文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善が続く等、引き続き緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、海外の政治情勢や金融政策、東アジアの地政学的リスクの高まりによる影響等には留意する必要があり、景気動向は依然として先行き不透明な状況となっております。
このような状況のなか、当社グループは、「あしたの流通を創造する」をブランドステートメントと掲げ、①利便性拡大のためのサービス徹底強化、②流通スピードの高速化(物流・決済)、③競争力あるサービス利用料の追求等の改革を推進し、社会的価値、経済的価値の更なる向上に努めております。
この結果、四輪事業は、前年同期を上回る水準で堅調に推移しましたが、デジタルプロダクツ事業は、前年同期の中古スマートフォンの流通量、取扱手数料を確保するに至らず、当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は14,680,701千円(前年同期比1.1%増)、営業利益は2,610,040千円(前年同期比7.4%減)、経常利益は2,668,062千円(前年同期比5.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,449,755千円(前年同期比3.0%増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
① 四輪事業
当事業は、中古車TVオークション(※1)、共有在庫市場(※2)、ライブ中継オークション(※3)、落札代行サービス(※4)及び車両検査サービス(※5)等で構成されています。
当事業と関連の深い自動車業界では、当第3四半期連結累計期間の新車登録台数(※6)は、前年同期比7.5%増の406万台、中古車の登録台数(※7)は、同2.4%増の528万台、中古車オークション市場の出品台数(※8)は、同5.8%増の576万台、成約台数(※8)は、同6.3%増の361万台とそれぞれ前年同期を上回る結果となりました。このような市場動向の好転に加え、中古車TVオークションは、ディーラー系、レンタル・リース系、大手買取店などをターゲットとした出品誘致が奏功したことにより成約率が上昇、落札代行サービスは、検索システムの刷新により会員利便性が向上、車両検査サービスは、現車オークション会場や大手中古車情報誌からの受託検査台数が増加しました。以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は8,615,564千円(前年同期比5.9%増)、営業利益は2,610,152千円(前年同期比8.2%増)となりました。
(※1)中古車TVオークションとは、当社が主催するオンラインで行う会員制のリアルタイムのオークションのことです。
(※2)共有在庫市場とは、当社の会員ネットワークを活用し、会員が所有する中古車店頭在庫の情報を会員間で共有し取引する市場のことです。
(※3)ライブ中継オークションとは、当社が業者間取引の市場である現車オークション会場と提携し、現車オークション会場が主催するオークションを中継するサービスのことです。
(※4)落札代行サービスとは、株式会社アイオークが業者間取引の市場である現車オークション会場等に出品される中古車の落札・出品・決済・輸送の代行を行うサービスのことです。
(※5)車両検査サービスとは、株式会社AISが出品車両の検査及び車両検査技能に関する研修を行うサービスのことです。
(※6)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料より
(※7)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料及び一般社団法人全国軽自動車協会連合会の統計資料より
(※8)ユーストカー総合版より
② デジタルプロダクツ事業
当事業は、中古スマートフォン・中古PC等の中古デジタル機器のオークション及び流通に付随するサービスで構成されています。
海外バイヤーの新規獲得や中古スマートフォンの流通量、取扱高は概ね順調に推移しました。しかしながら、第4四半期に発売予定の新型スマートフォンへの期待による端末の買い控えにより、買替需要が当初の想定を下回ったことや、流通する主要スマートフォンが高額遷移し良質な端末が多く流通したため取扱手数料が減少した結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は3,162,100千円(前年同期比13.6%減)、営業利益は1,667,588千円(前年同期比16.1%減)となりました。
③その他情報流通事業
当事業は、中古バイク、花き(切花・鉢物)、ブランド品のオークション及び流通に付随するサービスで構成されています。
中古バイクは、大手会員や地方都市を中心とした会員を対象に囲い込み策を実施し、出品誘致の強化に取り組みました。花き(切花・鉢物)は、会員顧客のニーズに合わせた物流サービスの強化、新会員体系導入による会員獲得の強化に取り組みました。ブランド品は、FC加盟店をターゲットとした参加促進策や取扱商材数拡大の推進に加え、海外会員の獲得にも注力し、取扱高が増加しました。以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は1,946,610千円(前年同期比1.6%増)、営業利益は579,528千円(前年同期比27.7%増)となりました。
④その他事業
当事業は、カー用品のネット販売、システム開発及び提供、通信及び運営保守サービスの提供、中古医療機器オークション、海外事業等で構成されています。
当第3四半期連結累計期間の売上高は1,487,468千円(前年同期比6.4%増)、営業損失は116,407千円(前年同期は営業利益28,692千円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて1,953,195千円増加し、27,399,262千円となりました。これは主に、現金及び預金が849,181千円、オークション貸勘定が1,228,863千円、有形固定資産が198,978千円、投資その他の資産が55,057千円増加し、売掛金が19,486千円、無形固定資産が514,035千円減少したことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べて2,275,741千円減少し、11,030,807千円となりました。これは主に、買掛金が89,517千円、その他の引当金が134,238千円、退職給付に係る負債が78,238千円増加し、オークション借勘定が384,708千円、短期借入金が1,400,000千円、未払法人税等が598,376千円減少したことによるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて4,228,937千円増加し、16,368,454千円となりました。これは主に、資本金が1,518,405千円、資本剰余金が1,082,144千円、利益剰余金が1,098,859千円、非支配株主持分が29,360千円増加し、自己株式が515,032千円、為替換算調整勘定が11,708千円減少したことによるものであります。