第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

連結の範囲に関わる契約等

 

区分

会社名

事業内容

資本金

出資比率

効力発生年月

株式の取得

(子会社化)

Medica Asia (Holdco) Limited

持株会社

109.89 英ポンド

株式会社エス・エム・エス 60%

平成27年10月

 

 なお上記契約に伴い、以下3社が当社の特定子会社に該当することとなります。

会社名

事業内容

資本金

出資比率

MIMS Pte. Ltd.

医療従事者向け医薬情報サービスの提供

13,725千シンガポールドル

株式会社エス・エム・エス 60% (注)

美迪医薬信息諮詢(上海)有限公司

医療従事者向け医薬情報サービスの提供

3百万米ドル

株式会社エス・エム・エス 60% (注)

KIMS Limited

医療従事者向け医薬情報サービスの提供

1,600百万ウォン

株式会社エス・エム・エス 60% (注)

 (注)出資比率は、間接所有割合です。

 

MIMSグループの買収に係る資金借入について

 

借入先

借入金額

借入実行日

借入期間

担保の有無

株式会社三井住友銀行

190億円

平成27年10月7日

1年間

無担保・無保証

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、入手可能な情報に基づいて当社グループが判断したものです。

 なお、第1四半期連結累計期間より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「四半期純利益」を「親会社株主に帰属する四半期純利益」としています。

 

(1)経営成績の分析

① 当第3四半期連結累計期間の経営成績

                                           (単位:千円)

 

平成27年3月期

第3四半期連結累計期間

(自 平成26年4月1日

    至 平成26年12月31日)

平成28年3月期

第3四半期連結累計期間

(自 平成27年4月1日

   至 平成27年12月31日)

増減額

増減率

(%)

売上高

10,666,917

12,842,667

2,175,750

20.4

営業利益

1,347,746

1,572,388

224,641

16.7

経常利益

1,798,751

2,170,534

371,782

20.7

親会社株主に帰属する

四半期純利益

1,378,844

1,371,898

△6,945

△0.5

 

 当社グループは「高齢社会に適した情報インフラを構築することで価値を創造し社会に貢献し続ける」を企業理念に掲げ、事業領域を介護・医療・キャリア・ヘルスケア・シニアライフ・グローバルと定義し、情報がコアバリューとなるサービスを数多く展開しています。

 

 当社グループの事業領域である高齢社会に関連する市場は年々拡大し、今後もさらに拡大が見込まれています。

 日本においては、高齢者人口(65歳以上)が平成27年7月1日時点で約3,365万人、人口構成比26.5%に達し、世界で最も高い水準となっています。それに伴い介護費、医療費も急増し、それぞれ10兆円、40兆円に達しています。(注1)

 また、アジア・オセアニア地域においては、人口増加や経済発展を背景に医療・ヘルスケア市場が急拡大しており、医療費は112兆円(注2)と日本の2倍以上の規模となっています。

 

 このように高齢社会に関連する市場は年々拡大していますが、市場拡大とともに増加する多様な情報を収集・整理・伝達する仕組みが不十分であるため、情報発信者は伝えたい情報を十分に伝えられず、情報受信者は得たい情報を十分に得られないという弊害が発生しています。このため、適正な情報発信・受信に対するニーズはますます高まり、当社グループにとって膨大な事業機会が生まれるものと認識しています。

 

 当社グループはそのような事業機会をいち早く捉え、様々な事業を開発・運営しています。

 人手不足が続く介護・医療分野のキャリア関連事業(人材紹介、求人情報サービス)では、早くから介護・医療に特化し市場を切り拓いてきました。今後も高齢者人口の拡大を背景に長期的且つ持続的な発展を実現していきます。

 介護事業者向け経営支援サービス(カイポケ)では、保険請求サービスに加え、採用や営業支援、業務改善等のサービスも提供し、介護事業者の経営全般を総合的に支援しています。介護事業者に対し経営状態の改善という新たな価値を提供することで、成長を加速させていきます。

 さらに、平成27年10月にアジア・オセアニア地域12カ国と香港で医薬情報サービスを展開するMIMSグループを買収しました。1963年に創業し50年以上にわたる歴史をもつMIMSブランドは域内で圧倒的な知名度を誇っています。医療従事者の会員数は約170万人にのぼり、とりわけ医師は多くの国で高い会員登録率を有しています。また、その強固な会員基盤を活かし、域内の製薬会社との間で幅広い取引関係を構築しています。MIMSグループをアジア・オセアニア地域での事業展開の核とすることで、海外戦略を強力に推進し、さらなる成長を実現していきます。

 当社グループは今後も拡大する市場から生まれる事業機会を捉え、新たなサービスを次々と数多く生み出していきます。そして、それらを有機的に結びつけることでさらに事業を拡大し、社会に貢献し続けていきたいと考えています。

