第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)  財政状態、経営成績の状況の分析

当中間連結会計期間(2024年1月1日~2024年6月30日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善し、景気の持直しの動きが見られます。一方、円安等の影響により物価上昇が続いているため、金融資本市場の変動等がもたらす景気の下振れリスクには留意が必要な状況であります。

海上輸送の現状につきましては、紅海情勢の悪化に端を発した世界の主要な港湾における混雑や中国発の貨物輸送の増加によってコンテナスペースの需給がひっ迫し、海上運賃は上昇傾向にあります。

このような状況の下、当社グループの連結実績につきましては、一部の海外子会社において業績が好調であったこと、また円安も寄与して増収となりました。 

しかし、利益については、粗利率の高い単体の輸出混載貨物の減少と中期経営計画の成長戦略として積極的に行った人材投資による販管費の増加を増収でカバーすることができず、減益となりました。

この結果、当中間連結会計期間における売上高は17,214百万円前中間連結会計期間比6.1%増)、営業利益は1,924百万円同15.3%減)、経常利益は2,182百万円同10.7%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は1,474百万円同10.5%減)と前年比において増収減益となりました。

 

セグメントごとの業績は次のとおりであります。

① 日 本

日本における国際貨物輸送事業につきましては、輸出混載貨物を主力としております。単体につきましては、輸出混載貨物が4月以降は回復基調にありますが、3月までは前年を下回る取扱であったことが要因となり、減収減益となりました。

国内子会社におきましては、株式会社ユーシーアイエアフレイトジャパンは、主力とする航空輸送が好調を維持し、売上高、売上総利益は前年比で増加しました。しかし、業務の拡大に伴い、本社事務所の増床等を行ったため販管費が膨らみ、営業利益は減少しました。フライングフィッシュ株式会社は、新システムの導入や営業努力により顧客からの評価を高めたことが大口新規案件の獲得を含む取引の拡大に繋がり、増収増益となりました。

この結果、日本セグメントにおける売上高は、11,178百万円と前中間連結会計期間と比べ418百万円3.6%)減少し、セグメント利益(営業利益)も1,204百万円と前中間連結会計期間と比べ408百万円25.4%)減少しました。

② 海 外

当社グループはアジア地域及び米国に連結子会社11社を有しております。これらの海外子会社では日本からの貨物の取扱が売上高の大半を占めておりますが、近年では日本発着以外のサービスも強化、推進しております。

当中間連結会計期間におきましては、倉庫事業の取扱が堅調に推移しているインド及び昨年物流倉庫の取得によって増床した内外釜山物流センター株式会社を中心とする韓国等が売上を伸ばした結果、増収増益となりました。

この結果、海外セグメントにおける売上高は、6,036百万円と前中間連結会計期間と比べ1,401百万円30.2%)増加し、セグメント利益(営業利益)も722百万円と前中間連結会計期間と比べ62百万円9.4%)増加しました。

 

 

当中間連結会計期間末における総資産は26,597百万円前連結会計年度末比3,234百万円増加)となりました。変動の主な理由は、現金及び預金が1,616百万円、売掛金が687百万円、建物及び構築物が727百万円増加したこと等によるものであります。

負債は4,059百万円同1,078百万円増加)となりました。変動の主な理由は、買掛金が289百万円未払法人税等357百万円、固定負債のリース債務が220百万円増加したこと等によるものであります。

また、純資産は22,537百万円同2,155百万円増加)となりました。変動の主な理由は、利益剰余金が1,032百万円、為替換算調整勘定が1,015百万円増加したこと等によるものであります。

この結果、自己資本比率は81.0%(前連結会計年度末は83.4%)となりました。

 

(2)  キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は前連結会計年度末に比べ1,616百万円増加し、15,502百万円となりました。当中間連結会計期間におけるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、1,607百万円の増加(前中間連結会計期間は1,411百万円の増加)となりました。主な収入は税金等調整前中間純利益の2,182百万円、主な支出は売上債権の増加566百万円等であります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、308百万円の減少(前中間連結会計期間は1,978百万円の減少)となりました。主な支出は有形固定資産の取得277百万円、差入保証金の差入32百万円等であります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、520百万円の減少(前中間連結会計期間は695百万円の減少)となりました。主な支出は配当金441百万円、リース債務の返済72百万円等であります。

 

(3)  会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)  経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)  優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)  研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。