当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間における売上収益は1,175,041千円(前年同期比4.8%増)、営業利益は208,474千円(前年同期比71.5%増)、税引前四半期利益は210,774千円(前年同期比102.0%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は138,873千円(前年同期比599.6%増)となりました。
1.1 背景となる経済環境
当第3四半期連結累計期間における国内経済は、力強さを欠くものの穏やかな持ち直し基調となっております。そのような中、当社グループが属するIT(情報技術)産業においては、総じて安定したIT予算が確保できており、短期的には安定した投資状況が続くものとみられます。また、クラウド(※)や、IoT(※)といった新たな領域では投資を進める企業も引き続き増加しつつあります。
1.2 当社グループの取り組み
このような国内経済状況の中、当社グループは、国内のみならず国外市場での大きな成長を目指しています。日本国内においては、当連結会計年度を通じて主力製品「ASTERIA」において売上をさらに伸ばすことに尽力しつつ、当社グループが得意とするクラウド技術、スマートデバイス技術を製品化した「Handbook」において積極的な営業・マーケティング活動を進めました。国外においては、これまでに中国杭州市と中国香港特別行政区に研究開発子会社、中国上海市と米国カリフォルニア州に販売子会社及びシンガポールに販売・研究開発子会社を有しております。
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製品別売上 |
ASTERIA |
Handbook |
その他の製品 |
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972,336千円 (前年実績929,682千円) |
182,033千円 (前年実績171,282千円) |
20,672千円 (前年実績19,815千円) |
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内容 |
ASTERIAの売上としては、主としてライセンス売上とサポート売上(ライセンス料の15%(年額))によって構成されています。また、2014年度から開始したASTERIA WARPのサブスクリプション売上と、新ラインアップASTERIA WARP “Core”の売上(売上区分では「サービス」に計上)も包含します。 |
Handbookの売上としては、Handbookサービスの月額利用料(年間契約も12ヶ月に按分計上)が主となっています。ただし、過去に販売したライセンス版(オンプレミス)に対するサポート売上が若干存在します。 |
その他の製品として、SnapCal、lino、ExtenXLSなどが存在します。SnapCal、linoは世界市場調査を兼ねた製品で、現時点では売上を追求していませんがユーザーの7割以上が海外です。ExtenXLSは2011年に買収した米国企業の製品で当時からのユーザーからの継続的なライセンス売上が存在します。
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当第3四半期連結累計期間における、売上区分別の経営成績の分析は以下の通りです。
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ライセンス |
売上高 |
前年実績 |
前年同期比 |
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385,721千円 |
418,442千円 |
92.2% |
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定性的情報 |
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ライセンス売上は、当社ソフトウェアの半永久的使用権の対価です。そのため、季節変動や、企業のIT投資の状況の影響を受け易く売上が安定しないという特徴があります。 当第3四半期において、Cloud Payment社、信興テクノミスト社と共同で、「経理のミカタ×データ連携」による、ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)ソリューションの発売を発表いたしました。料金計算から請求書作成、集金などのプロセスの自動化を実現し、経理業務の工数削減に寄与出来るソリューションとして2017年1月10日より販売を開始しております。 2016年10月に「ASTERIA WARP」の新バージョン「ASTERIA WARP 1610」の出荷を開始しました。また、Google社のクラウドサービスやFacebook、TwitterといったSNSに対応した新たなオプション・アダプターの販売を開始いたしました。当第3四半期は既存ユーザーにおけるディザスタリカバリ(災害などによる被害からの回復措置)サイトの構築案件や他社ETL製品のリプレース案件などが売上に貢献しました。 2016年12月末における累計導入社数は5,928社となり、国内市場における10年連続シェアNo.1も獲得いたしました。(シェア出典:テクノ・システム・リサーチ社「2016年ソフトウェアマーケティング総覧EAI/ESB市場編」) このような活動にもかかわらず、クラウド化の進展により、Handbookのライセンス売上が前年同期比でおおよそ半減し、またASTERIAにおいても新規導入が徐々にサブスクリプション型に移行していることなどに伴い当第3四半期においてライセンス売上高は伸び悩みライセンス売上高は、前年同期比で92.2%となりました。 |
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サポート |
売上高 |
前年実績 |
前年同期比 |
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568,474千円 |
