第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

  当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

1.経営成績の分析

   (単位:百万円)

 

売上高

営業利益

経常利益

親会社株主に帰属

する四半期純利益

1株当たり

四半期純利益金額

(円 銭)

当第3四半期

連結累計期間

934,087

67,940

67,303

46,265

314.26

前第3四半期

連結累計期間

914,362

59,295

 62,420

 51,205

347.79

前年同期比

(%)

102.2

114.6

107.8

90.4

 

 当第3四半期連結累計期間のわが国経済は、雇用・所得環境の改善が続く中、個人消費にも持ち直しの動きが見られるなど、総じて緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、海外経済の景気下振れリスクや為替相場の変動による国内経済への影響も懸念されるなど、今後の経済動向には注視していく必要があります。

 こうした中、当社グループは、2015‐2017年度グループ中期経営計画「STEP UP 17」の2年目を迎え、重点テーマ「成長の加速とさらなる収益性向上」に基づき、「優位事業の強化と新たな成長への挑戦」「環境変化に対応しうる収益力の強化」「グローバル展開の推進」「経営基盤の進化」に向けた取り組みを引き続き進めております。

 食品セグメントでは、先行き不透明な経済動向の中、「STEP UP 17」の重点テーマに沿った「選択と集中」や構造改革を引き続き進めており、着実な成長の実現に向けて取り組んでいます。

 医薬品セグメントでは、2016年4月に実施された薬価改定の影響を大きく受ける中、感染症治療薬・中枢神経系用薬の重点領域における既販品に加え、新規発売品の普及活動を推進しています。

 

 この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は9,340億87百万円(前年同期比2.2%増)、営業利益は679億40百万円(同14.6%増)、経常利益は673億3百万円(同7.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前第1四半期連結累計期間において固定資産譲渡に伴う特別利益を計上した影響などにより、前第3四半期連結累計期間と比べ減益の462億65百万円(同9.6%減)となりました。

 

セグメント別の概況は次のとおりです。

 

 

                                   (単位:百万円)

 

報告セグメント

合計

食品

医薬品

前第3四半期連結累計期間

当第3四半期連結累計期間

増減

前第3四半期連結累計期間

当第3四半期連結累計期間

増減

前第3四半期連結累計期間

当第3四半期連結累計期間

増減

売上高

795,911

819,460

23,549

120,142

115,671

△4,470

916,053

935,132

19,078

セグメント

利益

50,914

66,207

15,292

8,877

2,100

△6,776

59,792

68,308

8,516

(注)売上高、セグメント利益は、セグメント間の取引を消去する前の金額によっております。

 

(1)食品

 当セグメントには発酵デイリー(ヨーグルト、牛乳類、飲料等)、加工食品(チーズ、バター・マーガリン、クリーム、アイスクリーム、冷凍食品等)、菓子(チョコレート、グミ、ガム等)、栄養(スポーツ栄養、粉ミルク、流動食、美容、OTC等)、海外、飼料、畜産品、砂糖及び糖化穀粉等の製造・販売、運送等が含まれております。

 

 売上高は前第3四半期連結累計期間を上回りました。発酵デイリー事業、菓子事業、その他事業は前第3四半期連結累計期間を上回りましたが、商品数の絞り込みを実施した加工食品事業、栄養事業はそれぞれ前第3四半期連結累計期間を下回りました。

セグメント利益は前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。主力商品の伸長によるプロダクトミックスの改善、生産効率化などの構造改革に加え、費用の効率的支出に取り組んだ結果、全事業が前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。

 

 事業別の売り上げ概況は次のとおりです。

 

■発酵デイリー事業

 プロバイオティクスヨーグルトは前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。「明治プロビオヨーグルトR-1」は、継続したコミュニケーション施策と売り場づくりの強化が奏功し、さらに2016年10月に発売した新商品も好調に推移したことから大幅に伸長しました。「明治プロビオヨーグルトLG21」は、2016年3月に実施したパッケージリニューアル効果もあり、前第3四半期連結累計期間を上回りました。

 「明治ブルガリアヨーグルト」はブランドコミュニケーション強化が奏功し、前第3四半期連結累計期間を上回りました。また、フルーツソフトタイプの新商品が伸長するとともに、プレーンタイプが好調に推移したことも寄与しました。

 牛乳類は前第3四半期連結累計期間を下回りましたが、主力の「明治おいしい牛乳」は料理素材としての活用を訴求する継続的な取り組みが奏功し前第3四半期連結累計期間を上回りました。2016年9月に九州地区で先行発売した新容器の「明治おいしい牛乳(900ml)」は好調に推移しました。

 

加工食品事業

 市販チーズはナチュラルチーズおよびプロセスチーズともに好調に推移し、前第3四半期連結累計期間を上回りました。2016年3月に発売した「明治さいておいしいモッツァレラ」が大きく伸長し、主力のカマンベールチーズも前第3四半期連結累計期間を上回りました。

 市販マーガリンは市場低迷の影響により前第3四半期連結累計期間を下回りました。

 アイスクリームは、2016年12月に発売した「明治エッセルスーパーカップ」シリーズの新商品の寄与もあり、全体では前第3四半期連結累計期間を上回りました。

 冷凍食品では、グラタン群は新商品が寄与したことにより前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りましたが、主力のピザ群が前第3四半期連結累計期間を大幅に下回った結果、全体では前第3四半期連結累計期間を下回りました。

 

■菓子事業

 チョコレートは前第3四半期連結累計期間を上回りました。カカオ豆の持つ健康効果への関心が高まる中、「チョコレート効果」シリーズなどの健康志向チョコレートが前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。また、プレミアムチョコレート市場の創造に向け、2016年9月にリニューアルを実施した「明治 ザ・チョコレート」も、前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。

