第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

(1)  財政状態及び経営成績の状況

当中間会計期間における経済は、経済活動の正常化が進み個人消費の回復やインバウンド需要が拡大しつつある一方、欧米の高い金利水準が消費全般や設備投資に与える影響や、中国経済の先行き懸念など、下振れリスクも引き続き残存しております。わが国経済において、世界的なインフレの影響で国内の物価、人件費とも上昇しており、景気の先行きは依然として不透明な状況であります。

介護業界におきましては、高齢者人口の増加により、介護サービスに対する需要拡大がますます高まる一方、全国的な人件費上昇と介護職の人材不足が原因で、人材の確保・育成が引き続き課題となっているなど、当業界を取り巻く環境は厳しさを増しております。

当社有料老人ホーム事業については、社会貢献の一環として施設周辺地域住民に対して、認知症高齢者等にやさしい地域づくりを目的として認知症カフェ(オレンジカフェ)を5施設で開催し、施設見学を含めて地域に開放するとともに、会社の認知度のアップと併せて入居者募集広報としても活用できております。また、2024年6月より運営が始まりました北海道ボールパークFビレッジ内におけるサービス付高齢者賃貸住宅「マスターズヴェラス北海道ボールパーク」については、北海道内外のお客様に対して積極的な情報発信を行いながら入居促進を実施しておりますが、大型施設につき、満室になるまで日時を要すると予想されます。

新規顧客獲得については、引き続き営業活動を継続しております。見学会や相談会等を行い、入居後につきましてもご入居者のニーズに応じた住み替えなどのきめ細やかな対応を行いました。結果、マスターズヴェラス北海道ボールパークを除く施設平均入居率は約82.1%を維持・確保いたしました。

以上の結果、当中間会計期間における売上高は1,511,016千円(前年同期比0.31%減)、営業損失149,972千円(前年同期は9,619千円の営業利益)、経常損失125,158千円(前年同期は48,146千円の経常利益)、中間純損失159,216千円(前年同期は34,110千円の中間純利益)となりました。

当中間会計期間の資産につきましては、総資産が7,566,514千円(前事業年度比2.64%減)となりました。これは主に有形固定資産が48,786千円増加した一方、現預金が259,956千円減少によるものです。負債につきましては、4,083,001千円(同0.52%減)となりました。これは主に長期入居金預り金の減少によるものです。純資産につきましては、3,483,512千円(同5.02%減)となりました。これは主に、繰越利益剰余金の減少によるものです。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は2,930,014千円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間において、営業活動により使用した資金は203,891千円(前中間会計期間は543千円の獲得)となりました。その主な要因は税引前中間純損失を125,158千円計上し、入居金預り金・介護料預り金が88,820千円減少したことによるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間において、投資活動により獲得した資金は31千円(前中間会計期間は125,919千円の使用)となりました。その主な要因は拘束性預金の払戻8,140千円によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間において、財務活動により使用した資金は50,355千円(前中間会計期間は35,457千円の使用)となりました。その主な要因は配当金の支払い24,813千円、リース債務の返済による支出24,791千円によるものです。

 

(3)  経営方針・経営戦略等若しくは指標等

当中間会計期間において、重要な変更はありません。

 

(4)  事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間会計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)  研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。