文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
1.経営成績の分析
(単位:百万円)
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売上高 |
営業利益 |
経常利益 |
親会社株主に帰属 する四半期純利益 |
1株当たり 四半期純利益金額 (円 銭) |
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当第1四半期 連結累計期間 |
301,334 |
24,422 |
25,163 |
17,008 |
116.80 |
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前第1四半期 連結累計期間 |
301,075 |
22,039 |
21,845 |
16,685 |
113.34 |
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前年同期比 (%) |
100.1 |
110.8 |
115.2 |
101.9 |
- |
当第1四半期連結累計期間のわが国経済は、雇用情勢の改善が続く中、個人消費や設備投資にも持ち直しの動きがみられるなど、緩やかな回復基調で推移しました。今後についても、引き続き成長が期待されるものの、海外経済の動向とその影響には注視していく必要があります。
こうした中、当社グループは2015‐2017年度グループ中期経営計画「STEP UP 17」の最終年度を迎え、重点テーマ「成長の加速とさらなる収益性向上」に基づき、「優位事業の強化と新たな成長への挑戦」「環境変化に対応しうる収益力の強化」「グローバル展開の推進」「経営基盤の進化」に向けた取り組みを進めています。
食品セグメントでは、為替や原材料相場の変動により原材料調達コストの上昇を見込む中、引き続きコア商品の売上成長を図るとともに、生産・物流・販売の効率化とコスト削減を実行することで、着実な成長に向けて取り組んでいます。
医薬品セグメントでは、薬価制度の抜本改革に向けた議論が進み事業の予見性が難しくなる中、感染症治療薬・中枢神経系用薬の重点領域に経営資源を集中し、売上高・利益の最大化に努めています。また、2016年12月に設立したMeファルマ株式会社は、新たなビジネスモデルを構築することで、ジェネリック医薬品の事業拡大を図ってまいります。
当第1四半期連結累計期間の売上高は3,013億34百万円(前年同期比0.1%増)、営業利益は244億22百万円(同10.8%増)、経常利益は251億63百万円(同15.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は170億8百万円(同1.9%増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(単位:百万円)
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報告セグメント |
合計 |
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食品 |
医薬品 |
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前第1四半期連結累計期間 |
当第1四半期連結累計期間 |
増減 |
前第1四半期連結累計期間 |
当第1四半期連結累計期間 |
増減 |
前第1四半期連結累計期間 |
当第1四半期連結累計期間 |
増減 |
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売上高 |
267,676 |
265,617 |
△2,059 |
33,716 |
35,904 |
2,188 |
301,392 |
301,521 |
128 |
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セグメント 利益 |
22,011 |
22,469 |
457 |
16 |
1,947 |
1,931 |
22,027 |
24,416 |
2,388 |
(注)売上高、セグメント利益は、セグメント間の取引を消去する前の金額によっております。
セグメントの業績の詳細は、次のとおりであります。
(1)食品
当セグメントには発酵デイリー(ヨーグルト、牛乳類、飲料等)、加工食品(チーズ、バター・マーガリン、クリーム、アイスクリーム、冷凍食品等)、菓子(チョコレート、グミ、ガム等)、栄養(スポーツ栄養、粉ミルク、流動食、美容、OTC等)、海外、飼料、畜産品、砂糖及び糖化穀粉等の製造・販売、運送等が含まれております。
売上高は、各事業が総じて前第1四半期連結累計期間並みとなった結果、全体でも前第1四半期連結累計期間並みとなりました。
セグメント利益は、発酵デイリー事業がヨーグルトの減収により前第1四半期連結累計期間を下回りましたが、チョコレートが伸長した菓子事業や、海外事業が前第1四半期連結累計期間を大幅に上回り、加工食品事業、栄養事業が前第1四半期連結累計期間を上回った結果、全体では前第1四半期連結累計期間を上回りました。
事業別の売り上げ概況は次のとおりです。
■発酵デイリー事業
プロバイオティクスは前第1四半期連結累計期間並みとなりました。「明治プロビオヨーグルトR-1」は継続したコミュニケーション施策と売り場づくりの強化により大幅に伸長しました。
「明治ブルガリアヨーグルト」は、前第1四半期連結累計期間における大幅な市場拡大の反動もあり、前第1四半期連結累計期間を下回りました。
牛乳類は前第1四半期連結累計期間を上回りました。主力の「明治おいしい牛乳」は小容量タイプが需要の拡大により伸長し、また、2016年9月に九州地区で販売を開始して順次エリアを拡大している「明治おいしい牛乳(900ml)」も堅調に推移しました。
■加工食品事業
市販チーズは、主力の「明治北海道十勝カマンベールチーズ」や「明治北海道十勝スマートチーズ」が好調に推移したことから、前第1四半期連結累計期間を上回りました。
市販マーガリンは主力の「コーンソフト」が好調に推移したことから、前第1四半期連結累計期間を上回りました。
アイスクリームは2017年4月からの取引制度変更の影響により前第1四半期連結累計期間を大幅に下回りましたが、主力の「明治エッセルスーパーカップ」は数量ベースで前第1四半期連結累計期間を上回りました。
■菓子事業
チョコレートは前第1四半期連結累計期間を上回りました。カカオ豆の持つ健康効果への関心が高まる中、「チョコレート効果」シリーズに代表される健康志向チョコレートは、前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。また、2016年9月に大幅リニューアルを実施したプレミアムチョコレートの「明治 ザ・チョコレート」は、既存品の伸長に加えて新商品の発売もあり、前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
