第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

   当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

1.経営成績の分析

   (単位:百万円)

 

売上高

営業利益

経常利益

親会社株主に帰属

する四半期純利益

1株当たり

四半期純利益金額

(円 銭)

当第1四半期

連結累計期間

301,075

22,039

21,845

16,685

113.34

第1四半期

連結累計期間

293,188

16,871

 17,467

 22,240

151.05

前年同期比

(%)

102.7

130.6

125.1

75.0

 

当第1四半期連結累計期間のわが国経済は、雇用環境の改善が見られた一方、株価・為替の不安定な動向や海外経済減速の影響から、足元では企業心理や個人消費に弱さも見られ、景気の先行きは厳しさを増しております。

こうした中、当社グループは2015‐2017年度グループ中期経営計画「STEP UP 17」の2年目を迎え、重点テーマ「成長の加速とさらなる収益性向上」に基づき、「優位事業の強化と新たな成長への挑戦」「環境変化に対応しうる収益力の強化」「グローバル展開の推進」「経営基盤の進化」に向けた取り組みを引き続き進めております。

食品セグメントでは、先行き不透明な経済動向や消費環境の中、「STEP UP 17」の重点テーマに沿った、選択と集中や構造改革の取り組みを引き続き実行することで、着実な成長を実現してまいります。

医薬品セグメントでは、薬価改定により当期業績への大幅な影響が懸念されております。このような環境下、感染症治療薬・中枢神経系用薬の重点領域とジェネリック医薬品に加えて、新規発売品目の普及活動を強化するとともに、引き続きコスト削減の取り組みを進めることで、収益確保に努めてまいります。

当第1四半期連結累計期間の売上高は3,010億75百万円(前年同期比2.7%増)、営業利益は220億39百万円(同30.6%増)、経常利益は218億45百万円(同25.1%増)となりました。なお、前第1四半期連結累計期間に固定資産譲渡に伴う売却益を特別利益に計上した反動もあり、親会社株主に帰属する四半期純利益は166億85百万円(同25.0%減)となりました。

 

セグメントの業績は、次のとおりであります。

 

                                   (単位:百万円)

 

報告セグメント

合計

食品

医薬品

前第1四半期連結累計期間

当第1四半期連結累計期間

増減

前第1四半期連結累計期間

当第1四半期連結累計期間

増減

前第1四半期連結累計期間

当第1四半期連結累計期間

増減

売上高

255,768

267,676

11,907

37,687

33,716

△3,971

293,456

301,392

7,935

セグメント

利益

14,352

22,011

7,659

2,583

16

△2,567

16,935

22,027

5,091

(注)売上高、セグメント利益は、セグメント間の取引を消去する前の金額によっております。

 

 セグメントの業績の詳細は、次のとおりであります。

 

(1)食品

 当セグメントには発酵デイリー(ヨーグルト、牛乳類、飲料等)、加工食品(チーズ、バター・マーガリン、クリーム、アイスクリーム、冷凍食品等)、菓子(チョコレート、グミ、ガム等)、栄養(スポーツ栄養、粉ミルク、流動食、美容、OTC等)、海外、飼料、畜産品、砂糖及び糖化穀粉等の製造・販売、運送等が含まれております。

 

 売上高は前第1四半期連結累計期間を上回りました。発酵デイリー事業、菓子事業、栄養事業、その他事業は前第1四半期連結累計期間を上回りましたが、一部商品の販売を終了したことにより加工食品事業は前第1四半期連結累計期間を下回りました。

セグメント利益は、主力商品の伸長に加え、プロダクトミックスの改善と生産効率化などの構造改革ならびに費用の効率的支出にも取り組んだ結果、全体では大幅な増益を達成しました。

 

事業別の売り上げ概況は次のとおりです。

 

■発酵デイリー事業

 プロバイオティクスは前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。「明治プロビオヨーグルトR-1」および「明治プロビオヨーグルトLG21」は、継続したコミュニケーション施策と売り場づくりの強化により大幅に伸長しました。

 「明治ブルガリアヨーグルト」は前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。特に主力のプレーンタイプはブランドコミュニケーション強化や新たな食シーンの提案を推進したことで、ブランド全体をけん引しました。

 牛乳類は前第1四半期連結累計期間を下回りましたが、主力の「明治おいしい牛乳」は料理素材としての活用を訴求する継続的な取り組みが奏功し、前第1四半期連結累計期間を上回りました。

 

■加工食品事業

 市販チーズはナチュラルチーズおよびプロセスチーズともに好調に推移し、前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。「明治北海道十勝」シリーズは、カマンベールチーズが売り上げを大幅に拡大し、また2016年3月に発売した「明治さいておいしいモッツァレラ」も大きく伸長しました。

 市販マーガリンは市場低迷の影響により前第1四半期連結累計期間を大幅に下回りました。

 アイスクリームは主力の「明治エッセルスーパーカップ」が堅調に推移し、全体では前第1四半期連結累計期間並みとなりました。

 冷凍食品はグラタンが新商品の寄与もあり前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りましたが、ピザが前第1四半期連結累計期間を下回った結果、全体では前第1四半期連結累計期間を下回りました。

■菓子事業

 チョコレートは前第1四半期連結累計期間を上回りました。カカオポリフェノールやカカオプロテインの持つ健康効果への関心が引き続き高まる中、メディア露出の影響もあり「チョコレート効果」シリーズなどの健康志向チョコレートは前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。

