第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間(2018年4月~12月)における当社グループの業績は、前年同期比で増収減益となりました。主力製品である「ASTERIA Warp」(アステリア ワープ)、「Handbook」(ハンドブック)が引き続き成長したことに加え、海外を中心として提供するデザインサービスも新規顧客を獲得するなど堅調に推移した結果、第3四半期連結累計期間として売上収益は上場来最高となりました。一方で、将来の成長に向けた人材の強化による人件費及び積極的な販売促進施策の展開にかかる投資を戦略的に増加させたことに加え、This Place社買収にかかるアーンアウト(成果報酬型買収対価)の増加により、営業利益及び四半期利益は減少しました。

 

当第3四半期連結累計期間(以下、「当第3四半期」)における連結業績は以下の通りです。

区分

前第3四半期

当第3四半期

前年同期比

売上収益

2,403,302千円

2,521,442千円

4.9%増

営業利益

500,824千円

163,079千円

67.4%減

税引前四半期利益

382,631千円

214,290千円

44.0%減

親会社の所有者に帰属する四半期利益

183,179千円

100,093千円

45.4%減

 

ビジネスユニット別の売上状況は以下の通りです

ビジネスユニット

売上

内容

エンタープライズ

1,157,805千円

(前年同期比:105.1%

 本ビジネスユニットは、データ連携ミドルウェア「ASTERIA Warp」事業とAI搭載IoT統合エッジウェア「Gravio」(グラヴィオ)事業を展開しています。「ASTERIA Warp」の売上は、主としてライセンス売上とサポート売上(ライセンス料の15%(年額))によって構成されています。また、月額利用料型売上(売上区分では「サブスクリプション」に計上、以下同様)も包含します。

 「Gravio」の売上は、サービスの月額利用料です。

ネットサービス

214,732千円

(前年同期比:108.4%

 本ビジネスユニットは、モバイル向けコンテンツ管理システム「Handbook」事業とモバイルアプリ制作プラットフォーム「Platio」(プラティオ)事業を展開しています。「Handbook」の売上は、主としてサービスの月額利用料(年間契約も12ヶ月に配賦計上)ですが、過去に販売したライセンス版(オンプレミス)に対するサポート売上が若干含まれています。

 「Platio」の売上は、サービスの月額利用料です。

デザイン

1,141,851千円

(前年同期比:104.5%

 

 本ビジネスユニットは、顧客企業のブランディング戦略のコンサルティング、ウェブやモバイルアプリのデザインに関するコンサルティング、開発支援等を提供しています。

その他

7,054千円

(前年同期比:64.7%

 上記のほか、「SnapCal」、「lino」、「ExtenXLS」などが存在します。「SnapCal」、「lino」は世界市場調査を兼ねた製品で、ほとんどは無料版での提供ですが、ユーザーの7割以上が海外です。「ExtenXLS」は2011年に買収した米国企業の製品で、今年度での販売終了を予定しています。

 

 

当第3四半期連結累計期間における、売上区分別の経営成績の分析は以下の通りです。

ライセンス

売上高

前年実績

前年同期比

442,905千円

444,267千円

99.7%

定性的情報

ライセンス売上は、当社ソフトウェアの半永久的使用権の対価です。そのため、季節変動や、企業のIT投資の状況の影響を受け易く売上が安定しにくいという特徴があります。

当第3四半期においては「ASTERIA Warp」の最新バージョン“1812”をリリースしました。LINE、Slack、Excel、PDFといった業務で利用されるアプリケーションとの連携機能を強化し、さらなる業務の自動化を実現します。また、接続性向上のための「アダプター開発プログラム」の一つとして、イノルールズ株式会社が「InnoRules BRMS for ASTERIA Warp」を含めて提供を開始しました。また、「ASTERIA Warp」の導入企業限定の「AUG FESTA 2018」を東京・大阪で開催。参加者登録は合計500名を超えるAUG史上最大のイベントとなりました。導入企業数は順調に増加しており、2018年12月末における累計導入社数は7,575社となりました。

また、市場シェアは12年連続No.1(※1)を記録しております。

このような活動の結果にもかかわらず、ライセンス売上収益は前年同期比で99.7%となりました

サブスクリプション

売上収益

前年実績

前年同期比

276,684千円

235,656千円

117.4%

定性的情報

サブスクリプション売上は、当社のソフトウェアを月額使用料型で提供するサービスによる売上で、現在下記の4つの製品で構成されています。

①「Handbook」は、当第3四半期において、東海東京証券株式会社様の全営業員1,000名の利用に採用されるなど、引き続き現場に対する営業・販売力強化のツールとしての活用が進み、契約累計1,483件と着実に伸張しています。その結果、モバイルコンテンツ管理市場の4つのカテゴリでNo.1(※2)のシェアを獲得しました。また、営業人員の人手不足の解決策として注目を集めている「Sales Tech」の分野での展開も進めています。さらに、企業のペーパーレス化用途での採用も進み、株式会社ATグループ様、株式会社ホテルグランヴィア岡山様、津山商工会議所様、株式会社マルイ様など様々な企業の事例を公開しました。

