当社および当社の事業子会社であるMeiji Seika ファルマ株式会社と、一般財団法人化学及血清療法研究所(以下「化血研」)は、平成29年12月12日付で、化血研の主要事業を現物出資等により承継する会社の株式を当社グループが一部取得し、連結子会社とする基本合意書を締結しました。今後、最終契約書の締結に向けて具体的協議を進めてまいります。
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
1.経営成績の分析
(単位:百万円)
|
|
売上高 |
営業利益 |
経常利益 |
親会社株主に帰属 する四半期純利益 |
1株当たり 四半期純利益金額 (円 銭) |
|
当第3四半期 連結累計期間 |
936,824 |
72,168 |
74,312 |
50,720 |
349.30 |
|
前第3四半期 連結累計期間 |
934,087 |
67,940 |
67,303 |
46,265 |
314.26 |
|
前年同期比 (%) |
100.3 |
106.2 |
110.4 |
109.6 |
- |
当第3四半期連結累計期間のわが国経済は、雇用情勢の改善が続く中、個人消費に持ち直しの動きもみられるなど緩やかな回復基調で推移しました。先行きについては引き続き成長が期待されるものの、海外経済の動向による国内経済への影響には留意していく必要があります。
こうした中、当社グループは2015‐2017年度グループ中期経営計画「STEP UP 17」の最終年度を迎え、重点テーマ「成長の加速とさらなる収益性向上」に基づき、「優位事業の強化と新たな成長への挑戦」「環境変化に対応しうる収益力の強化」「グローバル展開の推進」「経営基盤の進化」に向けた取り組みを進めています。
食品セグメントでは、引き続きコア商品の売上成長を図るとともに、生産・物流・販売の効率化とコスト削減に努めることで、着実な成長に向けて取り組んでいます。
医薬品セグメントでは、感染症治療薬・中枢神経系用薬の重点領域に経営資源を集中し、売上高・利益の最大化に努めています。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は9,368億24百万円(前年同期比0.3%増)、営業利益は721億68百万円(同6.2%増)、経常利益は743億12百万円(同10.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は507億20百万円(同9.6%増)となりました。
セグメント別の概況は次のとおりです。
(単位:百万円)
|
|
報告セグメント |
合計 |
|||||||
|
食品 |
医薬品 |
||||||||
|
前第3四半期連結累計期間 |
当第3四半期連結累計期間 |
増減 |
前第3四半期連結累計期間 |
当第3四半期連結累計期間 |
増減 |
前第3四半期連結累計期間 |
当第3四半期連結累計期間 |
増減 |
|
|
売上高 |
819,460 |
815,500 |
△3,960 |
115,671 |
122,343 |
6,671 |
935,132 |
937,843 |
2,711 |
|
セグメント 利益 |
66,207 |
64,947 |
△1,259 |
2,100 |
7,569 |
5,468 |
68,308 |
72,517 |
4,209 |
(注)売上高、セグメント利益は、セグメント間の取引を消去する前の金額によっております。
(1)食品
当セグメントには発酵デイリー(ヨーグルト、牛乳類、飲料等)、加工食品(チーズ、バター・マーガリン、クリーム、アイスクリーム、冷凍食品等)、菓子(チョコレート、グミ、ガム等)、栄養(スポーツ栄養、粉ミルク、流動食、美容、OTC等)、海外、飼料、畜産品、砂糖及び糖化穀粉等の製造・販売、運送等が含まれております。
売上高は前第3四半期連結累計期間並みとなりました。栄養事業、海外事業は前第3四半期連結累計期間を上回り、発酵デイリー事業、菓子事業は前第3四半期連結累計期間並みとなりましたが、加工食品事業はアイスクリームの減収などにより前第3四半期連結累計期間を下回りました。
セグメント利益は前第3四半期連結累計期間を下回りました。主力商品の伸長によりプロダクトミックスの改善が進んだ菓子事業をはじめ、栄養事業、海外事業は前第3四半期連結累計期間を上回りましたが、発酵デイリー事業はヨーグルトの減収、加工食品事業は原材料コストアップの影響により前第3四半期連結累計期間を下回りました。
事業別の売り上げ概況は次のとおりです。
■発酵デイリー事業
プロバイオティクスは前第3四半期連結累計期間並みとなりました。「明治プロビオヨーグルトR-1」は、宅配専用商品の大幅な伸長も寄与し前第3四半期連結累計期間を上回りましたが、「明治プロビオヨーグルトLG21」は前第3四半期連結累計期間を大幅に下回りました。
「明治ブルガリアヨーグルト」は、前第3四半期連結累計期間における大幅な売り上げ拡大の反動により、前第3四半期連結累計期間を下回りました。
牛乳類は前第3四半期連結累計期間を上回りました。主力の「明治おいしい牛乳」は低脂肪タイプや小容量タイプが好調に推移し、販売エリアを順次拡大している「明治おいしい牛乳(900ml)」も堅調に推移しました。
■加工食品事業
チーズは前第3四半期連結累計期間並みとなりました。主力の「明治北海道十勝」シリーズは、「明治北海道十勝カマンベールチーズ」が前第3四半期連結累計期間並みとなり、「明治北海道十勝6Pチーズ」は好調に推移しました。
マーガリンは前第3四半期連結累計期間を上回りました。2017年11月発売の「明治 スプレッタブル」は好調に推移しました。
アイスクリームは、2017年4月からの取引制度変更に加え、夏場の天候不順の影響により前第3四半期連結累計期間を大幅に下回りました。
■菓子事業
チョコレートは前第3四半期連結累計期間を上回りました。高カカオチョコレートの持つ健康効果への関心が続く中で、「チョコレート効果」シリーズに代表される健康志向チョコレートは前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。また、プレミアムチョコレートの「明治 ザ・チョコレート」も前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
グミは主力ブランドである「果汁グミ」に加えて「ポイフル」などのブランドも好調に推移した結果、前第3四半期連結累計期間を上回りました。
ガムは市場低迷の影響により前第3四半期連結累計期間を大幅に下回りました。
■栄養事業
スポーツ栄養は前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。「ザバス」は競技者層に加え、スタイルアップ層への取り組みにより新規ユーザーを獲得したことも寄与し、前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。また「ヴァーム」も新商品の販売が好調に推移し、前第3四半期連結累計期間を上回りました。
