文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、輸出や生産の一部に弱さが残るものの、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待されております。
当社グループが手がけるホテル業界におきましては、昨年相次いだ自然災害により減少していた訪日外国人観光客数・消費額は落込み前を上回るまで回復し、2019年に入り延べ宿泊者数は高水準で推移しております。今後も国内の観光客の受入れ態勢の整備進展などから訪日外国人の拡大は続くと見込まれております。また日本人の旅行等に対するサービス消費も増加基調で推移しており、横ばいが続いていた日本人の延べ宿泊者数も上昇傾向となりました。
このような状況下、当社グループでは、2018年10月に運営を開始しました京都ホテル『ENSO ANGO(エンソウ アンゴ)』の付帯施設として、文化価値の高い昭和初期の京町家にて、京都の伝統文化を体感いただけるサロン「町家サロン」の営業を開始いたしました。また、当第3四半期連結会計期間におきまして、京都市内のホテル用地2物件を取得いたしました。
不動産業界におきましては、首都圏の新築分譲マンション価格は2ヶ月連続で上昇しました。下降傾向にあった初月契約率平均も上昇傾向に転じ2019年3月は好不調の目安となる70%を超えました。供給動向では、首都圏のコンパクトマンション(専有面積30㎡以上50㎡未満)が4年連続で発売戸数・シェア共に増加しており、その約80%が都区部での供給となりました。また、上昇傾向にあった分譲戸建価格は上昇前の水準に戻りましたが、契約率は下降傾向にあります。
一都三県の投資用不動産市場は、継続する価格上昇に伴い、利回りは低下傾向となっておりますが、一極集中傾向が進んでいる都心では、RC造収益不動産、区分所有マンションは旺盛な状況が続いております。
当社グループでは、引き続き都心を中心とした実需コンパクトマンション、投資用マンション、収益物件の用地仕入れに取組みました。また、投資不動産及び仲介等の販売事業成長を促進の一環として、投資用不動産メディア「みんかぶ不動産」開設に参画し、不動産投資に関するサービスの提供・提案への取組みを開始いたしました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における当社グループの業績は、売上高13,819百万円(前年同期比7.2%増)、営業損失701百万円(前年同期は465百万円の損失)、経常損失1,460百万円(前年同期は1,010百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失1,252百万円(前年同期は692百万円の損失)となりました。
当第3四半期連結累計期間におけるセグメントの業績は以下のとおりであります。
[マンション事業]
マンション事業におきましては、「ウィルローズ王子」、「森下ワンルームマンション」や収益物件の引渡等により、合計65戸の引渡を行いました。
以上の結果、当セグメントにおける業績は、売上高7,256百万円(前年同期比58.8%増)、営業利益1,213百万円(前年同期比291.7%増)となりました。
[ホテル事業]
ホテル事業におきましては、当第3四半期連結累計期間における引渡実績はありません。
以上の結果、当セグメントにおける業績は、売上高306百万円(前年同期比39.9%減)、営業損失1,305百万円(前年同期は261百万円の損失)となりました。
[戸建事業]
戸建事業におきましては、「板橋区東新町2期プロジェクト」、「川口市芝中田2期プロジェクト」、「世田谷区下馬2期プロジェクト」等、分譲94戸、請負工事8戸、計102戸の引渡を行いました。
以上の結果、当セグメントにおける業績は、売上高5,673百万円(前年同期比21.1%減)、営業利益は5百万円(前年同期比97.7%減)となりました。
[販売代理事業]
販売代理事業におきましては、自社開発及び他社開発物件の販売代理、仲介を行い、地域別の引渡実績は、東京都区部29物件53戸、東京都下4物件6戸、神奈川県2物件9戸、埼玉県2物件3戸、千葉県1物件2戸、合計38物件73戸となりました。
以上の結果、当セグメントにおける業績は、売上高132百万円(前年同期比62.1%減)、営業損失193百万円(前年同期は87百万円の損失)となりました。
[建物管理事業]
建物管理事業におきましては、2019年3月31日現在のマンション管理戸数が3,396戸となりました。
以上の結果、当セグメントにおける業績は、売上高336百万円(前年同期比5.6%増)、営業利益44百万円(前年同期比7.5%減)となりました。
[その他]
その他としましては、不動産賃貸事業、ゴルフ練習場運営等による収入であります。
以上の結果、当セグメントにおける業績は、売上高133百万円(前年同期比50.4%増)、営業利益63百万円(前年同期比78.6%増)となりました。
②財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末における資産は、前連結会計年度末に比べ11,079百万円増加し56,960百万円となりました。負債は、前連結会計年度末から12,712百万円増加し49,273百万円となりました。また、純資産は前連結会計年度末から1,632百万円減少し7,687百万円となりました。前連結会計年度末からの主な変動要因は以下のとおりであります。
資産の主な変動要因については、販売用不動産が2,597百万円減少、仕掛販売用不動産が13,861百万円増加したことによるものであります。
負債の主な変動要因については、有利子負債が13,465百万円増加、前受金が641百万円増加、また未払法人税等が902百万円減少したことによるものであります。
また、純資産の主な変動要因としては、利益剰余金が1,589百万円減少したことによるものであります。
③契約進捗の状況
2019年6月期の連結業績予想につきましては、2018年8月7日に公表いたしました業績予想に変更はございません。当連結会計年度におきましては、第4四半期に全体の約7割の引渡が集中するため、契約進捗のお知らせをいたします。
当第3四半期連結累計期間末の物件販売における契約進捗については、以下のとおりとなります。
なお、ホテル運営・管理・その他の収入を除いた物件販売に係る売上高を基にしております。
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物件販売に係る売上高 |
契約進捗高 |
契約進捗率 |
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45,478百万円 |
24,988百万円 |
54.9% |
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループでは、ホテル事業、マンション事業、戸建事業及び販売代理事業におきましては、物件の引渡時を売上計上時期としております。大規模プロジェクトや利益水準の高いプロジェクト等により、ある特定の時期に収益が偏重する可能性があります。また、法規制の強化等による建築確認申請の許認可下付までの期間の長期化、建築工事工程の長期化、建築コストの増加や、天災等不測の事態による工事遅延等が発生し、物件の引渡時期が期末を越えて遅延した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
海外での事業展開につきましては、投資損失や為替差損のリスクがあり、それらが実現した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、これらのリスクを十分に認識した上で、可能な限りの対策を実施してまいります。