514,016千円 |
110.6% |
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定性的情報 |
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サポート売上は、既存のお客様から製品のサポート(技術支援、製品の更新など)を行う対価をいただく売上です。そのため、季節変動を受けにくいという特徴がありますが、保守契約更新料など一部一時的な売上も存在します。 当社では、サポート売上の着実な伸張のために、「保守割」サービスを引き続き提供するなど、サポート契約をいただいているお客様の満足度向上を図っています。さらに、2016年4月からは問い合わせ管理システムを一新し、レスポンススピードの向上などを通じて顧客満足度の向上に努めています。また2016年10月には顧客管理システムを一新し、サポートの契約状況の把握や分析をより迅速かつ効率的にできるようにしました。 このような活動の結果、サポート売上高は前年同期比で110.6%となりました。 |
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サービス |
売上高 |
前年実績 |
前年同期比 |
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220,846千円 |
188,320千円 |
117.3% |
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定性的情報 |
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サービス売上は、「ネットサービス」、「教育サービス」、「サブスクリプションサービス」の3つのサービスで構成されています。 「ネットサービス」は、スマートデバイス向け情報配信・共有サービス「Handbook」を中心とするインターネットを介してソフトウェアを提供するサービスです。 「Handbook」は、スマートデバイス向けの情報配信・共有サービスで、主に企業や教育機関で活用されています。 「Handbook」は当第3四半期に製品サービスの拡張としてVR技術を利用した360度画像・動画への対応を行い、新たなニーズとして空間全体のアピールを行うサービス業や不動産業、さらに空間全体の把握が必要な建設業界へのアプローチを強化いたしました。また当第3四半期の導入傾向としては、卸・小売など流通業での営業担当者の電子カタログにおける利用が多く、スマートデバイス導入も積極的に進む同業種での導入は、今後も安定してHandbookの新規獲得を牽引していくものと見込んでおります。 このような活動の結果として、2016年12月末における「Handbook」の累計契約件数は1,170件となりました。 これに加え、2016年10月にIoTソフトウェア基盤事業の第1弾としてIoT機器の現場業務での活用を促進するモバイルクラウド基盤「Platio(プラティオ)」を発表し、2017年2月に販売を開始いたしました。 「教育サービス」は、当社が当社製品の研修を提供するものです。 「サブスクリプションサービス」は「ASTERIA WARP」をクラウド使用などの新しい使用形態に対応した月額使用料型で提供するサービスです。2016年10月には、新ラインアップとして、基本的な機能に絞り多彩な用途に利用が可能な「ASTERIA WARP “Core”」のサブスクリプション提供も開始しております。これらの売上は、前年同期比で259.7%と大幅に伸長しました。 このような活動の結果、サービス売上高は、前年同期比117.3%と伸張しました。 |
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合 計 |
売上高 |
前年実績 |
前年同期比 |
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1,175,041千円 |
1,120,778千円 |
104.8% |
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※用語解説
・クラウド=〔Cloud〕企業がハードウェアやソフトウェアの資産を自前で持たずにインターネット上に存在するハードウェアやソフトウェアを必要に応じて利用する形態。
・IoT=〔Internet of Things〕あらゆる「モノ」がインターネットに接続される仕組み。
・SaaS=〔Software As A Service〕ソフトウェアを顧客に渡さず、ソフトウェアベンダーが管理するインターネット上のサーバーに設置してサービスとして提供する形態。
・VR=〔Virtual Reality〕人間の感覚器官に働きかけ、現実ではないが実質的に現実のように感じられる環境を人工的に作り出す技術の総称。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より351,235千円減少し1,492,984千円となりました。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は263,453千円となりました。主に税引前四半期利益210,774千円及び営業債権及びその他の債権の減少額91,534千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は526,166千円となりました。主な増減要因は、定期預金の預入300,000千円及び投資の取得152,007千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は84,535千円となりました。主に長期借入金の返済による支出49,998千円及び配当金の支払い45,219千円によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は84,955千円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。