また、前事業年度末の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものです。
当社グループは、当第1四半期連結会計期間より、従来の日本基準に替えてIFRSを適用しており、前連結会計年度の数値もIFRSベースに組み替えています。ただし、前連結会計年度は決算期変更により8ヶ月決算となっているため、前連結会計年度との比較分析は行っていません。
① 経営成績の概況
2015年12月期第3四半期連結累計期間(2015年1月1日〜2015年9月30日)の業績は、
売上収益 10,006百万円
営業利益 4,204百万円
税引前四半期利益 4,124百万円
親会社の所有者に帰属する四半期利益 2,478百万円
となりました。
当第3四半期連結累計期間の業績に関する特記事項は以下のとおりです。
イ. 売上収益は10,006百万円となりました。インターネット・メディア事業においては、当社の主力事業である「クックパッド」のプレミアム会員数が引き続き増加しました。また、スマートフォンを中心とした広告収入も順調に増加しました。EC事業においては、2014年12月期第2四半期に連結子会社化したセレクチュアー株式会社の売上収益が堅調に推移しています。
ロ. 販売費及び一般管理費は人件費を中心に増加し、4,862百万円となりました。
ハ. 営業利益は4,204百万円となりました。なお、売上収益営業利益率は42.0%となりました。
② 運営サービスの状況
当社グループは主に「クックパッド」等(一部、「クックパッド」にブランド統一していないレシピサービスを含む)のレシピサービスを国内及び海外で展開しています。
国内の「クックパッド」の月間利用者数(1ヶ月の間の訪問者をブラウザベースまたは端末ベースにより集計)は、2015年9月末時点で5,576万人となりました。当サービスは日常の生活導線上で利用されているため、日常生活の多様なシーンでインターネットの利用が可能なスマートフォンとの相性が非常に良く、特にスマートフォンからの利用者が順調に増加し、3,949万人(タブレットからのアプリの利用者数を含む)となりました。今後も多様化するデバイスに適応したサービスの展開に注力していきます。また、レシピ数も堅調に増加しており、2015年9月末には累計投稿レシピ数が219万品を超えました。
当社グループは2014年4月期からレシピサービスの世界展開を始め、2015年9月末時点において英語、スペイン語、インドネシア語及びアラビア語の地域で約13億人にサービスを提供することが可能となっており、2015年9月末時点における海外の「クックパッド」等の月間利用者数は1,682万人となりました。言語別のサービスの月間利用者数は、英語が73万人、スペイン語が770万人、インドネシア語が409万人、アラビア語が429万人となっています。順調に月間利用者数が伸びているサービスがある一方で、伸び悩んでいるサービスもあり、これについては「クックパッド」のサービス開発における重要な姿勢である「ユーザーファースト(注)」を徹底し、月間利用者数を増やす施策に注力しています。今後も日本を含めたグローバルでのサービス開発を進めて利用者の拡大を推進し、レシピサービスの世界展開をさらに加速させていきます。
(注)当社は、事業展開上、生活者の目線で利便性や使いやすさを追求する姿勢である「ユーザーファースト」 を最も重要な価値観と位置付けており、すべてのサービスや事業において「ユーザーファースト」を徹底して、生活者の利便性向上に注力しています。
また、国内においては、レシピの投稿・検索にとどまらず、食に関連するあらゆるシーンで利用される「食を中心とした生活インフラ」へとサービスを進化させるべく、新規事業の拡大に注力しています。
当第3四半期連結会計期間において結婚式場の口コミサイト「みんなのウェディング」を運営する株式会社みんなのウェディングを連結子会社化しました。同サービスは当社が運営する「クックパッド」と同じくユーザー投稿型サービスであり、良質なコミュニティの形成と運用が重要であるため、「クックパッド」のサービス構築のノウハウ、技術基盤を共有し、事業展開を加速させていきます。
今後も引き続き、新規事業の拡大に向けてより一層注力していきます。
③ セグメントの業績
セグメントの業績は、次のとおりです。
(単位:百万円)
事業別売上収益 | 当第3四半期連結累計期間 (自 2015年1月1日 至 2015年9月30日) | ||
インターネット・メディア事業 | 8,996 | ||
| レシピ サービス 事業 | 会員事業 | 4,723 |
広告事業 | 3,100 | ||
買物情報事業 | 157 | ||
その他 | 108 | ||
その他インターネット・メディア事業 | 905 | ||
EC事業 | 952 | ||
その他事業 | 57 | ||
合計 | 10,006 | ||
イ. インターネット・メディア事業