②「ASTERIA Warp」のサブスクリプション売上には、「ASTERIA Warp」とほぼ同等の機能を使用可能なものと、基本的な機能に絞り多彩な用途に利用が可能な「ASTERIA Warp Core」があります。この「ASTERIA Warp Core」を専門で取り扱うASTERIAサブスクリプションパートナーの数は順調に増加しており、当第3四半期においては「ロボットERPツバイソ」との連携販売を狙いツバイソ株式会社、超高速開発基盤「OutSystems」との連携販売を狙い株式会社BlueMemeとパートナー契約を締結しました。このような活動の結果、これらの売上は、前年同期比で374.0%と大幅に伸長しました。

③「Gravio」は、2018年10月に新バージョンの出荷を開始しました。新バージョンでは、センサーを無料貸与するなどこれまでにない販売促進施策を採り、第3四半期において100件を超える申し込みを得ています。売上はまだ僅少ですが、関係会社との協業を進め、中長期的に大きな柱に成長するよう注力しています。

④「Platio」は、従来のIoTでの利用促進に加え、企業内での現場業務効率化を行うサービスとしての展開を推進しています。「Handbook」ユーザーをはじめ、当社の顧客に対するクロスセルの販売施策を展開するなど、ターゲットを拡大し新たな契約獲得のための活動も行っています。その結果、新規契約が順調に増加し、株式会社銀座メガネ様、SCSK株式会社様、株式会社エアサーブ様などの採用事例を公開しました。

このような活動の結果、サブスクリプション売上収益は前年同期比117.4%となりました。

 

 

サポート

売上高

前年実績

前年同期比

653,058千円

618,593千円

105.6%

定性的情報

サポート売上は、既存のお客様から製品のサポート(技術支援、製品の更新など)を行う対価をいただく売上です。そのため、季節変動を受けにくく、上場以来一貫して安定成長をしています。当社では、サポート売上の着実な伸張のために、ユーザーコミュニティであるAUG(ASTERIA User Group)の交流イベントを開催するほか、当社が提供する教育サービス等に利用可能なアステリアポイント(旧インフォテリアポイント)制度を引き続き展開するなど、サポート契約をいただいているお客様の満足度向上を図っています。

このような活動の結果、サポート売上収益は前年同期比105.6%となりました

 

サービス

売上高

前年実績

前年同期比

1,148,794千円

1,104,786千円

104.0%

定性的情報

サービス売上は、「デザインサービス」、「教育サービス」の2つのサービスで構成されています。

「デザインサービス」は、前期におけるThis Place社の買収の結果、提供を開始したサービスで、顧客企業のブランディング戦略のコンサルティング、ウェブやモバイルアプリのデザインに関するコンサルティング、開発支援を行っています。当第3四半期においても、引き続き米国大手携帯キャリア企業や欧州大手のスーパーマーケットチェーン企業へサービスを提供するとともに、新たに米国大手航空機製造会社も顧客に加わりました。

「教育サービス」は、当社が当社製品の研修を提供するものです。

このような活動の結果、サービス売上収益は、前年同期比104.0%となりました。

合 計

売上高

前年実績

前年同期比

2,521,442千円

2,403,302千円

104.9%

 

※1:株式会社テクノ・システム・リサーチ「2018年ソフトウェアマーケティング総覧EAI/ESB市場編」

※2株式会社アイ・ティ・アール「ITR Market View:ユニファイド・エンドポイント管理市場2018」

   ミック経済研究所「コラボレーション/モバイル管理 パッケージソフトの市場展望」(2018年度版)

 

 

(2)財政状態の状況

① 資産

 当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ681,301千円減少し、6,878,344千円となりました。このうち、流動資産は707,361千円減少し、3,936,438千円となり、非流動資産は26,061千円増加し、2,941,906千円となりました。これらの主な要因は、流動資産において、営業債権及びその他の債権が320,924千円増加したことに対し、現金及び現金同等物が963,448千円減少したことによるものです。

② 負債

 当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ533,891千円減少し、1,392,139千円となりました。このうち、流動負債は340,557千円減少し、788,066千円となり、非流動負債は193,334千円減少し、604,073千円となりました。これらの主な要因は、流動負債において未払法人所得税等が118,583千円減少及びその他の流動負債が170,087千円減少したこと、非流動負債においてその他の金融負債が164,220千円減少したことによるものです。

③ 資本

 当第3四半期連結会計期間末における資本は、前連結会計年度末に比べ147,410千円減少し、5,486,205千円となりました。この主な要因は、資本剰余金が232,552千円増加したことに対し、自己株式が232,243千円増加及びその他の資本の構成要素が153,072千円減少したことによるものです。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より963,448千円減少し、3,255,829千円となりました。

当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、使用した資金は187,463千円(前年同期659,980千円の獲得)となりました。主に税引前四半期利益214,290千円及び減価償却及び償却費107,848千円の増加に対し、営業債権及びその他の債権の増減額346,339千円及び営業債務及びその他の債務の増減額58,308千円が減少したことによるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、使用した資金は376,774千円(前年同期905,813千円の使用)となりました。主な増減要因は、有形固定資産の取得による支出138,649千円、投資による支出171,608千円及び子会社株式の取得による支出74,260千円によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、使用した資金は460,262千円(前年同期1,941,676千円の獲得)となりました。主に新株の発行(新株予約権の行使)による収入138,359千円に対し、自己株式の取得による支出502,152千円によるものです。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は55,437千円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6)経営者の問題意識と今後の方針について

当第3四半期連結累計期間において、経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断する客観的な指標等については、重要な変更はありません。

 

 

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。