第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 業績の状況

 当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、政府の経済政策や日銀の金融政策の効果により、企業収益や雇用・所得環境の改善が続く等、引き続き緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、相次いでいる自然災害、通商問題の動向、海外経済の不確実性が経済に与える影響には引き続き留意する必要があり、景気動向は依然として先行き不透明な状況となっております。
 このような環境下において、当社は、「あしたの流通を創造する」をブランドステートメントと掲げ、①次世代の情報流通・新サービスの創造、②競合を凌駕するサービス徹底強化、③海外事業モデルの確立・事業展開等の改革を推進し、社会的価値、経済的価値の更なる向上に努めております。
 このような状況により、四輪事業は、厳しい市場動向が続くなか主に落札代行サービスが軟調に推移した影響により減収増益となり、デジタルプロダクツ事業は、新型スマートフォンへの期待から端末が買い控えられ、中古スマートフォンの流通台数が減少した影響等により減収減益となりました。
 この結果、当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は14,420,990千円(前年同期比1.8%減)営業利益は2,521,046千円(前年同期比3.4%減)経常利益は2,620,528千円(前年同期比1.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,443,611千円(前年同期比0.4%減)となりました。

 

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
 第1四半期連結会計期間より、従来報告セグメント以外の「その他」の区分に含めていたカー用品の通信販売事業について、経営管理手法の見直しにより、「四輪事業」の区分に含めて開示することにいたしました。
 以下の前年同期比較につきましては、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。

 

(イ)四輪事業

 当事業は、中古車オークション(※1)、共有在庫市場(※2)、ライブ中継オークション(※3)、落札代行サービス(※4)、車両検査サービス(※5)等で構成されています。
 当事業と関連の深い自動車業界では、当第3四半期連結累計期間の新車登録台数(※6)は、前年同期比0.9%減の402万台、中古車の登録台数(※7)は、同0.8%減の524万台、中古車オークション市場の出品台数(※8)は、同3.8%減の554万台、成約台数(※8)は、同0.2%減の361万台となりました。
 当社の中古車オークションでは、ディーラー系、レンタル・リース系、大手買取店等をターゲットとした出品誘致が奏功したことにより、出品台数・成約台数・成約率がそれぞれ上昇しました。ライブ中継オークションでは、複数会場で落札した車両の陸送・決済などを一括処理できる「おまとめサービス」の利用促進キャンペーン等で会員利便性の向上に注力した結果、落札台数が増加しました。しかしながら、落札代行サービスでは、大手入札会場の開催中止に加え、新たに大手現車会場との業務提携終了と相次いだ台風や地震等の自然災害の影響を受け、落札台数が減少しました。
 この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は(セグメント間の内部売上高を含む)8,947,114千円(前年同期比1.7%減)、営業利益は2,813,386千円(前年同期比8.8%増)となりました。

(※1)中古車オークションとは、当社が主催するオンラインで行う会員制のリアルタイム中古車オークションのことです。

(※2)共有在庫市場とは、当社の会員ネットワークを活用し、会員が所有する中古車店頭在庫の情報を会員間で共有し取引する市場のことです。

(※3)ライブ中継オークションとは、当社が業者間取引の市場である現車オークション会場と提携し、現車オークション会場が主催するオークションを中継するサービスのことです。

(※4)落札代行サービスとは、株式会社アイオークが業者間取引の市場である現車オークション会場等に出品される中古車の落札・出品・決済・輸送の代行を行うサービスのことです。

(※5)車両検査サービスとは、株式会社AISが出品車両の検査及び車両検査技能に関する研修を行うサービスのことです。

(※6)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料より

(※7)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料及び一般社団法人全国軽自動車協会連合会の統計資料より

(※8)ユーストカー総合版より 

 

(ロ)デジタルプロダクツ事業

 当事業は、中古スマートフォン・中古PC等の中古デジタル機器のオークション及び流通に付随するサービスで構成されています。
 今秋にリリースされる新型スマートフォンへの期待による端末の買い控えや、端末価格の高額化による端末の長期保有傾向の影響により、流通台数・取扱高は前年同期を下回る水準で推移しました。施策面では、第4四半期に迎える最需要期に備えるべく、海外バイヤー網の拡大によるバイイングパワーの底上げ、価格優位性確保のための流通品質の強化に取り組みました。
 この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は2,809,369千円(前年同期比11.2%減)、営業利益は1,533,732千円(前年同期比8.0%減)となりました。

 

(ハ)その他情報流通事業

 当事業は、中古バイク、花き(切花・鉢物)、ブランド品のオークション及び流通に付随するサービスで構成されています。
 中古バイクは、厳しい市場動向が続くなか、総出品台数は前年同期の水準を維持するものの、小売り不振の影響から成約台数は減少しました。花き(切花・鉢物)は、台風等の自然災害の影響により全国的に品薄状態が続いたためオークション成約単価が上昇する傾向が続きましたが、集荷数の確保が軟調に推移し取扱高は前年同期の水準となりました。また、東北エリアの会員を獲得し、物流網の拡大を図りました。ブランド品は、堅調な市場動向を背景に各種施策が奏功した結果、出品点数・取扱高がそれぞれ前年同期を大幅に上回りました。また、海外バイヤーの新規獲得に注力し、海外からの積極的な応札によるオークション流通の活性化に取り組みました。
 この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は(セグメント間の内部売上高を含む)1,983,433千円(前年同期比1.9%増)、営業利益は463,800千円(前年同期比20.0%減)となりました。

 

(ニ)その他事業

 当事業は、システム開発及び提供、通信及び運営保守サービスの提供、中古医療機器関連事業、海外事業等で構成されています。
 当第3四半期連結累計期間の売上高は(セグメント間の内部売上高を含む)1,318,058千円(前年同期比42.2%増)、営業損失は194,528千円(前年同期は営業損失92,811千円)となりました。

 

 (2) 財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて765,370千円減少し、26,879,146千円となりました。これは主に、売掛金が680千円、オークション貸勘定が1,206,679千円増加したものの、現金及び預金が1,412,642千円、有形固定資産が37,277千円、無形固定資産が278,918千円、投資その他の資産が8,480千円減少したことによるものであります。

負債合計は、前連結会計年度末に比べて1,244,573千円減少し、9,640,557千円となりました。これは主に、その他の引当金が151,913千円、株式給付引当金が31,021千円、退職給付に係る負債が46,216千円増加したものの、買掛金が108,790千円、オークション借勘定が1,023,389千円、未払法人税等が306,708千円減少したことによるものであります。

純資産合計は、前連結会計年度末に比べて479,203千円増加し、17,238,589千円となりました。これは主に、資本金が29,819千円、資本剰余金が29,819千円、利益剰余金が737,262千円、自己株式が248,596千円、非支配株主持分が25,037千円増加したものの、その他有価証券評価差額金が98,831千円減少したことによるものであります。