 グミは主力ブランドである「果汁グミ」に加えて「ポイフル」などのブランドも伸長した結果、前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。

 ガムは市場低迷の影響により前第3四半期連結累計期間を下回りました。

 

■栄養事業

 スポーツ栄養は前第3四半期連結累計期間を上回りました。特に「ザバス」は健康なカラダづくりを目的とした新規ユーザーを獲得したことにより前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。

 粉ミルクは、引き続きインバウンド需要が寄与したことに加え、キューブタイプも好調に推移したことにより、前第3四半期連結累計期間を上回りました。

 流動食は前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。特に市販用は店頭での売場づくりやプロモーション活動の強化が奏功し、前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。

 美容は「アミノコラーゲン」が前第3四半期連結累計期間を大幅に下回りました。

 

■その他事業

〔海外〕

 輸出事業では、粉ミルクはパキスタン向けが好調に推移するとともに、2016年6月よりベトナム向けの販売を再開したことなどから、前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。

 中国では、牛乳・ヨーグルト事業は販売エリア拡大や業務用商品の好調、菓子事業は新規取引先や輸出の拡大、アイスクリーム事業は最盛期である夏場におけるマーケティング活動が奏功したことにより、それぞれの事業が前第3四半期連結累計期間を上回りました。

 米国では、「ハローパンダ」「ヤンヤン」などの明治ブランド品がそれぞれ大幅に伸長しましたが、為替の影響により前第3四半期連結累計期間を下回りました。

〔その他〕

 国内では、物流事業が好調に推移したことなどにより前第3四半期連結累計期間を上回りました。

 

(2)医薬品

当セグメントには、医療用医薬品および農薬・動物薬等の製造・販売が含まれております。

 

売上高は前第3四半期連結累計期間を下回りました。2016年4月に実施された薬価改定の影響により国内医療用医薬品事業は前第3四半期連結累計期間を下回り、また生物産業事業も前第3四半期連結累計期間を下回りました。

セグメント利益は前第3四半期連結累計期間を大幅に下回りました。薬価改定の影響による減収や、導入一時金の支払いおよび新薬普及活動強化による費用増が大きく影響しました。

 

事業別の売り上げ概況は次のとおりです。

 

■医療用医薬品事業

〔国内〕

 感染症治療薬では、抗菌薬「メイアクト」が市場におけるジェネリック製品の浸透が進んだことにより前第3四半期連結累計期間を大幅に下回り、抗菌薬「オラペネム」も前第3四半期連結累計期間を下回りました。

 中枢神経系用薬では、主力の抗うつ薬「リフレックス」は医薬情報担当者(MR)による積極的な普及活動により、前第3四半期連結累計期間を上回りました。

 ジェネリック医薬品は薬価改定の影響を大きく受けたことにより、前第3四半期連結累計期間を下回りました。2015年12月に発売の抗菌薬「タゾピペ配合静注用明治」は好調に推移しましたが、主力のカルシウム拮抗薬「アムロジピン錠 明治」やアルツハイマー型認知症治療剤「ドネペジル 明治」は前第3四半期連結累計期間を大幅に下回りました。

 2016年7月にノバルティスファーマ株式会社より慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬「ウルティブロ」の販売権を承継しました。また、5月には統合失調症治療薬「シクレスト」、11月にはアレルギー性疾患治療剤「ビラノア」を上市し、それぞれ普及活動の強化に努めております。

 

〔海外〕

 輸出事業は為替の影響などにより前第3四半期連結累計期間を大幅に下回りました。

 海外子会社では、インドネシアの事業が前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。

 

■生物産業事業

 農薬では、茎葉処理除草剤「ザクサ液剤」は前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りましたが、主力のいもち病防除剤「オリゼメート」は前第3四半期連結累計期間を大幅に下回りました。

 動物薬では、水産用薬が前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りましたが、家畜用薬、コンパニオンアニマル用薬は前第3四半期連結累計期間を下回りました。

 

 

2.財政状態の分析

〔資産〕

 当第3四半期連結会計期間末における資産合計は 8,892億94百万円となり、前連結会計年度末に比べて 331億78百万円増加しました。これは現金及び預金が 95億69百万円、投資有価証券が 36億18百万円減少した一方、受取手形及び売掛金が 292億33百万円、商品及び製品が 50億2百万円、建設仮勘定が 137億6百万円増加したことなどによるものです。

〔負債〕

 当第3四半期連結会計期間末における負債合計は 4,463億43百万円となり、前連結会計年度末に比べて 93億80百万円増加しました。これは未払法人税等が 135億47百万円、賞与引当金が 51億12百万円減少した一方、支払手形及び買掛金が 211億27百万円、その他流動負債が 52億59百万円、その他固定負債が 17億3百万円増加したことなどによるものです。

〔純資産〕

 当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は 4,429億50百万円となり、前連結会計年度末に比べて 237億98百万円増加しました。これはその他有価証券評価差額金が 16億82百万円、為替換算調整勘定が 62億54百万円減少した一方、利益剰余金が 304億66百万円増加したことなどによるものです。

 なお、自己資本比率は 48.9%(前連結会計年度末は 47.8%)となりました。

 

3.事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

4.研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は191億81百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

5.従業員数

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループの従業員の状況に重要な変動はありません。

 

6.生産、受注及び販売の実績

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループの生産、受注及び販売の実績において著しい変動はありませ

ん。

 

7.主要な設備

 当第3四半期連結累計期間において、新設、休止、大規模改修、除却、売却等による著しい変動及び変更はありません。