当第3四半期連結累計期間のインターネット・メディア事業の売上収益は、8,996百万円、セグメント利益は4,146百万円となりました。
(レシピサービス事業)
国内及び海外で展開している「クックパッド」等のレシピサービスの会員事業、広告事業及び買物情報事業の売上収益が含まれています。
当第3四半期連結累計期間における会員事業の売上収益は4,723百万円となりました。プレミアムサービスへの入会につながるサービスおよび導線の改善等により、プレミアム会員数が引き続き増加しました。また、2015年5月より、株式会社NTTドコモが運営する「dグルメ®」へのサービス提供を開始し、レベニューシェアを含む通信キャリアからの売上収益も増加しています。
当第3四半期連結累計期間における広告事業の売上収益は3,100百万円となりました。スマートフォン広告が順調に増加し、当第3四半期連結累計期間におけるスマートフォン広告の売上収益は1,518百万円となりました。
当第3四半期連結累計期間における買物情報事業の売上収益は157百万円となりました。当事業においては、2015年3月より「特売情報」の小売店向け有料サービスの提供を開始しています。2015年9月末時点において、登録利用者数は470万人となりました。また、情報を提供している店舗数は16,658店舗、そのうち有料サービス利用店舗数は5,362店舗となり、順調に増加しています。
(その他インターネット・メディア事業)
主に、当第3四半期連結会計期間より連結子会社化した株式会社みんなのウェディングの売上収益が含まれています。
ロ. EC事業
当第3四半期連結累計期間のEC事業の売上収益は952百万円、セグメント利益は65百万円となりました。EC事業には、衣料、キッチン用品、雑貨を扱うオンラインショップ「アンジェ」を運営するセレクチュアー株式会社の売上収益が含まれています。
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ4,952百万円増加し、25,237百万円となりました。このうち、流動資産は同1,163百万円減少し、14,490百万円となり、非流動資産は同6,116百万円増加し、10,746百万円となりました。
これらの増減の主な要因は、流動資産については、主に子会社及び関連会社の株式取得に伴い現金及び預金が1,837百万円減少したことによるものであり、非流動資産については、主に子会社株式の取得に伴いのれんが4,377百万円増加したこと及びその他の金融資産が1,256百万円増加したことによるものです。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ839百万円増加し、3,492百万円となりました。このうち、流動負債は同614百万円増加し、2,487百万円となり、非流動負債は同224百万円増加し、1,005百万円となりました。
これらの増減の主な要因は、流動負債については、未払法人所得税等が291百万円増加したこと及びその他の流動負債が157百万円増加したことによるものであり、非流動負債については、借入金が136百万円増加したことによるものです。
(資本)
当第3四半期連結会計期間末における資本は、前連結会計年度末に比べ4,113百万円増加し、21,745百万円となりました。この主な要因は、利益剰余金が2,051百万円増加したこと及び主に株式会社みんなのウェディングを連結子会社化したことに伴い非支配持分が2,173百万円増加したことによるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、前連結会計年度残高より1,837百万円減少し、11,489百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により獲得した資金は、2,783百万円となりました。この主な要因は、税引前四半期利益4,124百万円を計上した一方で、法人所得税等の支払額1,433百万円が生じたことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は、3,924百万円となりました。この主な要因は、子会社株式の取得による支出2,767百万円及び主に資本性金融商品を取得したことに伴う投資の取得による支出1,019百万円が生じたことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は、595百万円となりました。この主な要因は、配当による支払い427百万円が生じたことによるものです。
(4)従業員数
当第3四半期連結累計期間において、当社グループは連結子会社の取得及び業容の拡大に伴い、インターネット・メディア事業において241名、EC事業において1名増加しています。なお、従業員数は、当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む就業人員数です。