 グミは主力ブランドである「果汁グミ」に加えて「ポイフル」などのブランドも大幅に伸長した結果、前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。

 ガムは市場が低迷を続ける中、前第1四半期連結累計期間を上回りました。

 

■栄養事業

 スポーツ栄養は前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。特に「ザバス」はパフォーマンスを追求するアスリートへの普及活動の成果に加え、健康なカラダづくりを目的とした新規ユーザーの獲得により前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。

 美容は「アミノコラーゲン」がインバウンド需要の減少などにより、前第1四半期連結累計期間を大幅に下回りました。

 一方、粉ミルクは引き続きインバウンド需要が強く、前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。

 流動食は前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。特に市販用は店頭での売場づくりやプロモーション活動の強化により前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。

 

■その他事業

 [海外]

 輸出事業では、台湾・パキスタン向けの粉ミルクは大幅に伸長しました。なお、2016年6月よりベトナム向けの粉ミルクの販売を再開しました。

 中国では、菓子事業は婚礼市場向け商品や東南アジア向けの輸出商品が伸長、牛乳・ヨーグルト事業は販売エリアの拡大や業務用商品の新規取り扱い店舗数の増加、アイスクリーム事業はマーケティング施策の強化により、各事業が前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。

 米国では、「ハローパンダ」などのチョコスナックが好調に推移した結果、前第1四半期連結累計期間を上回りました。

 [その他]

 国内子会社は、物流事業の拡大などにより前第1四半期連結累計期間を上回りました。

 

(2)医薬品

当セグメントには、医療用医薬品および農薬・動物薬等の製造・販売が含まれております。

 

売上高は前第1四半期連結累計期間を大幅に下回りました。2016年4月に実施された薬価改定の影響により、国内医療用医薬品事業は前第1四半期連結累計期間を大幅に下回り、生物産業事業も前第1四半期連結累計期間を大幅に下回りました。

セグメント利益は、各事業の減収により前第1四半期連結累計期間を大幅に下回りました。

 

事業別の売り上げ概況は次のとおりです。

 

■医療用医薬品事業

 [国内]

 感染症治療薬では、抗菌薬「メイアクト」「オラペネム」ともに前第1四半期連結累計期間を大幅に下回りました。

 中枢神経系用薬では、主力の抗うつ薬「リフレックス」は医薬情報担当者(MR)による積極的な普及活動により、前第1四半期連結累計期間を上回りました。なお、統合失調症治療薬「シクレスト」を2016年5月に上市しました。

 ジェネリック医薬品は前第1四半期連結累計期間を下回りました。2015年12月に発売の抗菌薬「タゾピペ配合静注用明治」は好調に推移しましたが、主力のカルシウム拮抗薬「アムロジピン錠 明治」やアルツハイマー型認知症治療剤「ドネペジル 明治」は前第1四半期連結累計期間を大幅に下回りました。

 [海外]

 輸出事業では、主力の「メイアクト」が為替の影響などにより前第1四半期連結累計期間を大幅に下回りました。

 海外子会社では、インドネシアやタイの事業が好調に推移しました。

■生物産業事業

 農薬は前第1四半期連結累計期間を大幅に下回りました。茎葉処理除草剤「ザクサ液剤」は前第1四半期連結累計期間を上回りましたが、主力のいもち病防除剤「オリゼメート」は前第1四半期連結累計期間を下回りました。

 動物薬は前第1四半期連結累計期間を下回りました。水産用薬は前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りましたが、家畜用薬は前第1四半期連結累計期間を下回り、コンパニオンアニマル用薬は前第1四半期連結累計期間を大幅に下回りました。

 

2.財政状態の分析

〔資産〕

 当第1四半期連結会計期間末における資産合計は 8,375億55百万円となり、前連結会計年度末に比べて 185億60百万円減少しました。これは建設仮勘定が 43億80百万円増加した一方、現金及び預金が 95億25百万円、受取手形及び売掛金が 102億22百万円、投資有価証券が 30億22百万円減少したことなどによるものです。

〔負債〕

 当第1四半期連結会計期間末における負債合計は 4,182億51百万円となり、前連結会計年度末に比べて 187億11百万円減少しました。これは支払手形及び買掛金が 25億45百万円、短期借入金が 99億10百万円増加した一方、未払法人税等が 161億47百万円、賞与引当金が 48億62百万円、その他流動負債が 90億円減少したことなどによるものです。

〔純資産〕

 当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は 4,193億3百万円となり、前連結会計年度末に比べて 1億51百万円増加しました。これはその他有価証券評価差額金が 22億18百万円、為替換算調整勘定が 47億5百万円減少した一方、利益剰余金が 75億10百万円増加したことなどによるものです。

 なお、自己資本比率は 49.1%(前連結会計年度末は 47.8%)となりました。

 

3.事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

4.研究開発活動

 当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は59億94百万円であります。

なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

5.従業員数

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループの従業員の状況に重要な変動はありません。

 

6.生産、受注及び販売の実績

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループの生産、受注及び販売の実績において著しい変動はありませ

ん。

 

7.主要な設備

 当第1四半期連結累計期間において新設、休止、大規模改修、除却、売却等による著しい変動及び変更はありません。