第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

 当社は、平成29年7月7日開催の取締役会において、株式会社指月電機製作所が運営する情報機器システム事業の事業譲受けに関する事業譲渡契約を締結することを決議いたしました。

 詳細は、「第4 経理の状況 1.四半期連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載のとおりであります。

 

 また、当社は、平成29年10月12日開催の取締役会において、ソタシステム株式会社の株式を取得し、子会社化することを決議いたしました。

 詳細は、「第4 経理の状況 1.四半期連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおりであります。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

(1) 業績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、設備投資動向及び雇用・所得情勢は堅調に推移している一方で、米国の新任大統領政権による政策運営の不透明感が顕在化しつつあるほか、中東情勢及び米朝関係等の地政学リスクが懸念材料として存在し、先行きが不透明な状況であります。

 当社グループ製品の主要市場である路線バス業界においては、当期は運賃収受システムの更新需要の端境期に当たるものの、多言語表示に対応した「液晶運賃表示器」や「バスロケーションシステム」等、路線バスの利便性を向上させるためのシステムの導入需要が継続しております。

 

 このような状況のもとで当社グループは、運賃収受システムの更新案件の取り込みに加え、「液晶運賃表示器」等の「バス統合管理モジュール」製品・商品の拡販を進めました。また、将来の「バス車載機器のオンライン化」(注1)システム化の布石として、「バスロケーションシステム」関連商品の拡販を進めました。

 なお、今期においては「将来の機器更新需要を見据え、『次世代型ICカード機器』等の研究開発に経営資源を集中投入していく」ことを当社グループの取組みの柱としております。当第3四半期連結累計期間においては、研究開発費を416,947千円(前年同四半期比308.1%増)計上いたしました。その結果、売上高は前年同四半期を上回りましたが、各段階利益は前年同四半期を下回りました。

 

 以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は2,403,862千円(前年同四半期比8.2%増)、営業損失は455,476千円(前年同四半期は130,558千円の営業利益)、経常損失は436,613千円(前年同四半期は152,759千円の経常利益)となり、投資有価証券売却益275,270千円を特別利益に計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純損失は109,328千円(前年同四半期は101,242千円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。

 なお、当社グループは路線バス用運賃収受関連製品の開発、製造、販売、アフターサービスを一貫して行っており、単一のセグメントでありますので、セグメント情報は記載しておりません。従いまして、以降、品目別の記載を行っております。品目別の販売の状況は次のとおりであります。

 

①運賃箱関連

 運賃箱関連の売上高は713,572千円(前年同四半期比3.6%増)となりました。主力製品である「即時計数式運賃箱」(FTS型(注2)等)の売上高が358,206千円(前年同四半期比9.6%増)、「汎用型運賃箱」(NZS型(注3))の売上高が146,128千円(前年同四半期比0.3%増)となっております。

②カード機器関連

 カード機器関連の売上高は200,069千円(前年同四半期比37.4%減)となりました。非接触ICカードの乗車口端末及び精算口端末の売上高が29,773千円(前年同四半期比44.2%減)、カード機器関連のソフトウエアの売上高が92,010千円(前期比8.0%増)となっております。

 

③その他のバス用機器

 その他のバス用機器の売上高は252,440千円(前年同四半期比38.8%減)となりました。「サーマル整理券発行機」の売上高が75,797千円(前年同四半期比29.0%増)、データ管理関連の機器及びソフトウエアの売上高が85,759千円(前期比50.8%減)となっております。

④部品・修理及び商品

 部品・修理の売上高は579,915千円(前年同四半期比6.1%減)となりました。売上高の内訳は部品321,561千円(前年同四半期比6.7%減)及び修理258,354千円(前年同四半期比5.3%減)となっております。

 「液晶運賃表示器」、「ボイスパケットトランシーバー」(注4)及び「整理券用紙」等の商品の売上高は657,863千円(前年同四半期比260.8%増)となりました。

 

(注1)バス車載機器のオンライン化:モバイル通信を用いてバス車載機器とバス営業所の間においてリアルタイム通信環境を構築し、各種データの相互配信及び収集したデータの分析・活用並びにバスロケーションシステムに対応した位置情報の配信並びに非常時の状況確認等を可能にするシステム化のことであります。

(注2)FTS型運賃箱:平成25年発売の即時計数式運賃箱。筐体奥行きをFNS型運賃箱と比べて50mm削減したことで高速バス車両への搭載に対応したほか、機構設計を見直し安定性を向上させた、当社の主力製品である即時計数式運賃箱であります。

(注3)NZS型運賃箱:平成19年発売の汎用型運賃箱。20年以上に亘って生産されていた、NZ型運賃箱の後継機種として開発いたしました。NZ型運賃箱と金庫が共通であるため、同機種を使用しているバス事業者において、精算装置を代替する必要がなく、導入コストを抑制することが可能なスリム型の運賃箱であります。

(注4)ボイスパケットトランシーバー:モバイル通信を用いた業務用の通信機器であり、音声通話の機能に加え、GPSの搭載によりバスロケーションシステムのバス車載機器としての機能を有しております。また、運賃箱等と接続することで、バス車載機器とバス営業所の間においてリアルタイム通信環境を構築する「バス車載機器のオンライン化」の中核となる機器であります。

 

(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(3) 研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、416,947千円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 

(4) 生産、受注及び販売の実績

①生産実績

 当第3四半期連結累計期間の生産実績を主要品目ごとに示すと、次のとおりであります。

品目

金額(千円)

前年同期比(%)

運賃箱関連

710,231

97.0

カード機器関連

158,882

44.5

その他のバス用機器

243,232

60.1

部品・修理

579,915

93.9

合計

1,692,262

80.2

(注)1.金額は販売価格によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

②受注状況

 当第3四半期連結累計期間の受注状況を主要品目ごとに示すと、次のとおりであります。

品目

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

運賃箱関連

283,818

42.9

118,187

11.6

カード機器関連

99,981

33.1

103,185

27.9

その他のバス用機器

176,690

62.3

84,427

41.0

部品・修理

482,625

58.5

83,798

23.5

商品

287,415

94.3

45,576

23.4

合計

1,330,530

56.0

435,176

20.3

(注)1.金額は販売価格によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

③販売実績

 当第3四半期連結累計期間の販売実績を主要品目ごとに示すと、次のとおりであります。

品目

金額(千円)

前年同期比(%)

運賃箱関連

713,572

103.6

カード機器関連

200,069

62.6

その他のバス用機器

252,440

61.2

部品・修理

579,915

93.9

商品

657,863

360.8

合計

2,403,862

108.2

(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。