第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、当社グループの事業は創薬事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。

 

(1)経営成績の状況

 当第1四半期連結累計期間における国内経済は、輸出や生産に一部弱さはみられるものの、景気は緩やかな回復傾向となりました。一方で、通商問題の動向が世界経済に与える影響が懸念される等、先行きは不透明な状況が続いております。

 国内医薬品業界におきましては、医薬品使用量は増加傾向にあるものの、薬価引下げや後発医薬品への切り替えの加速等が進み、国内の事業環境は厳しさを増しております。各社はパイプライン拡充や他社との協業等、競争力強化に向けた取り組みを進めております。

 このような状況の下、当社グループは新薬の継続的な創出とパイプラインの拡充を目指し、研究開発活動を推進いたしました。

 自社創製品につきましては、「グラナテック®点眼液0.4%(一般名:リパスジル塩酸塩水和物、開発コード:K-115、ライセンスアウト先:興和株式会社(以下、「興和」))(以下、「グラナテック」)」が緑内障・高眼圧症を適応症として国内上市されており、販売状況は順調に推移しております。海外については、2月に韓国における輸入薬許可(日本における製造販売承認に相当)を取得されました。また、「H-1129(WP-1303)(ライセンスアウト先:わかもと製薬株式会社(以下、「わかもと製薬」))」の緑内障・高眼圧症を適応症とした国内第Ⅲ相臨床試験が1月に開始されております。当社においては、「H-1337」及び「H-1129(日本の領域を除く)」のライセンスアウト活動を進めました。

 導入品につきましては、「DW-1002」の欧州等で上市済みの製品(製品名:ILM-Blue®、MembraneBlue-Dual®、適応症:内境界膜剥離、ライセンスアウト先:Dutch Ophthalmic Research Center International B.V.(以下、「DORC」))の販売状況は順調に推移しております。また、同剤の日本(適応症:白内障手術)については、2月にわかもと製薬にライセンスアウトいたしました。なお、同剤の米国(製品名:TissueBlue™、適応症:内境界膜剥離)については、4月にDORCによって申請が行われました。

 研究開発プロジェクトにつきましては、シグナル伝達阻害剤開発プロジェクトにおいて、眼科関連疾患を中心に新薬候補化合物の探索のための研究開発活動を行い、また、他社との共同研究を推進いたしました。

 売上高につきましては、「グラナテック」、「DW-1002」のロイヤリティ収入、「H-1129(WP-1303)」の国内第Ⅲ相臨床試験開始に伴うマイルストーン収入及び「DW-1002(白内障手術)」のライセンスアウトによる契約一時金の受領等により、合計275百万円(前期比412.8%増)を計上し、売上原価に3百万円を計上しました。

 販売費及び一般管理費につきましては、126百万円(前年同期比48.0%減)となりました。その内訳は、研究開発費が「H-1337」の米国臨床試験終了により前年同期と比較して減少し、63百万円(前年同期比63.6%減)、その他販売費及び一般管理費がコスト削減施策の効果等により、62百万円(前年同期比7.5%減)となりました。

 これらにより、営業利益は145百万円(前年同期営業損失192百万円)、経常利益は143百万円(前年同期経常損失195百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は152百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純損失184百万円)となりました。

 

(2)財政状態の分析

 総資産は、前連結会計年度末から20百万円増加し、2,094百万円となりました。流動資産は、前連結会計年度末から31百万円増加し、1,796百万円となりました。主な要因は、現金及び預金が前連結会計年度末に比べ22百万円、売掛金が29百万円増加した一方で、流動資産のその他が19百万円減少したこと等によるものです。固定資産は、前連結会計年度末から11百万円減少し、298百万円となりました。主な要因は、契約関連無形資産が10百万円減少したこと等によるものです。

 負債は、前連結会計年度末から122百万円減少し、650百万円となりました。流動負債は、前連結会計年度末から91百万円減少し、176百万円となりました。主な要因は、未払金が107百万円減少したこと等によるものです。固定負債は、前連結会計年度末から31百万円減少し、474百万円となりました。主な要因は、長期借入金が30百万円減少したこと等によるものです。

 純資産は、前連結会計年度末から143百万円増加し、1,443百万円となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が152百万円増加したこと等によるものです。

 この結果、自己資本比率は67.4%となりました。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略について重要な変更はありません。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第1四半期連結累計期間における研究開発費の総額は63百万円であります。

 なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動に重要な変更はありません。

 

(6)生産、受注及び販売の実績

 当第1四半期連結累計期間において、「グラナテック」、「DW-1002」のロイヤリティ収入、「H-1129(WP-1303)」の国内第Ⅲ相臨床試験開始に伴うマイルストーン収入及び「DW-1002(白内障手術)」のライセンスアウトによる契約一時金の受領等により、合計275百万円を計上しました。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期連結会計期間において、重要な変更(下線部)のあった契約は次の通りであります。

契約書名

実施権許諾契約書

契約先

わかもと製薬株式会社

契約締結日

2014年12月3日

契約期間

契約締結日から特許権の存続期間の満了日まで

主な契約内容

① 日本における内境界膜染色及び水晶体前嚢染色についてのBBG250を含有する医薬品の開発、使用、販売に関する独占的通常実施権を許諾する。

② 許諾の対価として、当社は一時金のほか、一定の実施料の支払いを受ける。

(注)1.許諾範囲を「内境界膜染色」から「内境界膜染色及び水晶体前嚢染色」に拡大しております。

2.許諾範囲の拡大に伴い、一時金を受領しております。