当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症のまん延に左右される形で一進一退の状況が続きました。本年に入ってからは感染力の強い変異株が流行し、個人のサービス消費回復に影響を及ぼしているほか、物流の停滞や労働力不足を背景としたサプライチェーン停滞の長期化、資源価格の高止まりや円安など企業収益の改善を制約する要因も影響し、足元では回復のスピードが鈍化しています。引き続き、これらのリスク要因には留意が必要で、今後の経済活動への影響について、先行きの不確実性は高く、慎重な見方が広がりつつあります。
このような環境下、主力事業であります防護服・環境資機材事業が比較的堅調に推移して業績を牽引し、売上高は6,904,146千円(前年同四半期比6.4%減)、営業利益は248,409千円(前年同四半期比54.5%減)、経常利益は254,506千円(前年同四半期比58.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は163,927千円(前年同四半期比62.9%減)となり、感染用対策資材の需要が急拡大した前年同四半期対比では、減収減益となりました。なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」という。)等の適用により、売上高は3,224千円減少し、営業利益、経常利益はそれぞれ671千円増加しております。
セグメント別の業績を示すと、次のとおりであります。
防護服・環境資機材事業におきましては、第2四半期に続き、中期経営計画の重点施策の一つとして、化学物質対策、橋梁の老朽化工事対策、アスベストのばく露防止対策など、防護具(ハード)と安全・防護のノウハウ(ソフト)を組み合わせた営業活動を推進しながら、インフラ、環境分野や一般産業での継続的な需要と、家畜感染症を含めた感染症対策の緊急的な需要に対して、安定的な供給に努めてまいりました。比較的堅調ではあったものの、前年同四半期の水準は下回り、売上高は3,837,433千円(前年同四半期比12.0%減)、セグメント利益(営業利益)は433,654千円(前年同四半期比39.9%減)となり、減収減益となりました。なお、収益認識会計基準等の適用により、売上高は3,066千円減少し、セグメント利益(営業利益)は829千円増加しております。引き続き、ソリューションの深化とイノベーションの実践を進め、一層専門性の高い営業活動に注力するとともに、公表している投資計画のとおり、アゼアスデザインセンター秋田の生産設備拡張工事を進め、国内サプライチェーン網再構築の基盤整備を図ってまいります。
機能性建材事業におきましては、需要縮小の影響を避けられず、畳関連資材については全般的に販売が減少しましたが、新製品の販売促進と利益率の改善に努め、売上高は710,501千円(前年同四半期比3.4%減)、セグメント利益(営業利益)は19,517千円(前年同四半期比17.1%増)となり、減収増益となりました。なお、収益認識会計基準等の適用により、売上高とセグメント利益(営業利益)はそれぞれ204千円減少しております。機能性建材事業については、新製品を中心に、独自性があり、機能性の高い製品の販売と、新たなマーケットの開拓に注力し、事業構造の転換を図ることで収益力の改善を進めてまいります。
アパレル資材事業におきましては、食品用途や医療用途などワーキング分野を中心に、一部の副資材販売では堅調な推移となり、売上高は1,791,929千円(前年同四半期比13.2%増)、セグメント利益(営業利益)は99,610千円(前年同四半期比200.1%増)となり、増収増益となりました。なお、収益認識会計基準等の適用により、売上高とセグメント利益(営業利益)はそれぞれ46千円増加しております。アパレル資材事業については、需要構造の変化が進んでいることから、安全、快適を実現する新たな衣料分野の製品販売の取り組みを進め、機能性建材事業同様、ビジネスモデルの変革に注力してまいります。
報告セグメントではありませんが、中国子会社について「その他」の区分で管理しております。売上高は564,282千円(前年同四半期比19.4%減)、セグメント損失(営業損失)は26,121千円(前年同四半期はセグメント利益18,841千円)となりました。中国市場では、引き続き資材高騰などの影響を大きく受けております。
なお、報告セグメントに配分していない一般管理費等の全社費用は277,785千円であります。
流動資産は、前連結会計年度末に比べて9.5%減少し6,120,768千円となりました。これは、主として現金及び預金が1,026,974千円減少、受取手形及び売掛金等の売上債権が206,341千円減少し、商品及び製品等の棚卸資産が507,809千円増加したためであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて9.9%増加し2,065,962千円となりました。これは、主としてアゼアスデザインセンター秋田の衛生マスク等生産設備拡張に係る建設仮勘定の増加と機械及び運搬具の取得等で有形固定資産が180,121千円増加したためであります。
この結果、総資産は前連結会計年度末に比べて458,159千円減少し8,186,730千円となりました。前連結会計年度末に比べて現金及び預金が大きく減少していますが、主な要因は、法人税等の支払い、配当金の支払い、アゼアスデザインセンター秋田の設備投資、新型コロナウイルス感染症の影響で逼迫していた防護服等の供給回復による棚卸資産の増加であります。なお、当第3四半期連結会計期間末日後にアゼアスデザインセンター秋田の設備投資資金等として銀行借入れにより450,000千円を調達しております。
流動負債は、前連結会計年度末に比べて20.3%減少し1,799,717千円となりました。これは、主として支払手形及び買掛金等の仕入債務が215,485千円減少、未払法人税等が納税等で157,897千円減少したためであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて11.4%減少し221,627千円となりました。これは、主として長期借入金が返済により43,791千円減少したためであります。
この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べて485,523千円減少し2,021,345千円となりました。前連結会計年度末において入札案件対応や防護服等感染症対策用資材の積極的な調達で一時的に増加していた仕入債務が減少したことと、未払法人税等が納税等により減少したことが主な要因であります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて0.4%増加し6,165,385千円となりました。これは、主として為替換算調整勘定の増加等によりその他の包括利益累計額が31,458千円増加したためであります。なお、収益認識会計基準等の適用により減少した利益剰余金の期首残高は2,485千円であります。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。