当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の拡大等を背景に、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。
しかしながら、中東情勢の長期化による資源価格の高騰や物価上昇の継続による消費者マインドの下振れリスク、米国による通商政策の影響など、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。
当中間連結会計期間においての卒業生(既存顧客)向けのイベントにつきましては、「ブリリアンツ地区予選大会」の取扱金額は前年比約110%と堅調に推移し、産地ツアーにおきましても1月に「初春ツアー」4月に「米沢ツアー」6月に「京都ツアー」等を開催し、好評を博しました。
また、5~6月には当社恒例のイベントの中でも特に力を入れている全国21会場で行われた「縁の会」と東京が会場となる日本最大級のきものの祭典「遊々会」には約2,300人にご来場いただきました。
受講料無料のきもの着付け教室におきましては、昨年に引き続き冨永愛さんをイメージキャラクターに採用し、春限定の「お試し2回無料着付け体験」のプロモーション活動を積極的に展開、新規顧客の獲得に注力いたしました。同体験は、昨年実施の「お試し3回無料体験」の内容を2回に凝縮し、販売を伴わず着付け体験のみに特化した構成とすることで、受講のハードルを下げ、より幅広い層への訴求を図りました。昨年同様、体験終了後には、希望者に対して受講料無料の本教室(全5回)をご案内しており、受講者から好評を得ておりますが、消費者動向等により、新規応募者数は昨年と比べ減少する結果となりました。今後は、新規顧客の獲得だけでなく定着にも力を入れ、卒業生(既存顧客)向けの催事に、より多くのお客様にご来場いただけるよう、消費者ニーズを的確に捉えた魅力あるご提案に取り組んでまいります。
また、開設から1年を迎えたECサイト「KAERUWA」では、今まで当社グループで取り扱いがなかった洗える着物・帯などのリーズナブルな価格帯の商品を取り揃え、拡充を図っております。今後も引き続き、当社グループのシナジー効果を活かし、「和の総合サイト」を目指して、オリジナル商品の開発などにも注力してまいります。
以上の結果、当中間連結会計期間の経営成績は、売上高2,153百万円(前年同期比3.0%減)となり、営業利益99百万円(前年同期比6.4%減)、経常利益73百万円(前年同期比12.2%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は、収用補償金が発生したことにより53百万円(前年同期比9.5%増)となりました。
なお、当社グループは、和服及び和装品の販売仲介を中心としたきもの関連事業の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を省略しております。
(2)財政状態の分析
(資産)
当中間連結会計期間末における流動資産は8,615百万円となり、前連結会計年度末に比べ426百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金が416百万円減少したこと等によるものであります。固定資産は274百万円となり、前連結会計年度末に比べ25百万円減少いたしました。これは主に投資その他の資産が20百万円及び有形固定資産が3百万円減少したこと等によるものであります。
この結果、総資産は、8,889百万円となり、前連結会計年度末に比べ452百万円減少いたしました。
(負債)
当中間連結会計期間末における流動負債は3,554百万円となり、前連結会計年度末に比べ177百万円減少いたしました。これは主に流動負債のその他が156百万円及び短期借入金が45百万円減少したこと等によるものであります。固定負債は1,737百万円となり、前連結会計年度末に比べ239百万円減少いたしました。これは長期借入金が239百万円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は、5,292百万円となり、前連結会計年度末に比べ417百万円減少いたしました。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産合計は3,597百万円となり、前連結会計年度末に比べ35百万円減少いたしました。これは主に親会社株主に帰属する中間純利益の計上による増加53百万円及び剰余金の配当72百万円等によるものであります。
この結果、自己資本比率は40.5%(前連結会計年度末は38.9%)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、2,083百万円(前年同期は2,315百万円)となりました。なお、当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により使用した資金は50百万円(前年同期は67百万円の使用)となりました。これは主に税金等調整前中間純利益95百万円、営業未収入金の減少61百万円、契約負債の増加42百万円、法人税等の支払額52百万円、割賦売掛金の増加45百万円及びその他の減少144百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は10百万円(前年同期は24百万円の使用)となりました。これは主に定期預金の払戻による収入35百万円、定期預金の預入による支出43百万円及び有形固定資産の取得による支出2百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は357百万円(前年同期は45百万円の使用)となりました。これは長期借入れによる収入1,000百万円、長期借入金の返済による支出1,154百万円、短期借入金の純減少額130百万円及び配当金の支払額72百万円によるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5) 経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針、経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7) 経営成績に重要な影響を与える要因
当中間連結会計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。
(8) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当中間連結会計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性についての分析について重要な変更はありません。
(9)研究開発活動
該当事項はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。