粉ミルクは売り場づくりの強化を図り、リニューアル品も発売しましたが、出生数の減少などにより前第3四半期連結累計期間並みとなりました。
流動食は前第3四半期連結累計期間を上回りました。病院用では経口向け商品の伸長に加えて、新商品の発売も寄与し、市販用もプロモーション活動と新商品の発売により伸長しました。
■その他事業
〔海外〕
輸出事業では、粉ミルクは台湾、ベトナム向けが大幅に伸長するとともに、アミノコラーゲンも好調に推移しました。
中国では、菓子事業は主力のチョコレートが好調に推移し、牛乳・ヨーグルト事業は市販用の牛乳がチルド品の需要増加を背景に大幅に伸長しました。アイスクリーム事業も売り場づくりの強化や新商品発売などにより大幅に伸長したことで、各事業が揃って前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
米国では、好調な現地ブランド品に加えて「ハローパンダ」や「チョコルームズ」などの明治ブランド品のチョコスナックも大幅に伸長した結果、前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
〔その他〕
国内子会社は、物流子会社や飼料子会社が伸長した一方、一部子会社の事業構造改革に伴う減収が発生したため、全体では前第3四半期連結累計期間並みとなりました。
(2)医薬品
当セグメントには、医療用医薬品および農薬・動物薬等の製造・販売が含まれております。
売上高は前第3四半期連結累計期間を上回りました。国内医療用医薬品事業は先発医薬品が堅調に推移し、ジェネリック医薬品が大幅に伸長したことで前第3四半期連結累計期間を上回りましたが、生物産業事業は前第3四半期連結累計期間を下回りました。
セグメント利益は前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。前第3四半期連結累計期間に新薬普及費用が発生した反動に加えて、ライセンス契約に基づくマイルストン収入が寄与しました。
事業別の売り上げ概況は次のとおりです。
■医療用医薬品事業
〔国内〕
感染症治療薬では、抗菌薬「メイアクト」は、全身性抗菌薬市場における抗菌薬の適正使用促進やジェネリック製品が浸透したことにより前第3四半期連結累計期間を大幅に下回りました。
中枢神経系用薬では、主力の抗うつ薬「リフレックス」は、国内うつ病患者を対象とした新規エビデンスに基づく普及活動の強化により前第3四半期連結累計期間を上回りました。統合失調症治療薬「シクレスト」は、2017年6月からの投薬期間制限の解除もあり前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
ジェネリック医薬品では、抗菌薬「タゾピペ配合静注用 明治」は、市場におけるジェネリック化の加速や追加適応取得もあり、前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
エーザイ株式会社およびF.ホフマン・ラ・ロシュ社との間で締結したライセンス契約に基づき、それぞれマイルストン収入を計上しました。
〔海外〕
輸出事業では、主力の抗菌薬「メイアクト」の大幅な減売により前第3四半期連結累計期間を大幅に下回りました。
海外子会社では、インドのメドライク社や中国子会社が前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りました。
■生物産業事業
農薬は、茎葉処理除草剤「ザクサ液剤」が前第3四半期連結累計期間を大幅に上回りましたが、主力のいもち病防除剤「オリゼメート」が前第3四半期連結累計期間を下回り、全体では前第3四半期連結累計期間を下回りました。
動物薬は、コンパニオンアニマル用薬が前第3四半期連結累計期間を大幅に下回り、家畜用薬および水産用薬が前第3四半期連結累計期間を下回った結果、全体でも前第3四半期連結累計期間を下回りました。
2.財政状態の分析
〔資産〕
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は 9,503億85百万円となり、前連結会計年度末に比べて 664億90百万円増加しました。これは建設仮勘定が 46億8百万円減少した一方、受取手形及び売掛金が 273億44百万円、建物及び構築物(純額)が 180億50百万円、投資有価証券 167億25百万円、機械装置及び運搬具(純額)が 62億63百万円増加したことなどによるものです。
〔負債〕
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は 4,619億30百万円となり、前連結会計年度末に比べて 352億25百万円増加しました。これは1年内償還予定の社債が 300億円減少した一方、コマーシャル・ペーパーが 420億円、支払手形及び買掛金が 124億57百万円、短期借入金が 108億31百万円増加したことなどによるものです。
〔純資産〕
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は 4,884億55百万円となり、前連結会計年度末に比べて 312億64百万円増加しました。これは自己株式が 138億96百万円増加(純資産としては減少)した一方、利益剰余金が 328億62百万円、その他有価証券評価差額金が 105億44百万円増加したことなどによるものです。
なお、自己資本比率は 50.5%(前連結会計年度末は 50.8%)となりました。
3.経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
4.事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
5.研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は189億23百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
6.従業員数
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの従業員の状況に著しい変動はありません。
7.生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの生産、受注及び販売の実績に著しい変動はありません。
8.主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、新設、休止、大規模改修、除却、売却等による著しい変動及び変更はありません。