 

 当第3四半期連結累計期間における当社グループの経営成績は、以下のとおりです。

 売上高は、キャリア関連事業の拡大や「カイポケ」の経営支援サービスへのリニューアルに伴う価格改定により、12,842,667千円(前年同期比20.4%増)となりました。

 営業利益は、「カイポケ」の業績が拡大し、1,572,388千円(前年同期比16.7%増)となりました。

 経常利益は、持分法投資利益が増加し、2,170,534千円(前年同期比20.7%増)となりました。

 親会社株主に帰属する四半期純利益は、1,371,898千円(前年同期比0.5%減)となりました。

 なお、第2四半期連結累計期間と比較して前年同期比の伸びが鈍化している理由は、平成27年10月7日に公表したMIMSグループの買収に伴うデューデリジェンス費用や税金等の一時費用を当第3四半期連結累計期間に計上しているためです。既存事業は順調に推移しており、買収に伴う一時費用の影響を除外すると、営業利益は1,881,803千円(前年同期比39.6%増)、経常利益は2,479,949千円(前年同期比37.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,581,496千円(前年同期比14.7%増)となります。

(注)1.高齢者人口・構成費:総務省統計 介護費:平成26年度、厚労省資料(介護保険総費用)

医療費:平成26年度、厚労省統計

2.平成25年、WHO統計

 

② 分野別の概況

 当社グループでは、介護・医療・キャリア・ヘルスケア・グローバルの5分野を事業部門として開示しています。また、介護分野は事業者経営支援と新規事業の2つに、キャリア分野は介護・医療それぞれの人材紹介事業と人材メディア事業の4つに細分化しています。

 

<分野・事業別売上高>

                                          (単位:千円)

事業部門

平成27年3月期

第3四半期連結累計期間

(自 平成26年4月1日

    至 平成26年12月31日)

平成28年3月期

第3四半期連結累計期間

(自 平成27年4月1日

   至 平成27年12月31日)

増減額

増減率

(%)

介護分野

1,201,287

2,138,888

937,600

78.0

 

 

事業者経営支援

955,250

1,851,489

896,238

93.8

新規事業

246,037

287,399

41,361

16.8

医療分野

573,620

493,130

△80,489

△14.0

キャリア分野

8,332,869

9,326,220

993,351

11.9

 

介護 人材紹介

812,341

1,011,456

199,114

24.5

 

介護 人材メディア

1,084,011

1,319,308

235,297

21.7

 

医療 人材紹介

5,680,610

6,151,962

471,352

8.3

 

医療 人材メディア

755,906

843,493

87,586

11.6

ヘルスケア分野

25,381

82,084

56,703

223.4

グローバル分野

533,758

802,343

268,584

50.3

合計

10,666,917

12,842,667

2,175,750

20.4

 

<介護分野>

 事業者経営支援は、介護事業者向け経営支援サービス「カイポケ」の業績が前年同期を大きく上回りました。同サービスについては、これまで提供してきた介護保険請求ソフトだけでなく、介護事業者が直面する様々な経営課題の解決を支援する総合的な経営支援サービスへのリニューアルを実施し、それに伴い平成26年10月より価格を改定しました。価格改定後の会員数は平成27年3月に純増に転じ、現在は会員の純増トレンドが定着、そのペースは拡大しています。さらに、小規模事業者だけでなく、中規模事業者やフランチャイズ等複数拠点をもつ法人の開拓にも力を入れています。
 以上の結果、介護分野の当第3四半期連結累計期間の売上高は、2,138,888千円(前年同期比78.0%増)となりました。

 

<医療分野>

 看護師向け通販は、カタログからWebへの切り替えにより、売上高は前年同期を下回るも、利益水準は改善しました。

 また、病院事務長向け経営情報サービス等の新サービスの媒体力が向上し、重要なステークホルダーとの接点が増加しています。その媒体力を活かし、病院事務長向け購買支援サービス等の拡充に注力しています。

 以上の結果、医療分野の当第3四半期連結累計期間の売上高は、493,130千円(前年同期比14.0%減)となりま
した。

 

<キャリア分野>

 人材紹介においては、看護師向け人材紹介サービス「ナース人材バンク」、ケアマネジャー向け人材紹介サービス「ケア人材バンク」及び理学療法士/作業療法士/言語聴覚士向け人材紹介サービス「PT/OT人材バンク」の業績が、営業人員の増員等により順調に推移しました。また、その他のコメディカル向け人材紹介サービスの業績も、対応職種の拡大と営業人員の増員等により順調に推移しました。

