文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、米国、欧州が緩やかに景気回復を続けているものの、米国の大統領選挙の行方や英国のEU離脱問題等による世界経済の先行き不透明感から不安定な状況が継続しました。また、我が国経済につきましては、雇用環境の改善が継続しているものの、個人消費が低調に推移したほか、企業の設備投資が伸び悩み、輸出も弱含むなど景気回復への材料が乏しく、急激に進んだ円高の長期化による影響も懸念されることから全体として力強さに欠ける展開となっています。
また、医薬品業界におきましては、薬価基準の引き下げや後発品の普及促進などの薬剤費削減策の強化、主力製品の特許切れ問題及び世界的な新薬の承認審査の厳格化などにより、医薬品開発の競争はますます激化しております。
当社グループが属する医薬品開発業務受託(CRO;Contract Research Organization)業界及び医薬品販売支援(CSO;Contract Sales Organization)業界は、医薬品開発・販売のアウトソーシング化及び国際共同治験(注)の増加を背景として、市場規模は緩やかに拡大しております。
このような環境の下、当第2四半期連結累計期間の業績は、国内業績の好調に加え、海外子会社の業績が順調に拡大したことから、急速に進んだ円高の影響を吸収し、売上高は4,029百万円(前年同四半期比6.6%増)と増収となりました。一方、営業利益は、特に国内での先行的な人材投資による売上原価並びに販売費及び一般管理費の増加や海外子会社の利益貢献が円高により円換算額で縮小したことから1,120百万円(同1.0%減)となりました。また、経常利益は、円高により保有する外貨建ての資産に為替差損が生じたこと等から1,071百万円(同5.8%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は747百万円(同0.1%増)となりました。
(注)「国際共同治験」とは、主要市場国における早期・同時上市を図るため、臨床試験を複数の国または地域
において同時並行的に行うことをいいます。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
①CRO事業
当社グループのCRO事業につきましては、日本、アジア、米国、欧州におけるグローバル受託体制の構築を引き続き強力に推し進めており、この進展が国際共同治験の受託案件増加や子会社業績の拡大を伴い売上の増加に大きく貢献いたしました。また、利益面においても売上の増加が、人件費の増加、のれんの償却負担を吸収し、増益となりました。この結果、売上高は3,696百万円(前年同四半期比4.8%増)、営業利益は1,503百万円(同2.7%増)となりました。
②育薬事業
当社グループの育薬事業につきましては、新薬発売後の企業主導型臨床研究案件の新規受託が増加し、売上及び利益に貢献することとなりました。この結果、売上高は332百万円(前年同四半期比31.4%増)、営業利益は114百万円(同5.2%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より
57百万円増加し、2,968百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動の結果獲得した資金は587百万円(前年同四半期は1,231百万円の獲得)となりました。これは、主に税金等調整前四半期純利益1,071百万円の計上があったものの、預り金の減少額244百万円及び法人税等の支払額476百万円があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動の結果使用した資金は103百万円(前年同四半期は105百万円の獲得)となりました。これは、主に無形固定資産の取得による支出30百万円及び投資有価証券の取得による支出40百万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動の結果使用した資金は373百万円(前年同四半期は269百万円の使用)となりました。これは、主に自己株式の取得による支出60百万円、配当金の支払額227百万円があったこと等によるものであります。
(3)財政状態の分析
① 資産の部
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末と比べ138百万円(1.9%)減少し、6,983百万円となりました。これは、主にのれんの減少等によるものであります。
② 負債の部
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末と比べ431百万円(10.5%)減少し、3,673百万円となりました。これは、主に未払法人税等及び預り金の減少等によるものであります。
③ 純資産の部
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末と比べ293百万円(9.7%)増加し、3,309百万円となりました。これは、主に利益剰余金の増加によるものであります。
(4)経営成績の分析
① 売上高
当第2四半期連結累計期間の売上高は、(1)業績の状況に記載の要因により、4,029百万円(前年同四半期比6.6%増)となりました。
② 売上原価
当第2四半期連結累計期間の売上原価は、主に治験業務受託件数の拡大に備え人員を増加させた結果、2,159百万円(前年同四半期比9.0%増)となりました。
③ 販売費及び一般管理費
当第2四半期連結累計期間の販売費及び一般管理費は、主に会社規模拡大に伴う管理部門の人員増強による人件費の増加や人材獲得費用が増加した結果、749百万円(前年同四半期比12.4%増)となりました。
④ 営業利益
当第2四半期連結累計期間の営業利益は、(1)業績の状況に記載の要因により、1,120百万円(前年同四半期比1.0%減)となりました。
⑤ 経常利益
当第2四半期連結累計期間の経常利益は、(1)業績の状況に記載の要因により、1,071百万円(前年同四半期比5.8%減)となりました。
⑥ 税金等調整前四半期純利益
当第2四半期連結累計期間の税金等調整前四半期純利益は、経常利益が減少した結果、1,071百万円(前年同四半期比5.8%減)となりました。
⑦ 親会社株主に帰属する四半期純利益
当第2四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純利益は、747百万円(前年同四半期比0.1%増)となりました。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)経営戦略の現状と見通し
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営戦略の現状と見通しについて重要な変更はありません。
引き続き、当社グループは受託業務の選択と集中を推し進めることによって既存のCROとの差別化を図り、国内大手製薬会社と同等の立場で医薬品開発を実行・サポートできる知識・技術・経験を有するCROすなわち「CDO(Contract Development Organization)」を目指していく方針であります。