グミは主力ブランドである「果汁グミ」に加えて「ポイフル」などのブランドも伸長した結果、前第1四半期連結累計期間を上回りました。
ガムは市場低迷の影響により前第1四半期連結累計期間を下回りました。
■栄養事業
スポーツ栄養は前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。「ザバス」は競技者層に加えて、スタイルアップ層などの新規ユーザーの獲得が大きく寄与し前第1四半期連結累計期間を大幅に上回り、「ヴァーム」も新商品発売が寄与したことなどにより前第1四半期連結累計期間を上回りました。
粉ミルクは出生数の減少に伴う市場の縮小に加え、インバウンド需要の減少により前第1四半期連結累計期間を大幅に下回りました。
流動食は前第1四半期連結累計期間を上回りました。市販用の「明治メイバランスMiniカップ」は店頭での売り場づくりやプロモーション活動の強化が奏功し、前第1四半期連結累計期間を上回りました。
美容は「アミノコラーゲン」が前第1四半期連結累計期間を大幅に下回りました。
■その他事業
[海外]
輸出事業では、粉ミルクは台湾向けを中心に好調に推移するとともに、アミノコラーゲンも台湾やタイ向けが大幅に伸長しました。
中国では、菓子事業は主力のチョコレートが伸長し前第1四半期連結累計期間を上回り、牛乳・ヨーグルト事業は市販用・業務用ともに伸長したことから前第1四半期連結累計期間を上回りました。また、アイスクリーム事業は店頭での売り場づくりの強化に取り組んだ結果、前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
米国では、好調な現地ブランド品に加えて「ハローパンダ」などの明治ブランド品のチョコスナックが大幅に伸長した結果、前第1四半期連結累計期間を上回りました。
[その他]
国内では、2016年8月の北海道における台風被害の影響により、一部子会社が大幅な減収となりましたが、物流子会社の事業拡大などもあり全体では前第1四半期連結累計期間並みとなりました。
(2)医薬品
当セグメントには、医療用医薬品および農薬・動物薬等の製造・販売が含まれております。
売上高は前第1四半期連結累計期間を上回りました。国内医療用医薬品事業は先発医薬品、ジェネリック医薬品ともに伸長し前第1四半期連結累計期間を上回りましたが、生物産業事業は前第1四半期連結累計期間を下回りました。
セグメント利益は、各事業のコストコントロールの取り組みに加え、前第1四半期連結累計期間に新薬普及費用が発生した反動などもあり、前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
事業別の売り上げ概況は次のとおりです。
■医療用医薬品事業
[国内]
感染症治療薬では、抗菌薬「メイアクト」は市場におけるジェネリック製品の浸透が進んだことにより、前第1四半期連結累計期間を大幅に下回りました。
中枢神経系用薬では、主力の抗うつ薬「リフレックス」は前第1四半期連結累計期間を下回りました。一方、2016年5月に発売した統合失調症治療薬「シクレスト」は、期初から堅調に推移した結果、前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
ジェネリック医薬品は前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。主力の高血圧症治療薬「アムロジピン錠明治」は前第1四半期連結累計期間を下回りましたが、抗菌薬「タゾピペ配合静注用 明治」は前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
2017年3月にエーザイ株式会社との間で締結したパーキンソン病治療薬「サフィナミド」に関するライセンス契約に基づき、マイルストン収入を計上しました。
[海外]
輸出事業では、主力の「メイアクト」が前第1四半期連結累計期間を大幅に下回りました。
インドのメドライク社や中国の明治医薬山東社は前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
■生物産業事業
農薬は、茎葉処理除草剤「ザクサ液剤」が前第1四半期連結累計期間を大幅に上回りましたが、主力のいもち病防除剤「オリゼメート」が前第1四半期連結累計期間を大幅に下回り、全体では前第1四半期連結累計期間を下回りました。
動物薬は、コンパニオンアニマル用薬および水産用薬が前第1四半期連結累計期間を大幅に下回り、家畜用薬が前第1四半期連結累計期間を下回った結果、全体では前第1四半期連結累計期間を下回りました。
2.財政状態の分析
〔資産〕
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は 8,917億14百万円となり、前連結会計年度末に比べて 78億18百万円増加しました。これは受取手形及び売掛金が 91億51百万円、機械装置及び運搬具(純額)が 27億71百万円、現金及び預金が 25億48百万円減少した一方、建設仮勘定が 92億37百万円、投資有価証券が 63億38百万円、商品及び製品が 33億15百万円、原材料及び貯蔵品が 32億66百万円増加したことなどによるものです。
〔負債〕
当第1四半期連結会計期間末における負債合計は 4,371億1百万円となり、前連結会計年度末に比べて 103億96百万円増加しました。これは未払法人税等が 93億82百万円、賞与引当金が 51億62百万円減少した一方、コマーシャル・ペーパーが 250億円増加したことなどによるものです。
〔純資産〕
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は 4,546億12百万円となり、前連結会計年度末に比べて 25億78百万円減少しました。これは利益剰余金が 74億88百万円、その他有価証券評価差額金が 35億25百万円増加した一方、自己株式が 120億6百万円、為替換算調整勘定が 15億32百万円減少したことなどによるものです。
なお、自己資本比率は 50.1%(前連結会計年度末は 50.8%)となりました。
3.経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
4.事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
5.研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は56億51百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
6.従業員数
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの従業員の状況に重要な変動はありません。
7.生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの生産、受注及び販売の実績に著しい変動はありません。
8.主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、新設、休止、大規模改修、除却、売却等による著しい変動及び変更はありません。