第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)経営成績に関する説明

当第3四半期連結累計期間において当社グループは、貴金属事業において国内・海外での貴金属取扱量の増加に努め、環境事業では無機薬品及び外壁用光触媒の販売量増加に向けた活動に、貴金属事業に含めておりますレアメタル・レアアース事業では、新たなリサイクル技術の開発に取り組んでまいりました。

このような中、当社の主力事業である貴金属の取扱量が国内・海外ともに前年同四半期比増加し、売上高は6,296,466千円(前年同四半期比6.6%増)となりました。営業利益は、貴金属事業が好調である等の増加要因もありましたが、レアメタルリサイクル実証事業での一過性の研究開発費138,873千円を計上したことにより146,972千円(前年同四半期比20.3%減)となりました。経常利益は143,641千円(前年同四半期比17.3%減)。親会社株主に帰属する四半期純利益は、レアメタルリサイクル実証事業での補助金受給による特別利益159,193千円の計上により229,680千円(前年同四半期比0.9%減)となりました。

なお、レアメタルリサイクル実証事業は今後も注力し、研究開発の成果による売上・利益への貢献は翌連結会計年度以降を予定しております。

 

各セグメントの業績は、次のとおりです。なお、各セグメントの金額については、セグメント間取引を含んでおります。

また、第2四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。

(貴金属事業)

当事業の主要顧客の属する電子部品・デバイス工業分野の生産は総じて堅調に推移し、当社の貴金属取扱量も増加しました。貴金属相場も平均で前年同水準となり、海外子会社での貴金属取扱量も増加したことから、売上高は5,662,956千円(前年同四半期比5.9%増)となりました。セグメント利益は、レアメタルリサイクル実証事業による全社費用の増加により124,198千円(前年同四半期比34.3%減)となりました。

 

(環境事業)

主力製品である銅ペレットの販売数量は前期を上回ったものの、全社費用の増加等により、売上高は558,244千円(前年同四半期比14.6%増)、セグメント損失は6,656千円(前年同四半期は30,067千円の損失)となりました。

(システム受託開発事業)

計測データ処理システム等の受注が堅調に推移し、売上高は67,371千円(前年同四半期比5.6%増)、セグメント利益は21,485千円(前年同四半期比67.4%増)となりました。

(その他)

その他に含まれる運輸事業等の売上高は107,988千円(前年同四半期比7.1%増)、セグメント利益は4,612千円(前年同四半期比147.3%増)となりました。

 

(2)資産、負債及び純資産の状況

当第3四半期連結会計期間末における資産、負債及び純資産の状況は、以下のとおりであります。

(資産の部)

前連結会計年度末に比べて173,121千円増加し、5,932,737千円となりました。

主な要因は、建物及び構築物が192,500千円増加したことです。

(負債の部)

前連結会計年度末に比べて23,768千円減少し、3,201,539千円となりました。

主な要因は、未払法人税等が83,599千円増加し、借入金が13,107千円、社債が40,000千円、繰延税金負債が61,406千円減少したことです。

(純資産の部)

前連結会計年度末に比べて196,890千円増加し、2,731,197千円となりました。

主な要因は、利益剰余金が191,469千円増加したことです。

 

(3)事業上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業上の対処すべき課題はありません。

 

(4)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、266,543千円であります。

主たる活動は、レアメタルリサイクルの実証実験であり、概要は次のとおりであります。

(背景)

日本産業界の牽引役である高付加価値・高機能製品には、一般にレアメタルに分類される金属が多種使用されています。例えば、超硬工具では高硬度を実現するためにタングステンが使用され、新型の航空エンジンや発電所のタービンには高耐熱性を付与するためにレニウムやタンタル、タングステン等が添加されています。

特に航空機産業等の成長分野においては、今後ともレアメタル需要が増加すると見込まれます。

一方で、リサイクルの見地からこれら製品のマテリアルフローを俯瞰すると、必ずしもレアメタルの国内でのリサイクルがなされていない点が課題となっています。

当社がこれまで培ってきた金属の抽出・精製技術を応用することで、レアメタルリサイクルの課題を解決し、資源の国内循環に貢献することを目的としています。

(回収方法)

・光反応を利用するレアメタル固体化技術

学校法人神奈川大学 理学部 堀久男教授との共同研究

・エマルションフロー法によるレアメタル分離精製の効率化技術

国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 先端基礎研究センター 長縄弘親研究主席との共同研究

・乾式法による高融点金属処理技術

以上の3つの技術の実証、事業化を推進することで、回収率の向上、処理コストの低減に加え、環境負荷の軽減を目指します。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。