文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第1四半期連結累計期間の売上高につきましては、主に医薬品事業、感染管理事業共に減収となったことから、対前年同期比9.5%減の1,265百万円となりました。売上総利益につきましては、減収影響等から、対前年同期比8.8%減の873百万円となりました。
当第1四半期連結累計期間の販売費及び一般管理費につきましては、2018年5月11日に発表した中長期成長戦略(以下、「中長期成長戦略」という。)に基づくマーケティング部門の人員強化等による人件費の増加等により、対前年同期比4.6%増の811百万円となりました。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の営業利益につきましては、対前年同期比66.0%減の61百万円となりました。経常利益につきましては、未稼働設備関連費用の減少等により減益幅が縮小し対前年同期比77.8%減の28百万円となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、対前年同期比61.1%減の38百万円となりました。
セグメント別の経営成績につきましては以下の通りであります。
(医薬品事業)
医薬品事業につきましては、対前年同期比8.7%減の1,099百万円の売上高となりました。
国内向けの売上高につきましては、「正露丸クイックC」について前年同期に初期出荷した反動等により、対前年同期比で減少となりました。
海外向けの売上高につきましては、香港市場向けの出荷時期が変更になったこと等から、対前年同期比で減少となりました。なお、変更後の出荷時期は当連結会計年度中となる予定であります。
セグメント損益につきましては、減収影響等から、対前年同期比14.9%減の498百万円の利益となりました。
(感染管理事業)
感染管理事業につきましては、対前年同期比12.5%減の160百万円の売上高となりました。
国内一般用製品の売上高につきましては、対前年同期比で増加となりました。
国内業務用製品の売上高につきましては、株式会社デンソーと共同開発した「クレベリンカートリッジ(車両用)」について前年同期に販売店においてキャンペーンを実施した反動等により、対前年同期比で減少となりました。
一方、海外向けの売上高につきましては、中国市場における新規販売代理店のテストマーケティング用の出荷があったこと等から、対前年同期比で増加となりました。
セグメント損益につきましては、減収影響に加えて人件費及び販売促進費等が増加したことにより173百万円の損失(前年同期は120百万円の損失)となりました。
なお、中長期成長戦略につきましては、クレベリンシリーズにおけるパッケージ及び製品デザインの全面リニューアルや新製品の販売に向けた取り組み等が計画通り順調に進捗しております。
(その他事業)
その他事業につきましては、主に木酢液を配合した入浴液や園芸用木酢液等の製造販売を行い、売上高は対前年同期比48.4%減の5百万円となった一方、セグメント損益は前年同期から横這いの6百万円の損失となりました。
②財政状態
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は19,184百万円(前連結会計年度末比1,288百万円減)となりました。また、負債合計は3,110百万円(同942百万円減)、純資産合計は16,074百万円(同345百万円減)となりました。前連結会計年度末からの主な変動要因は、受取手形及び売掛金の減少等による流動資産1,544百万円の減少、未払法人税等及び未払金の減少等による流動負債940百万円の減少、剰余金の配当等による純資産345百万円の減少等であります。なお、自己資本比率は前連結会計年度末から3.5ポイント上昇し83.5%となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、88百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因としましては、以下のようなものがあります。
①特定製品への依存
当社グループにおける売上高の大半が「クレベリン ゲル」、「正露丸」及び「セイロガン糖衣A」によって構成されており、万一品質等に問題が発生した場合には、販売中止・回収を余儀なくされることも考えられ、当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。
こうした中、当社グループでは、様々な研究機関との共同研究をはじめ、知的財産のさらなる蓄積、新たな許認可の取得及び新たな技術開発をしていくとともに、新製品・サービスの企画、販売、マーケティング等に関する国内外のパートナー企業とのアライアンスも積極的に活用することで、さらなる商品ラインナップの充実を図ってまいります。
②国内市場規模の縮小
当社グループは日本国内を主要な販売地域のひとつとしているため、国内人口の減少等による市場規模の縮小の脅威にさらされており、今後国内市場の需要減少等により当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。
こうした中、医薬品事業につきましては、国内では市場の維持拡大に向けて新製品開発及び新規市場の開拓も行うとともに、海外では当社製品への潜在的需要が拡大しているアジア諸国において市場の開拓を強化してまいります。
一方、感染管理事業につきましては、世界的に感染予防と衛生管理への関心が高まりつつあることから、国内ではさらに積極的な新製品の企画・販売を行うとともに、海外では有力なパートナー企業との独占販売代理店契約の締結等により新規チャネルを開拓し、売上拡大を目指してまいります。
③競合他社の存在
当社グループは多数のメーカーが競合する厳しい競争環境におかれており、今後他社による新たな製品開発及び競合品の価格引下げ等により、当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。
こうした中、当社グループでは、世界的デザイナーの佐藤オオキ氏率いる有限会社nendoと複数年の包括的パートナー契約を締結し、正露丸シリーズ及びクレベリンシリーズのブランディングを抜本的に見直すとともに、製品理解の促進及び使用用途の深耕を図り、競合他社との差別化を打ち出すことで、シェア向上を目指してまいります。
④急激な需要の変化等
感染管理事業においては、感染対策を中心とした市場環境の影響を受け、感染症の流行及び予防意識の動向等によっては、製品の需要に急激な変化が生じ、経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。
こうした中、当社グループでは、感染症への感染に対し最も意識が高い層を明確なターゲットとし、コミュニケーションを効率化するとともに、新製品開発や新たな使用用途及び使用機会の提案等により、一般用、業務用ともに、感染症の流行等に左右されない安定的な収益確保に努めてまいります。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの主な運転資金需要は、製品製造のための原材料購入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用及び税金の支払い等によるものです。投資を目的とした資金需要は、企業価値の向上を図るための設備投資や研究開発等の投資等によるものです。
運転資金及び投資資金については、主に自己資金により調達しております。
なお、当第1四半期連結会計期間末時点における長短借入金や社債等の残高はございません。