第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。なお、当社グループの事業は創薬事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。

 当社は、前連結会計年度の第4四半期より連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期との比較分析は行っておりません。

 

(1)業績の状況

 当第3四半期連結累計期間における国内経済は、雇用・所得環境の改善が続く中、景気は緩やかな回復基調で推

移いたしました。一方で、アジア新興国等の景気下振れや海外経済の不確実性の高まり等により、我が国の景気が下押しされるリスクが顕在化しております。

 国内医薬品業界におきましては、薬価改定及び後発医薬品使用促進の影響があったものの、高額医薬品が市場を牽引いたしました。

 このような状況の下、当社グループは新薬の継続的な創出とパイプラインの拡充を目指し、研究開発活動を推進いたしました。

 ライセンスアウト済パイプラインにつきましては、ライセンスアウト先の興和株式会社(以下、「興和」)により、「グラナテック®点眼液0.4%(一般名:リパスジル塩酸塩水和物、開発コード:K-115)(以下、「グラナテック」)」が緑内障・高眼圧症を適応症として国内上市されており、販売状況は順調に推移しております。また、平成26年2月より興和にて進められておりました糖尿病黄斑浮腫を伴う糖尿病網膜症患者を対象にした探索的臨床薬理試験が終了しております。本試験は、「グラナテック」の適応拡大に向けた試験で、少数患者を対象に眼血流や黄斑浮腫への効果及び安全性を確かめる試験でありました。本試験において本剤の安全性が確認されましたが、有効性については明確な変化が認められませんでした。現在、興和にて今後の開発方針が検討されています。さらに、ライセンスアウト先のわかもと製薬株式会社により、「WP-1303(H-1129)」の緑内障・高眼圧症を適応症とした国内第Ⅰ相臨床試験が3月より開始されました。

 導入品につきましては、眼科用鎮痛剤及び未熟児網膜症治療薬について臨床試験に向けた準備を進めました。

 新規開発品につきましては、4月に「H-1337」について米国Allysta Pharmaceuticals,Inc.と米国等における戦略的オプション付基本契約書を締結し、緑内障を適応症として非臨床試験を開始いたしました。シグナル伝達阻害剤開発プロジェクトにつきましては、眼科関連疾患を中心に新薬候補化合物の探索のための研究開発活動を行いました。また、2月に子会社日本革新創薬株式会社(以下、「JIT」)は同志社大学と角膜疾患治療薬の研究開発を目的とした共同研究契約を締結し、5月に同志社大学が出願中の角膜内皮治療薬に関する特許の実施許諾を受ける契約を締結いたしました。

 売上高につきましては、「グラナテック」のロイヤリティ収入及び「WP-1303」の国内第Ⅰ相臨床試験開始に伴うマイルストーン収入等により合計121百万円を計上し、売上原価に1百万円を計上しました。

 利益面につきましては、研究開発費が135百万円、その他販売費及び一般管理費が197百万円であったことにより、販売費及び一般管理費は333百万円となりました。その結果、営業損失は212百万円、経常損失は225百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は188百万円となりました。

 

(2)財政状態の分析

 当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末から929百万円増加し、3,069百万円となりました。主な要因は、現金及び預金が前連結会計年度末に比べ412百万円増加したことや有価証券が419百万円増加したこと等によるものです。

 なお、総資産に占める流動資産の比率は当第3四半期連結会計期間末95.4%、前連結会計年度末94.6%です。

 負債は、前連結会計年度末から86百万円増加し、113百万円となりました。主な要因は、未払金が78百万円増加したこと等によるものです。

 純資産は、前連結会計年度末から843百万円増加し、2,956百万円となりました。主な要因は、新株予約権の権利行使により資本金が545百万円、資本準備金が544百万円増加した一方で、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により利益剰余金が188百万円減少したこと等によるものです。

 なお、借入金や社債等の有利子負債残高はありません。

 また、負債純資産合計に占める純資産の比率は当第3四半期連結会計期間末96.3%、前連結会計年度末98.7%です。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は135百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動に重要な変更はありません。

 

(5)生産、受注及び販売の実績

 当第3四半期連結累計期間において、「グラナテック」のロイヤリティ収入及び「WP-1303」の国内第Ⅰ相臨床試験開始に伴うマイルストーン収入等により合計121百万円を計上しました。