 人材メディアにおいては、介護/福祉職向け求人情報サービス「カイゴジョブ」や看護師向け求人情報サービス「ナース専科求人ナビ」の業績が順調に推移しました。

 以上の結果、キャリア分野の当第3四半期連結累計期間の売上高は、9,326,220千円(前年同期比11.9%増)となりました。

 

<ヘルスケア分野>

 ヘルスケア分野においては、特定のセグメントやテーマでサービス開発を推進しています。認知症をテーマとした情報ポータルサイト「認知症ねっと」は、社会的ニーズの増加やコンテンツの充実により閲覧数が急増し、多くの認知症患者・予備軍及びそのご家族にご利用頂いています。また、エンドユーザ向け健康に関するQ&Aサイト「なるカラ」や管理栄養士/栄養士向けコミュニティサイト「エイチエ」等の業績も順調に推移しました。

 以上の結果、ヘルスケア分野の当第3四半期連結累計期間の売上高は、82,084千円(前年同期比223.4%増)と
なりました。

 

<グローバル分野>

 グローバル分野においては、スリランカにおいて患者向け医師予約サービスを提供しているeChannelling PLCを、前連結会計年度6月に子会社化しており、売上の増加要因となっています。また、台湾において介護施設や患者向けに慢性病処方薬の宅配サービスを提供している台灣健康宅配科技股份有限公司(iHealth)、オーストラリアにおいて病院向けに医療費請求プロセス電子化サービスを提供しているEHEALTHWISE SERVICES PTY LTD、韓国において看護師向けコミュニティサービスを提供しているSenior Marketing System Korea Co., Ltd.

(旧 NURSCAPE CO., LTD.)の業績が順調に推移しました。

 以上の結果、グローバル分野の当第3四半期連結累計期間の売上高は、802,343千円(前年同期比50.3%増)と
なりました。

 

 なお、平成27年10月7日付で買収したMIMSグループの業績については3ヶ月遅れにて連結します。よって、MIMSグループの平成27年9月末時点の貸借対照表を当社グループの当第3四半期連結会計期間末で連結します。損益計算書は、MIMSグループの平成27年10月から12月の業績を当社グループの第4四半期連結会計期間に連結します。

 

(参考)当社グループにおける業績の季節偏重について

    当社グループの業績は、第1四半期連結会計期間及び第4四半期連結会計期間に売上高が偏重する傾向があります。

    人材紹介サービスにおいては、当社グループで紹介した求職者(看護師等)が求人事業者に入社した日付を基準として売上高を計上しています。そのため、配置転換、入退社等、一般的に人事異動が起こりやすい4月に売上高が偏重する傾向があります。
 求人情報サービスにおいては、広告の掲載や広告への応募があった日付を基準として売上高を計上しています。求人事業者は一般的に人事異動が起こりやすい4月に先駆けて広告活動を積極化するため、売上高が第4四半期連結会計期間に偏重する傾向があります。看護学生向け就職情報誌においては、就職情報誌が発行される第4四半期連結会計期間に売上高が偏重する傾向があります。

 

 

(2)財政状態の分析

 当第3四半期連結会計期間末における総資産は、33,053,750千円(前連結会計年度末比21,632,618千円増)となりました。これは主に、業容の拡大により現金及び預金が増加したこと、MIMSグループ買収によりのれんやソフトウェアが増加したことによるものです。

 負債は、25,240,002千円(前連結会計年度末比20,742,113千円増)となりました。これは主に、MIMSグループ買収に伴う短期借入金が増加したことによるものです。

 純資産は、7,813,748千円(前連結会計年度末比890,505千円増)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益を計上したことにより利益剰余金が増加したことによるものです。

 

(3)キャッシュ・フローの状況の分析

 当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、4,155,471千円(前連結会計年度末比1,461,463千円増)となりました。各キャッシュ・フローの状況とその主な要因は以下のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、1,407,541千円の収入(前年同期は2,900,798千円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益が2,113,864千円となったこと、減価償却費が308,136千円となったこと、のれん償却額が222,562千円となったこと、売上債権の減少額が790,618千円となった一方、法人税等の支払額が1,121,659千円となったためです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、18,595,998千円の支出(前年同期は900,991千円の支出)となりました。これは主に、MIMSグループの株式取得等による支出が17,907,051千円となったこと、「カイポケ」等のシステム開発投資により無形固定資産の取得による支出が533,823千円となったことによるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、18,705,014千円の収入(前年同期は1,155,281千円の支出)となりました。これは主に、短期借入による収入が19,004,038千円となったことによるものです。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題についての重要な変更または新たな発生はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、18,754千円です。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6)人員数

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数は業容の拡大に伴い、前連結会計年度末より587名増加し、1,564名となっております。

 これは主に、平成27年10月付でMIMSグループを子会社化したことによるものです。