第2 【事業の状況】

1 【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

 当社は、平成29年7月7日開催の取締役会において、株式会社指月電機製作所が運営する情報機器システム事業の事業譲受けに関する事業譲渡契約を締結することを決議いたしました。

 詳細は、「第4 経理の状況 1.四半期連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおりであります。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

(1) 業績の状況

 当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、設備投資動向及び雇用・所得情勢は堅調に推移している一方で、米国の新任大統領政権による政策運営の不透明感が顕在化しつつあるほか、中東情勢及び米朝関係等の地政学リスクが懸念材料として存在し、先行きが不透明な状況であります。

 当社グループ製品の主要市場である路線バス業界においては、当期は運賃収受システムの更新需要の端境期に当たるものの、多言語表示に対応した「液晶運賃表示器」や「バスロケーションシステム」等、路線バスの利便性を向上させるためのシステムの導入需要が継続しております。

 

 このような状況のもとで当社グループは、運賃収受システムの更新案件の取り込みに加え、「液晶運賃表示器」等の「バス統合管理モジュール」製品・商品の拡販を進めました。また、将来の「バス車載機器のオンライン化」(注1)システム化の布石として、「バスロケーションシステム」関連商品の拡販を進めました。

 なお、今期においては「将来の機器更新需要を見据え、『次世代型ICカード機器』等の研究開発に経営資源を集中投入していく」ことを当社グループの取組みの柱としております。当第2四半期連結累計期間においては、研究開発費を312,782千円(前年同四半期比364.9%増)計上いたしました。その結果、売上高及び売上総利益は前年同四半期を上回りましたが、各段階利益は前年同四半期を下回りました。

 

 以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は2,030,160千円(前年同四半期比38.3%増)、営業損失は194,858千円(前年同四半期は54,620千円の営業利益)、経常損失は177,571千円(前年同四半期は76,225千円の経常利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失は123,004千円(前年同四半期は51,023千円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。

 なお、当社グループは路線バス用運賃収受関連製品の開発、製造、販売、アフターサービスを一貫して行っており、単一のセグメントでありますので、セグメント情報を記載しておりません。従いまして、以降、品目別の記載を行っております。品目別の販売の状況は次のとおりであります。

 

①運賃箱関連

 運賃箱関連の売上高は633,958千円(前年同四半期比36.0%増)となりました。主力製品である「即時計数式運賃箱」(FTS型(注2)等)の売上高が327,538千円(前年同四半期比60.0%増)、「汎用型運賃箱」(NZS型(注3))の売上高が109,804千円(前年同四半期比1.7%増)となっております。

②カード機器関連

 カード機器関連の売上高は184,127千円(前年同四半期比9.0%減)となりました。非接触ICカードの乗車口端末及び精算口端末の売上高が24,584千円(前年同四半期比16.1%減)、カード機器関連のソフトウエアの売上高が92,010千円(前期比99.9%増)となっております。

③その他のバス用機器

 その他のバス用機器の売上高は209,914千円(前年同四半期比26.2%減)となりました。「サーマル整理券発行機」の売上高が53,480千円(前年同四半期比66.2%増)、データ管理関連の機器及びソフトウエアの売上高が75,619千円(前期比30.1%減)となっております。

 

④部品・修理及び商品

 部品・修理の売上高は438,472千円(前年同四半期比12.7%増)となりました。売上高の内訳は部品265,364千円(前年同四半期比28.7%増)及び修理173,107千円(前年同四半期比5.3%減)となっております。

 「液晶運賃表示器」、「ボイスパケットトランシーバー」(注4)及び「整理券用紙」等の商品の売上高は563,687千円(前年同四半期比349.0%増)となりました。

 

(注1)バス車載機器のオンライン化:モバイル通信を用いてバス車載機器とバス営業所の間においてリアルタイム通信環境を構築し、各種データの相互配信及び収集したデータの分析・活用並びにバスロケーションシステムに対応した位置情報の配信並びに非常時の状況確認等を可能にするシステム化のことであります。

(注2)FTS型運賃箱:平成25年発売の即時計数式運賃箱。筐体奥行きをFNS型運賃箱と比べて50mm削減したことで高速バス車両への搭載に対応したほか、機構設計を見直し安定性を向上させた、当社の主力製品である即時計数式運賃箱であります。

(注3)NZS型運賃箱:平成19年発売の汎用型運賃箱。20年以上に亘って生産されていた、NZ型運賃箱の後継機種として開発いたしました。NZ型運賃箱と金庫が共通であるため、同機種を使用しているバス事業者において、精算装置を代替する必要がなく、導入コストを抑制することが可能なスリム型の運賃箱であります。

(注4)ボイスパケットトランシーバー:モバイル通信を用いた業務用の通信機器であり、音声通話の機能に加え、GPSの搭載によりバスロケーションシステムのバス車載機器としての機能を有しております。また、運賃箱等と接続することで、バス車載機器とバス営業所の間においてリアルタイム通信環境を構築する「バス車載機器のオンライン化」の中核となる機器であります。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前年同四半期末と比べ467,759千円増加し、2,788,716千円となりました。

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は881,152千円(前年同四半期は1,134,177千円の収入)となりました。これは主に、仕入債務の減少145,871千円により資金が減少いたしましたが、売上債権の減少897,657千円及びたな卸資産の減少347,146千円により資金が増加したものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動に使用した資金は4,370千円(前年同四半期は80,963千円の支出)となりました。これは主に、有価証券及び投資有価証券の売却及び償還による収入477,000千円により資金が増加いたしましたが、有価証券及び投資有価証券の取得による支出452,043千円並びに有形固定資産の取得による支出19,774千円により資金が減少したものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動に使用した資金は46,150千円(前年同四半期は53,853千円の支出)となりました。これは、配当金の支払いによる支出46,150千円の影響であります。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

 当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、312,782千円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 

(5) 生産、受注及び販売の実績

①生産実績

 当第2四半期連結累計期間の生産実績を主要品目ごとに示すと、次のとおりであります。

品目

金額(千円)

前年同期比(%)

運賃箱関連

604,960

143.9

カード機器関連

141,836

72.9

その他のバス用機器

181,324

71.8

部品・修理

438,472

112.7

合計

1,366,594

108.8

(注)1.金額は販売価格によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

②受注状況

 当第2四半期連結累計期間の受注状況を主要品目ごとに示すと、次のとおりであります。

品目

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

運賃箱関連

195,341

44.6

109,325

10.7

カード機器関連

44,049

22.3

63,197

16.5

その他のバス用機器

104,844

45.8

55,107

19.7

部品・修理

353,698

76.0

96,314

42.7

商品

227,226

139.6

79,563

72.4

合計

925,161

62.0

403,508

20.0

(注)1.金額は販売価格によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

③販売実績

 当第2四半期連結累計期間の販売実績を主要品目ごとに示すと、次のとおりであります。

品目

金額(千円)

前年同期比(%)

運賃箱関連

633,958

136.0

カード機器関連

184,127

91.0

その他のバス用機器

209,914

73.8

部品・修理

438,472

112.7

商品

563,687

449.0

合計

2,030,160

138.3

(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。