第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更があった事項は、次のとおりです。

なお、文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

また、以下の見出しに付された項目番号は、前事業年度の有価証券報告書における「第一部  企業情報  第2  事業の状況  3  事業等のリスク」の項目番号に対応したものです。

 

(1) 当社グループの事業について

 ⅷ 工場の閉鎖または操業停止について

   技術上の問題、使用原材料の供給停止、インフルエンザ等のパンデミック、火災、地震、その他の災害等

  により工場が閉鎖または操業停止となる可能性があります。この場合、製品の供給が妨げられ、当社グルー

  プの業績に影響を及ぼす可能性があります。 

 

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループ(当社及び当社の関係会

社)が判断したものであります。

 また、第1四半期連結会計期間において、株式会社ジャパンギャルズの全株式を取得し連結子会社化したことに

より、第1四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期連結累計期間及び前連

結会計年度末との比較分析は行っておりません。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間(2023年7月1日~2024年3月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行後、個人消費やインバウンド需要が回復する等緩やかな社会経済活動の正常化が進みました。また、2024年に入ると、雇用・所得環境の改善や、企業の設備投資が増える等内需回復が進み、経済の好循環が定着していくとみられています。一方、長期に渡るウクライナ、中東情勢等の影響による原材料やエネルギーコストの高騰、1ドル150円を超える円安が進む等、依然として先行きの不透明な状況が続いています。 

 このような状況のなか、当社グループ第3四半期連結累計期間における売上高につきましては、旅行需要およびイ

ンバウンド需要が拡大したことからトラベル商品の売上が好調に推移しました。海外販売につきましては中国に子会

社を設立し直接販売体制の準備が完了、本格的な運用を開始しました。また、2023年2月より販売開始した「BRU

NOカタログギフト」は好調に推移し2024年3月は過去最高の単月販売額となりました。

カタログギフト販売においては、販売好調の要因として、1万円、1万5千円、2万円の3つのコースに加え、ギフトニーズに合わせた5千円コースを追加し4つのコースを展開したこと、また、「BRUNOカタログギフト」は、贈り手が相手の好みに合わせた商品を選択出来る点、おしゃれなデザインのキッチン家電や雑貨が豊富である点から、新生活のギフト等にて好評を得たことが売上の伸びにつながりました。今後一層カタログギフトの販売を拡大するために、様々なシーンで「BRUNOカタログギフト」を利用していただけるようサービスを拡充し、ギフト需要を取込んでいきます。

 また、海外販売においては売上拡大を図るため、販売戦略として代理店販売から直接販売へ切り替えを進めてお

り、2023年11月に中国ECサイトを立ち上げ、現在は4つのECサイトを展開しております。商品戦略としては既存

オリジナル商品に加え、中国市場の「お一人様経済」に合わせた、エアフライヤー、ミニ炊飯器、豆乳メーカー等の

小型キッチン家電販売を開始いたしました。これらの海外戦略により中国市場での売上は伸びております。今後も中

国市場にマッチした商品開発や、サイズやカラーバリエーションの追加等商品展開を進めて、さらなる販売拡大を目

指していきます。

 『BRUNO』ブランド商品は、水筒・ボトル等のアウトドア関連商品や季節家電の売上が好調に推移しました。

一方、コンパクトホットプレート等のキッチン家電の売上は、コロナ特需の反動もあり前年比で下回ったことから、

全体的に『BRUNO』の売上高は前年同期比で85%にとどまりました。

 トラベル商品ブランド『MILESTO』は、インバウンド需要や、トラベル需要を取込むことで「キャリーバッ

グ」や「トラベルバッグ」など各種トラベル関連商品の売上が増加し、『MILESTO』の売上高は前年同期比

142%と拡大しました。

 これらの結果として、当グループの売上高は9,924百万円となりました。

 利益につきましては、円安、原油・原材料高に起因する原価率上昇などの影響もあり、営業利益250百万円、経常利

益104百万円、また、今後の業績を保守的に勘案し当第3四半期連結会計期間末における繰延税金資産を191百万円取

り崩したこともあり、親会社株主に帰属する四半期純損失195百万円となりました。

 

 当第3四半期連結会計期間末における総資産の残高は、10,988百万円となりました。

 流動資産は、8,895百万円となりました。その主な内訳は、現金及び預金が2,368百万円、受取手形及び売掛金が

1,844百万円、商品及び製品が2,763百万円、短期貸付金が1,269百万円となっております。

 固定資産は、2,092百万円となりました。その主な内訳は、有形固定資産が214百万円、無形固定資産が1,520百万

円、投資その他の資産が357百万円となっております。

 流動負債は、3,049百万円となりました。その主な内訳は、支払手形及び買掛金が692百万円、短期借入金が1,225百

万円、1年内返済予定の長期借入金が332百万円となっております。

 固定負債は、2,714百万円となりました。その主な内訳は、長期未払金2,000百万円、長期借入金688百万円となって

おります。

 純資産は、5,225百万円となりました。

 

 セグメントの業績は以下の通りであります。

 住関連ライフスタイル商品製造卸売事業は、子会社ジャパンギャルズにおいて計画を上回った一方で、当社卸売販

売の国内販売におきましては、Eコマース販売を主とする得意先および専門店を有する得意先においてコロナ特需の

反動から売上は減少しました。また海外販売は、前述の通り中国等における販売体制の変更等の影響もあり売上が減

少いたしましたが、中国市場での販売戦略及び商品戦略を本格的に展開しております。結果として住関連ライフスタ

イル商品製造卸売事業の売上高は5,048百万円、営業利益は386百万円となりました。

 住関連ライフスタイル商品小売事業は、Eコマース販売において自社ECサイトではカタログギフトの販売が好調

に推移し売上を伸ばしました。一方、楽天、Amazon等のモールサイトはキッチン家電のコロナ特需の反動から

前年同期比において売上が減少いたしましたが、運用改善等の効果により2024年1月以降は前年の売上を上回ってお

ります。結果としてEコマース販売の売上高は前年同期比96%になりました。直営店販売の売上高はインバウンド需要

やトラベル需要の取り込み、「キャリー」や「トラベルバッグ」などトラベル関連商品の売上が拡大、前年同期比1

24%となりました。これらの結果として、住関連ライフスタイル商品小売事業の売上高は4,850百万円、営業利益は711

百万円となりました。

 デザイン事業においては、売上高は25百万円、営業利益は25百万円となりました。

 

 

(2) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間において該当事項はありません。

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。