当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間における売上高は1,748,503千円、2024年5月15日公表の通期業績予想に対し43.5%の進捗となりました。
なお、2024年8月1日付で子会社であった株式会社エイムを吸収合併したことに伴い、ソフトウェアサービス事業は、当社及び株式会社グレープシステムに属する事業となりました。
「ソフトウェアプロダクト事業」は、組込みネットワーク、セキュリティ&リアルタイムOS関連製品、高速起動製品、データベース製品等の主に自社開発によるデバイス組込み用ソフトウェアの開発および販売等に関するセグメントであります。
「ソフトウェアディストリビューション事業」は、海外ソフトウェアの輸入販売およびテクニカルサポートに関するセグメントであります。
「ソフトウェアサービス事業」は、組込みソフトウェア等の受託を中心とした各種ソフトウェアの設計、開発およびデータコンテンツのライセンス販売等に関するセグメントであります。
「データアナリティクス事業」は、株式会社ライトストーンにおける、統計・数値データ解析ソフトウェアの販売等に関するセグメントであります。
セグメント別の売上内訳及び事業状況は、以下のとおりであります。
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セグメント |
当中間連結会計期間 |
前中間連結会計期間 |
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売上高(注) (千円) |
売上割合 (%) |
売上高(注) (千円) |
売上割合 (%) |
|
|
ソフトウェアプロダクト事業 |
352,891 |
20.2 |
283,362 |
22.8 |
|
ソフトウェアディストリビューション事業 |
628,990 |
36.0 |
514,683 |
41.4 |
|
ソフトウェアサービス事業 |
414,487 |
23.7 |
113,610 |
9.1 |
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データアナリティクス事業 |
352,135 |
20.1 |
331,316 |
26.7 |
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合計 |
1,748,503 |
100.0 |
1,242,971 |
100.0 |
(注)売上高は、セグメント間取引を消去しております。
■ソフトウェアプロダクト事業
当事業は、高速起動製品における国内外の車載機器関連および海外民生機器の既存顧客からのロイヤルティ売上、また、データベース製品における産業機器の既存顧客からのロイヤルティ売上、さらに、音声コードUni-Voice(ユニボイス)製品の印刷関連の既存顧客からのロイヤルティ売上を中心に、売上高352,891千円(前年同期比24.5%増)、セグメント損失76,959千円(前年同期は26,393千円の損失)となりました。
セグメント売上高の増加要因は、グレープシステム(GS社)売上分の追加によるものです。一方、セグメント損失の増加要因は、既存顧客の一部製品生産終了によるロイヤルティ売上が減少したことによるものです。
■ソフトウェアディストリビューション事業
当事業は、BIOS、Bluetooth、ネットワークマネジメント等の海外製品における既存顧客からのロイヤルティおよび受託開発売上、また、コード解析・セキュリティ検証ツールの既存および新規顧客へのライセンス販売を中心に、売上高628,990千円(前年同期比22.2%増)、セグメント損失21,555千円(前年同期は40,151千円の損失)となりました。
セグメント売上高の増加と損失の減少要因は、既存顧客向けライセンス売上の前倒しと新規顧客への開発ライセンス販売に加えて、GS社売上分の追加および円安による為替の影響によるものです。
■ソフトウェアサービス事業
当事業は、既存顧客からの各種受託開発売上、データコンテンツ「YOMI」に関する車載機器向けを中心としたライセンス売上に加え、GS社の受託開発売上追加により、売上高414,487千円(前年同期比264.8%増)、セグメント利益5,685千円(前年同期は225千円の損失)となりました。
■データアナリティクス事業
当事業は、前年同期に発生したスポット案件の売上を、一般企業および政府機関へのパッケージソフト売上増加により補い、売上高352,135千円(前年同期比6.3%増)、為替の影響によりセグメント損失5,185千円(前年同期は6,281千円の損失)となりました。
以上の結果、当中間連結会計期間の業績は売上高1,748,503千円(前年同期比40.7%増)、営業損失98,015千円(前年同期は73,050千円の損失)、経常損失98,038千円(前年同期は62,899千円の損失)、親会社株主に帰属する中間純損失68,066千円(前年同期は58,904千円の損失)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は1,463,009千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、増加した資金は200,462千円(前年同期は184,531千円の増加)となりました。これは主に、売上債権の増減額の減少によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、増加した資金は54,369千円(前年同期は292,212千円の減少)となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、減少した資金は192,232千円(前年同期は110,735千円の減少)となりました。これは主に、短期借入金の減少によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において新たに発生した事業上及び財務上の対処すべき課題は、特にありません。
(4)研究開発活動
当中間連結会計期間における研究開発活動の金額は、20,999千円であります。なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等若しくは経営指標等
当中間連結会計期間において、経営方針・経営戦略若しくは経営指標等について新たな定め又は重要な変更は、特にありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
(流動資産)
当中間連結会計期間末における流動資産は、2,087,720千円(前連結会計年度比562,625千円減)となりました。その主な要因は、受取手形及び売掛金の減少であります。
(固定資産)
当中間連結会計期間末における固定資産は、992,613千円(前連結会計年度比89,498千円減)となりました。その主な要因は、のれんの減少であります。
(流動負債)
当中間連結会計期間末における流動負債は、491,407千円(前連結会計年度比473,228千円減)となりました。その主な要因は、買掛金、短期借入金及び1年内返済予定の長期借入金の減少であります。
(固定負債)
当中間連結会計期間末における固定負債は、338,755千円(前連結会計年度比95,645千円減)となりました。その主な要因は、役員退職慰労引当金の減少であります。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産は、2,250,172千円(前連結会計年度比83,250千円減)となりました。その主な要因は、利益剰余金の減少であります。
当社及び当社の100%子会社である株式会社エイムは、2024年5月21日開催の取締役会において、2024年8月1日を効力発生日として両社の合併を決議し、当社を吸収合併存続会社、株式会社エイムを吸収合併消滅会社とする吸収合併に係る合併契約を締結いたしました。なお、本合併は、2024年6月27日の当社の株主総会で承認可決され、2024年8月1日付で実行しております。
詳細は、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載のとおりであります。