414千円増加した一方、受取手形及び売掛金が57,580千円減少したことによるものです。

固定資産残高は、前連結会計年度末比で306,780千円増加し、1,225,967千円となりました。主な増減の要因は、ソフトウエアが141,930千円、投資有価証券が152,094千円、差入保証金が51,998千円、建物及び構築物が20,835千円増加した一方、のれんが68,655千円減少したことによるものです。

この結果、総資産残高は、前連結会計年度末比で2,079,675千円増加し、6,518,735千円となりました。

流動負債残高は、前連結会計年度末比で1,466,620千円増加し、3,164,636千円となりました。主な増減の要因は、短期借入金が800,000千円、未払金が778,905千円増加した一方、1年内返済予定の長期借入金が71,447千円、未払法人税等が41,718千円、支払手形及び買掛金が12,851千円減少したことによるものです。

固定負債残高は、前連結会計年度末比で56,896千円増加し、85,168千円となりました。主な増減の要因は、長期借入金が4,008千円減少したことによるものです。

この結果、負債残高は、前連結会計年度末比で1,523,516千円増加し、3,249,805千円となりました。

純資産残高は、前連結会計年度末比で556,159千円増加し、3,268,929千円となりました。主な増減の要因は、親会社株主に帰属する当期純利益を558,602千円、自己株式の処分2,636千円を計上した一方、剰余金の配当133,605千円を支出したほか、その他有価証券評価差額金を130,348千円計上したことによるものです。

 

 

③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析

a.キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、2,928,218千円となり、前連結会計年度末と比較して665,414千円増加いたしました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果増加した資金は、433,133千円(前連結会計年度は1,044,682千円の増加)となりました。主な増減の内訳は、税金等調整前当期純利益840,091千円に加えて、未収入金の増加1,127,205千円、未払金の増加745,207千円、法人税等の支払額281,758千円、減価償却費175,706千円、のれん償却額68,555千円等によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果減少した資金は、353,089千円(前連結会計年度は298,125千円の減少)となりました。主な増減の内訳は、無形固定資産の取得による支出267,340千円、有形固定資産の取得による支出76,250千円等によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果増加した資金は、591,246千円(前連結会計年度は204,551千円の減少)となりました。主な増減の内訳は、短期借入れによる収入800,000千円、長期借入金の返済による支出75,455千円、自己株式の取得による支出146千円、自己株式の処分による収入3,494千円、配当金の支払額133,850千円等によるものです。

 

(参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移

 

 

2014年8月

2015年8月

2016年8月

2017年8月

2018年8月

自己資本比率

66.8

68.8

57.0

60.8

49.9

時価ベースの自己資本比率

228.8

375.0

462.2

1,499.4

2,078.6

キャッシュ・フロー対有利子
負債比率

0.8

0.5

0.9

0.1

1.9

インタレスト・カバレッジ・
レシオ

90.7

145.2

147.0

55.2

836.4

 

 

・自己資本比率:自己資本/総資産

・時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産

・キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー

・インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い

1.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。

2.キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローを利用しております。

3.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。利払いについては、キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。

 

b.資金需要

当社の資金需要のうち主なものは設備投資及び販売費及び一般管理費の営業費用であります。営業費用の主なものは、広告宣伝費、外注費、給与手当、地代家賃であります。

 

c.財務政策

当社グループの財務方針は、中長期にわたる持続的な成長を可能とする十分な資金源を確保するとともに、バランスシートを強化することにあります。資金調達については、新株式発行による収入が大半を占めておりますが、今後はよりいっそう営業活動によるキャッシュ・フローの強化やスポットでの資金需要に対応できる金融機関借入枠の確保等を図ってまいります。バランスシートについては、過重な投資を避け、有利子負債の少ないスリムなものをめざしてまいります。

 

 

④ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社は、メインビジネスである「出前館事業」における市場シェア拡大に向けた取り組みを継続的に行い、当連結会計年度ではオーダー数は2,332万件(前期比35.0%増)まで伸長させることができましたが、一方で、市場環境等を鑑みると、デリバリーポータルサイトのNo.1企業として絶対的な地位を確立するためには、より強固な事業基盤を築く必要があると認識し、新たに策定した3ヵ年の中期経営計画では、「シェアリングデリバリー®事業展開の加速」、「アクティブユーザー数の拡大」を成長戦略として事業投資を集中的に実施し、経営目標であるオーダー数は3,382万件(前期比45.0%増)、売上高は7,681百万円(前期比41.5%増)の達成を目指しております。

 

 

4 【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。

 

5 【研究開発活動】

該当事項はありません。